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動き出す世界
新式銃のお披露目(エロ度☆☆☆☆☆)
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連日の様に俺がぶち上げた上海侵略と言う方針に向けて軍議が行われる。
当然、俺も参加するかと思いきや、俺は銃の開発や裏内での子作りの方に熱中していた。
正直言って細かい戦略など俺が聞いても仕方がないからだ。
そして、藤兵衛はたったの3日で試作品を作り上げ、今日はその試作品の試射が行われる。
軍議の場に集まっていた者達に声をかけ、1丁毎に置かれた的に対し、何処まで当てられるかを試す。
「よし、試射は俺がやる!」
新しいおもちゃを手に入れた子供の様に興奮してしまっている。
信繁に初めて銃の打ち方を習った時にも同様の興奮をしたのを覚えている。
――が、
「へ、陛下! なりませぬ。新しい銃ともなれば暴発する可能性を考えなければ」
三成の止める理由も確かにもっとも。
でも、俺からしたらおもちゃを取り上げられた気分だ。
「三成、藤兵衛の作った物なら安心だ。だから、やらせろ」
「・・・・・・陛下、撃ちたい気持ちも分かりますが、何卒ご自重ください」
「あ、じゃ、じゃぁ、私も撃ちたいです!」
「「駄目だ!!」」
4歳の女の子が撃ったら脱臼したうえで転倒して頭を打ってしまう。
「うぅ、私も開発に携わったのにぃ」
シュンとされてもこれは安全を考えれば仕方ない。
・・・・・・む、そう考えれば俺が撃てないのも仕方なし、か。
「むぅ、信繁!」
「ははっ!」
「鉄砲の射手となれ!」
信繁は名手と言うほどではないが、それなりに銃の研鑽を積んだ人物。
銃の特性さえ知れば、ある程度の距離を当てることは可能だろう。
暴発の危険性を考えれば、もっと替えの利く者にやらせるべきだろうが、下手な者にやらせることでこの銃の有用性が漏れることは避けたい。
そして、準備を行い、先ずは半丁(約55m)ほど先の的を狙う。
的は1尺(3.3m)四方の物で、中心につけたしるしから同心円状に5つの円が描かれている。
「中心を狙えよ!」
「ははっ!」
当たり前と言えば当たり前の指示だが、今までの銃なら中心を狙っても4寸ほどは外れていたのだ。
ダァァアーン
信繁が撃った銃弾が的を射抜く。
・・・・・・まぁ、ここからではどこに当たったのか良く分からないが。
直ぐに的の近くに隠れていた下男が的を剥がして持って来る。
そこには中心付近にぽっかりと穴が開いている。
「ふむ。ほとんど中心だな」
「これは、凄まじい精度で・・・・・・」
今までの銃の精度を知っている皆が同様にして驚きの声を上げる。
「では、信繁。1丁離れた的を狙え!」
「っ!? ははっ!」
此処にいる俺とお麟を除く誰もが何か言いたげな顔でこちらを見る。
火縄銃の射程は半丁ほどなのだから、当然と言えば当然。
ダァァアーン
再び喧しい銃声が一体に反響し、鼓膜を虐めてくる。
これほど大きな音を出すのは銃声や炮烙火矢くらいのもの、まぁ、あとは母上の雷くらいのものだろう。
「命中でございます!」
遠くから的を運びながら鍛冶場付きの下男が叫ぶ。
当たったのは中心から1寸ほど離れた地点。
この時点で集まった皆も精度の高さに気付き、感嘆の声を上げ始める。
だが、この銃の最大の長所は既存の物に対して圧倒的に長い射程だ。
「よし、では2丁」
「っ!? お、お待ちください。2丁も離れては銃弾は何処に行くか分かりませぬ。そもそも某には真っ直ぐに飛んだとしても的に当てることは難しく」
信繁が根を上げてきた。
まぁ、これも仕方ない。
「ん、では藤兵衛! あれを付けて信繁に撃たせてみよ」
「ははっ!」
スコープもとい遠眼鏡が取り付けられた銃を持った藤兵衛が進みでる。
「信繁、その遠眼鏡の中心の十字に的の中心を合わせて撃て」
「・・・・・・分かりました」
しぶしぶといった感じで信繁が先程と同じ位置に着く。
・・・・・・そして――
結局それを5丁まで離れたところまで行い、的の中心を射抜いた。
そして、その後6~9丁離れた地点では離れるにつれて中心から少し下にずれて行った。
「うん、もう少し距離と的のずれ方を研究すれば、十分に使えるな」
「・・・・・・驚きました。これは、戦の形が変わりかねませぬ」
ざわざわと皆が未だ冷めやらぬ熱に戸惑いの声を上げる。
9丁離れたものを正確に射抜ける銃。
鉄砲の登場で一変した戦を知る者にこの意味が分からないものなどいない。
「ただし、これは大量生産に移るにはしばらく時間がかかる。よって、主力武器として生産を行うのではなく、敵将を狙撃すると言う運用を考えている。特に明攻めは朝鮮と違い城攻めが多くあるだろうからな。悪戯に兵を死なせぬためにも敵の射程の外から将を殺すこの兵器はすさまじい価値がある」
「確かに・・・・・・」
「藤兵衛によると、現状では一日1本の製造が限度らしい。二人一組で一丁の銃を使い、それを10組一班で用いようと思う」
「例えば東西南北の門扉があるとして各方面で一班ずつが将を撃ったり、一角に集中して射撃し敵を退け城壁上に陣を築く、そういうことですな?」
「そうだ。これで攻城戦の被害が大幅に減ると思う」
ただし、この銃の数が揃った時、その時は侍が必要なくなる時だ。
今はまだそれを言うことは出来ないが・・・・・・。
当然、俺も参加するかと思いきや、俺は銃の開発や裏内での子作りの方に熱中していた。
正直言って細かい戦略など俺が聞いても仕方がないからだ。
そして、藤兵衛はたったの3日で試作品を作り上げ、今日はその試作品の試射が行われる。
軍議の場に集まっていた者達に声をかけ、1丁毎に置かれた的に対し、何処まで当てられるかを試す。
「よし、試射は俺がやる!」
新しいおもちゃを手に入れた子供の様に興奮してしまっている。
信繁に初めて銃の打ち方を習った時にも同様の興奮をしたのを覚えている。
――が、
「へ、陛下! なりませぬ。新しい銃ともなれば暴発する可能性を考えなければ」
三成の止める理由も確かにもっとも。
でも、俺からしたらおもちゃを取り上げられた気分だ。
「三成、藤兵衛の作った物なら安心だ。だから、やらせろ」
「・・・・・・陛下、撃ちたい気持ちも分かりますが、何卒ご自重ください」
「あ、じゃ、じゃぁ、私も撃ちたいです!」
「「駄目だ!!」」
4歳の女の子が撃ったら脱臼したうえで転倒して頭を打ってしまう。
「うぅ、私も開発に携わったのにぃ」
シュンとされてもこれは安全を考えれば仕方ない。
・・・・・・む、そう考えれば俺が撃てないのも仕方なし、か。
「むぅ、信繁!」
「ははっ!」
「鉄砲の射手となれ!」
信繁は名手と言うほどではないが、それなりに銃の研鑽を積んだ人物。
銃の特性さえ知れば、ある程度の距離を当てることは可能だろう。
暴発の危険性を考えれば、もっと替えの利く者にやらせるべきだろうが、下手な者にやらせることでこの銃の有用性が漏れることは避けたい。
そして、準備を行い、先ずは半丁(約55m)ほど先の的を狙う。
的は1尺(3.3m)四方の物で、中心につけたしるしから同心円状に5つの円が描かれている。
「中心を狙えよ!」
「ははっ!」
当たり前と言えば当たり前の指示だが、今までの銃なら中心を狙っても4寸ほどは外れていたのだ。
ダァァアーン
信繁が撃った銃弾が的を射抜く。
・・・・・・まぁ、ここからではどこに当たったのか良く分からないが。
直ぐに的の近くに隠れていた下男が的を剥がして持って来る。
そこには中心付近にぽっかりと穴が開いている。
「ふむ。ほとんど中心だな」
「これは、凄まじい精度で・・・・・・」
今までの銃の精度を知っている皆が同様にして驚きの声を上げる。
「では、信繁。1丁離れた的を狙え!」
「っ!? ははっ!」
此処にいる俺とお麟を除く誰もが何か言いたげな顔でこちらを見る。
火縄銃の射程は半丁ほどなのだから、当然と言えば当然。
ダァァアーン
再び喧しい銃声が一体に反響し、鼓膜を虐めてくる。
これほど大きな音を出すのは銃声や炮烙火矢くらいのもの、まぁ、あとは母上の雷くらいのものだろう。
「命中でございます!」
遠くから的を運びながら鍛冶場付きの下男が叫ぶ。
当たったのは中心から1寸ほど離れた地点。
この時点で集まった皆も精度の高さに気付き、感嘆の声を上げ始める。
だが、この銃の最大の長所は既存の物に対して圧倒的に長い射程だ。
「よし、では2丁」
「っ!? お、お待ちください。2丁も離れては銃弾は何処に行くか分かりませぬ。そもそも某には真っ直ぐに飛んだとしても的に当てることは難しく」
信繁が根を上げてきた。
まぁ、これも仕方ない。
「ん、では藤兵衛! あれを付けて信繁に撃たせてみよ」
「ははっ!」
スコープもとい遠眼鏡が取り付けられた銃を持った藤兵衛が進みでる。
「信繁、その遠眼鏡の中心の十字に的の中心を合わせて撃て」
「・・・・・・分かりました」
しぶしぶといった感じで信繁が先程と同じ位置に着く。
・・・・・・そして――
結局それを5丁まで離れたところまで行い、的の中心を射抜いた。
そして、その後6~9丁離れた地点では離れるにつれて中心から少し下にずれて行った。
「うん、もう少し距離と的のずれ方を研究すれば、十分に使えるな」
「・・・・・・驚きました。これは、戦の形が変わりかねませぬ」
ざわざわと皆が未だ冷めやらぬ熱に戸惑いの声を上げる。
9丁離れたものを正確に射抜ける銃。
鉄砲の登場で一変した戦を知る者にこの意味が分からないものなどいない。
「ただし、これは大量生産に移るにはしばらく時間がかかる。よって、主力武器として生産を行うのではなく、敵将を狙撃すると言う運用を考えている。特に明攻めは朝鮮と違い城攻めが多くあるだろうからな。悪戯に兵を死なせぬためにも敵の射程の外から将を殺すこの兵器はすさまじい価値がある」
「確かに・・・・・・」
「藤兵衛によると、現状では一日1本の製造が限度らしい。二人一組で一丁の銃を使い、それを10組一班で用いようと思う」
「例えば東西南北の門扉があるとして各方面で一班ずつが将を撃ったり、一角に集中して射撃し敵を退け城壁上に陣を築く、そういうことですな?」
「そうだ。これで攻城戦の被害が大幅に減ると思う」
ただし、この銃の数が揃った時、その時は侍が必要なくなる時だ。
今はまだそれを言うことは出来ないが・・・・・・。
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新作「プニプニホッペの魔王様」を連載し始めました。ご一読いただけると幸いです。……ただ、あれは女性目線の小説に挑戦してみたというものなので、こっちの雰囲気は一切関係ないですけどw
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