関白の息子!

アイム

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朝鮮征伐

朝鮮支配(エロ度☆☆☆☆☆)

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「秀頼様、ただ今戻りました」
「桜、どうだ? 朝鮮王は捕まえられたか?」
「いいえ。しかし、後宮の女達は捕まえました。朝鮮の王子も4人ほど確保できたということです」
「前回に引き続き、か。一体朝鮮王は自分の子供をなんだと思っているんだ?」
「さぁ。しかし、王とはそういうものなのかもしれません」
「・・・・・・なんだよ俺が変わり者だってのか?」
「王としてもっとご自分の安全にご配慮いただきたいとは思っています」
「良いんだよ。優秀な忍びも護衛もいるからな」
「・・・・・・はい」

 これだけで少し赤くなる桜はチョロ可愛いw

「さて、後宮の女達を確保したって?」
「はぁ、やっぱり」

 王の女と言うのに興味があるのは仕方ないことだ。
 ある意味王よりもずっとだ。

「後宮で捕まえた王族は、妊娠中の正室が1人、側室が8人、王子が4人、王女が9人、うち1人は赤子です」
「・・・・・・おい、随分と形式的じゃないか?」
「すいませんね、べ~っ!」

 べ~ってこの時代にもあるんだなぁ。

「で、綺麗どころはいたか?」
「知りません。ですが、一つお願いが」
「ん? なんだ?」
「せめて子供だけでもお許しいただけないでしょうか?」

 ああ、そういうのか。
 そう言った意味じゃ始めから刑を決めているので迷いはない。

「大丈夫、基本は平民に落として流罪だから、もっとも日本の島にだけどね」
「子供達も、ですか?」
「うん。母親と離すより良いだろう。だが、それも王を捕まえてからの話だ」

 万が一、朝鮮王が逃げたのだとするとこの戦が長期化する可能性がある。
 そうなれば大阪への帰郷も遅くなるかもしれない。

「はぁ、早く見つけ出して大阪に帰ろうぜ。俺、朝鮮が少し嫌になって来た」
「それは、大阪に比べれば田舎かもしれませんけど・・・・・・」
「あと、あれは何だ? 女が乳を出して歩いてるじゃないか! あんなん萎えるぅ」

 以前にも言ったが俺はビッチは嫌いだ!

 って、まぁ、この時代の朝鮮人におっぱいが性的な象徴と言う感覚が無かっただけだけど。
 風習的に男児を出産した女性は下乳を露出した服装をする。
 ぶっちゃけモロ見えだ。



 これが俺にとっては萎える萎える。

「早く裏内に戻っておっぱい見たい」
「毎日、私と蛍のを見ていますよね?」
「お前は味噌汁だ」
「・・・・・・は?」

 毎日飲むものだからね。

「駒は金目鯛。美味いし上品だけど、毎日喰うもんじゃない」
「あの、私も毎日食べられるのはきついんですが・・・・・・」
「たらは・・・・・・。なんだろ?」
「知りません!」

 あれは美味くても二、三日間隔を開けなくては喰えるもんじゃない。
 てかたらを喰うのは週一回くらいで十分。

「きっとあれだな。鰻とかだ!」
「だから知りません!」
「で、蛍は。うん、秋刀魚?」
「だから良く分かりませんって」
「旬の時は最高に美味い! でも、あいつわりと気分屋だから難しいんだよなぁ」
「毎日抱いておいて、良く言いますよね」

 そうは言うが、あいつをやる時は結構気を使う。
 妊娠もしていないのに胸が張って痛がるのだ。
 
「フゥ、てことでキムチ食べに行こうぜ!」

 ちなみに俺はキムチをたまにしか食べない。

「だから安全が確保されるまではダメですって」
「ちぇ~。じゃ、おいで味噌汁」
「そんな呼ばれ方始めてです!?」

 嫌そうな顔をする桜も可愛い。

「さ、今日は味噌汁いっぱい飲むぞぉ」
「もう」

 後ろに回り、胸を揉みしだきながら天幕に戻――

「殿、朝鮮王を捕獲しました!」

 朝鮮王め、間の悪い・・・・・・。
 まぁ、お仕事しますか。

「で、誰が見つけた?」
「はっ! 黒田殿でございます。何でも隠し部屋を発見したとか・・・・・・」

 やはり如水か・・・・・・
 死んだ後にまで存在感を出すんだから流石だよ。

「各軍の司令官と全奉行衆を呼んでくれ。反抗勢力の掃討には司令官は必要ないだろうからな」





 集まった七将軍(池田輝政だけはいない)・五奉行(前田茂勝と長束正家はいない)の顔を見れば皆一様に朗らかな顔をしている。
 ・・・・・・いや、三成だけはこれから訪れる怒涛の政務を想像し、眉間にしわが寄っているか。

「先ずは皆よくやってくれた。わずか二カ月で朝鮮を平らげたのは皆のおかげだ。ただし! この後も明との戦が有る。気を抜き過ぎないように!」
「ははっ!」
「で、今回の戦功の分配なんだが、こういう風にしようと思っている」

 俺はもって来た書簡を諸将の前に拡げる。



 加藤軍 京畿道・黄海道 小早川軍 江原道
 黒田軍 慶尚道 細川軍 忠清道 加藤(嘉明)軍 咸鏡道

「・・・・・・これは?」
「それぞれの軍への分配だ。この中から所属の各大名にどれだけ分けるか。出兵した兵力・活躍などを配慮し、七将軍自らが決めよ。五奉行はその補助をし、その分配に偏りがないかを確認せよ。両者が納得の言った時点で俺の決済を求めに来い。これは七将軍が俺の名代となり得るかを判断するための措置と思えよ」
「「「「「は、ははっ!」」」」
「殿!!」

 三成が大声をあげて異を唱える。

「三成、懸念は分かる。しかし、各軍でどういった者が活躍したかを知るのはその軍の司令官だ。それを少しづつ調べていたのでは時間がかかり過ぎる。今後明の広大な土地の分配となってくれば、戦中に恩賞を分配する必要も出てくる。その時に各将軍が俺の名代として分配を出来るなら各大名にとっても悪い話ではないはずだ」
「し、しかし」
「もちろん、各大名はお前達の部下になったわけではない。あくまでも戦中の特例ということは分かってくれ。だが、気を付けろよ? 下手すりゃこれで恨まれることもあるし、感謝されることもある。基本的に自分の周囲の大名だからなその関係も重視しろよ?」
「「「「ははっ!」」」」
「三成も良いな?」

 未だ承服しかねている様子の三成に話しかける。

「・・・・・・池田殿の軍はどうなさります?」
「この朝鮮では金銭による恩賞のみだ。ただし、しばらくは名護屋に居てもらい、明が万一援軍を差し向けた時には直ぐに四国・中国の大名衆に号令し、駆け付けてもらう。もっとも王を拘束した今となっては援軍があるとは思えぬがな」
「はっ!」

 三成もようやく頷いた。
 それにしても・・・・・・

「三成」
「はっ! 何でございましょう?」
「お前幾つだ?」
「は? 47になりまする」
「・・・・・・70までは生きろよ」
「む、無理にございます!」

 ガハハと諸将が笑う。
 笑うが笑い事ではない。
 正史ではあと八年で大阪冬の陣。

 その後は天下泰平の世の中で、大名とは政治をするための生き物になる。
 槍働きで天下を語る世は正史では既にほとんど過ぎ去っているのだ。

 俺は産まれるのが遅すぎたのだ。


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新作「プニプニホッペの魔王様」を連載し始めました。ご一読いただけると幸いです。……ただ、あれは女性目線の小説に挑戦してみたというものなので、こっちの雰囲気は一切関係ないですけどw
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