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大名の子女
好み(エロ度☆☆☆☆☆)
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「と、言うことで相談に乗ってもらいたいんです」
こういう時に頼れる人間が二人しかいないのだから、天下人と言うのも孤独なものだ。
口火を切るのは最年長でもあるこの人。
「つまり秀頼は正室はまだ取りたくないけれど、裏内で女達と遊びたいということですね?」
「はい、義母上。正直、この歳で正室など決めたくはありません。私には政略など考える必要はありませんし」
親しみを込めて義母上(おね)と呼ぶことにしているが、この人は常に温かく正論を教えてくれる。
「フム、しかし、既にお子を産むことが出来るのであれば、正室を早く迎えお世継ぎをと仰られる大政所様(茶々)のお言葉もごもっともかと」
「ご助成ありがとうございます如水殿」
あの戦以降、父とも慕う如水が敵に回ってしまったのは手痛い。
・・・・・・まぁ、それも分かってはいるんだ。
母上の顔も万の兵を得たと嬉しそうだ。
「でも、普通に俺が娶るとしたら年上だろ?」
「まぁ、同じ年頃では子が産まれませぬな」
さて、一つ告白すると俺は年下好きだ。
ただし、改めて言うが生理も来ていないような幼いのは論外。
俺が今9歳なので、同年代や年下が俺の射程範囲に入るのはまだ4年以上も先の事である。
これは俺が前世の記憶を持つ事による齟齬だ。
前世で18歳まで生きた記憶を持つ俺は、特に小さい頃(1~4歳くらいまで)はより大きな重みを持つ前世の好みに支配されていた。
なので、年上の母上や乳母なんかも全然OKだったし、14歳以上の娘ならOKだった。
というか、好み的には当時19~14歳がドストライク。
逆に13歳以下の娘達はガキ過ぎて見向きもしないという有様だったのだ。
このまま成長と共に18歳の俺の記憶が成長するのかと思えばそんな事も無かった。
あくまで俺の魂は今世のものだったのだ。
したがって成長すると共に今世の記憶は重みが増していき、今世の記憶の重みが少しずつ大きくなれば、面白いことに好みの年齢層の下限が下がって来た。
今なら33~12才くらいまでOKと思っている。
でも、ドストライクなのは17~12歳。
なら問題ないと思うかもしれないが、このまま行けば15の頃には15~10歳がドストライクゾーンになるのだ。
なんと言っても年下好きだからね。
でも、恐らくはそれ以降、前世の記憶と今世の記憶の重さが揃った時、俺の成長に合わせて好みの年齢層は上がるのだと思う。
そうすると、今の好みでは良くても、将来的に趣味に合わない子を正室にするのは可哀想だ。
可愛いのに完子を簡単に諦めたのも、それが理由である。
まぁ、同時に駒姫を手に入れ、満足していたというのもあるけれど。
そう言った意味では、実はお千やお珠(徳川秀忠‐江の次女。まだ2歳)の将来に大いに期待しているところだ。
俺好みになるように成長を導いて、グフフw
「ふむ、殿は千姫との婚約関係を完全には解消しておりませんでしたな?」
「ん? うん。でも、徳川家が再興でもしない限り、解消したようなものだろう?」
確かに文書で正式に婚約を発表したが、解消の方はしていない。
正直、自然消滅だと思っているが・・・・・・。
ただ、曲がりなりにも今は兄妹。
普通に考えて婚姻できるはずもない。
ま、やりようはいくらでもあるけれどな。
「殿はどうされたいのですかな?」
「お千は可愛い。大好きだ。けど、それは別に恋愛感情ではないな。少なくとも今は」
「では、将来はいかがですか?」
「そんなもん分からないけど、でも何となく、何となくだけど、うーん」
俺の方も言葉に詰まってしまう。
言ってしまえば、醍醐の花見で赤ん坊のお千に会った頃から運命を感じた気がした。
いや、まぁ、歴史を知っているからというのもあるかもしれない・・・・・・。
「ふむ。いかがでしょう大政所様、千姫様との婚約関係を続け、側室を何人か取り様子を見ると言うのは?」
「・・・・・・お千は徳川家が再興できないようなら、黒田家に一度養女としていただけますか?」
「畏まりました」
大人達が勝手に話を進めていく。
しかし、皆がチラチラと見ているのに義母上が何も声を発さない。
一体これは・・・・・・。
「義母上、怒っておいでですか?」
「・・・・・・いいえ? ですが、少し残念です」
「はい?」
「たかが女の事で天下人が何をおたおたしております! そんなもの自分の好きになさい!」
・・・・・・確かに。
自分が父や母と慕う人間を集めての会議だったけど、結局は年長者でもあるこの人の発言一つで決まってしまった。
そう、やはり俺が決めればいいのだ。
俺が決めないから皆が迷う。
「正室にはいずれお千を迎えます。でも、今はまだその時ではありません。その代り、豊臣家のためにも、あと側室を三人取ることにします。産まれた子は男子なら母方の大名の養子にし、後を継がせます。もしもお千が男子を産めなければ、豊臣家に戻し跡を継がせます。母上と裏内は全力で俺の補助を、義母上と如水はまた助言をお願いいたします!」
まぁ、細かい所はまた母上と話すとして、こっそりと入れた三人の側室の選定に入ろうか。
こういう時に頼れる人間が二人しかいないのだから、天下人と言うのも孤独なものだ。
口火を切るのは最年長でもあるこの人。
「つまり秀頼は正室はまだ取りたくないけれど、裏内で女達と遊びたいということですね?」
「はい、義母上。正直、この歳で正室など決めたくはありません。私には政略など考える必要はありませんし」
親しみを込めて義母上(おね)と呼ぶことにしているが、この人は常に温かく正論を教えてくれる。
「フム、しかし、既にお子を産むことが出来るのであれば、正室を早く迎えお世継ぎをと仰られる大政所様(茶々)のお言葉もごもっともかと」
「ご助成ありがとうございます如水殿」
あの戦以降、父とも慕う如水が敵に回ってしまったのは手痛い。
・・・・・・まぁ、それも分かってはいるんだ。
母上の顔も万の兵を得たと嬉しそうだ。
「でも、普通に俺が娶るとしたら年上だろ?」
「まぁ、同じ年頃では子が産まれませぬな」
さて、一つ告白すると俺は年下好きだ。
ただし、改めて言うが生理も来ていないような幼いのは論外。
俺が今9歳なので、同年代や年下が俺の射程範囲に入るのはまだ4年以上も先の事である。
これは俺が前世の記憶を持つ事による齟齬だ。
前世で18歳まで生きた記憶を持つ俺は、特に小さい頃(1~4歳くらいまで)はより大きな重みを持つ前世の好みに支配されていた。
なので、年上の母上や乳母なんかも全然OKだったし、14歳以上の娘ならOKだった。
というか、好み的には当時19~14歳がドストライク。
逆に13歳以下の娘達はガキ過ぎて見向きもしないという有様だったのだ。
このまま成長と共に18歳の俺の記憶が成長するのかと思えばそんな事も無かった。
あくまで俺の魂は今世のものだったのだ。
したがって成長すると共に今世の記憶は重みが増していき、今世の記憶の重みが少しずつ大きくなれば、面白いことに好みの年齢層の下限が下がって来た。
今なら33~12才くらいまでOKと思っている。
でも、ドストライクなのは17~12歳。
なら問題ないと思うかもしれないが、このまま行けば15の頃には15~10歳がドストライクゾーンになるのだ。
なんと言っても年下好きだからね。
でも、恐らくはそれ以降、前世の記憶と今世の記憶の重さが揃った時、俺の成長に合わせて好みの年齢層は上がるのだと思う。
そうすると、今の好みでは良くても、将来的に趣味に合わない子を正室にするのは可哀想だ。
可愛いのに完子を簡単に諦めたのも、それが理由である。
まぁ、同時に駒姫を手に入れ、満足していたというのもあるけれど。
そう言った意味では、実はお千やお珠(徳川秀忠‐江の次女。まだ2歳)の将来に大いに期待しているところだ。
俺好みになるように成長を導いて、グフフw
「ふむ、殿は千姫との婚約関係を完全には解消しておりませんでしたな?」
「ん? うん。でも、徳川家が再興でもしない限り、解消したようなものだろう?」
確かに文書で正式に婚約を発表したが、解消の方はしていない。
正直、自然消滅だと思っているが・・・・・・。
ただ、曲がりなりにも今は兄妹。
普通に考えて婚姻できるはずもない。
ま、やりようはいくらでもあるけれどな。
「殿はどうされたいのですかな?」
「お千は可愛い。大好きだ。けど、それは別に恋愛感情ではないな。少なくとも今は」
「では、将来はいかがですか?」
「そんなもん分からないけど、でも何となく、何となくだけど、うーん」
俺の方も言葉に詰まってしまう。
言ってしまえば、醍醐の花見で赤ん坊のお千に会った頃から運命を感じた気がした。
いや、まぁ、歴史を知っているからというのもあるかもしれない・・・・・・。
「ふむ。いかがでしょう大政所様、千姫様との婚約関係を続け、側室を何人か取り様子を見ると言うのは?」
「・・・・・・お千は徳川家が再興できないようなら、黒田家に一度養女としていただけますか?」
「畏まりました」
大人達が勝手に話を進めていく。
しかし、皆がチラチラと見ているのに義母上が何も声を発さない。
一体これは・・・・・・。
「義母上、怒っておいでですか?」
「・・・・・・いいえ? ですが、少し残念です」
「はい?」
「たかが女の事で天下人が何をおたおたしております! そんなもの自分の好きになさい!」
・・・・・・確かに。
自分が父や母と慕う人間を集めての会議だったけど、結局は年長者でもあるこの人の発言一つで決まってしまった。
そう、やはり俺が決めればいいのだ。
俺が決めないから皆が迷う。
「正室にはいずれお千を迎えます。でも、今はまだその時ではありません。その代り、豊臣家のためにも、あと側室を三人取ることにします。産まれた子は男子なら母方の大名の養子にし、後を継がせます。もしもお千が男子を産めなければ、豊臣家に戻し跡を継がせます。母上と裏内は全力で俺の補助を、義母上と如水はまた助言をお願いいたします!」
まぁ、細かい所はまた母上と話すとして、こっそりと入れた三人の側室の選定に入ろうか。
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新作「プニプニホッペの魔王様」を連載し始めました。ご一読いただけると幸いです。……ただ、あれは女性目線の小説に挑戦してみたというものなので、こっちの雰囲気は一切関係ないですけどw
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