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大阪大宴会
振る舞い酒(エロ度☆☆☆☆☆)
しおりを挟む 直ぐに来いと言ったおかげか、1刻(2時間)しか経ってないのに続々と参加者がやって来る。
そうすると、先ずは俺のもとに新年の挨拶に来るのだが、俺も一人ひとりに酒を振る舞う。
俺の後ろには駒姫が立ち、甲斐甲斐しく俺の酌をしてくれる。
と、言ってもまだ9歳の俺が酒をそんなに窘めるわけもなく、果実の搾り汁だけど。
まぁ、とにかく、今回は宴会を開いた経緯でもあるので、こちらから言うまでは娘のお祝いは禁止とした。
全員集まってから乾杯する時に発表して、祝杯、これで十分。
なので、娘のお祝いを口にした大名は罰として、その場でイッキ。
ところがこれを逆手にとって呑兵衛の清正、正則が調子に乗ってわざとNGワードを言って、お互いに飲ませ合う案件が発生。
で、三成が渋い顔をする、と。
確かに美味い酒の様だけど・・・・・・
もっとやれw
「お~い、正則と清正。全員が集まる前に潰れるなよ~」
「「まだまだこれからです!」」
などと杯を持ち上げながら答えてくる。
むぅ、酒、足りるかなぁ。
なんて心配は流石にない。
蔵にはここは新潟の酒蔵かと思うほどに大量の酒がある。
それもほぼ高級なお酒。
これも父上の遺産と言うやつだ。
俺が飲めない(飲もうとすると母上がカンカンになる)ので、ほぼ手付かずで置いてあったのだ。
更に、宴会と聞いては諸大名もご当地の酒を持って来る。
無礼講にしたせいで、まだ半分くらいの集まりなのに出来上がってる奴らもちらほら。
「あ、そうだ。正則と清正、さっき三成が娘の話したから3杯飲ませろ」
一瞬、場が鎮まる。
まだ文治派と武断派の諍いが終わったとは誰も思っていないからだ。
だが、この場ではもうそんな事は許さない。
三成、潰しちゃえw
「お、お待ちくだ――」
「良いから飲め、殿の命だぞ?」
こういう時は呑兵衛の方が空気を読める。
そして、ああいった人間は酒を一緒に飲んで全て水に流すことが出来る。
慌てる三成の口元まで酒を運び、呑め呑めと煽り立てる。
「皆、三成に注目。それ、イッキ、イッキ」
流石の三成も俺に煽り立てられれば、従わないわけにはいかない。
覚悟を決め、目を吊り上げながらも立ち上がって杯を乾かす。
「「「おおぉぉ~」」」などと皆が大げさに拍手するが、俺は3杯と言ったので、空いた杯にすかさず清正が酒を注ぐ。
もうその後はグダグダだ。
そもそも酒のイッキは危険だからやめてもらたいw
「盛り上がっているようですな」
「如水! 駆けつけ三杯!」
「ぬぉ!? このような老骨に鞭を打たれますな」
とは言え、大人しく杯を差し出してくる如水に酒を注ぐ。
まだまだこの男には働いてもらわねばいけない。
「長政はまだ来ないのか?」
「ふむ、息子には細川殿を呼びに行かせております」
近いことが災いして自領にお祝いを取りに行っちゃってたかぁ。
まぁ、そんなに時間はかからないだろう。
「しかし、長政が来るまで三成がもつとは思えないな」
「ふむ、援軍が必要ですかな」
「吉継がいれば良かったんだけどね。惜しい奴を亡くしたよ」
「それも天命と言うもの、さて、それでは援軍には誰を行かせますか?」
う、う~ん、呑めそうな奴で今ここにいるのは・・・・・・。
あそこのでっかいやつとかいいんじゃないか?
「鬼島津の呑みっぷりが見てみたいなぁ」
「!? ほう、某のですかな?」
戦場でもそうだったが、とんでもない巨体だ。
巨躯の多い武将たちの中でも一際目立っている。
「誰かもっと大きい杯を!」
「いやいや、瓶でいただきまする!」
言うが早いか、誰も手の付けていない満杯の瓶を飲み始める。
・・・・・・あれ、一升以上入ってるやつだよね?
それもものの数十秒で呑みほしてしまう。
「ぷはぁ、うまい!」
「おお! やりますな、それでは某も!」
そう言って今度は正則が酒瓶を抱えあげる。
そして、ほとんど同じ速度で呑みほし・・・・・・
やばい、こんなところで人外魔境に足を踏み入れてしまった。
流石に俺に呑めなんていうやつはいないけれど、なんであれが呑めるの!?
「ふむ。息子でなく太兵衛を連れてくればもっと面白かったかもしれませぬな」
「・・・・・・呑み取りの太兵衛か。まぁ、来たら来たで呑み合戦になるかもなぁ。って、おい、まだ皆集まりきってないんだから、そんなに呑むなって。杯にしろ杯に!」
調子に乗って次の瓶に手をかけようとするのを止める。
まだまだ量があるとはいえ、上等な酒をガブガブいくのは少々もったいない。
「なんの、まだまだ!」
ま、楽しそうだからいっか。
「んじゃ、呑め呑め」
ケラケラと笑いながら皆恨みつらみも忘れて呑む。
別にこういう日があっても良い。
裏内の女達も料理を作り終え、混ざって呑み始めた。
参加資格こそ大名やその子息と、かなりの格を要するが、この中では無礼講。
酒の強要(俺はやったけど)やセクハラを除いて好きなようにやれば良い。
「ん、天下泰平」
「ふむ、確かに実感しますな」
「ほら、駒姫も呑めよ。東北の産まれなら結構呑めるんじゃないか?」
「え、その、では」
可愛らしくお猪口を差し出してくるので注いでやれば、クイッとイッキで飲み干す。
「美味しい」
「そこら辺は父上に感謝だな」
美女を侍らせ酒を呑む。最高の贅沢だ。
まぁ、呑んでるのは女の方だけど。
「如水、皆と混じって来ても良いんだぞ?」
「なに。息子が来るのを待っとるだけです。む? どうやら石田殿はもたなかったようですな」
見れば三成が酒瓶を抱えて寝ている。
あまり見覚えのない女の子の膝枕の上で。
「あの娘は?」
「えっと、裏内の娘ですね。確か、津軽殿のご息女です。あの娘もお手付きになりたいのですか?」
「いや、好みじゃない。でも、随分三成が気に入ったみたいだし、三成の息子当りと縁談話を持ち掛けてやるのもいいかなって思ってさ」
「まぁ、それはようございます」
てか「も」って、駒姫にはまだ手を付けてないのだけど・・・・・・
その他にも何人かがそれぞれめぼしい者を見つけ、共に酒を呑んでいる。
わりと今日だけで、小さくてもお家再興になる家がいっぱいあるかもしれない。
そんな世間話をしているうちに忠興と長政が連れだって入ってくる。
かなり急いだのだろう汗だくになっている。
「よし、全員集まったようだ! 全員酒を注げ! あ、寝ている奴はそのままで良いよ」
それを合図に各々が手近な者に酒を注ぐ。
この時点で寝てしまっているのは三成と5名くらい。
大酒呑みの正則ですら少し足元がおぼつかない。
「じゃ、かんぱーい!!」
因みにこの酒宴でかかった経費は300両程度(ざっと5000万程度)。
ほとんどが城の在庫なので、別に問題はないが、まぁ、はっちゃけ過ぎた。
とは言え、豊臣の財政事情的には週一回やっても問題ないくらいだけどw
そうすると、先ずは俺のもとに新年の挨拶に来るのだが、俺も一人ひとりに酒を振る舞う。
俺の後ろには駒姫が立ち、甲斐甲斐しく俺の酌をしてくれる。
と、言ってもまだ9歳の俺が酒をそんなに窘めるわけもなく、果実の搾り汁だけど。
まぁ、とにかく、今回は宴会を開いた経緯でもあるので、こちらから言うまでは娘のお祝いは禁止とした。
全員集まってから乾杯する時に発表して、祝杯、これで十分。
なので、娘のお祝いを口にした大名は罰として、その場でイッキ。
ところがこれを逆手にとって呑兵衛の清正、正則が調子に乗ってわざとNGワードを言って、お互いに飲ませ合う案件が発生。
で、三成が渋い顔をする、と。
確かに美味い酒の様だけど・・・・・・
もっとやれw
「お~い、正則と清正。全員が集まる前に潰れるなよ~」
「「まだまだこれからです!」」
などと杯を持ち上げながら答えてくる。
むぅ、酒、足りるかなぁ。
なんて心配は流石にない。
蔵にはここは新潟の酒蔵かと思うほどに大量の酒がある。
それもほぼ高級なお酒。
これも父上の遺産と言うやつだ。
俺が飲めない(飲もうとすると母上がカンカンになる)ので、ほぼ手付かずで置いてあったのだ。
更に、宴会と聞いては諸大名もご当地の酒を持って来る。
無礼講にしたせいで、まだ半分くらいの集まりなのに出来上がってる奴らもちらほら。
「あ、そうだ。正則と清正、さっき三成が娘の話したから3杯飲ませろ」
一瞬、場が鎮まる。
まだ文治派と武断派の諍いが終わったとは誰も思っていないからだ。
だが、この場ではもうそんな事は許さない。
三成、潰しちゃえw
「お、お待ちくだ――」
「良いから飲め、殿の命だぞ?」
こういう時は呑兵衛の方が空気を読める。
そして、ああいった人間は酒を一緒に飲んで全て水に流すことが出来る。
慌てる三成の口元まで酒を運び、呑め呑めと煽り立てる。
「皆、三成に注目。それ、イッキ、イッキ」
流石の三成も俺に煽り立てられれば、従わないわけにはいかない。
覚悟を決め、目を吊り上げながらも立ち上がって杯を乾かす。
「「「おおぉぉ~」」」などと皆が大げさに拍手するが、俺は3杯と言ったので、空いた杯にすかさず清正が酒を注ぐ。
もうその後はグダグダだ。
そもそも酒のイッキは危険だからやめてもらたいw
「盛り上がっているようですな」
「如水! 駆けつけ三杯!」
「ぬぉ!? このような老骨に鞭を打たれますな」
とは言え、大人しく杯を差し出してくる如水に酒を注ぐ。
まだまだこの男には働いてもらわねばいけない。
「長政はまだ来ないのか?」
「ふむ、息子には細川殿を呼びに行かせております」
近いことが災いして自領にお祝いを取りに行っちゃってたかぁ。
まぁ、そんなに時間はかからないだろう。
「しかし、長政が来るまで三成がもつとは思えないな」
「ふむ、援軍が必要ですかな」
「吉継がいれば良かったんだけどね。惜しい奴を亡くしたよ」
「それも天命と言うもの、さて、それでは援軍には誰を行かせますか?」
う、う~ん、呑めそうな奴で今ここにいるのは・・・・・・。
あそこのでっかいやつとかいいんじゃないか?
「鬼島津の呑みっぷりが見てみたいなぁ」
「!? ほう、某のですかな?」
戦場でもそうだったが、とんでもない巨体だ。
巨躯の多い武将たちの中でも一際目立っている。
「誰かもっと大きい杯を!」
「いやいや、瓶でいただきまする!」
言うが早いか、誰も手の付けていない満杯の瓶を飲み始める。
・・・・・・あれ、一升以上入ってるやつだよね?
それもものの数十秒で呑みほしてしまう。
「ぷはぁ、うまい!」
「おお! やりますな、それでは某も!」
そう言って今度は正則が酒瓶を抱えあげる。
そして、ほとんど同じ速度で呑みほし・・・・・・
やばい、こんなところで人外魔境に足を踏み入れてしまった。
流石に俺に呑めなんていうやつはいないけれど、なんであれが呑めるの!?
「ふむ。息子でなく太兵衛を連れてくればもっと面白かったかもしれませぬな」
「・・・・・・呑み取りの太兵衛か。まぁ、来たら来たで呑み合戦になるかもなぁ。って、おい、まだ皆集まりきってないんだから、そんなに呑むなって。杯にしろ杯に!」
調子に乗って次の瓶に手をかけようとするのを止める。
まだまだ量があるとはいえ、上等な酒をガブガブいくのは少々もったいない。
「なんの、まだまだ!」
ま、楽しそうだからいっか。
「んじゃ、呑め呑め」
ケラケラと笑いながら皆恨みつらみも忘れて呑む。
別にこういう日があっても良い。
裏内の女達も料理を作り終え、混ざって呑み始めた。
参加資格こそ大名やその子息と、かなりの格を要するが、この中では無礼講。
酒の強要(俺はやったけど)やセクハラを除いて好きなようにやれば良い。
「ん、天下泰平」
「ふむ、確かに実感しますな」
「ほら、駒姫も呑めよ。東北の産まれなら結構呑めるんじゃないか?」
「え、その、では」
可愛らしくお猪口を差し出してくるので注いでやれば、クイッとイッキで飲み干す。
「美味しい」
「そこら辺は父上に感謝だな」
美女を侍らせ酒を呑む。最高の贅沢だ。
まぁ、呑んでるのは女の方だけど。
「如水、皆と混じって来ても良いんだぞ?」
「なに。息子が来るのを待っとるだけです。む? どうやら石田殿はもたなかったようですな」
見れば三成が酒瓶を抱えて寝ている。
あまり見覚えのない女の子の膝枕の上で。
「あの娘は?」
「えっと、裏内の娘ですね。確か、津軽殿のご息女です。あの娘もお手付きになりたいのですか?」
「いや、好みじゃない。でも、随分三成が気に入ったみたいだし、三成の息子当りと縁談話を持ち掛けてやるのもいいかなって思ってさ」
「まぁ、それはようございます」
てか「も」って、駒姫にはまだ手を付けてないのだけど・・・・・・
その他にも何人かがそれぞれめぼしい者を見つけ、共に酒を呑んでいる。
わりと今日だけで、小さくてもお家再興になる家がいっぱいあるかもしれない。
そんな世間話をしているうちに忠興と長政が連れだって入ってくる。
かなり急いだのだろう汗だくになっている。
「よし、全員集まったようだ! 全員酒を注げ! あ、寝ている奴はそのままで良いよ」
それを合図に各々が手近な者に酒を注ぐ。
この時点で寝てしまっているのは三成と5名くらい。
大酒呑みの正則ですら少し足元がおぼつかない。
「じゃ、かんぱーい!!」
因みにこの酒宴でかかった経費は300両程度(ざっと5000万程度)。
ほとんどが城の在庫なので、別に問題はないが、まぁ、はっちゃけ過ぎた。
とは言え、豊臣の財政事情的には週一回やっても問題ないくらいだけどw
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新作「プニプニホッペの魔王様」を連載し始めました。ご一読いただけると幸いです。……ただ、あれは女性目線の小説に挑戦してみたというものなので、こっちの雰囲気は一切関係ないですけどw
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