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関東征伐
開戦(エロ度☆☆☆☆☆)
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「如水、最終的な陣容を」
正月、大阪城にていよいよ徳川軍との戦争の幕開けとなった。
だが、流石は家康。
この状況からでも家康に付こうとする大名達がいた。
「ではまずは敵軍から。徳川軍7万・堀軍7千・最上軍6千・筒井軍5千・蒲生軍4千5百・堀尾軍4千・中村軍3千5百・森軍3千・田中軍2千5百・京極軍(高知)2千5百・南部軍2千5百・石川軍2千・京極軍(高次)2千・山内軍2千・津軽軍千・秋田軍千。総勢12万弱といったところでしょう」
「大軍だな。伊達と細川はこちらということで良いか?」
「・・・・・・まぁ、今のところ、ですが」
「それは向こうもだろう? 如水の手腕期待している」
ニヤリと口元を歪めてやれば、如水の方もフッと笑う。
「お任せくださいませ」
「で、やはりと言うべきか、東国の大名は多くが向こうに付いたな。逆に西国の大名はほぼこちらということか、七将軍の任命が効いたか」
「仰る通りかと」
「その中には黒田軍も含まれているだろう?」
「フフ、御意に」
さて、南から攻める四国・九州勢は予定通りに攻められるだろう。
しかし、その他の三進路はそれぞれに予想以上の妨害にあう。
「如水、敵の最上・南部・津軽・秋田は伊達軍と清正に任せよう。切り取り自由に・・・・・・いや、そう言うわけにはいかないか」
「フム、ですがそれでよろしいでしょう。少なくとも最上領を約束すれば伊達は満足でしょう」
「逆に伊達が向こうに付く可能性は?」
「否定はできませんが、へそ曲がりな伊達の事、気にし過ぎても仕方ありません。加藤殿の派遣を決めたのもそのためだったでしょう?」
「ああ」
これで東北は良い。
次に信越からの進軍だが・・・・・・
「で、上杉・前田に堀を挟撃させ、そのまま南下して関東を攻めさせる。長政もいるが、如水には俺の傍にいてもらうぞ?」
「御意に。息子も十分に経験を積んでおりますので、お役に立てることでしょう」
堀は所詮30万石、100万石を越える上杉・前田に挟撃されればあっという間に潰されるだろう。
主戦場である関東にはもっとも先に到着するかもしれない。
「うむ。では最後に東海道からの本軍だが、やはり山場は小田原か?」
「恐らく野戦にはなりますまい。小田原で抑えつつ、南からの軍が到達する前に佐竹などの関東にいる当方の軍を討ちに行くといったところでしょう。あちらの全体の構想としては、何といっても虎の子の徳川本軍の動きを他の軍が補助すると言う動きになりましょうからな」
あれだけの堅城で粘られれば時間がかかるのは仕方ない。
海上ルートの九州・四国勢が到着する迄に打てる手は何か?
「では、後詰めの本軍である俺達の戦場への出現が鍵となるな?」
「・・・・・・ふむ。東海道を通らないので?」
「試すな。中仙道にも道はあるだろう?」
「大軍向きではございませんが?」
確かに中仙道は道も狭く、高低差も大きいので大軍の移動には向かないらしい。
だからこそ隙が産まれるともいえる。
「試すなと言っている。機動性を高めるためにも軍の規模は抑える。そうであってこそ、その出現に意味があるのだろう?」
「お見事。ですがそこに殿が参加される必要は無いかと」
「残念。もうその軍に参加すると宣言してしまった」
「ふむ。必ずお守りいたします。さて、我々の方の軍勢は総勢で33万ほど。相手方の3倍弱となりますが、油断して良い兵力差ではありません」
当然むこうも死に物狂いだし、向こうは守る側でこちらは攻め。
城を攻める時には当然被害も増す。
思っていた以上にギリギリということ、か・・・・・・
「勝つぞ、如水」
「何のためにですか?」
「もちろん、俺のためだ! 綺麗事が聞きたかったか?」
「クク、それで結構。そうでなければこの老骨に鞭を打つ価値がありませんからな」
「さぁ、天下平定だ」
そして、賽は投げられる。
いや、俺が投げる。
正月、大阪城にていよいよ徳川軍との戦争の幕開けとなった。
だが、流石は家康。
この状況からでも家康に付こうとする大名達がいた。
「ではまずは敵軍から。徳川軍7万・堀軍7千・最上軍6千・筒井軍5千・蒲生軍4千5百・堀尾軍4千・中村軍3千5百・森軍3千・田中軍2千5百・京極軍(高知)2千5百・南部軍2千5百・石川軍2千・京極軍(高次)2千・山内軍2千・津軽軍千・秋田軍千。総勢12万弱といったところでしょう」
「大軍だな。伊達と細川はこちらということで良いか?」
「・・・・・・まぁ、今のところ、ですが」
「それは向こうもだろう? 如水の手腕期待している」
ニヤリと口元を歪めてやれば、如水の方もフッと笑う。
「お任せくださいませ」
「で、やはりと言うべきか、東国の大名は多くが向こうに付いたな。逆に西国の大名はほぼこちらということか、七将軍の任命が効いたか」
「仰る通りかと」
「その中には黒田軍も含まれているだろう?」
「フフ、御意に」
さて、南から攻める四国・九州勢は予定通りに攻められるだろう。
しかし、その他の三進路はそれぞれに予想以上の妨害にあう。
「如水、敵の最上・南部・津軽・秋田は伊達軍と清正に任せよう。切り取り自由に・・・・・・いや、そう言うわけにはいかないか」
「フム、ですがそれでよろしいでしょう。少なくとも最上領を約束すれば伊達は満足でしょう」
「逆に伊達が向こうに付く可能性は?」
「否定はできませんが、へそ曲がりな伊達の事、気にし過ぎても仕方ありません。加藤殿の派遣を決めたのもそのためだったでしょう?」
「ああ」
これで東北は良い。
次に信越からの進軍だが・・・・・・
「で、上杉・前田に堀を挟撃させ、そのまま南下して関東を攻めさせる。長政もいるが、如水には俺の傍にいてもらうぞ?」
「御意に。息子も十分に経験を積んでおりますので、お役に立てることでしょう」
堀は所詮30万石、100万石を越える上杉・前田に挟撃されればあっという間に潰されるだろう。
主戦場である関東にはもっとも先に到着するかもしれない。
「うむ。では最後に東海道からの本軍だが、やはり山場は小田原か?」
「恐らく野戦にはなりますまい。小田原で抑えつつ、南からの軍が到達する前に佐竹などの関東にいる当方の軍を討ちに行くといったところでしょう。あちらの全体の構想としては、何といっても虎の子の徳川本軍の動きを他の軍が補助すると言う動きになりましょうからな」
あれだけの堅城で粘られれば時間がかかるのは仕方ない。
海上ルートの九州・四国勢が到着する迄に打てる手は何か?
「では、後詰めの本軍である俺達の戦場への出現が鍵となるな?」
「・・・・・・ふむ。東海道を通らないので?」
「試すな。中仙道にも道はあるだろう?」
「大軍向きではございませんが?」
確かに中仙道は道も狭く、高低差も大きいので大軍の移動には向かないらしい。
だからこそ隙が産まれるともいえる。
「試すなと言っている。機動性を高めるためにも軍の規模は抑える。そうであってこそ、その出現に意味があるのだろう?」
「お見事。ですがそこに殿が参加される必要は無いかと」
「残念。もうその軍に参加すると宣言してしまった」
「ふむ。必ずお守りいたします。さて、我々の方の軍勢は総勢で33万ほど。相手方の3倍弱となりますが、油断して良い兵力差ではありません」
当然むこうも死に物狂いだし、向こうは守る側でこちらは攻め。
城を攻める時には当然被害も増す。
思っていた以上にギリギリということ、か・・・・・・
「勝つぞ、如水」
「何のためにですか?」
「もちろん、俺のためだ! 綺麗事が聞きたかったか?」
「クク、それで結構。そうでなければこの老骨に鞭を打つ価値がありませんからな」
「さぁ、天下平定だ」
そして、賽は投げられる。
いや、俺が投げる。
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新作「プニプニホッペの魔王様」を連載し始めました。ご一読いただけると幸いです。……ただ、あれは女性目線の小説に挑戦してみたというものなので、こっちの雰囲気は一切関係ないですけどw
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