関白の息子!

アイム

文字の大きさ
上 下
11 / 323
父上の雄姿

賢者タイム(エロ度★☆☆☆☆)

しおりを挟む
「もう、出ん……」

 風呂で父上が阿国に身体を洗わせている。
 流石にもうエロイことをする気力もないのか、美女の裸にも何も出てこないようだ。

「儂、もう涸れた・・・・・・んん!?」

 とは言え、やはり一物を洗われる時には平然とはしていられないようだ。

「殿下、流石に張り切り過ぎですわ」

「フム、しかし、今回のことで拾丸が随分と男だということが分かったの」

「はい、流石は殿下のお世継ぎです」

「あい!」

 これできっと父上は俺のことを男と認めてくれたはずだ。
 もしかしたら、これからはいろいろ楽しいところに連れて行ってくれるかもしれない。
 まぁ、まだ2歳児だけど。

「では殿下、次の戦も頑張ってくださいまし・・・・・・」

「ほ? 何じゃ? もう出ぬぞ?」

 スッとお国が身を引くようにすると、唐突にガララッと風呂の入り口が開く。
 そして、入って来たのは・・・・・・母上。

 い、いや、でも一夫多妻が当たり前の戦国時代。
 母上だって怒ったりはしていない・・・・・・よね?

「・・・・・・茶々!? よ、よぉ来たな?」

「フフ、殿下は相変わらずお元気ですね? 私にもご褒美をいただけますか?」

「い、いや、茶々よ、わ、儂も、もう、出ん・・・・・・」

「はい?」

「・・・・・・」

 天下人の顔が非常に情けない感じに歪んでいく。
 俺の方は何時の間にやら阿国によって風呂から連れ出されてしまった。
 うん、いくら一夫多妻制でもそれぞれへのケアは重要だよね。 

「い、いやぁぁあぁああぁああああ!」
 
 どこかの天下人、否、哀れな老人の叫びが聚楽第の夜に響いた。
 父上は果たして終わり(尾張)に辿り着けるだろうか。

 合掌。

 だが、父上と母上が元の睦まじい仲に戻った気がして、嬉しくて一人ケタケタと笑ってしまった。


しおりを挟む
新作「プニプニホッペの魔王様」を連載し始めました。ご一読いただけると幸いです。……ただ、あれは女性目線の小説に挑戦してみたというものなので、こっちの雰囲気は一切関係ないですけどw
感想 61

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

生残の秀吉

Dr. CUTE
歴史・時代
秀吉が本能寺の変の知らせを受ける。秀吉は身の危険を感じ、急ぎ光秀を討つことを決意する。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

アイドルグループの裏の顔 新人アイドルの洗礼

甲乙夫
恋愛
清純な新人アイドルが、先輩アイドルから、強引に性的な責めを受ける話です。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

体育座りでスカートを汚してしまったあの日々

yoshieeesan
現代文学
学生時代にやたらとさせられた体育座りですが、女性からすると服が汚れた嫌な思い出が多いです。そういった短編小説を書いていきます。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

処理中です...