天使が導く異世界転生

アイム

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職業って?

CASE20

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 職業選択、スキル選択、人生の満喫度、そのどれをとっても成功した例も無くはない! 今日はそんな非常に稀なケースをインタビュー☆

H「チョイース。遊び人のHでっす☆」

 あは☆ なんかもうめっちゃ楽しそうだね?

H「当然っしょ。せっかく転生したんだし、楽しまないとか嘘っしょ」

 アハハハハハ、そらそうだ。

H「俺様、カジノで馬鹿勝ちして今じゃ良いナオンも両手の指じゃ足りないくらいさ」

 おお、やるもんだねぇ。スキルは何選んだんだっけ?

H「ありきたりな未来予知っすよ?」

 ルーレットで未来予知とか、胴元が反則しなきゃ防げないよね。

H「だしょ? でもって、反則すりゃすぐ分かるから、それで強請れるしね」

 ありゃりゃ、でもそんなんじゃ命狙われるでしょ?

H「そこが俺様の未来予知の凄みっすよ。ちゃ~んと未来予知のことを考えて細かく設定したんすから!」

 と、言うと?

H「先ず、常に10秒後の未来が見えるパッシブスキル。好きなだけ先を見れるポジティブスキル。それをしっかり分けてんだよね」

 お、良いとこに気付いたねぇ10秒くらいの近未来は確定情報と言って良いけど、1年以上先は実は私達でも絶対とは言えないからね。特に未来視がいると変えてしまいかねないし。

H「そうそう、俺様の行動が未来を変えちゃうもんだから、定期的に見直してやんなきゃだしな。10秒先だけだと回避不可なこともあるし」

 アハハ、まぁね、大爆発とかなら10秒先が分かった所で逃げ切れないこともあるよね。

H「そこんとこ俺様は毎日1日先まで確認するし、毎月1月先、毎年1年先を確認する。まぁ、生存確認をな!」

 うんうん、そういう細かい確認って大事だよ。

H「だから、俺様は誰にも殺せない! ギャンブルも負けない! 俺様、最高!」

 いやぁ、周りからは滅茶苦茶運が良い男って思われてるんだろうね。

H「まぁな。・・・・・・だけど」

 ん?

H「・・・・・・実は俺様、1年後が見えなかったんだ」

 だって、その前に死ぬもん。

H「やっぱりか!? 一体誰に殺されるんだ?」

 え? 自分でわかるんじゃないの?

H「未来視だからってすべてが見えるわけじゃねーんだよ! 俺、いきなり倒れるんだけど、それが誰にやられたのかが分からねー」

 あ、ああ、そうか。そうだろうね。

H「誰だ!?」

 いや、強いて言えば君自身?

H「は?」

 いや、酒飲み過ぎ、良いご飯食いすぎ、葉巻吸い過ぎ。異世界の医療なんて君の元いた世界とは比べ物にならないくらいお粗末なんだからさぁ。

H「え、と、つまり?」

 いや、だから普通に病死。肝硬変からの脳卒中?

H「どうすればいいんだ!?」

 え? いや、もう結構進行してるし、無理じゃね?

H「・・・・・・」

 遺書、書き始めたら?

※職業・スキルはしっかり選ぼう☆
 上手くマッチすれば君も億万長者だ!
 あ、でも贅沢し過ぎると、贅沢病にかかるからね☆
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