天使が導く異世界転生

アイム

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能力って?

CASE10

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 魔法・魔法・魔法・魔法。な~んでこんなありきたりなテーマを3回もやることになるかなぁ。もう、やってらんないよぅ、ドラちゃーん。

ドラちゃん(ネ申)「これ、もうちょいどうにかならない?」

 は? 何? 私に逆らうの?

ドラちゃん(ネ申)「ごめんなさい」

 で、魔法について、だよ☆

ドラちゃん(ネ申)「そ、そんな時はこれ。テケテテ♪――」

 え? 何? 神様がそんな直ぐに道具に頼るの?

ドラちゃん(ネ申)「え、え? だ、だって」

 はぁ、困るなぁ。上に立つ者がそんなんで下の者を動かせると思ってるわけ? アンタみたいなのが、テレビのリモコン動かして、元電から切れてたらお母んに頼むこたつむりになるのよ!

ドラちゃん(ネ申)「えっと、こたつむり」

 カタツムリみたいにコタツを被ったニートのこと!

ドラちゃん(ネ申)「ニートじゃねーし!」

 え? でも、138億年前から全知全能って言って勉強してないでしょ?

ドラちゃん(ネ申)「でも働いてるし!」

 あのねぇ、ドラちゃん? 働いているってのは、私みたいに汗水たらして現場周りをしている下っ端が使う言葉なの! アンタみたいな上の方は、キャバクラ行ったってやれ接待だなんだって会社の金使うんでしょ? そんなの遊びって言うのよ! だからアンタなんてニートで十分!

ドラちゃん(ネ申)「た、たまにしか行かねーし!」

 ・・・・・・いや、行ってんのかい。

ドラちゃん(ネ申)「・・・・・・あ」

 ・・・・・・。

ドラちゃん(ネ申)「あ、あの、ミカエルには・・・・・・」

 ふふふ、これで貸し幾つかなぁ?

ドラちゃん(ネ申)「うぅ、あの、儂、結局何すれば?」

 ん? ん~、じゃぁ、とりあえず脚揉んで?

ドラちゃん(ネ申)「ヘイ!」

 あ、やっぱやめ、なーんか目がやらしい。

ドラちゃん(ネ申)「なっ!? 儂、神様よ?」

 あ?

ドラちゃん(ネ申)「ごめんなさい」

 てか、キャバクラ行ってたんじゃ、そんな言い訳できないよねぇ?

ドラちゃん(ネ申)「い、いや、その、人間がどれほど堕落してしまったのか調査を・・・・・・」

 ・・・・・・流石にいたたまれなくなってきたよ。これでも私、天使なんだよ? 流石にそんな神様戴けないよう。

ドラちゃん(ネ申)「ほんっとうにごめんなさい。二度としません!」

 ま、良いや。
 じゃぁ・・・・・・あ、ヤな気配。

ドラちゃん(ネ申)「むぅ、この気配。ミカエルが近づいてきておる!?」

 や、やだ。私あの人嫌い!

ドラちゃん(ネ申)「これ! 天使長じゃぞ? って、逃げ足の速い。・・・・・・儂も逃げよ」

※今回は全部ドラちゃんが悪い!
 ま、魔法は次こそ!
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