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53.新たな視点で目の前が大きくひらけた件。
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ベッドのふちに腰かけ、大きくため息をつく。
まるで何度目覚めても、いつまでも悪夢のなかから抜け出せないような気分だった。
けれど手首を戒める鉄の枷と、そこからのびる鎖が立てるジャラリという重々しい音や、物理的にかかる重みが、やはりこれは現実なのだと容赦なく突きつけてくる。
あいかわらず気持ちは沈んだままだったけれど、今しがた飲んだ水のおかげか、寝起きの状態から少しだけあたまがすっきりとしてきていた。
もちろんからだのほうは節々に痛みがあるし、全身のダルさもあいまって、決して万全とは言いがたかったのだけれども。
───これまで俺は鷹矢凪冬也として、いずれむかえるであろう凋落を避けるために必死にあがいてきた。
おそらくここが、白幡ルートでのハッピーエンドをむかえたあとの世界なのだとしたら、なにもしなければ、そうなってしまうのが本来のシナリオの流れなのだから。
でも実際のところ、本編のエピローグでは直接の凋落原因にまで言及はされていなかった気がする。
わざわざスピンオフ作品なんかにするくらいなのだから、そんな『資金繰り』なんていう色気のない理由だけではないと見るほうが自然だろうか?
ほかに凋落の原因が考えられるとすれば、これまでの冬也の言動により傷ついてきた、もしくは誤解を受けていた人物からの報復というのも考えられるかもしれない。
なにしろ冬也は盛りすぎ設定と思われるくらい、元来ハイスペックで常勝しつづけてきた人物なのだから、どこで恨みを買っていてもおかしくはないわけで。
たとえば逆恨みに近かったとはいえ、常に冬也と比較され、劣等感をあおられつづけてきた鷲見社長がそうだ。
私怨に駆られ、支払いの猶予を承諾しなかったのならば、それだけでも相当我が社を追い詰めることができたことだろう。
次にわかりやすいのは、長年冬也の秘書として公私にわたって支えつづけてきてくれた白幡が辞めたことでできた、その穴も大きかったと思う。
実際問題、忙しい冬也のスケジュール管理や日々の仕事の事前調整、それになによりこちらにたいして邪な思いを抱く人物から守る役目も行ってくれていた彼がいなくなっただけで、大いに危険度が上昇してしまった実感もわいていた。
さらに、鷹矢凪家とは長年のつきあいがあり、政財界への多大な影響力を持つ酒匂先生から、いつの間にか身内ではなく、都合のよい駒としか見られなくなっていた影響もあったのかもしれない。
今は大切な身内のひとりだと再認識してもらえたものの、もしそのままであったなら、どれほど危機がせまろうと庇護されることもなく、見捨てられてしまうことだろう。
あとは、なんと言ってもアレクだ。
石油王として世界に名を馳せるハワード家の跡取りである彼の機嫌を損ね、敵にまわしてしまっていたのなら、そこでなにもかもが終わってしまうところだった。
けれど彼らからの誤解は、これまでの俺とのやり取りのなかでどうにか解かれ、その積年の想いさえもすべて受け止め、昇華させてきたつもりだった。
これで、ほぼ凋落エンドは避けられると思っていたというのに、最後の最後で、まさかの夏希という伏兵がいたなんて……!
いったい、いつから夏希は俺に、ここまでの執着を抱いていたというのだろうか?
俺が冬也としてこの世界で意識を取りもどしたのが、まさにその夏希が白幡とともに愛想を尽かして出ていく瞬間だったのだから、本来なら今さら向こうから執着をされる理由なんてないはずなのに。
おかげで本編のバッドエンドよろしく、双子の弟による監禁凌辱エンドなんていう、とんでもないルートに入ってしまったとしか思えない今の自分の状況は、まさしく『詰み』の状態にあった。
だけど、いかんともしがたいからといって、その展開を唯々諾々と受け入れるつもりなのか?
自らにそう問いかけてみれば、こたえはとうの昔に出していた───『そんなの、冗談じゃない!』と。
だって、もしここで俺があきらめてしまったら、シナリオ的にはそれでおしまいになってしまうけれど、それにともなう被害が甚大すぎるから。
俺を信じてついてきてくれた、グループ会社の社員すべての生活が失われかねない事態となるのは必至だし、世話になったその取引先にだって影響をおよぼすことになる。
───そう、俺ひとりが凋落するだけで済むなら、度重なる不幸に心が折れ、あるいはこの結末に抵抗する気も起きなかったかもしれない。
このままでも歪なかたちとはいえ、冬也にとっては幼いころから求めてやまなかったはずの『家族からの無償の愛』を受けることはできるのだし。
でもここは、今の俺にとってのまぎれもない『現実の世界』であって、俺の凋落には多くの人の犠牲をともなってしまう。
いくら会社にとっての冬也が、欠かせないシンボルマークのような存在だからといって、会社の運営すべてを冬也ひとりでどうにかすることなんてできはしないのだから。
ゲームのなかの冬也にとっては記号や数字でしかなかった一人ひとりの社員たちこそが、今の会社を支える役目を担っていることを俺は知っているから、きっとそこに気づくことが───大事なものを守るため、折れずにいられる心の強さを持てたんだ。
だから決してあきらめてはいけない。
まだ、あきらめるには早すぎるだろ?!
今の俺にもできることを、必死に考えつづけるんだ!
───そう、まずは手遅れになる前にここを脱出して会社に……山下の待つところにもどらなくては……!!
だったら、こんなところで絶望しているひまなんてないだろ!?
力の入らないからだに鞭を打ち、自らの弱った気持ちを叱咤すると、ふたたび思考の海へと沈んでいく。
今の自分にとってできるのは、冬也の明晰な頭脳───とりわけその記憶力の良さを戦力にすることだけだった。
たしかこの施設の概要を記した資料には、俗世を忘れて快適に滞在してもらうため、あえて客室内には時計や電話、そしてテレビも設置していないと書かれていたはずだ。
もちろんフロントへの連絡手段の内線電話はあるにせよ、少なくとも寝室には設置されていない旨の記載があったのを記憶している。
ということは、携帯電話を取り上げられている今、外部との連絡手段はこの寝室にはないわけで、自力で外部からの助けを呼ぶのはむずかしいと判断できる。
それに、この右手首を戒める枷をはずさなくてはいけないけれど、だれが鍵を持っているのか、どこにあるのかもわからなかった。
ひょっとして、夏希の策略により強制的に退場させられたアレクならば、あるいは助けを呼んでくれる可能性はないだろうか?
そう考えて、しかし───すぐにあきらめてかぶりを振る。
もしこれが俺ではなく、夏希が監禁される側だったなら、あるいはそれもあり得たかもしれない。
けれどここは冬也が主役のスピンオフだ、そんな甘い考え方は捨てたほうがいい。
待っていれば助けが来る夏希とちがって、最初から鬼設定だった俺にはそんな救いが来るはずがないのだから。
ザワッ
ふいになにか、クリアだった思考にザラつくような、小さなトゲが刺さったみたいな引っかかりをおぼえた。
あれ……ちょっと待て、そう考えたなら逆にそこにこそ救いがあらわれるんじゃないだろうか?
そうだ───『いくら本編でのバッドエンドとおなじ展開だからといって、これがエンディングとはかぎらないんじゃないか?』という考えが。
あぁそうだ、それだ!
天啓のようなその考えは、突如としてふりそそいできた。
ひょっとしたら、自分に都合のいい夢を見たいだけなのかもしれない。
けれどゲームの制作スタッフたちから愛されていない冬也だからこそ、最初からこれでもかと酷い目に遭わされ、不遇を強いられてきたわけで。
だとしたら、そんな俺をバッドエンドに突き落とすとしたら、こんなもので済むはずがないだろう!?
ならばこれはまだ───『終わり』なんかじゃない。
きっとこれも、ただのイベントのひとつにすぎないのだと、そう信じたかった。
突如としてひらけた視界に、急速に気持ちが浮上してくる。
これでエンディングをむかえてしまったわけじゃないのなら、まだ俺にもできることはあるはず……!!
と、そのときだった。
コンコンと、ひかえめにドアがノックされる。
「っ!」
その音に思わずからだが反応して、ビクリと肩がはねた。
だってこれは、夏希がこの部屋に来たときとおなじだったから。
気を失う前の夏希から受けた仕打ちを思えば、いったいどんな顔をして出むかえればいいというんだろうか?
どれだけ気持ちを奮い立たせようとしたところで、一度受けた恐怖は、簡単にこちらの自由を奪っていった。
とっさに感じた緊張に口のなかは干上がり、ドクドクと心臓が音を立てて、全身に血液を送り出していく。
その音と振動とが全身に広がり、ふるえとなっていくようだった。
まるで何度目覚めても、いつまでも悪夢のなかから抜け出せないような気分だった。
けれど手首を戒める鉄の枷と、そこからのびる鎖が立てるジャラリという重々しい音や、物理的にかかる重みが、やはりこれは現実なのだと容赦なく突きつけてくる。
あいかわらず気持ちは沈んだままだったけれど、今しがた飲んだ水のおかげか、寝起きの状態から少しだけあたまがすっきりとしてきていた。
もちろんからだのほうは節々に痛みがあるし、全身のダルさもあいまって、決して万全とは言いがたかったのだけれども。
───これまで俺は鷹矢凪冬也として、いずれむかえるであろう凋落を避けるために必死にあがいてきた。
おそらくここが、白幡ルートでのハッピーエンドをむかえたあとの世界なのだとしたら、なにもしなければ、そうなってしまうのが本来のシナリオの流れなのだから。
でも実際のところ、本編のエピローグでは直接の凋落原因にまで言及はされていなかった気がする。
わざわざスピンオフ作品なんかにするくらいなのだから、そんな『資金繰り』なんていう色気のない理由だけではないと見るほうが自然だろうか?
ほかに凋落の原因が考えられるとすれば、これまでの冬也の言動により傷ついてきた、もしくは誤解を受けていた人物からの報復というのも考えられるかもしれない。
なにしろ冬也は盛りすぎ設定と思われるくらい、元来ハイスペックで常勝しつづけてきた人物なのだから、どこで恨みを買っていてもおかしくはないわけで。
たとえば逆恨みに近かったとはいえ、常に冬也と比較され、劣等感をあおられつづけてきた鷲見社長がそうだ。
私怨に駆られ、支払いの猶予を承諾しなかったのならば、それだけでも相当我が社を追い詰めることができたことだろう。
次にわかりやすいのは、長年冬也の秘書として公私にわたって支えつづけてきてくれた白幡が辞めたことでできた、その穴も大きかったと思う。
実際問題、忙しい冬也のスケジュール管理や日々の仕事の事前調整、それになによりこちらにたいして邪な思いを抱く人物から守る役目も行ってくれていた彼がいなくなっただけで、大いに危険度が上昇してしまった実感もわいていた。
さらに、鷹矢凪家とは長年のつきあいがあり、政財界への多大な影響力を持つ酒匂先生から、いつの間にか身内ではなく、都合のよい駒としか見られなくなっていた影響もあったのかもしれない。
今は大切な身内のひとりだと再認識してもらえたものの、もしそのままであったなら、どれほど危機がせまろうと庇護されることもなく、見捨てられてしまうことだろう。
あとは、なんと言ってもアレクだ。
石油王として世界に名を馳せるハワード家の跡取りである彼の機嫌を損ね、敵にまわしてしまっていたのなら、そこでなにもかもが終わってしまうところだった。
けれど彼らからの誤解は、これまでの俺とのやり取りのなかでどうにか解かれ、その積年の想いさえもすべて受け止め、昇華させてきたつもりだった。
これで、ほぼ凋落エンドは避けられると思っていたというのに、最後の最後で、まさかの夏希という伏兵がいたなんて……!
いったい、いつから夏希は俺に、ここまでの執着を抱いていたというのだろうか?
俺が冬也としてこの世界で意識を取りもどしたのが、まさにその夏希が白幡とともに愛想を尽かして出ていく瞬間だったのだから、本来なら今さら向こうから執着をされる理由なんてないはずなのに。
おかげで本編のバッドエンドよろしく、双子の弟による監禁凌辱エンドなんていう、とんでもないルートに入ってしまったとしか思えない今の自分の状況は、まさしく『詰み』の状態にあった。
だけど、いかんともしがたいからといって、その展開を唯々諾々と受け入れるつもりなのか?
自らにそう問いかけてみれば、こたえはとうの昔に出していた───『そんなの、冗談じゃない!』と。
だって、もしここで俺があきらめてしまったら、シナリオ的にはそれでおしまいになってしまうけれど、それにともなう被害が甚大すぎるから。
俺を信じてついてきてくれた、グループ会社の社員すべての生活が失われかねない事態となるのは必至だし、世話になったその取引先にだって影響をおよぼすことになる。
───そう、俺ひとりが凋落するだけで済むなら、度重なる不幸に心が折れ、あるいはこの結末に抵抗する気も起きなかったかもしれない。
このままでも歪なかたちとはいえ、冬也にとっては幼いころから求めてやまなかったはずの『家族からの無償の愛』を受けることはできるのだし。
でもここは、今の俺にとってのまぎれもない『現実の世界』であって、俺の凋落には多くの人の犠牲をともなってしまう。
いくら会社にとっての冬也が、欠かせないシンボルマークのような存在だからといって、会社の運営すべてを冬也ひとりでどうにかすることなんてできはしないのだから。
ゲームのなかの冬也にとっては記号や数字でしかなかった一人ひとりの社員たちこそが、今の会社を支える役目を担っていることを俺は知っているから、きっとそこに気づくことが───大事なものを守るため、折れずにいられる心の強さを持てたんだ。
だから決してあきらめてはいけない。
まだ、あきらめるには早すぎるだろ?!
今の俺にもできることを、必死に考えつづけるんだ!
───そう、まずは手遅れになる前にここを脱出して会社に……山下の待つところにもどらなくては……!!
だったら、こんなところで絶望しているひまなんてないだろ!?
力の入らないからだに鞭を打ち、自らの弱った気持ちを叱咤すると、ふたたび思考の海へと沈んでいく。
今の自分にとってできるのは、冬也の明晰な頭脳───とりわけその記憶力の良さを戦力にすることだけだった。
たしかこの施設の概要を記した資料には、俗世を忘れて快適に滞在してもらうため、あえて客室内には時計や電話、そしてテレビも設置していないと書かれていたはずだ。
もちろんフロントへの連絡手段の内線電話はあるにせよ、少なくとも寝室には設置されていない旨の記載があったのを記憶している。
ということは、携帯電話を取り上げられている今、外部との連絡手段はこの寝室にはないわけで、自力で外部からの助けを呼ぶのはむずかしいと判断できる。
それに、この右手首を戒める枷をはずさなくてはいけないけれど、だれが鍵を持っているのか、どこにあるのかもわからなかった。
ひょっとして、夏希の策略により強制的に退場させられたアレクならば、あるいは助けを呼んでくれる可能性はないだろうか?
そう考えて、しかし───すぐにあきらめてかぶりを振る。
もしこれが俺ではなく、夏希が監禁される側だったなら、あるいはそれもあり得たかもしれない。
けれどここは冬也が主役のスピンオフだ、そんな甘い考え方は捨てたほうがいい。
待っていれば助けが来る夏希とちがって、最初から鬼設定だった俺にはそんな救いが来るはずがないのだから。
ザワッ
ふいになにか、クリアだった思考にザラつくような、小さなトゲが刺さったみたいな引っかかりをおぼえた。
あれ……ちょっと待て、そう考えたなら逆にそこにこそ救いがあらわれるんじゃないだろうか?
そうだ───『いくら本編でのバッドエンドとおなじ展開だからといって、これがエンディングとはかぎらないんじゃないか?』という考えが。
あぁそうだ、それだ!
天啓のようなその考えは、突如としてふりそそいできた。
ひょっとしたら、自分に都合のいい夢を見たいだけなのかもしれない。
けれどゲームの制作スタッフたちから愛されていない冬也だからこそ、最初からこれでもかと酷い目に遭わされ、不遇を強いられてきたわけで。
だとしたら、そんな俺をバッドエンドに突き落とすとしたら、こんなもので済むはずがないだろう!?
ならばこれはまだ───『終わり』なんかじゃない。
きっとこれも、ただのイベントのひとつにすぎないのだと、そう信じたかった。
突如としてひらけた視界に、急速に気持ちが浮上してくる。
これでエンディングをむかえてしまったわけじゃないのなら、まだ俺にもできることはあるはず……!!
と、そのときだった。
コンコンと、ひかえめにドアがノックされる。
「っ!」
その音に思わずからだが反応して、ビクリと肩がはねた。
だってこれは、夏希がこの部屋に来たときとおなじだったから。
気を失う前の夏希から受けた仕打ちを思えば、いったいどんな顔をして出むかえればいいというんだろうか?
どれだけ気持ちを奮い立たせようとしたところで、一度受けた恐怖は、簡単にこちらの自由を奪っていった。
とっさに感じた緊張に口のなかは干上がり、ドクドクと心臓が音を立てて、全身に血液を送り出していく。
その音と振動とが全身に広がり、ふるえとなっていくようだった。
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