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44.負けられない戦いがはじまった件。
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いつも俺の前では緊張しているのか、動きもぎこちなかった山下が、いつからだろうか、見ているだけで癒されるような朗らかな笑みを浮かべてくれるようになったのは?
それはたとえるならば、大型犬の持つ人懐っこさのようなものなのかもしれない。
ふりそそぐ日差しのようなあたたかさを持ったそれは、まちがいなく氷のように冷たかった俺の心を溶かしてくれた。
そのぬくもりが今、俺にとっての唯一の心の支えだった。
俺にはまだ、やらなくてはいけないことがいっぱいある。
会社の立て直しだって途中だし、白幡や夏希との関係の修復だってはじまったばかりだ。
それになにより、俺は生きてここを出て、山下と再会したい。
きっと今ごろ山下は、だまって居なくなった俺のことが心配なあまりに泣いているかもしれないだろ?
ならば一刻も早く、無事な姿を見せてやりたかった。
一度目をつぶり、大きく深呼吸をする。
心臓は、うるさいくらいに激しく脈打っていた。
これから俺が相手どろうとしているのは、どうやさしく見積もったところで、そう簡単には勝てそうにない相手だ。
ともすれば、ふるえそうになるくちびるをグッとかみしめ、そしてふたたび目を開くとアレクの目をまっすぐに見つめる。
「アレクの気が済むのなら、何をしようとかまわない。一度きりなら、その気持ちもなにもかもすべて受け止める。だけどそれは、一度きりだ。それ以上は何があろうと、あなたの想いにこたえることはできない」
敏い彼ならば、これで気づいてしまうかもしれない───俺の心には、すでに決めた相手がいるのだということが。
「───キミは自分がなにを言っているのか、わかっているのかい、トーヤ?好きでもない相手に抱かれるというのか?」
ほら、やっぱり。
そう問いかけるアレクの声には、多分にとまどいの色が混ざっていた。
案の定、俺が言いたいことは、すべてを言葉にせずとも伝わってしまうらしい。
「これが俺のエゴだということは、重々承知している。だからアレクの気が済むように、なにをしてくれてもかまわない。これが、真摯に想いを伝えてくれたアレクに今の俺が差し出せる、唯一のまごころだ」
そう言うと、わずかばかりの抵抗をしようとしていたはずの腕の力をフッと抜く。
好きだけど、その『好き』の色はおたがいに異なっていて。
それでも大切な友人だと思うからこそ相手の心を傷つけたくなくて、たとえ己の意に反することだとしても、この身を代償に差し出せるくらいには情がある。
「おい、トーヤ!?」
そんな俺の言動はあまりに想定外だったからか、アレクの声には、とまどいが全面に押し出されていた。
とはいえ、俺にだって決して余裕があるわけじゃない。
こうして話していても、内心ではこみあげてくる恐怖を顔に出すまいと必死に戦っていた。
長年の片想いを募らせてきたであろう相手の気持ちは、痛いほどによくわかる。
わかるけれど、でもそれにこたえることができないのだとしたら。
せめてその想いをどこかで昇華させることができなければ、これから先、アレクはどこにも進めなくなってしまう。
そんなのは、意味はちがえどアレクを特別に思う気持ちがある以上、見すごすことができなかった。
だからこんな歪な提案をするしかできなくて。
それこそ『鷹矢凪冬也』という人間がどういう人物であるかを知るアレクなら、これがどれほど異例なことであるかを、きっと理解してくれる。
───って、あぁ……結局ここでも俺はアレクに甘えているのか。
言葉にしないでも、きっとアレクなら俺の考えることをわかってくれるって。
でも、そんなんじゃダメだろ?
俺は変わると決めたんだから、わかっているのだとしても、ちゃんと言葉にして相手に伝えないと!
「アレクのことは好きか嫌いかで言ったら、大切だ、傷つけたくないと思うくらいには好きだ。それに、こんな俺のことをずっと真剣に想いつづけてくれていたことは、純粋にうれしいと思う」
と、ここでいったん言葉を切る。
アレクは無言のまま、こちらのセリフのつづきを待っているようだった。
「でも今の俺には、心からそばにいたいと願う相手が別にいる。だからあなたが俺に寄せてくれるだけの想いを、そのままかえすことはできないんだ……でも、せめてその想いを一度はきちんと受け止めたいと思っている」
そう口にしつつも、心は痛んだ。
だってこんなこと言われたところで、相手を拒絶されたとしか思えないだろうし、なにより相手のプライドを傷つけることでしかないと自分でも思う。
なんなら相手を怒らせ、それこそ逆上されて殺されても、もしくはこのまま監禁され、無理やり犯される日々を送ることになったとしても仕方ないとさえ思うようなセリフだ。
それでも今の俺にとって、ストレートに好意をぶつけてきてくれたアレクにたいしてできることは、ただ己も誠実であることだけだったから。
もしもゲームのなかのキャラクターのままであったなら、ここで冬也が説くのは、いかに相手が不法行為を働いているのかといったことくらいだっただろうな……。
よくて『友人としか思えない』といったセリフくらいか。
それこそ、こんなことをするメリットよりもデメリットがどれだけ大きいのか、仮に自分がアレクを好きになったところで、それはストックホルム症候群でしかないとか、そんな色気のない話ばかりをしたにちがいない。
でもそんなことを説かれたところで、ここまで大きくふくらんでしまった相手の気持ちは、いったいどうなると言うんだ?
人の気持ちなんてものは、理性的であることや理知的であることだけでは、決して諭せないものだというのに。
ゆらぎもしない圧倒的な社会的地位を持ちながらも、こんな犯罪まがいの行為におよんでしまうほど、俺のことをずっと好きでいてくれたアレクの、そのあふれだした想いの行方は、いったいどうなってしまうんだ!?
それって、相手の気持ちをみじんも受け取るつもりはないどころか、恋慕の情の存在すら認めていないようなものだろう。
いくらなんでも、それはあまりにも残酷だ。
だからこたえることはできない代わりに、せめて気持ちを晴らしてもらいたいと願う───たとえそれが、相手に手ひどく抱かれることなのだとしても。
「……そんなにいい男なのか、そいつは?」
うつむきがちになったアレクからの問いかけは、かすかに声がふるえて聞こえた。
「ワタシより、そいつはトーヤのことを大切にし、なにものからも守ってやれるのか!?どうなんだ、トーヤ?!」
怒りの感情を存分にのせたそれは、しかし悲鳴にも似た響きを持っていた。
「さぁな、すべてをひっくるめて、この世のなかでアレクほどいい男はいないと思うし、山下ではまだ頼りないところもあるからな……」
「じゃあ、なんでそんなヤツのほうをえらぶんだ?!ワタシほどトーヤのことを理解してやれる男なんて、ほかにいないはずだ!」
アレクの主張は、もっともなものだ。
なにしろアレクは、リアルに石油王の息子で、その世界的な影響力や経済力を思えば、己の生活に不安なんて抱く必要はない。
それどころか、いくら山下が必死になったからといって、不足しがちな俺のセリフをアレクほど、あやまたずに理解してくれるようになれるとは、とうてい思えなかった。
「……たぶん世界中どこを探しても、アレクほど俺の言葉を正しく理解してくれるヤツはいないだろうな。俺の人生のなかで、そんなアレクと大学で出会えて、友になれたのは二度と起きるかわからないくらいの奇跡だと思う……でもアレクといたら、きっと俺はダメな人間のままになってしまうから」
───そう、きっとまた俺はまちがえてしまう。
うまく言葉にできない思いすらもくみ取ってくれるアレクといたらそれに甘え、必要な言葉ですら、きちんと口にすることを忘れてしまうだろう。
それこそが、冬也にとっての人生が傾きかけている、いちばんの大きな敗因なのだから。
もちろん、たかが言葉だ。
本来なら、そこまでの力はないのかもしれない。
でもそのひとことがあれば、それだけであと少しがんばれることなんて世のなかにはたくさんあるということに、ようやく気づけたんだ。
たとえば自分のために淹れてくれるコーヒーの味が好きだとか、その気づかいがありがたいと思うだとか、そんな程度のひとことだっていい。
それっぽっちのことに気がつくまで、いったい自分はどれだけまわり道をしてきてしまったのだろうか?
心のなかを満たすのは、己のしてきたことへの後悔の念だけだった。
それはたとえるならば、大型犬の持つ人懐っこさのようなものなのかもしれない。
ふりそそぐ日差しのようなあたたかさを持ったそれは、まちがいなく氷のように冷たかった俺の心を溶かしてくれた。
そのぬくもりが今、俺にとっての唯一の心の支えだった。
俺にはまだ、やらなくてはいけないことがいっぱいある。
会社の立て直しだって途中だし、白幡や夏希との関係の修復だってはじまったばかりだ。
それになにより、俺は生きてここを出て、山下と再会したい。
きっと今ごろ山下は、だまって居なくなった俺のことが心配なあまりに泣いているかもしれないだろ?
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一度目をつぶり、大きく深呼吸をする。
心臓は、うるさいくらいに激しく脈打っていた。
これから俺が相手どろうとしているのは、どうやさしく見積もったところで、そう簡単には勝てそうにない相手だ。
ともすれば、ふるえそうになるくちびるをグッとかみしめ、そしてふたたび目を開くとアレクの目をまっすぐに見つめる。
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敏い彼ならば、これで気づいてしまうかもしれない───俺の心には、すでに決めた相手がいるのだということが。
「───キミは自分がなにを言っているのか、わかっているのかい、トーヤ?好きでもない相手に抱かれるというのか?」
ほら、やっぱり。
そう問いかけるアレクの声には、多分にとまどいの色が混ざっていた。
案の定、俺が言いたいことは、すべてを言葉にせずとも伝わってしまうらしい。
「これが俺のエゴだということは、重々承知している。だからアレクの気が済むように、なにをしてくれてもかまわない。これが、真摯に想いを伝えてくれたアレクに今の俺が差し出せる、唯一のまごころだ」
そう言うと、わずかばかりの抵抗をしようとしていたはずの腕の力をフッと抜く。
好きだけど、その『好き』の色はおたがいに異なっていて。
それでも大切な友人だと思うからこそ相手の心を傷つけたくなくて、たとえ己の意に反することだとしても、この身を代償に差し出せるくらいには情がある。
「おい、トーヤ!?」
そんな俺の言動はあまりに想定外だったからか、アレクの声には、とまどいが全面に押し出されていた。
とはいえ、俺にだって決して余裕があるわけじゃない。
こうして話していても、内心ではこみあげてくる恐怖を顔に出すまいと必死に戦っていた。
長年の片想いを募らせてきたであろう相手の気持ちは、痛いほどによくわかる。
わかるけれど、でもそれにこたえることができないのだとしたら。
せめてその想いをどこかで昇華させることができなければ、これから先、アレクはどこにも進めなくなってしまう。
そんなのは、意味はちがえどアレクを特別に思う気持ちがある以上、見すごすことができなかった。
だからこんな歪な提案をするしかできなくて。
それこそ『鷹矢凪冬也』という人間がどういう人物であるかを知るアレクなら、これがどれほど異例なことであるかを、きっと理解してくれる。
───って、あぁ……結局ここでも俺はアレクに甘えているのか。
言葉にしないでも、きっとアレクなら俺の考えることをわかってくれるって。
でも、そんなんじゃダメだろ?
俺は変わると決めたんだから、わかっているのだとしても、ちゃんと言葉にして相手に伝えないと!
「アレクのことは好きか嫌いかで言ったら、大切だ、傷つけたくないと思うくらいには好きだ。それに、こんな俺のことをずっと真剣に想いつづけてくれていたことは、純粋にうれしいと思う」
と、ここでいったん言葉を切る。
アレクは無言のまま、こちらのセリフのつづきを待っているようだった。
「でも今の俺には、心からそばにいたいと願う相手が別にいる。だからあなたが俺に寄せてくれるだけの想いを、そのままかえすことはできないんだ……でも、せめてその想いを一度はきちんと受け止めたいと思っている」
そう口にしつつも、心は痛んだ。
だってこんなこと言われたところで、相手を拒絶されたとしか思えないだろうし、なにより相手のプライドを傷つけることでしかないと自分でも思う。
なんなら相手を怒らせ、それこそ逆上されて殺されても、もしくはこのまま監禁され、無理やり犯される日々を送ることになったとしても仕方ないとさえ思うようなセリフだ。
それでも今の俺にとって、ストレートに好意をぶつけてきてくれたアレクにたいしてできることは、ただ己も誠実であることだけだったから。
もしもゲームのなかのキャラクターのままであったなら、ここで冬也が説くのは、いかに相手が不法行為を働いているのかといったことくらいだっただろうな……。
よくて『友人としか思えない』といったセリフくらいか。
それこそ、こんなことをするメリットよりもデメリットがどれだけ大きいのか、仮に自分がアレクを好きになったところで、それはストックホルム症候群でしかないとか、そんな色気のない話ばかりをしたにちがいない。
でもそんなことを説かれたところで、ここまで大きくふくらんでしまった相手の気持ちは、いったいどうなると言うんだ?
人の気持ちなんてものは、理性的であることや理知的であることだけでは、決して諭せないものだというのに。
ゆらぎもしない圧倒的な社会的地位を持ちながらも、こんな犯罪まがいの行為におよんでしまうほど、俺のことをずっと好きでいてくれたアレクの、そのあふれだした想いの行方は、いったいどうなってしまうんだ!?
それって、相手の気持ちをみじんも受け取るつもりはないどころか、恋慕の情の存在すら認めていないようなものだろう。
いくらなんでも、それはあまりにも残酷だ。
だからこたえることはできない代わりに、せめて気持ちを晴らしてもらいたいと願う───たとえそれが、相手に手ひどく抱かれることなのだとしても。
「……そんなにいい男なのか、そいつは?」
うつむきがちになったアレクからの問いかけは、かすかに声がふるえて聞こえた。
「ワタシより、そいつはトーヤのことを大切にし、なにものからも守ってやれるのか!?どうなんだ、トーヤ?!」
怒りの感情を存分にのせたそれは、しかし悲鳴にも似た響きを持っていた。
「さぁな、すべてをひっくるめて、この世のなかでアレクほどいい男はいないと思うし、山下ではまだ頼りないところもあるからな……」
「じゃあ、なんでそんなヤツのほうをえらぶんだ?!ワタシほどトーヤのことを理解してやれる男なんて、ほかにいないはずだ!」
アレクの主張は、もっともなものだ。
なにしろアレクは、リアルに石油王の息子で、その世界的な影響力や経済力を思えば、己の生活に不安なんて抱く必要はない。
それどころか、いくら山下が必死になったからといって、不足しがちな俺のセリフをアレクほど、あやまたずに理解してくれるようになれるとは、とうてい思えなかった。
「……たぶん世界中どこを探しても、アレクほど俺の言葉を正しく理解してくれるヤツはいないだろうな。俺の人生のなかで、そんなアレクと大学で出会えて、友になれたのは二度と起きるかわからないくらいの奇跡だと思う……でもアレクといたら、きっと俺はダメな人間のままになってしまうから」
───そう、きっとまた俺はまちがえてしまう。
うまく言葉にできない思いすらもくみ取ってくれるアレクといたらそれに甘え、必要な言葉ですら、きちんと口にすることを忘れてしまうだろう。
それこそが、冬也にとっての人生が傾きかけている、いちばんの大きな敗因なのだから。
もちろん、たかが言葉だ。
本来なら、そこまでの力はないのかもしれない。
でもそのひとことがあれば、それだけであと少しがんばれることなんて世のなかにはたくさんあるということに、ようやく気づけたんだ。
たとえば自分のために淹れてくれるコーヒーの味が好きだとか、その気づかいがありがたいと思うだとか、そんな程度のひとことだっていい。
それっぽっちのことに気がつくまで、いったい自分はどれだけまわり道をしてきてしまったのだろうか?
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