36 / 55
36.『血は水よりも濃い』を実感せざるを得ない件。
しおりを挟む
たった今、夏希の口から出た『オークション』という単語。
それが今、こうして豪華な部屋に監禁されている自分とどう関わりがあるのかを想像しようとすると、それだけで背すじをひんやりとしたものが伝う。
夏希の言うそれは、ゲームの白幡ルートのなかに出てきたエピソードのひとつだ。
バイト先の先輩に頼まれて連帯保証人になったとたん、相手に逃げられ、夏希が多額の借金を背負わされてしまったというそれ。
なかなかにエグい話というか、夏希の危機感のなさや、押しに弱いお人好しぶりが前面に押し出される話だったのをおぼえている。
闇金からその借金の返済を迫られ、返せる見込みがないのならその身を売って金にしろと言われたが故の、オークション出品だったはずだ。
と、そこまで考えたところで、ふいに我に返る。
そんなことよりも、きちんと夏希本人の口から聞かせてもらうほうが早い。
そう思って、あらためて先をうながした。
「……あれについては、お前が無事で本当によかったと思う。だがそれがどうした?」
「えへへ、やっぱり兄様はやさしいね?あれにね、参加している人から『出品物として兄様を求める声があがっている』んだって教えてもらったんだ。だからね、兄様が僕みたいにさらわれてしまう前に、僕たちで保護しようってことになったんだ」
「なにをバカなことを……っ!?」
ちょっと待て、ツッコミどころが多すぎる。
あまりにも無邪気に笑う夏希が、むしろ心配になるレベルだ。
そもそも夏希にその話をしたのが、例の闇オークションに参加している人だなんて、おかしすぎるだろう!
白幡とともに鷹矢凪家をはなれた夏希は、いくら認知をされているといっても、世間的にはグループ会社の経営には携わることもない、ただの小金持ち程度の若者でしかない。
それこそ『富豪』と呼ばれる人ならではの遊び方ひとつ知らない、ド素人のようなものだ。
そんな初心者でしかない夏希に、わざわざ近づいてくるなんて、どうせロクな人物でないことなんて容易に想像がつく。
あのオークションを行うオンラインサロンの正会員たちは、いずれも世界に名だたる大富豪の著名人たちなのだから。
潔癖なところもある冬也にとっては、己の地位と権力、そしてなにより財力を最大限に活用した犯罪行為すらも楽しむ彼らのことを苦手としていた経緯もあり、極力距離を置くようにしていた。
実際、夏希がオークションにかけられでもしなかったら、そのまま距離を置いたままだったかもしれないくらいだ。
しかし彼らが全世界の経済を動かす力を持っていることは理解していたからこそ、己の信念をねじ曲げてまで、通報せずにいたんだ。
だからこそ距離を置いていたというのに、いったい夏希は、いつの間にそんな危険人物と知り合っていたんだろうか!?
というよりも白幡は、夏希のそばに付いていながら、何をしていたのだろう?!
そういう危険な人物から、夏希を必ず守ると言っていたのではなかったのか!
つい、そんな理不尽な怒りを抱きそうになった。
あまりにも突飛なストーリー展開に、あたまが痛くなってくる。
それに、なによりも。
「~~~っ、だいたいアレは、いくらそれを望む声があったところで、人の場合は本人の同意なしに出品できるものじゃないだろうが!」
そう、金でどうとでもなる一般人相手ならまだしも、富豪のひとりに数えられる俺というのはあり得ない。
「だって僕のときは、問答無用で拉致されて、いやらしいことだってされたのに!?あんな怖い目に遭うなんて……」
涙目のままこちらに訴えてくる夏希は、どうにも頼りなさげで幼く見えるからか、双子の弟というよりも年の離れた弟のようにも思えてくる。
───まぁ、どの選択肢を選んだところで、夏希は必ず鷹矢凪家の力で助け出されることにはなるのだけど。
とはいえそこはそれ、残念ながらBLゲームのシナリオ展開の力は強い。
選択肢を誤ると、いかにもBLゲームらしいエロ要素満点の危険な目に遭ってしまうのもまた事実だった。
本来なら、『頼まれても借金の連帯保証人になっちゃいけないだろう』とか、『その場の空気を読んだ言動を取れば、見せしめのようにいやらしい目にも遭わされることはなかっただろう』とか、説教をしたいことは多々ある。
でも、いかにも庇護欲をそそる華奢な弟を見ていると、これ以上責めるのも酷な気がしてしまう。
「……あぁ、それは怖かっただろう?すまない、もう少し早くお前の状況を知っていたら、そうなる前に助けてやれたのに……」
結局、毅然とした態度を取りつづけることはできなくて、わずかな葛藤の末、折れたのは俺の気持ちのほうだった。
実際、あのときの夏希はただのフリーアルバイターという名の無職の青年でしかなくて、それが俺の双子の弟だということは世間にはまだ明かされていなかった。
そのせいで、借金まみれになるような底辺の人間には人権などないとばかりに、問答無用で拉致されるという手荒な行動に出られてしまったのだろう。
裏の世界など知らない、いかにも一般人らしい生活をしてきた夏希にとっては、わけがわからなくて、さぞかし怖かっただろうとは思う。
そんな思いのままに弟のあたまをなでてやれば、手首から伸びる鎖がジャラリと重たい音を立てて、現実を忘れるなとばかりに訴えてきた。
「えへへ、やっぱり兄様はやさしいんだね?やさしくて綺麗な兄様……僕みたいな価値のない人間だって、とんでもない金額になったんだもん!万が一兄様が出品されようものなら、国家予算を用意しなくちゃ競り落とせないもんね?さすがにまだ、そこまでのお金はないから、やっぱり兄様を先に僕たちで保護しなきゃ!」
それを後押しするように、夏希の顔にはゆがんだ笑みが浮かぶ。
「っ!」
そうだ、油断してはならない。
こうしている今も、俺のスピンオフ作品のシナリオ進行のただなかにあるのだから。
「悪いことは言わない、夏希、俺を今すぐ鷹矢凪の家に帰せ。このままではお前たちが、俺を拉致監禁した犯罪者になってしまうだろ!」
そもそも俺がここへ連れてこられたのは、白幡に絞め落としの技を食らって、意識のないうちに行われたことだ。
どう考えても、真っ当じゃない。
「なんでですか?だって僕と兄様は双子の兄弟じゃないですか!それに兄様の保護が目的だし、身内なら犯罪ではないでしょう?」
───ダメだ、話が通じない。
キョトンとした顔でこちらを見上げてくる夏希は、あまりにも無垢な瞳をしている。
「~~~~っ、それでも!世間的には、会社の代表者が連絡もなしに行方不明になったら、十分事件になるんだ!せめて山下への連絡くらい、入れさせてくれ」
実際にはそれどころか、『鷹矢凪冬也』という人物の世間的な影響力をかんがみるに、どう考えても大事件である。
「ダメです!兄様はすぐにオーバーワークをしてしまうので、ここらで骨休めもしなくては、おからだに差し障ります!だからしばらく兄様は、お仕事できないようにスマホ禁止ですから!」
「なっ!?」
イヤな予感というものは、それにかぎって的中するものである。
どうやら連絡手段は、すでに奪われていたらしい。
いったい、どこに隠してあるのだろうか?
場合によってはGPSの機能で、現在地を割り出すこともできるが……。
ただ白幡が俺をここまで連れてきたのだとしたら、最初から電源はオフにされている可能性は高い。
俺の秘書だった白幡なら、秘書がその所在を知ることができるよう、スマホが活用されていることを知っているだろうし……。
「……だとしても、これじゃ日常生活にも支障が出るだろう」
「大丈夫です!上から下までぜ~んぶ、僕が兄様のお世話をしてあげますから!」
ジャラリと重たい音を立てる鎖を示して問いかければ、しかし夏希は堪える様子も見せずに笑顔でかえしてくる。
「寝たきりでもあるまいし、さすがに下の世話までされたくはないんだが?」
「うふふ、気にしないでいいんですよ、兄様♪」
あぁ、クソ!
やっぱり話が通じない。
次々に詰んでいく現況に、やはり夏希は己の双子の弟なのだという、血のつながりを感じざるを得なかった。
それが今、こうして豪華な部屋に監禁されている自分とどう関わりがあるのかを想像しようとすると、それだけで背すじをひんやりとしたものが伝う。
夏希の言うそれは、ゲームの白幡ルートのなかに出てきたエピソードのひとつだ。
バイト先の先輩に頼まれて連帯保証人になったとたん、相手に逃げられ、夏希が多額の借金を背負わされてしまったというそれ。
なかなかにエグい話というか、夏希の危機感のなさや、押しに弱いお人好しぶりが前面に押し出される話だったのをおぼえている。
闇金からその借金の返済を迫られ、返せる見込みがないのならその身を売って金にしろと言われたが故の、オークション出品だったはずだ。
と、そこまで考えたところで、ふいに我に返る。
そんなことよりも、きちんと夏希本人の口から聞かせてもらうほうが早い。
そう思って、あらためて先をうながした。
「……あれについては、お前が無事で本当によかったと思う。だがそれがどうした?」
「えへへ、やっぱり兄様はやさしいね?あれにね、参加している人から『出品物として兄様を求める声があがっている』んだって教えてもらったんだ。だからね、兄様が僕みたいにさらわれてしまう前に、僕たちで保護しようってことになったんだ」
「なにをバカなことを……っ!?」
ちょっと待て、ツッコミどころが多すぎる。
あまりにも無邪気に笑う夏希が、むしろ心配になるレベルだ。
そもそも夏希にその話をしたのが、例の闇オークションに参加している人だなんて、おかしすぎるだろう!
白幡とともに鷹矢凪家をはなれた夏希は、いくら認知をされているといっても、世間的にはグループ会社の経営には携わることもない、ただの小金持ち程度の若者でしかない。
それこそ『富豪』と呼ばれる人ならではの遊び方ひとつ知らない、ド素人のようなものだ。
そんな初心者でしかない夏希に、わざわざ近づいてくるなんて、どうせロクな人物でないことなんて容易に想像がつく。
あのオークションを行うオンラインサロンの正会員たちは、いずれも世界に名だたる大富豪の著名人たちなのだから。
潔癖なところもある冬也にとっては、己の地位と権力、そしてなにより財力を最大限に活用した犯罪行為すらも楽しむ彼らのことを苦手としていた経緯もあり、極力距離を置くようにしていた。
実際、夏希がオークションにかけられでもしなかったら、そのまま距離を置いたままだったかもしれないくらいだ。
しかし彼らが全世界の経済を動かす力を持っていることは理解していたからこそ、己の信念をねじ曲げてまで、通報せずにいたんだ。
だからこそ距離を置いていたというのに、いったい夏希は、いつの間にそんな危険人物と知り合っていたんだろうか!?
というよりも白幡は、夏希のそばに付いていながら、何をしていたのだろう?!
そういう危険な人物から、夏希を必ず守ると言っていたのではなかったのか!
つい、そんな理不尽な怒りを抱きそうになった。
あまりにも突飛なストーリー展開に、あたまが痛くなってくる。
それに、なによりも。
「~~~っ、だいたいアレは、いくらそれを望む声があったところで、人の場合は本人の同意なしに出品できるものじゃないだろうが!」
そう、金でどうとでもなる一般人相手ならまだしも、富豪のひとりに数えられる俺というのはあり得ない。
「だって僕のときは、問答無用で拉致されて、いやらしいことだってされたのに!?あんな怖い目に遭うなんて……」
涙目のままこちらに訴えてくる夏希は、どうにも頼りなさげで幼く見えるからか、双子の弟というよりも年の離れた弟のようにも思えてくる。
───まぁ、どの選択肢を選んだところで、夏希は必ず鷹矢凪家の力で助け出されることにはなるのだけど。
とはいえそこはそれ、残念ながらBLゲームのシナリオ展開の力は強い。
選択肢を誤ると、いかにもBLゲームらしいエロ要素満点の危険な目に遭ってしまうのもまた事実だった。
本来なら、『頼まれても借金の連帯保証人になっちゃいけないだろう』とか、『その場の空気を読んだ言動を取れば、見せしめのようにいやらしい目にも遭わされることはなかっただろう』とか、説教をしたいことは多々ある。
でも、いかにも庇護欲をそそる華奢な弟を見ていると、これ以上責めるのも酷な気がしてしまう。
「……あぁ、それは怖かっただろう?すまない、もう少し早くお前の状況を知っていたら、そうなる前に助けてやれたのに……」
結局、毅然とした態度を取りつづけることはできなくて、わずかな葛藤の末、折れたのは俺の気持ちのほうだった。
実際、あのときの夏希はただのフリーアルバイターという名の無職の青年でしかなくて、それが俺の双子の弟だということは世間にはまだ明かされていなかった。
そのせいで、借金まみれになるような底辺の人間には人権などないとばかりに、問答無用で拉致されるという手荒な行動に出られてしまったのだろう。
裏の世界など知らない、いかにも一般人らしい生活をしてきた夏希にとっては、わけがわからなくて、さぞかし怖かっただろうとは思う。
そんな思いのままに弟のあたまをなでてやれば、手首から伸びる鎖がジャラリと重たい音を立てて、現実を忘れるなとばかりに訴えてきた。
「えへへ、やっぱり兄様はやさしいんだね?やさしくて綺麗な兄様……僕みたいな価値のない人間だって、とんでもない金額になったんだもん!万が一兄様が出品されようものなら、国家予算を用意しなくちゃ競り落とせないもんね?さすがにまだ、そこまでのお金はないから、やっぱり兄様を先に僕たちで保護しなきゃ!」
それを後押しするように、夏希の顔にはゆがんだ笑みが浮かぶ。
「っ!」
そうだ、油断してはならない。
こうしている今も、俺のスピンオフ作品のシナリオ進行のただなかにあるのだから。
「悪いことは言わない、夏希、俺を今すぐ鷹矢凪の家に帰せ。このままではお前たちが、俺を拉致監禁した犯罪者になってしまうだろ!」
そもそも俺がここへ連れてこられたのは、白幡に絞め落としの技を食らって、意識のないうちに行われたことだ。
どう考えても、真っ当じゃない。
「なんでですか?だって僕と兄様は双子の兄弟じゃないですか!それに兄様の保護が目的だし、身内なら犯罪ではないでしょう?」
───ダメだ、話が通じない。
キョトンとした顔でこちらを見上げてくる夏希は、あまりにも無垢な瞳をしている。
「~~~~っ、それでも!世間的には、会社の代表者が連絡もなしに行方不明になったら、十分事件になるんだ!せめて山下への連絡くらい、入れさせてくれ」
実際にはそれどころか、『鷹矢凪冬也』という人物の世間的な影響力をかんがみるに、どう考えても大事件である。
「ダメです!兄様はすぐにオーバーワークをしてしまうので、ここらで骨休めもしなくては、おからだに差し障ります!だからしばらく兄様は、お仕事できないようにスマホ禁止ですから!」
「なっ!?」
イヤな予感というものは、それにかぎって的中するものである。
どうやら連絡手段は、すでに奪われていたらしい。
いったい、どこに隠してあるのだろうか?
場合によってはGPSの機能で、現在地を割り出すこともできるが……。
ただ白幡が俺をここまで連れてきたのだとしたら、最初から電源はオフにされている可能性は高い。
俺の秘書だった白幡なら、秘書がその所在を知ることができるよう、スマホが活用されていることを知っているだろうし……。
「……だとしても、これじゃ日常生活にも支障が出るだろう」
「大丈夫です!上から下までぜ~んぶ、僕が兄様のお世話をしてあげますから!」
ジャラリと重たい音を立てる鎖を示して問いかければ、しかし夏希は堪える様子も見せずに笑顔でかえしてくる。
「寝たきりでもあるまいし、さすがに下の世話までされたくはないんだが?」
「うふふ、気にしないでいいんですよ、兄様♪」
あぁ、クソ!
やっぱり話が通じない。
次々に詰んでいく現況に、やはり夏希は己の双子の弟なのだという、血のつながりを感じざるを得なかった。
1
お気に入りに追加
755
あなたにおすすめの小説

義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!
ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。
「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」
なんだか義兄の様子がおかしいのですが…?
このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ!
ファンタジーラブコメBLです。
平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります♡
【登場人物】
攻→ヴィルヘルム
完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが…
受→レイナード
和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。

普通の男の子がヤンデレや変態に愛されるだけの短編集、はじめました。
山田ハメ太郎
BL
タイトル通りです。
お話ごとに章分けしており、ひとつの章が大体1万文字以下のショート詰め合わせです。
サクッと読めますので、お好きなお話からどうぞ。

買われた悪役令息は攻略対象に異常なくらい愛でられてます
瑳来
BL
元は純日本人の俺は不慮な事故にあい死んでしまった。そんな俺の第2の人生は死ぬ前に姉がやっていた乙女ゲームの悪役令息だった。悪役令息の役割を全うしていた俺はついに天罰がくらい捕らえられて人身売買のオークションに出品されていた。
そこで俺を落札したのは俺を破滅へと追い込んだ王家の第1王子でありゲームの攻略対象だった。
そんな落ちぶれた俺と俺を買った何考えてるかわかんない王子との生活がはじまった。

弟勇者と保護した魔王に狙われているので家出します。
あじ/Jio
BL
父親に殴られた時、俺は前世を思い出した。
だが、前世を思い出したところで、俺が腹違いの弟を嫌うことに変わりはない。
よくある漫画や小説のように、断罪されるのを回避するために、弟と仲良くする気は毛頭なかった。
弟は600年の眠りから醒めた魔王を退治する英雄だ。
そして俺は、そんな弟に嫉妬して何かと邪魔をしようとするモブ悪役。
どうせ互いに相容れない存在だと、大嫌いな弟から離れて辺境の地で過ごしていた幼少期。
俺は眠りから醒めたばかりの魔王を見つけた。
そして時が過ぎた今、なぜか弟と魔王に執着されてケツ穴を狙われている。
◎1話完結型になります

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い


アルファな俺が最推しを救う話〜どうして俺が受けなんだ?!〜
車不
BL
5歳の誕生日に階段から落ちて頭を打った主人公は、自身がオメガバースの世界を舞台にしたBLゲームに転生したことに気づく。「よりにもよってレオンハルトに転生なんて…悪役じゃねぇか!!待てよ、もしかしたらゲームで死んだ最推しの異母兄を助けられるかもしれない…」これは第二の性により人々の人生や生活が左右される世界に疑問を持った主人公が、最推しの死を阻止するために奮闘する物語である。

BLゲームの脇役に転生した筈なのに
れい
BL
腐男子である牧野ひろはある日、コンビニに寄った際に不慮の事故で命を落としてしまう。
その朝、目を覚ますとなんと彼が生前ハマっていた学園物BLゲームの脇役に転生!?
脇役なのになんで攻略者達に口説かれてんの!?
なんで主人公攻略対象者じゃなくて俺を攻略してこうとすんの!?
彼の運命や如何に。
脇役くんの総受け作品になっております。
地雷の方は回れ右、お願い致します(* . .)’’
随時更新中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる