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33.分厚い氷は溶け始めた件。
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さっきまでとは、うって変わって、流れる空気はあたたかなものになっていた。
正直、まだ心臓は早鐘を打ち続けたままだったし、辛かった気持ちがそんなに急浮上するものでもないから、どういう顔をすればいいのかわからなかったけれど。
「すまない、君を泣かせるつもりはなかったんだ……今さら何を言っても、信用なんてされないかも知れないが……」
そう言ってかすかにほほえむ酒匂先生は、よほどご自分のほうが泣きそうな顔をしていた。
「いえ、そんなことは……っ!」
「いいんだ、それだけのことをしてしまったのだからね、私は。代わりと言ってはなんだが会社のことは心配しないでくれ、懇意にしている頭取たちとメディアには、よく言って聞かせておくから……」
そして今度はしゃがみこんだ酒匂先生が、自らのハンカチを出して俺の頬と目もとをぬぐってくれた。
旧大蔵省のエリート官僚で、議員となってからも経済政策を中心に働きかけ、これまでずっと金融畑を歩んできた酒匂先生が約束してくれたなら、まずどの銀行だろうと融資は滞りなく実行されるだろうし、週刊誌やテレビで面白おかしく我が社の危機が取りあげられることもないだろう。
───それはつまり、実質的に冬也の凋落エンドは回避できたと言ってもよかった。
本来ならそうなるようにと、必死に立ちまわってきたはずなのだから、少しはホッとして肩の力を抜いてもよいのに、なぜだか気を抜くことはできなかった。
まだ、これで終わりではないような気がして……。
「君に言われて、あらためて気づかされたよ。私もまた、君の前では政治家としてではなく、ただの『酒匂のおじさま』でいたかったのだと……」
「酒匂先生……」
そっと乱れた俺の髪を、いとおしげになでるように直してくれる。
そのやさしげに細められた目には、今度こそウソはなさそうだった。
「それじゃあ私は、先ほどの不良債権を処理しなければならないから、ここで失礼するよ。……あぁ、君。どうか冬也くんのことをよろしく頼むよ。どうやら君も誤解をしているようだから、この際なのだし、きちんと話をするといい」
「……かしこまりました」
そして俺の背後に控える白幡に向け、指示を飛ばす。
由緒正しい家柄のはずの、政治家二世のサラブレッドたちをつかまえて、不良債権あつかいするとか、さすがは酒匂先生だ。
今日まではあの3人の若手議員たちの世間での人気は、まちがいなくトップクラスだっただろうに。
まぁ……そう言われてもしょうがないことを、彼らはしたのだけど。
けれどそのことを思い出すだけで、またふるえが走りそうだった。
「失礼します、冬也様」
気がつけば、いつの間にか桶にお湯をいれてもらってきたらしい白幡から、絞ったタオルでそっと身体を拭かれる。
そのあたたかな触感に、ようやくホッと息をつく。
「すまない、白幡……迷惑をかける」
ドロドロとしたローションにまみれた肌がすっきりとしていくのが、気持ちいい。
見苦しい姿になっている俺に甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる白幡への思いは、気がつけば自然と口をついて出ていた。
「っ、いえ……」
まさか俺がそんなことを言うなんて思っていなかったんだろうか、虚を突かれたように息をのみ、そしてそれっきり黙り込んでしまう。
その沈黙は、なんとも気まずかった。
その隙にも、白幡の手は止まることはない。
ベタつく汚れをきれいにし、きれいにととのえなおした服をスムーズに着せてくれる。
そこには長年の間につちかわれた、阿吽の呼吸のようなものがあった。
酒匂先生が去り際に白幡に言ったセリフ、『きちんと話をするといい』があたまをよぎる。
たぶん、俺のもとを去ったあとに白幡は、酒匂先生のもとでお世話になっていたのだろう。
そこで俺への怒りを、口にしていたのかもしれない。
白幡ほどの能力があれば、どこでだって即戦力として働けるとは思うものの、それにしたって元々白幡は酒匂先生のことをあまり好いてはいなかった。
それなのにそこへ行ったのは、唯一白幡の知る人物のなかで、鷹夜凪冬也と言う人物よりよりも家柄、立場、世間への影響力が強い人物だからだ。
きっとそれは───確実に、冬也に復讐ができるようにという目的のためだったのだと思う。
ほかの誰のところについたところで、確実ではないだろうから。
ひょっとして、今回のように罠を仕掛けたところで、そもそも呼び出すことさえできないかもしれない。
いくら新聞や週刊誌にネタを流して陥れようとしたところで、世間の人気はいまだ衰えることを知らない冬也をそう簡単に嵌めることはできないだろうし、それどころか、かえって世間から悪質なウワサを流そうとする自らの悪質さをあげつらわれないとも限らない。
その点、酒匂先生の立場を利用すれば、確実に陥れることはできる。
そう考えたら、どれだけ白幡から恨まれていたのだろうかと、たとえそれが誤解に基づくものだとしても心が痛かった。
「……冬也様は、私のことを恨んでおられますか?」
ふいに先に口を開いたのは、白幡からだった。
まるで罰せられることを怯えるような白幡らしからぬ口調に、思わず口もとがゆるむ。
こんなふうに袂を分かったとしてもなお、俺を主と見てくれる白幡の骨の髄まで染みた秘書教育には、恐れ入るばかりだ。
本当に、これだけ尽くしてくれていた人物に、俺は今までいったい何をしてやれたんだろうな?
「───まさか、お前が夏希を連れていなくなったくらいで、俺が恨むとでも?」
なのに口をついて出るのは、そんな誤解を招きそうな発言だけだ。
この期に及んでもなお俺という人物は、とことんかわいげがないらしい。
「そうですよね、あなたにとっての私などその程度の存在でしかないのでしょうし」
案の定、白幡は誤解を深めたようだ。
その口調からは、隠しきれない強い怒りがにじんでいた。
ここで口をつぐみ、それ以上語らなかったのが、これまでの冬也だ。
だけどそれだけじゃダメだ、それだけはまちがいないと思う。
だったら、俺も変わらなきゃ───そう心を奮い立たせる。
「俺のそばにいたところで、夏希にしてやれることはなにもない。ましてあのときは、会社のほうでもトラブルだらけだった……巻き込んでしまうかもしれないよりは俺から離れ、もっとも信頼する相手といるほうが、よほど安心できるというものだ」
「っ?!」
隠さずに本音を告げれば、相手に動揺が走ったのがわかる。
「でもたしかに、あの状況でお前にいなくなられたのは痛かった。くやしいけれど、あのときの俺にたいしては最も効果的なダメージだったよ。『白幡さえいれば』と何度思ったことか……!だがこれは今までお前からの気づかいに甘え、己の気持ちひとつ伝えてこなかった俺への罰だから───甘んじて受け入れた」
そうだ、本当はあのとき別れを告げられ、泣きそうだった。
いつの間にか本心をおおい隠すようなポーカーフェイスに慣れてしまい、そして己の気持ちを人に伝えることをしようともしてこなかったせいで誤解を受けたのだとしたら、それは努力を怠った自分が悪いだけだ。
だから、相手を傷つけた罪をつぐない、引き止めることさえしなかった。
「そんな、まさか……?」
「あぁ、信じられないだろうな……お前にとっての俺は、わざわざ保護をしたというのに、双子の弟の世話をお前に丸投げし、やさしい言葉のひとつもかけてやれない酷い人間だろうから」
自嘲めいた皮肉を口にし、かすかにくちびるをゆがめて笑う。
「いえ、そんなことは……っ!」
「無理をしなくていい、そう思われるだけのことをしてきたのは事実だ。だが、口下手な俺が何を言ったところで夏希をおびえさせてしまうだろうし、俺ができることのなかで最善の選択は、まちがいなく夏希の気持ちをわかってくれるであろうお前に、すべてまかせることだったんだ……」
俺のセリフにあわてる白幡に、さらにフォローを入れた。
それくらい全幅の信頼の信頼を寄せていた。
白幡ならば、まちがいはないと。
「その、こんなことを言っては失礼なのは承知しておりますが、冬也様が変わられたというのは、本当のことだったんですね……以前のあなたならこんなこと、決して口にはしなかったでしょうに……」
「あぁ、それはそうだろうな」
白幡の困惑は、もっともだと思う。
「俺は───今まで上に立つものとして下のものに礼など述べるべきではないという父の教えにしたがってきた。だが、今の時代、それでは人心の掌握などできるはずがないんだ」
「冬也、様……」
白幡があっけに取られているうちに、思いの丈をぶちまける。
「あんなに酷い対応しかしてこなかった俺に、これまで耐えて仕えてくれたこと、本当に言葉にできないくらい感謝している。今までどうもありがとう、白幡」
そして深々とあたまを下げた。
そんな俺に対し、頭上では、ハッと息を飲む音が聞こえていた。
正直、まだ心臓は早鐘を打ち続けたままだったし、辛かった気持ちがそんなに急浮上するものでもないから、どういう顔をすればいいのかわからなかったけれど。
「すまない、君を泣かせるつもりはなかったんだ……今さら何を言っても、信用なんてされないかも知れないが……」
そう言ってかすかにほほえむ酒匂先生は、よほどご自分のほうが泣きそうな顔をしていた。
「いえ、そんなことは……っ!」
「いいんだ、それだけのことをしてしまったのだからね、私は。代わりと言ってはなんだが会社のことは心配しないでくれ、懇意にしている頭取たちとメディアには、よく言って聞かせておくから……」
そして今度はしゃがみこんだ酒匂先生が、自らのハンカチを出して俺の頬と目もとをぬぐってくれた。
旧大蔵省のエリート官僚で、議員となってからも経済政策を中心に働きかけ、これまでずっと金融畑を歩んできた酒匂先生が約束してくれたなら、まずどの銀行だろうと融資は滞りなく実行されるだろうし、週刊誌やテレビで面白おかしく我が社の危機が取りあげられることもないだろう。
───それはつまり、実質的に冬也の凋落エンドは回避できたと言ってもよかった。
本来ならそうなるようにと、必死に立ちまわってきたはずなのだから、少しはホッとして肩の力を抜いてもよいのに、なぜだか気を抜くことはできなかった。
まだ、これで終わりではないような気がして……。
「君に言われて、あらためて気づかされたよ。私もまた、君の前では政治家としてではなく、ただの『酒匂のおじさま』でいたかったのだと……」
「酒匂先生……」
そっと乱れた俺の髪を、いとおしげになでるように直してくれる。
そのやさしげに細められた目には、今度こそウソはなさそうだった。
「それじゃあ私は、先ほどの不良債権を処理しなければならないから、ここで失礼するよ。……あぁ、君。どうか冬也くんのことをよろしく頼むよ。どうやら君も誤解をしているようだから、この際なのだし、きちんと話をするといい」
「……かしこまりました」
そして俺の背後に控える白幡に向け、指示を飛ばす。
由緒正しい家柄のはずの、政治家二世のサラブレッドたちをつかまえて、不良債権あつかいするとか、さすがは酒匂先生だ。
今日まではあの3人の若手議員たちの世間での人気は、まちがいなくトップクラスだっただろうに。
まぁ……そう言われてもしょうがないことを、彼らはしたのだけど。
けれどそのことを思い出すだけで、またふるえが走りそうだった。
「失礼します、冬也様」
気がつけば、いつの間にか桶にお湯をいれてもらってきたらしい白幡から、絞ったタオルでそっと身体を拭かれる。
そのあたたかな触感に、ようやくホッと息をつく。
「すまない、白幡……迷惑をかける」
ドロドロとしたローションにまみれた肌がすっきりとしていくのが、気持ちいい。
見苦しい姿になっている俺に甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる白幡への思いは、気がつけば自然と口をついて出ていた。
「っ、いえ……」
まさか俺がそんなことを言うなんて思っていなかったんだろうか、虚を突かれたように息をのみ、そしてそれっきり黙り込んでしまう。
その沈黙は、なんとも気まずかった。
その隙にも、白幡の手は止まることはない。
ベタつく汚れをきれいにし、きれいにととのえなおした服をスムーズに着せてくれる。
そこには長年の間につちかわれた、阿吽の呼吸のようなものがあった。
酒匂先生が去り際に白幡に言ったセリフ、『きちんと話をするといい』があたまをよぎる。
たぶん、俺のもとを去ったあとに白幡は、酒匂先生のもとでお世話になっていたのだろう。
そこで俺への怒りを、口にしていたのかもしれない。
白幡ほどの能力があれば、どこでだって即戦力として働けるとは思うものの、それにしたって元々白幡は酒匂先生のことをあまり好いてはいなかった。
それなのにそこへ行ったのは、唯一白幡の知る人物のなかで、鷹夜凪冬也と言う人物よりよりも家柄、立場、世間への影響力が強い人物だからだ。
きっとそれは───確実に、冬也に復讐ができるようにという目的のためだったのだと思う。
ほかの誰のところについたところで、確実ではないだろうから。
ひょっとして、今回のように罠を仕掛けたところで、そもそも呼び出すことさえできないかもしれない。
いくら新聞や週刊誌にネタを流して陥れようとしたところで、世間の人気はいまだ衰えることを知らない冬也をそう簡単に嵌めることはできないだろうし、それどころか、かえって世間から悪質なウワサを流そうとする自らの悪質さをあげつらわれないとも限らない。
その点、酒匂先生の立場を利用すれば、確実に陥れることはできる。
そう考えたら、どれだけ白幡から恨まれていたのだろうかと、たとえそれが誤解に基づくものだとしても心が痛かった。
「……冬也様は、私のことを恨んでおられますか?」
ふいに先に口を開いたのは、白幡からだった。
まるで罰せられることを怯えるような白幡らしからぬ口調に、思わず口もとがゆるむ。
こんなふうに袂を分かったとしてもなお、俺を主と見てくれる白幡の骨の髄まで染みた秘書教育には、恐れ入るばかりだ。
本当に、これだけ尽くしてくれていた人物に、俺は今までいったい何をしてやれたんだろうな?
「───まさか、お前が夏希を連れていなくなったくらいで、俺が恨むとでも?」
なのに口をついて出るのは、そんな誤解を招きそうな発言だけだ。
この期に及んでもなお俺という人物は、とことんかわいげがないらしい。
「そうですよね、あなたにとっての私などその程度の存在でしかないのでしょうし」
案の定、白幡は誤解を深めたようだ。
その口調からは、隠しきれない強い怒りがにじんでいた。
ここで口をつぐみ、それ以上語らなかったのが、これまでの冬也だ。
だけどそれだけじゃダメだ、それだけはまちがいないと思う。
だったら、俺も変わらなきゃ───そう心を奮い立たせる。
「俺のそばにいたところで、夏希にしてやれることはなにもない。ましてあのときは、会社のほうでもトラブルだらけだった……巻き込んでしまうかもしれないよりは俺から離れ、もっとも信頼する相手といるほうが、よほど安心できるというものだ」
「っ?!」
隠さずに本音を告げれば、相手に動揺が走ったのがわかる。
「でもたしかに、あの状況でお前にいなくなられたのは痛かった。くやしいけれど、あのときの俺にたいしては最も効果的なダメージだったよ。『白幡さえいれば』と何度思ったことか……!だがこれは今までお前からの気づかいに甘え、己の気持ちひとつ伝えてこなかった俺への罰だから───甘んじて受け入れた」
そうだ、本当はあのとき別れを告げられ、泣きそうだった。
いつの間にか本心をおおい隠すようなポーカーフェイスに慣れてしまい、そして己の気持ちを人に伝えることをしようともしてこなかったせいで誤解を受けたのだとしたら、それは努力を怠った自分が悪いだけだ。
だから、相手を傷つけた罪をつぐない、引き止めることさえしなかった。
「そんな、まさか……?」
「あぁ、信じられないだろうな……お前にとっての俺は、わざわざ保護をしたというのに、双子の弟の世話をお前に丸投げし、やさしい言葉のひとつもかけてやれない酷い人間だろうから」
自嘲めいた皮肉を口にし、かすかにくちびるをゆがめて笑う。
「いえ、そんなことは……っ!」
「無理をしなくていい、そう思われるだけのことをしてきたのは事実だ。だが、口下手な俺が何を言ったところで夏希をおびえさせてしまうだろうし、俺ができることのなかで最善の選択は、まちがいなく夏希の気持ちをわかってくれるであろうお前に、すべてまかせることだったんだ……」
俺のセリフにあわてる白幡に、さらにフォローを入れた。
それくらい全幅の信頼の信頼を寄せていた。
白幡ならば、まちがいはないと。
「その、こんなことを言っては失礼なのは承知しておりますが、冬也様が変わられたというのは、本当のことだったんですね……以前のあなたならこんなこと、決して口にはしなかったでしょうに……」
「あぁ、それはそうだろうな」
白幡の困惑は、もっともだと思う。
「俺は───今まで上に立つものとして下のものに礼など述べるべきではないという父の教えにしたがってきた。だが、今の時代、それでは人心の掌握などできるはずがないんだ」
「冬也、様……」
白幡があっけに取られているうちに、思いの丈をぶちまける。
「あんなに酷い対応しかしてこなかった俺に、これまで耐えて仕えてくれたこと、本当に言葉にできないくらい感謝している。今までどうもありがとう、白幡」
そして深々とあたまを下げた。
そんな俺に対し、頭上では、ハッと息を飲む音が聞こえていた。
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