7 / 25
Ep.8 モンスターとの戦闘訓練はじめます
しおりを挟む
それにしても、と改めて思う。
ゲームのフィールド画面ではあっという間に移動できると感じていたものも、ちゃんとした世界として体感すると、なかなかどうして目当ての洞窟は遠い。
そうこうしているうちに、目の前に定番の雑魚モンスターであるスライムが3匹あらわれた。
「スライムは攻撃力も防御力もあまりない。剣ならこうして切ればいいし、ハンマーとかの鈍器ならそのまま押しつぶせばいい」
オレは装備をしている細身の剣を使って端のスライムを1匹、真っ二つに切る。
その瞬間、スライムは姿を消して代わりに豆粒ほどの小さな魔石になった。
「わ、わかりました、やってみます!てやぁあ!!」
「おぉ、いい感じだ。その調子、その調子」
直前のアドバイスを受け、ジェイクは気合いとともに真ん中にいるスライムを銅の剣でたたきつぶす。
切れ味の悪い銅の剣は、剣として切ることよりも、その自重を生かして鈍器のようにたたきつけるのが基本だもんな。
だから攻撃力はたいしたことはないし、おなじ鈍器なら似たような攻撃力でこん棒のほうが安価で手に入るからか、あまり武器としては人気がないかもしれない。
でもあえてこの剣を使うことのメリットは、こん棒よりも耐久性が高いことと、モンスターと戦う際の剣の間合いを学ぶためと言ってもよかった。
もちろん勇者なら、この先ちゃんとした切れる剣だって装備していくことになるし、なにより伝説の武器は剣だったから、できるだけ剣の習熟度をあげておくのが勇者というキャラクターの運用のお約束だった。
無事魔石に姿を変えたスライムに、オレの横でジェイクはかまえた剣を下げ、胸をなでおろしている。
おいおい、さすがにそれは油断しすぎじゃないだろうか?
だって出現したスライムは3匹セット、まだもう1匹いるんだぞ?
そう思ってい矢先に、案の定というか、残りの1匹はこちらに向かって跳びかかってくる。
ぽよんっ!
とっさによけそこなったジェイクにたいしてスライムは全身でぶつかってきたものの、なんとも気の抜けそうな音で、しかも防具のうえからぶつかっただけだし、おそらくジェイクにはダメージなんて一切入っていないだろう。
でも。
「うわぁっ!!」
油断をしていたところにモンスターから攻撃を受けたということ自体に大げさにおどろいたジェイクは、その場に尻もちをつく。
その瞬間にカランと音を立てて、手にしていたはずの銅の剣は地面に転がっていた。
あ、バカ!大事な武器を落とすんじゃない!!
それだけでなく、尻もちをついたまま呆然とするジェイクは、目の前で跳びはねるスライムを見て、なにもできずにいる。
とはいえ、たかがスライムくらいすぐに立ち直って簡単に倒せるだろう、なんて高を括っていたら。
「むぐっ!ふんっ!!」
けれどふたたび跳びはねながらぶつかってきたスライムは、無防備なジェイクの顔にはりつくと、その鼻と口とを覆ってしまっていた。
「ジェイク!」
思わず声をあげたところで、ジェイクは目をつぶったまま、混乱気味に手足をバタつかせているだけだ。
えぇい、どうする?!
とっさのことで判断に迷い、オレの動きも止まる。
このままオレが手にした細身の剣でスライムを切ったら、確実にジェイクの顔まで切ってしまう。
かといって、魔法での攻撃もおなじだ。
ならば手で剥がすしかないけれど、スライムは粘度の高めな液体のようなものだけに、つかみようもないというか。
てか、スライムにこんな人を窒息させるような攻撃方法があるとか、聞いてないぞ?!
アイツらは跳びはねながらぶつかるくらいしか、攻撃方法なんてないだろうに……。
元のゲームがRPGというのもあって、わずかなドット絵のアニメーションと文字情報だけの戦闘をこなしてきたからこそ、こうして現実の世界で自らが武器を振るう戦闘とのギャップを感じることはある。
それこそゲーム内なら戦闘にしたって、それぞれのすばやさに応じた順でターンがまわってきたら、コントローラーで次の行動を選択すればいいだけだ。
その結果は、ただ文字で『〇〇のこうげき!××にいくつのダメージ!』としか出てこないんだからしょうがない。
たまに出る会心の一撃とか、逆にモンスター側からこちらがそれをくらうこともあるけれど、てっきり偶然攻撃が急所にあたるとか、あたりどころが悪いとそうなるのだろうとだけ思っていた。
……でもたしかに、これだって跳びはねてぶつかるしかできないスライムの攻撃が、たまたま尻もちをついたところに入れば、『あたりどころが悪い』判定として鼻と口とをふさぐことだってあるのかもしれない。
そしてうまく剥がせなければ、そのまま窒息することだって、あり得ないこととも言い切れなかった。
それに思い至った瞬間、ゾッとした。
───そうだ、ここはゲームの世界ではあるけれど、今の自分にとってはまぎれもない『現実の世界』なんだ。
思った以上に『死』は、身近なところに潜んでいる。
ゲームのプレイヤーでいるときは、たかがスライム、いくら出てきてもちっとも怖くないし、経験値も稼げないからどうでもいい敵だなんてあなどっていたけれど、本当はそうとも言っていられないんじゃないのか……?
パシーン!!
「っ、ぷはぁ!」
背すじに冷たいものが走ったところで、ジェイクはいきおいよく両手で自分の顔面をはたき、スライムを飛散させて魔石に変えていた。
「大丈夫か、ジェイク!?」
思わずひざをつき、相手の顔をのぞき込む。
まだレベルも低いのだから、スライムからの攻撃でHPがどれだけ減ったのか、油断はできなかった。
「うん、ちょっと苦しかったけど……あと自分で叩いたときにあたったから、鼻が痛いくらいです」
たしかに本人の言うとおり、全力で張り手をしたようなものだからか、鼻のあたまが少し赤くなっていた。
ていうか、いくら混乱していたとはいえ、どれだけ強い力でたたいたんだろうか?
「むしろ自分で自分にダメージを入れちゃったパターンかぁ……」
一応、ジェイクのステータスは力の数値が高かったと記憶しているだけに、ひょっとしたらスライムからの会心の一撃よりも多くのダメージが入ってしまっている可能性もある。
ここは念のため、回復の魔法をかけとくほうがいいかもしれない。
「ちょっと待ってろ、ほら『キュア』」
ジェイクに向かって手をかざし、一番弱い治癒魔法をかける。
それこそ初期のHPが少ないころにしか役に立たない魔法だけど、今のジェイクにはこれで十分なはずだった。
「あ、ありがとうございます!」
たいした魔法ではないというのに、やたらとこちらにキラキラとした目を向けて、ジェイクは感激したようにお礼を言ってくる。
この一瞬は、オレへの反発心なんてないみたいに。
それには、この世界ならではの事情のようなものがあった。
それは───ジェイクが育ってきたような農村部では、こうした回復魔法の使い手はほとんどあらわれないことに由来する。
仮にいたところで、ほとんどは神殿預かりとなり、修行をしたあとに各地へ神官として派遣されることになるだけだ。
その村には、直接戻ることはない。
だからなのかゲームのなかでもその派遣中という設定なのか、ダンジョン内で旅の神官に出会い、そこでHPを回復させるためにお布施を払って祈ってもらったりすることもあるわけで。
つまり、農村部の人々が回復魔法を受けるためには、遠く離れた神殿まで出向き、決して少なくないお布施を納めてはじめて受けられるレアなもの、という刷り込みもあって、妙な感慨深さをおぼえているのだろう。
オレが唱えた『キュア』は、そんなすごい魔法でもなんでもないのにな?
もしかしたらこれから先、レベルアップをすればもっと上級の回復魔法をおぼえられるのかもしれないけれど、せいぜい今の自分が使える回復魔法はこれだけだ。
ヒロインの姫なら、物語の終盤で閉じ込められた塔のなかから助け出され、一時的に勇者パーティーに加わることがあるけれど、そのときは最初からどんな数値のHPでも一気に回復させるような強い魔法が使えるというのに。
というか、さすが『聖女』だけあって中級以上の回復魔法やサポート系の魔法を中心におぼえていて、むしろこんな下位の回復魔法なんて選択肢のなかにはなかった気がする。
そう考えれば、ヒロインには使えないはずの攻撃魔法も使える自分は、やっぱり似て非なるものでしかないのだと思う。
ステータス的には『勇者』の下位互換程度で、いくら設定が似ていても『聖女』にもなれはしない。
オレって、本当になんなんだろうな?
中途半端すぎる己の立ち位置に、心底嫌気が差してくる。
「……これくらい、どうってことないから、気をつけて行くぞ」
どれだけ全力でたたいたのか、鼻のあたまどころかほっぺたまで赤いジェイクに手を貸して立ち上がらせると、あらためて洞窟へと向かって歩き出す。
───そして、オレにかけられた呪いのようなソレが悪さをはじめたのは、その洞窟でのレベルアップも無事に終え、拠点であるはじまりの街へともどろうとしたころの話だった。
ゲームのフィールド画面ではあっという間に移動できると感じていたものも、ちゃんとした世界として体感すると、なかなかどうして目当ての洞窟は遠い。
そうこうしているうちに、目の前に定番の雑魚モンスターであるスライムが3匹あらわれた。
「スライムは攻撃力も防御力もあまりない。剣ならこうして切ればいいし、ハンマーとかの鈍器ならそのまま押しつぶせばいい」
オレは装備をしている細身の剣を使って端のスライムを1匹、真っ二つに切る。
その瞬間、スライムは姿を消して代わりに豆粒ほどの小さな魔石になった。
「わ、わかりました、やってみます!てやぁあ!!」
「おぉ、いい感じだ。その調子、その調子」
直前のアドバイスを受け、ジェイクは気合いとともに真ん中にいるスライムを銅の剣でたたきつぶす。
切れ味の悪い銅の剣は、剣として切ることよりも、その自重を生かして鈍器のようにたたきつけるのが基本だもんな。
だから攻撃力はたいしたことはないし、おなじ鈍器なら似たような攻撃力でこん棒のほうが安価で手に入るからか、あまり武器としては人気がないかもしれない。
でもあえてこの剣を使うことのメリットは、こん棒よりも耐久性が高いことと、モンスターと戦う際の剣の間合いを学ぶためと言ってもよかった。
もちろん勇者なら、この先ちゃんとした切れる剣だって装備していくことになるし、なにより伝説の武器は剣だったから、できるだけ剣の習熟度をあげておくのが勇者というキャラクターの運用のお約束だった。
無事魔石に姿を変えたスライムに、オレの横でジェイクはかまえた剣を下げ、胸をなでおろしている。
おいおい、さすがにそれは油断しすぎじゃないだろうか?
だって出現したスライムは3匹セット、まだもう1匹いるんだぞ?
そう思ってい矢先に、案の定というか、残りの1匹はこちらに向かって跳びかかってくる。
ぽよんっ!
とっさによけそこなったジェイクにたいしてスライムは全身でぶつかってきたものの、なんとも気の抜けそうな音で、しかも防具のうえからぶつかっただけだし、おそらくジェイクにはダメージなんて一切入っていないだろう。
でも。
「うわぁっ!!」
油断をしていたところにモンスターから攻撃を受けたということ自体に大げさにおどろいたジェイクは、その場に尻もちをつく。
その瞬間にカランと音を立てて、手にしていたはずの銅の剣は地面に転がっていた。
あ、バカ!大事な武器を落とすんじゃない!!
それだけでなく、尻もちをついたまま呆然とするジェイクは、目の前で跳びはねるスライムを見て、なにもできずにいる。
とはいえ、たかがスライムくらいすぐに立ち直って簡単に倒せるだろう、なんて高を括っていたら。
「むぐっ!ふんっ!!」
けれどふたたび跳びはねながらぶつかってきたスライムは、無防備なジェイクの顔にはりつくと、その鼻と口とを覆ってしまっていた。
「ジェイク!」
思わず声をあげたところで、ジェイクは目をつぶったまま、混乱気味に手足をバタつかせているだけだ。
えぇい、どうする?!
とっさのことで判断に迷い、オレの動きも止まる。
このままオレが手にした細身の剣でスライムを切ったら、確実にジェイクの顔まで切ってしまう。
かといって、魔法での攻撃もおなじだ。
ならば手で剥がすしかないけれど、スライムは粘度の高めな液体のようなものだけに、つかみようもないというか。
てか、スライムにこんな人を窒息させるような攻撃方法があるとか、聞いてないぞ?!
アイツらは跳びはねながらぶつかるくらいしか、攻撃方法なんてないだろうに……。
元のゲームがRPGというのもあって、わずかなドット絵のアニメーションと文字情報だけの戦闘をこなしてきたからこそ、こうして現実の世界で自らが武器を振るう戦闘とのギャップを感じることはある。
それこそゲーム内なら戦闘にしたって、それぞれのすばやさに応じた順でターンがまわってきたら、コントローラーで次の行動を選択すればいいだけだ。
その結果は、ただ文字で『〇〇のこうげき!××にいくつのダメージ!』としか出てこないんだからしょうがない。
たまに出る会心の一撃とか、逆にモンスター側からこちらがそれをくらうこともあるけれど、てっきり偶然攻撃が急所にあたるとか、あたりどころが悪いとそうなるのだろうとだけ思っていた。
……でもたしかに、これだって跳びはねてぶつかるしかできないスライムの攻撃が、たまたま尻もちをついたところに入れば、『あたりどころが悪い』判定として鼻と口とをふさぐことだってあるのかもしれない。
そしてうまく剥がせなければ、そのまま窒息することだって、あり得ないこととも言い切れなかった。
それに思い至った瞬間、ゾッとした。
───そうだ、ここはゲームの世界ではあるけれど、今の自分にとってはまぎれもない『現実の世界』なんだ。
思った以上に『死』は、身近なところに潜んでいる。
ゲームのプレイヤーでいるときは、たかがスライム、いくら出てきてもちっとも怖くないし、経験値も稼げないからどうでもいい敵だなんてあなどっていたけれど、本当はそうとも言っていられないんじゃないのか……?
パシーン!!
「っ、ぷはぁ!」
背すじに冷たいものが走ったところで、ジェイクはいきおいよく両手で自分の顔面をはたき、スライムを飛散させて魔石に変えていた。
「大丈夫か、ジェイク!?」
思わずひざをつき、相手の顔をのぞき込む。
まだレベルも低いのだから、スライムからの攻撃でHPがどれだけ減ったのか、油断はできなかった。
「うん、ちょっと苦しかったけど……あと自分で叩いたときにあたったから、鼻が痛いくらいです」
たしかに本人の言うとおり、全力で張り手をしたようなものだからか、鼻のあたまが少し赤くなっていた。
ていうか、いくら混乱していたとはいえ、どれだけ強い力でたたいたんだろうか?
「むしろ自分で自分にダメージを入れちゃったパターンかぁ……」
一応、ジェイクのステータスは力の数値が高かったと記憶しているだけに、ひょっとしたらスライムからの会心の一撃よりも多くのダメージが入ってしまっている可能性もある。
ここは念のため、回復の魔法をかけとくほうがいいかもしれない。
「ちょっと待ってろ、ほら『キュア』」
ジェイクに向かって手をかざし、一番弱い治癒魔法をかける。
それこそ初期のHPが少ないころにしか役に立たない魔法だけど、今のジェイクにはこれで十分なはずだった。
「あ、ありがとうございます!」
たいした魔法ではないというのに、やたらとこちらにキラキラとした目を向けて、ジェイクは感激したようにお礼を言ってくる。
この一瞬は、オレへの反発心なんてないみたいに。
それには、この世界ならではの事情のようなものがあった。
それは───ジェイクが育ってきたような農村部では、こうした回復魔法の使い手はほとんどあらわれないことに由来する。
仮にいたところで、ほとんどは神殿預かりとなり、修行をしたあとに各地へ神官として派遣されることになるだけだ。
その村には、直接戻ることはない。
だからなのかゲームのなかでもその派遣中という設定なのか、ダンジョン内で旅の神官に出会い、そこでHPを回復させるためにお布施を払って祈ってもらったりすることもあるわけで。
つまり、農村部の人々が回復魔法を受けるためには、遠く離れた神殿まで出向き、決して少なくないお布施を納めてはじめて受けられるレアなもの、という刷り込みもあって、妙な感慨深さをおぼえているのだろう。
オレが唱えた『キュア』は、そんなすごい魔法でもなんでもないのにな?
もしかしたらこれから先、レベルアップをすればもっと上級の回復魔法をおぼえられるのかもしれないけれど、せいぜい今の自分が使える回復魔法はこれだけだ。
ヒロインの姫なら、物語の終盤で閉じ込められた塔のなかから助け出され、一時的に勇者パーティーに加わることがあるけれど、そのときは最初からどんな数値のHPでも一気に回復させるような強い魔法が使えるというのに。
というか、さすが『聖女』だけあって中級以上の回復魔法やサポート系の魔法を中心におぼえていて、むしろこんな下位の回復魔法なんて選択肢のなかにはなかった気がする。
そう考えれば、ヒロインには使えないはずの攻撃魔法も使える自分は、やっぱり似て非なるものでしかないのだと思う。
ステータス的には『勇者』の下位互換程度で、いくら設定が似ていても『聖女』にもなれはしない。
オレって、本当になんなんだろうな?
中途半端すぎる己の立ち位置に、心底嫌気が差してくる。
「……これくらい、どうってことないから、気をつけて行くぞ」
どれだけ全力でたたいたのか、鼻のあたまどころかほっぺたまで赤いジェイクに手を貸して立ち上がらせると、あらためて洞窟へと向かって歩き出す。
───そして、オレにかけられた呪いのようなソレが悪さをはじめたのは、その洞窟でのレベルアップも無事に終え、拠点であるはじまりの街へともどろうとしたころの話だった。
27
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

【完結】僕の異世界転生先は卵で生まれて捨てられた竜でした
エウラ
BL
どうしてこうなったのか。
僕は今、卵の中。ここに生まれる前の記憶がある。
なんとなく異世界転生したんだと思うけど、捨てられたっぽい?
孵る前に死んじゃうよ!と思ったら誰かに助けられたみたい。
僕、頑張って大きくなって恩返しするからね!
天然記念物的な竜に転生した僕が、助けて育ててくれたエルフなお兄さんと旅をしながらのんびり過ごす話になる予定。
突発的に書き出したので先は分かりませんが短い予定です。
不定期投稿です。
本編完結で、番外編を更新予定です。不定期です。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞

乙女ゲームのサポートメガネキャラに転生しました
西楓
BL
乙女ゲームのサポートキャラとして転生した俺は、ヒロインと攻略対象を無事くっつけることが出来るだろうか。どうやらヒロインの様子が違うような。距離の近いヒロインに徐々に不信感を抱く攻略対象。何故か攻略対象が接近してきて…
ほのほのです。
※有難いことに別サイトでその後の話をご希望されました(嬉しい😆)ので追加いたしました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる