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*22:めくるめく快楽の渦に呑み込まれる*

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*今回も肌色多めなお話です。
*閲覧時には、周囲からの視線にお気をつけください。
*こういう描写がお好みでない方は、もうしばらくお待ちください。






「ひぅッ!や、あぁっ!!」
 話の途中で急に黙り込んでしまった俺にたいして、急かすようにブレイン殿下はゆるゆると腰を動かしはじめる。
 その刺激は想像以上に凶悪な快楽をともなってきて、悲鳴とともに思わずこちらのからだが大きくハネた。

 なんだよ、これ……!
 はじめて受け入れたの違和感がハンパないことになるどころか、むしろ気持ちがいいなんて……!

「ンッ!あっ、や、あぁっ!」
 グチュグチュとせまいところをかきまわすような動きと、それにあわせて立つ水音に、はずかしさがこみ上げてくる。
 なのにその動きは、確実にこちらの弱いところをえぐり、快楽を引きずり出していた。
 そのせいで、どんなに声をこらえたくても、あえぎ声は口を割って出てしまう。

「フフ、気持ちイイですか?キミはここが好きみたいですからね、ほら、言って?気持ちイイのかどうかを」
 こちらにおおいかぶさるようにして、耳もとでささやかれる声は甘く響いて、脳に染みいってくる。
 ダメだ、心ごとトロかされる……っ!

「そんなの……うぁぁっ!やっ、イイっ、きもちいいからぁ……っ!」
 言えるハズがない……そう思うのに内壁をこすりあげる動きに、あたまがおかしくなりそうなくらいの快感がドッと押し寄せ、気がつけばそんなことを口走ってしまっていた。

「うんうん、そうだね。よく言えました」
 直後に耳まで真っ赤になる俺を褒めるように何度も首すじだの背中だのとキスを落とされ、そのたびに走るチリッとした痛みにも似た刺激に、あえかな声は止まらなくなる。

 こんなの、まったく知らなかった。
 いくら知識として、男同士でするならを使うんだと知っていたとしても、こんなふうに腰が抜けるほどに気持ちがいいだなんて……!
 口はしからは、もはや飲み込むことを忘れたよだれが垂れている。

「はじめてなのに、こんなに気持ちよくなれるだなんて、私が見込んだとおりキミは優秀ですね」
「ひぅっ!や、アッ、あぁ……っ!」
 そこから肌と肌とを打ちつけるような音とともに、ジワジワと追い立てられるようにスピードがあがっていく。

 パチュン、ズチュ、グプッ……
 そのたびに響く汁気にまみれた音は、自分が今なにをしているのかという現実を突きつけてきて、こちらの羞恥心をこれでもかと煽ってくる。
 けれど、それ以上に上まわる快楽が、こちらの理性を失わせていた。

「……とはいえ、なかなか後ろだけじゃイケないでしょうから、前も弄ってあげますからね?」
 そこへきて、そんな気づかいが恨めしい。
 そんなの同時に責められたら、こっちは身もだえるしかできないだろ!?

「ンンッ、やだイッちゃ……っ!」
 さっきされたように手でイカされたときよりも、大きなうねりが来ているような気がする。
「いいんですよ、出せば楽になりますから、?」
 それはもはや、俺にとっては拷問にも等しかった。

 さっきから、感じすぎてツラい。
 こんなの、なにされても気持ちいいなんて……っ!
 下腹の奥から腰、そして背すじをとおってあたまの先まで甘くトロける痺れが走り抜けていく。

「ンあぁぁぁっ!!」
 めくるめく悦楽のるつぼへと、強制的に突き落とされるようなその感覚に呑まれ、一瞬にして意識は真っ白に塗りつぶされる。
 トプトプとその先から吐き出される感覚は、解放感にも似ていた。

 前をいっしょに弄られたからなのか、それとも後ろだけでもイケたのかわからないままに、肩をゆらして大きく深呼吸をくりかえしていれば、ようやく意識が現実にかえってくる。
 イッたのは、すでに本日二度目ではあるけれど、まだからだの芯には熱がわだかまるような感覚が残っていた。
 なんなんだよ、もう!

 それに加えて、いつもならおとずれてくれるはずの賢者タイムが、いつまでたっても来てくれない。
 代わりにヒクヒクとわななくそこが、いまだに飲み込んだままのモノのかたちをありありと伝えてくれていた。

「~~~ひぅっ!」
 それが突然、ずるりと引き抜かれる。
 そのときの内壁をこする刺激も、目がチカチカするくらい強烈だった。
 と、次の瞬間。

 うつぶせになっていたのが、ひっくりかえされて、あおむけにされる。
 そして先ほどまでしがみついていた枕がはずされて、腰の下に押し込まれた。

「や、なにを……っ!?」
 相手の前にあらためて己の裸体がさらされるのに、妙な気はずかしさがこみ上げてくる。
 緩慢な動きながらも、必死に隠そうとした手が取られ、手首をつかんだまま顔の横へと押しもどされた。

 まるではじめてこのベッドのうえへと押し倒されたときの再現のようだ。
 ただ、そのときとちがうのは、おたがいの裸が見えているということにほかならなかった。

 クソ、やっぱりスチルのとおり、ブレイン殿下は脱いだらスゴいヤツじゃん!!
 ほどよく鍛えられた肉体は、制服のうえからではわからなかった胸筋や腹筋が、バキバキに割れているのが見える。
 それだけじゃない、この体勢はほかにも見えてしまうものがある。

 ───ウソだろ、あんなモノが入ってたってのかよ!?
 ゲームのスチルとはちがって、この現実では、見切れてしまう部分がないせいで、相手の股間で屹立したままのまでもが、はっきりと見てとれた。

 ついでに言えば、やっぱり至近距離から見上げる相手の顔の良さというか、情事の最中の色気にまみれた表情なんてのは、とんでもない爆弾だったりする。
 さすがファンが認める『エロ・テロリスト』だけある。
 それが画面いっぱいに広がってきて……。

「んぅっ!?」
 気がついたら、キスをされていた。
 それも、恋人にするような深く舌を絡めてくるようなエロいヤツを。
 どうしてこんなこと……?
 俺のあたまは、その疑問でいっぱいになっていた。
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