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*19:回避不可能、強制イベント突入*
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*しょっぱなから閲覧時周囲の視線に注意なので、各自の自己責任でご覧ください。
*そういう描写が苦手な方は、読み飛ばし推奨。
結論から言うと───逃げられませんでした。
いや、おかしいだろ!
なんで今度は、さっきみたいに改変却下がどうのとかいう合成音声が聞こえてこなかったんだよ?!
なんか初回も二回目も、あの声が聞こえてきたのは俺が襲われてるときだったと思うんだけど……。
回避不可能な強制イベントかよ?!
「ンッ、あぅっ……ひあぁっ…」
めちゃくちゃ嫌なはずなのに、『魅了香』で高められたからだは、少しの愛撫にも反応して変な声が出てしまっている。
今だってベッドの上に押し倒されたまま、消毒と称して液に浸した脱脂綿で拭くふりをして、さんざん敏感になった胸もとをいじられまくったあとだ。
ついでのように『現場検証だ』とかなんだとか言われて、さっきのヤツらされたのとおなじようになめられたり、つままれたりしている。
つーか現場検証もなにも、全然ここは現場じゃないからな?!
おかげでなんかもう乳首はキュッと立ってしまっているし、なんなら少し赤く腫れて見える気がする───本当に、気のせいであってほしいけど。
だって俺、まごうことなきモブ男だぞ?
しかもパレルモ様とちがって女の子みたいにかわいいとかでもなんでもないし、そりゃ原作の乙女ゲームの神作画のおかげでこんな立ち位置でも、それなりにいいお顔にはなっているけれど。
それがどうして、隠し攻略キャラに押し倒されて、こんなことになってるんだよ!?
胸で感じたことなんて、前世通算でもなかったはずなのに!
だけど今は、これ以上いじられたら、なんかおかしくなりそうだった。
「こぇ、いじょうは……っ!」
「ん?なにか言ったかい?『もっとしてほしい』だって?」
「ち、ちがっ!」
舌がもつれて、なかばロレツがまわらなくなってきたせいで、うまく伝えられないのがもどかしい。
「ヒャウッ!なっ……やめ……っ!!」
鎖骨のあたりに軽く歯が立てられ、その後にこちらをなだめるように舌が念入りに這わされる。
必死にこらえようとする俺の意思なんてまるで無視したかのように、あえかな声が口からもれ出てしまっていた。
さっきからずっと敏感になったままの皮膚は、ブレイン殿下が触れるたびに、まるで歓喜するかのようにふるえていたし、そこから甘くしびれが走って腰の奥にたまっていく一方だった。
もうヤダ、これ以上されたくない。
今度こそ中途半端にいじられてガチガチになっていた下半身のほうが、出したい、早く楽になりたいって訴えていた。
ギリギリのところで溶けずにのこった理性は、いっそ汚してしまう前に早く下も脱げと告げている。
だからといって、そんなブツを人前にさらすのもはばかられるし───もっと言えばこの捕食者の前で自ら脱ぐのは、どうにも危険すぎるだろ!?
いくらなんでも、そんなことはできない。
けど限界が近いのもまた事実で───もはや俺は、どうしたらいいのかわからなくなっていた。
それこそ、せめて変な声が出ないようにと、物理的に手で口をふさぐことくらいしかできなくて。
本当なら、顔だって服を押しあげて自己主張をするそこだって隠したいし、なによりブレイン殿下を止めたいけれど、残念ながら全然腕の本数が足りていない。
「も、ヤダ……かんべんして……」
それでももっと気持ちよくなりたいと、からだが貪欲な要望を伝えてくる。
その気持ちが視線にのって、相手に届いてしまったらどうしよう?
それが嫌で、ぎゅっと目をつぶれば、はしにたまった涙がこぼれていった。
「フフ、こんなに硬くして、早く出したいんでしょう?」
「ホントに、ダメだからぁ……っ!」
すり……と服の上からなでられただけで、苦しさが増す。
なんなら痛いくらいにガチガチなそこに触れてほしくなくて、必死に首を左右にふって訴える。
「もう、どうしてキミはそんなかわいいことするんです?そんな───ふだんのキミからは、全然想像できないような姿なんて見せられたら……」
「なに、が……?」
言われたことの意味がわからなくて、うっすらと目を開ければ、艶やかな笑みを口もとに刷いたブレイン殿下の美しさが、容赦なく視界を占めてくる。
クソー、乙女ゲーのキラキラ作画め!!
このスチル、破壊力満点すぎるだろっ!!
ブレイン殿下は、俺の推しでも担当キャラでもないはずなのに、うっかり見惚れちゃったじゃないか!!
「ほら、汚したくはないでしょう?」
「うっ……それは……っ」
「私に任せなさい」
「うぅ……」
腰にクる声で、それ以上の反論は封じられた。
ひょっとしてそれは、王族だけが放つことをゆるされた『ロイヤルオーラ』のようなものだろうか?
相手をしたがわせるのが当然だという、圧倒的な上に立つ者感というか。
その言葉に逆らうことなどできなくて……気がつけば、今度こそ下まで脱がされていた。
「苦しかったね……イイ子だ、すぐに楽にしてあげよう」
「ダメ、です……っく!」
上を向くそれをそっと手でにぎってしごかれただけで、すぐに先走りがにじむ。
そこから先はあっという間だった。
だって、元からずっとガマンをさせられていたんだ。
そこへ来ての直接あたえられた刺激は、あまりにも強烈すぎた。
「~~~~~~っ!!」
やがてからだが強張り、腰がハネたところで声も出せずに相手の手のなかへと、ドロリとした白濁が吐き出される。
そのとたんに脱力する手足が重い……。
あぁ、クソ、マジかよ!?
よりによってブレイン殿下の手でイカされるとか……!
はずかしさなんて、とっくの昔に限界を突破していたけれど、それでも最後の意地で腕で顔を隠す。
だから、気づくのが遅れてしまった。
俺の上からどいてくれたのは、てっきり汚れた手を拭いているだけだと思っていたのに。
そんな彼が、謎の小瓶を手にもどってきたことに。
「もちろん、これで終わりじゃないですよね?だってほら、まだからだは熱いままでしょう?」
「ヒッ……!!」
やんわりと腕をとられてどかされ、のぞきこまれたところで、スッと相手の指がこちらの肌をかすめる。
とたんに肩がハネて、まだまだ『魅了香』の効果が切れていないことを知った。
───え、あれっ!?
これ、マジで最後まで致しちゃうヤツ??
背すじを伝うゾクゾクとした感覚は、はたしてどちらの意味だったんだろうか───?
*そういう描写が苦手な方は、読み飛ばし推奨。
結論から言うと───逃げられませんでした。
いや、おかしいだろ!
なんで今度は、さっきみたいに改変却下がどうのとかいう合成音声が聞こえてこなかったんだよ?!
なんか初回も二回目も、あの声が聞こえてきたのは俺が襲われてるときだったと思うんだけど……。
回避不可能な強制イベントかよ?!
「ンッ、あぅっ……ひあぁっ…」
めちゃくちゃ嫌なはずなのに、『魅了香』で高められたからだは、少しの愛撫にも反応して変な声が出てしまっている。
今だってベッドの上に押し倒されたまま、消毒と称して液に浸した脱脂綿で拭くふりをして、さんざん敏感になった胸もとをいじられまくったあとだ。
ついでのように『現場検証だ』とかなんだとか言われて、さっきのヤツらされたのとおなじようになめられたり、つままれたりしている。
つーか現場検証もなにも、全然ここは現場じゃないからな?!
おかげでなんかもう乳首はキュッと立ってしまっているし、なんなら少し赤く腫れて見える気がする───本当に、気のせいであってほしいけど。
だって俺、まごうことなきモブ男だぞ?
しかもパレルモ様とちがって女の子みたいにかわいいとかでもなんでもないし、そりゃ原作の乙女ゲームの神作画のおかげでこんな立ち位置でも、それなりにいいお顔にはなっているけれど。
それがどうして、隠し攻略キャラに押し倒されて、こんなことになってるんだよ!?
胸で感じたことなんて、前世通算でもなかったはずなのに!
だけど今は、これ以上いじられたら、なんかおかしくなりそうだった。
「こぇ、いじょうは……っ!」
「ん?なにか言ったかい?『もっとしてほしい』だって?」
「ち、ちがっ!」
舌がもつれて、なかばロレツがまわらなくなってきたせいで、うまく伝えられないのがもどかしい。
「ヒャウッ!なっ……やめ……っ!!」
鎖骨のあたりに軽く歯が立てられ、その後にこちらをなだめるように舌が念入りに這わされる。
必死にこらえようとする俺の意思なんてまるで無視したかのように、あえかな声が口からもれ出てしまっていた。
さっきからずっと敏感になったままの皮膚は、ブレイン殿下が触れるたびに、まるで歓喜するかのようにふるえていたし、そこから甘くしびれが走って腰の奥にたまっていく一方だった。
もうヤダ、これ以上されたくない。
今度こそ中途半端にいじられてガチガチになっていた下半身のほうが、出したい、早く楽になりたいって訴えていた。
ギリギリのところで溶けずにのこった理性は、いっそ汚してしまう前に早く下も脱げと告げている。
だからといって、そんなブツを人前にさらすのもはばかられるし───もっと言えばこの捕食者の前で自ら脱ぐのは、どうにも危険すぎるだろ!?
いくらなんでも、そんなことはできない。
けど限界が近いのもまた事実で───もはや俺は、どうしたらいいのかわからなくなっていた。
それこそ、せめて変な声が出ないようにと、物理的に手で口をふさぐことくらいしかできなくて。
本当なら、顔だって服を押しあげて自己主張をするそこだって隠したいし、なによりブレイン殿下を止めたいけれど、残念ながら全然腕の本数が足りていない。
「も、ヤダ……かんべんして……」
それでももっと気持ちよくなりたいと、からだが貪欲な要望を伝えてくる。
その気持ちが視線にのって、相手に届いてしまったらどうしよう?
それが嫌で、ぎゅっと目をつぶれば、はしにたまった涙がこぼれていった。
「フフ、こんなに硬くして、早く出したいんでしょう?」
「ホントに、ダメだからぁ……っ!」
すり……と服の上からなでられただけで、苦しさが増す。
なんなら痛いくらいにガチガチなそこに触れてほしくなくて、必死に首を左右にふって訴える。
「もう、どうしてキミはそんなかわいいことするんです?そんな───ふだんのキミからは、全然想像できないような姿なんて見せられたら……」
「なに、が……?」
言われたことの意味がわからなくて、うっすらと目を開ければ、艶やかな笑みを口もとに刷いたブレイン殿下の美しさが、容赦なく視界を占めてくる。
クソー、乙女ゲーのキラキラ作画め!!
このスチル、破壊力満点すぎるだろっ!!
ブレイン殿下は、俺の推しでも担当キャラでもないはずなのに、うっかり見惚れちゃったじゃないか!!
「ほら、汚したくはないでしょう?」
「うっ……それは……っ」
「私に任せなさい」
「うぅ……」
腰にクる声で、それ以上の反論は封じられた。
ひょっとしてそれは、王族だけが放つことをゆるされた『ロイヤルオーラ』のようなものだろうか?
相手をしたがわせるのが当然だという、圧倒的な上に立つ者感というか。
その言葉に逆らうことなどできなくて……気がつけば、今度こそ下まで脱がされていた。
「苦しかったね……イイ子だ、すぐに楽にしてあげよう」
「ダメ、です……っく!」
上を向くそれをそっと手でにぎってしごかれただけで、すぐに先走りがにじむ。
そこから先はあっという間だった。
だって、元からずっとガマンをさせられていたんだ。
そこへ来ての直接あたえられた刺激は、あまりにも強烈すぎた。
「~~~~~~っ!!」
やがてからだが強張り、腰がハネたところで声も出せずに相手の手のなかへと、ドロリとした白濁が吐き出される。
そのとたんに脱力する手足が重い……。
あぁ、クソ、マジかよ!?
よりによってブレイン殿下の手でイカされるとか……!
はずかしさなんて、とっくの昔に限界を突破していたけれど、それでも最後の意地で腕で顔を隠す。
だから、気づくのが遅れてしまった。
俺の上からどいてくれたのは、てっきり汚れた手を拭いているだけだと思っていたのに。
そんな彼が、謎の小瓶を手にもどってきたことに。
「もちろん、これで終わりじゃないですよね?だってほら、まだからだは熱いままでしょう?」
「ヒッ……!!」
やんわりと腕をとられてどかされ、のぞきこまれたところで、スッと相手の指がこちらの肌をかすめる。
とたんに肩がハネて、まだまだ『魅了香』の効果が切れていないことを知った。
───え、あれっ!?
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背すじを伝うゾクゾクとした感覚は、はたしてどちらの意味だったんだろうか───?
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