前世からの推しに会えました!

かなめ

文字の大きさ
上 下
2 / 2

2

しおりを挟む
「あっ、いたぁ!澪ぉ~」

親友で同じ高校に入学した佐倉香奈ことカナちゃんが走ってる私を見つけて手を振ってくれる。

「カナちゃ~ん、ごめーん」

「いいよ~、どうしたの?迷子ぉ?」

「…ちょっと道に迷っちゃって」

「そっかぁ、よくここまで来れたねぇ」

よしよしと頭を撫でながらかなちゃんが抱きしめてくれる。
かなちゃんは私よりも背が大きいのですっぽりと収まる。

あったかい

「そろそろ教室戻ろっかぁ?」

私はかなちゃんに頷いて教室に戻った。ちなみにかなちゃんとは同じクラスだ。席は安斎と佐倉なので結構離れているが、毎授業後話に行っている。

授業が始まった。
教科は私の嫌いな現国だ。できないわけじゃないけど、考えるのが苦手だから文章で答えられないんだよねー。考えても分からないものは仕方がないから考えない。獅郎様について考えよう!

獅郎様の髪型はツーブロックで目は少しつり上がっていて目つきが悪い。そこがワイルドさを出していてすごい好みなんだよね。喧嘩してるシーンとか眼孔鋭くて相手を殺さんとする表情、信じられないほどの強さ、喧嘩が終わった後の孤独を感じてる狼のような佇まいとかもう引きずり込まれる!そんな推しに出会えて鼻血を出さなかっただけ褒めてほしい!

「今日の授業はこれで終わりだ。しっかりと復習しておくように。」

鐘が鳴り先生が教室から出て行く。

ああ、獅郎様のことを考えていたらいつのまにか授業が終わってた…。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

婚約破棄の甘さ〜一晩の過ちを見逃さない王子様〜

岡暁舟
恋愛
それはちょっとした遊びでした

偽装夫婦

詩織
恋愛
付き合って5年になる彼は後輩に横取りされた。 会社も一緒だし行く気がない。 けど、横取りされたからって会社辞めるってアホすぎません?

パパのお嫁さん

詩織
恋愛
幼い時に両親は離婚し、新しいお父さんは私の13歳上。 決して嫌いではないが、父として思えなくって。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。 ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。 「案外、本当に君以外いないかも」 「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」 「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」 そのドクターの甘さは手加減を知らない。 【登場人物】 末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。   恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる? 田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い? 【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

振られた私

詩織
恋愛
告白をして振られた。 そして再会。 毎日が気まづい。

好きな人の好きな人

ぽぽ
恋愛
"私には10年以上思い続ける初恋相手がいる。" 初恋相手に対しての執着と愛の重さは日々増していくばかりで、彼の1番近くにいれるの自分が当たり前だった。 恋人関係がなくても、隣にいれるだけで幸せ……。 そう思っていたのに、初恋相手に恋人兼婚約者がいたなんて聞いてません。

好きな人がいるならちゃんと言ってよ

しがと
恋愛
高校1年生から好きだった彼に毎日のようにアピールして、2年の夏にようやく交際を始めることができた。それなのに、彼は私ではない女性が好きみたいで……。 彼目線と彼女目線の両方で話が進みます。*全4話

処理中です...