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高校生編
娘と卒業と旅立ちと(1)
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私、大塚 歩美は間も無く高校を卒業する。だからなのか、この日の夢は入学してから三年間の日々を振り返っていた。
いや、正確には入学直前の記憶が始まり。まさか中学の卒業式で木村に告白されるとは思わなかった。あの時はフッたのに、後になってまた告白されて結局付き合うことになるとも全然思っていなかった。
本当は、ずっと前からあいつのことが好きだったんじゃないかな? でも色んな事情があって認められなかった。パパとママの別れや自分を男っぽいと思っていたこと。小学校の高学年になってからしばらく疎遠になっていたこと。他にもあれやこれや。
一つ一つは些細な理由。でも積み重なれば自分を縛る呪いになる。
なんてかっこつけて言ってみたけど、ようするに臆病だっただけ。私には本心から目を逸らすのに都合の良い言い訳が揃っていた。そういう話。
木村をフッた直後にスタートした高校生活は正直ちょっと寂しかった。同じ学校に来たのはさおちゃんだけだったもん。隣の市だから顔見知りも少なかったし。
しかもさ、一年の時はそのさおちゃんとも別のクラスになっちゃった。私、実は意外と人見知りするんだよね。全く知らない人ばかりの環境でどうしたらいいかわかんなかった。小二の時、元いた学校が廃校になって転入した時はさ、偶然にも転入先のクラスに木村とさおちゃんがいたわけじゃん。あの二人のおかげですぐにクラスに馴染めた。
でも高校のクラスでは本当に一から人間関係を築かなきゃならない。その事実にやっぱ緊張していたんだ。
それに最初、声をかけて来るのは男子ばかりだった。さおちゃんも言ってたよね、高校生にもなると異性に対して遠慮が無くなって来るって。がっつき始めるんだ。あれも正直苦手だった。みんな目が怖いんだもん。顔より下を見てることが多いし。
私の周りの男の人ってさ、木村達同世代の男友達を除くと、パパと父さん、じいちゃん二人、それから友にいと友樹と吉竹おじさんくらいしかいなかったわけだよ。
男友達はさ、男女の垣根がほとんど無かった頃からの付き合いで女子として意識されることは少なかった。木村の場合、私が気付いていないだけだったのはさておくとして。
で、パパはほら、あんまり男の人って感じしないでしょ? うちに来て遺影を見た人もたいがい私の姉かなんかだと思い込むわけ。
父さんの場合、私の目をまっすぐ見る。だからか仏頂面なのに感情が伝わって来やすい。あの人はもう本当に私のことが娘として可愛くて可愛くてしかたないようだ。じいちゃん達も同じだね。孫に会うたび大はしゃぎ。
友にいの場合? こう言ったらなんだけど、どこを見ているのかわからない。目がほら、細すぎて……ごめんね友にい。多分やらしい目では見てないんじゃないかな? だいたい近くで美樹ねえが目を光らせてるから、そんなこと考えるのも怖いだろうし。
えっと、それと吉竹おじさん。おじさんは父さんとはちょっと違って、常に私の全体を見ている感じ。職人の目って言うのかな、あの人、いつでも相手の髪型やそれに合った服装を考えてるんだと思う。会うたびに的確なアドバイスをくれるしね。ああいうところはとっても尊敬できる。
そして友樹。父さんと同じで私の目をまっすぐ見つめて来る。高校入学後、男子達との交流にうんざりし始めていた頃、友樹と再会して気が付いた。どうして父さんが私の目を見るのかって。
反応を知りたいんだ。表情の変化を見逃したくない。相手がどう思い、何を感じたのか察してあげたい。だから目を見て、顔を見る。
私も友樹にそうしていた。おかげでわかったし再認識した。やっぱり私は子供に関わる仕事をしたいんだなって。子供達の成長を近くで見守りたい。応援したい。できれば一緒に成長もしていきたい。
だから──
(ん?)
夢の中、ぺちぺち足を叩かれる。気付くと足下に弟が立っていた。不満そうな顔。
「まーみちは!」
「忘れてなんかいないよ」
可愛い弟を忘れるわけないでしょ。抱き上げて互いのほっぺをくっつける。すりすり。
「くしゅぐったい!」
「うーん、ヤンチャになってもこの感触は変わらない。正道は可愛いなあ」
「かーいくない!」
「そうだったね、かっこいい。すっごくもちもちでかっこいいほっぺだよ」
「んふー」
自慢気に鼻息を噴き出す。最近この子“可愛い”って言うと怒るようになった。流石は男の子だね。日増しに父さんに似ていくし。
「あれ? 柔は?」
「しあない」
「しらないかー、じゃあ一緒に探しに行こう」
「うん!」
正道は私の腕から飛び出し、自分の足で立って走り出した。
「ねーちゃん、こっち!」
「待って」
知らないって言ったのに迷いなく走って行く弟。流石は夢、都合が良いや。
しばらくして、柔を見つけた場所には、あの二人が立っていた。
「あっ、歩美ちゃーん!」
「ふふ、こっちだよ」
「ねーたん、いけめんおうじがいる」
スカートを履いているけど柔は彼女を“王子様”と認識した。本人もそういうキャラで通しているから同意する私。
「そうだね、イケメンの王子様だね」
「お褒めに与り光栄です、姫」
小さな手を取り、甲にキスをする勇花さん。思いがけない扱いに顔を赤くする柔。すかさず二人を撮影する千里ちゃん。
「いいね! 今度はこっちの角度からもう一枚!」
「美麗に撮ってよ彼方君?」
「あはは、二人は最初の頃から変わんないな」
そうだよ、私の高校生活は、この二人のおかげで楽しくなり始めたんだ。
『ねえねえねえ、大塚さんだよね? 入学してからまだ一ヶ月もたってないのに、八人に告白されたってほんと?』
──ある日の教室、千里ちゃんが急に話しかけて来た。朝早く、たまたま他の皆はまだ来ていなかった時間。後に聞いた話によると、ずっとチャンスを窺っていたのだと言う。
いきなりすぎて面食らいつつ頷き返す。
『え? う、うん……』
『本当だって、すごいね! 御剣ちゃんよりモテモテな子、はじめて見た!』
『みつるぎちゃん?』
『フッ、呼んだかな彼方君? この僕、御剣 勇花を!』
次の瞬間ふぁさっと前髪をかき上げて席から立ったのは勇花さんだった。いつも教室の一番後ろの席で黙って外を眺めてるだけだったから物静かな人だと思ってたのに、一瞬にしてイメージを砕かれたよね。だって無駄にキラキラしてるんだもん。視覚的にもやかま、もとい賑やかな人なんだ。
あの時はどうして突然豹変したのかと思ったけど、すぐにわかった。勇花さんはこれが素なんだ。そして、そのくせ私と同じで人見知りするタイプ。
千里ちゃんは目立つ人が好きだから私と勇花さんのどちにも目をつけていた。でもって両者を引き合わせればきっと面白いことになると考えたらしい。入学してからの一ヶ月間、私の知らないところでそのために根回ししていた。主に勇花さんの説得。
『ほら御剣ちゃん、大塚ちゃんのことが気になるんでしょ! 話して話して!』
『ま、待ちたまえ彼方君。そんなぐいぐい押さないで。大塚君も戸惑ってるじゃあないか。いや、ほんと待って、心の準備が──』
『一ヶ月もモジモジしてたのにまだ足りないの!?』
『わーっ、それは言わないで!』
──で、私の前まで押し出された勇花さんは懐から薔薇を一輪取り出して言った。
『と、ともかく大塚君! 君とは非常に近しいものを感じるんだ。良ければ僕とお友達になってくれないかな!?』
一見堂々と申し込んで来たけれど、目はぐるぐる膝はぶるぶる、実際のところいっぱいいっぱいなのが丸分かり。
教師を目指している私、その瞬間にときめいた。
『なにこの可愛い生き物』
『御剣ちゃんだよ』
『み、みつるぎ ゆうかでしゅ。じゅうごしゃいでしゅ』
ついに呂律も回らなくなった。駄目、この子は私が保護しないと。不覚にもそう思ってしまった。
なので、薔薇を受け取ってから右手を差し出す。
『大塚 歩美です。よろしくね』
『あっ、私は彼方 千里。ついでによろしく!』
かくして私達は友達になった。
いや、正確には入学直前の記憶が始まり。まさか中学の卒業式で木村に告白されるとは思わなかった。あの時はフッたのに、後になってまた告白されて結局付き合うことになるとも全然思っていなかった。
本当は、ずっと前からあいつのことが好きだったんじゃないかな? でも色んな事情があって認められなかった。パパとママの別れや自分を男っぽいと思っていたこと。小学校の高学年になってからしばらく疎遠になっていたこと。他にもあれやこれや。
一つ一つは些細な理由。でも積み重なれば自分を縛る呪いになる。
なんてかっこつけて言ってみたけど、ようするに臆病だっただけ。私には本心から目を逸らすのに都合の良い言い訳が揃っていた。そういう話。
木村をフッた直後にスタートした高校生活は正直ちょっと寂しかった。同じ学校に来たのはさおちゃんだけだったもん。隣の市だから顔見知りも少なかったし。
しかもさ、一年の時はそのさおちゃんとも別のクラスになっちゃった。私、実は意外と人見知りするんだよね。全く知らない人ばかりの環境でどうしたらいいかわかんなかった。小二の時、元いた学校が廃校になって転入した時はさ、偶然にも転入先のクラスに木村とさおちゃんがいたわけじゃん。あの二人のおかげですぐにクラスに馴染めた。
でも高校のクラスでは本当に一から人間関係を築かなきゃならない。その事実にやっぱ緊張していたんだ。
それに最初、声をかけて来るのは男子ばかりだった。さおちゃんも言ってたよね、高校生にもなると異性に対して遠慮が無くなって来るって。がっつき始めるんだ。あれも正直苦手だった。みんな目が怖いんだもん。顔より下を見てることが多いし。
私の周りの男の人ってさ、木村達同世代の男友達を除くと、パパと父さん、じいちゃん二人、それから友にいと友樹と吉竹おじさんくらいしかいなかったわけだよ。
男友達はさ、男女の垣根がほとんど無かった頃からの付き合いで女子として意識されることは少なかった。木村の場合、私が気付いていないだけだったのはさておくとして。
で、パパはほら、あんまり男の人って感じしないでしょ? うちに来て遺影を見た人もたいがい私の姉かなんかだと思い込むわけ。
父さんの場合、私の目をまっすぐ見る。だからか仏頂面なのに感情が伝わって来やすい。あの人はもう本当に私のことが娘として可愛くて可愛くてしかたないようだ。じいちゃん達も同じだね。孫に会うたび大はしゃぎ。
友にいの場合? こう言ったらなんだけど、どこを見ているのかわからない。目がほら、細すぎて……ごめんね友にい。多分やらしい目では見てないんじゃないかな? だいたい近くで美樹ねえが目を光らせてるから、そんなこと考えるのも怖いだろうし。
えっと、それと吉竹おじさん。おじさんは父さんとはちょっと違って、常に私の全体を見ている感じ。職人の目って言うのかな、あの人、いつでも相手の髪型やそれに合った服装を考えてるんだと思う。会うたびに的確なアドバイスをくれるしね。ああいうところはとっても尊敬できる。
そして友樹。父さんと同じで私の目をまっすぐ見つめて来る。高校入学後、男子達との交流にうんざりし始めていた頃、友樹と再会して気が付いた。どうして父さんが私の目を見るのかって。
反応を知りたいんだ。表情の変化を見逃したくない。相手がどう思い、何を感じたのか察してあげたい。だから目を見て、顔を見る。
私も友樹にそうしていた。おかげでわかったし再認識した。やっぱり私は子供に関わる仕事をしたいんだなって。子供達の成長を近くで見守りたい。応援したい。できれば一緒に成長もしていきたい。
だから──
(ん?)
夢の中、ぺちぺち足を叩かれる。気付くと足下に弟が立っていた。不満そうな顔。
「まーみちは!」
「忘れてなんかいないよ」
可愛い弟を忘れるわけないでしょ。抱き上げて互いのほっぺをくっつける。すりすり。
「くしゅぐったい!」
「うーん、ヤンチャになってもこの感触は変わらない。正道は可愛いなあ」
「かーいくない!」
「そうだったね、かっこいい。すっごくもちもちでかっこいいほっぺだよ」
「んふー」
自慢気に鼻息を噴き出す。最近この子“可愛い”って言うと怒るようになった。流石は男の子だね。日増しに父さんに似ていくし。
「あれ? 柔は?」
「しあない」
「しらないかー、じゃあ一緒に探しに行こう」
「うん!」
正道は私の腕から飛び出し、自分の足で立って走り出した。
「ねーちゃん、こっち!」
「待って」
知らないって言ったのに迷いなく走って行く弟。流石は夢、都合が良いや。
しばらくして、柔を見つけた場所には、あの二人が立っていた。
「あっ、歩美ちゃーん!」
「ふふ、こっちだよ」
「ねーたん、いけめんおうじがいる」
スカートを履いているけど柔は彼女を“王子様”と認識した。本人もそういうキャラで通しているから同意する私。
「そうだね、イケメンの王子様だね」
「お褒めに与り光栄です、姫」
小さな手を取り、甲にキスをする勇花さん。思いがけない扱いに顔を赤くする柔。すかさず二人を撮影する千里ちゃん。
「いいね! 今度はこっちの角度からもう一枚!」
「美麗に撮ってよ彼方君?」
「あはは、二人は最初の頃から変わんないな」
そうだよ、私の高校生活は、この二人のおかげで楽しくなり始めたんだ。
『ねえねえねえ、大塚さんだよね? 入学してからまだ一ヶ月もたってないのに、八人に告白されたってほんと?』
──ある日の教室、千里ちゃんが急に話しかけて来た。朝早く、たまたま他の皆はまだ来ていなかった時間。後に聞いた話によると、ずっとチャンスを窺っていたのだと言う。
いきなりすぎて面食らいつつ頷き返す。
『え? う、うん……』
『本当だって、すごいね! 御剣ちゃんよりモテモテな子、はじめて見た!』
『みつるぎちゃん?』
『フッ、呼んだかな彼方君? この僕、御剣 勇花を!』
次の瞬間ふぁさっと前髪をかき上げて席から立ったのは勇花さんだった。いつも教室の一番後ろの席で黙って外を眺めてるだけだったから物静かな人だと思ってたのに、一瞬にしてイメージを砕かれたよね。だって無駄にキラキラしてるんだもん。視覚的にもやかま、もとい賑やかな人なんだ。
あの時はどうして突然豹変したのかと思ったけど、すぐにわかった。勇花さんはこれが素なんだ。そして、そのくせ私と同じで人見知りするタイプ。
千里ちゃんは目立つ人が好きだから私と勇花さんのどちにも目をつけていた。でもって両者を引き合わせればきっと面白いことになると考えたらしい。入学してからの一ヶ月間、私の知らないところでそのために根回ししていた。主に勇花さんの説得。
『ほら御剣ちゃん、大塚ちゃんのことが気になるんでしょ! 話して話して!』
『ま、待ちたまえ彼方君。そんなぐいぐい押さないで。大塚君も戸惑ってるじゃあないか。いや、ほんと待って、心の準備が──』
『一ヶ月もモジモジしてたのにまだ足りないの!?』
『わーっ、それは言わないで!』
──で、私の前まで押し出された勇花さんは懐から薔薇を一輪取り出して言った。
『と、ともかく大塚君! 君とは非常に近しいものを感じるんだ。良ければ僕とお友達になってくれないかな!?』
一見堂々と申し込んで来たけれど、目はぐるぐる膝はぶるぶる、実際のところいっぱいいっぱいなのが丸分かり。
教師を目指している私、その瞬間にときめいた。
『なにこの可愛い生き物』
『御剣ちゃんだよ』
『み、みつるぎ ゆうかでしゅ。じゅうごしゃいでしゅ』
ついに呂律も回らなくなった。駄目、この子は私が保護しないと。不覚にもそう思ってしまった。
なので、薔薇を受け取ってから右手を差し出す。
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