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三章【限りなき獣】
王たる資質(2)
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絡まり、融け合い、一つになっていく四十九人のユニ・オーリと無数の死体。さらに地下に保存されていた実験体まで取り込んで異形の巨人と化す。ついにその体は巨狼の姿のアイムと遜色ないサイズにまで膨れ上がった。
『アイム、君なら知っているだろう? 大質量とは、それだけで暴力なんだよ』
来る! 攻撃の気配を察知したアイムは咄嗟に跳躍。ところが相手はそれを予知して跳んだ先の空間に攻撃を繰り出していた。あっさりと殴り飛ばされてしまう。
「ガハッ!?」
瓦礫を粉砕しながら百メートル以上地面の上を滑った。あの姿になっても予知能力は健在。だが四十九が一になった今なら――すぐに体勢を立て直し、今度は自分から立ち向かって行く。
(大きくなったことで死角に潜り込みやすくなった! 再生力も落ちとる! 勝機はある!)
人と狼、二つの姿に分離してそれぞれ別方向から襲いかかる。相手の眼は人間のそれと同じ位置にあり視界の大半は顔の正面に限られる。そこに狼のアイムが飛び込んでいった。こちらの巨体で視線を遮り、さらに大きくなった死角の中を人の姿のアイムが走る。
だがユニは飛びかかって来た狼のアイムを両手で止め、嘲笑する。
『無駄だよ』
その一言と共に全身に無数の目が出現した。飛び出した触手によって刺し貫かれる人間のアイム。
「何っ!?」
直後、引き合う力によって全身を触手でズタズタに引き裂かれながら合体する両者。今度は巨狼の姿で巨人と睨み合う。これを相手に人の姿になるのは不利だと悟った。
『四十九人分、九十八の目玉か!』
『そう、これを全身に配置したことで、もう僕に死角は無くなった』
『ならば!』
予知されても関係の無い攻撃を繰り出せばいい。全身から超振動波を放出する。魔法を使えなくなったユニにはもう体術と触手くらいしか攻撃手段が無い。防御も然り。この近距離からの広範囲無差別攻撃は防げまい。
いや、防ぐ必要が無いのだと直後にわかった。超振動波でズタズタに引き裂かれながらも巨人は腕を回し、組み付いてきて笑う。
『さっきも言っただろう、質量とは暴力だ! 再生能力が落ちたと言っても、改造によって植物の特性を獲得したこの体はそう簡単に壊れない! ましてやこれだけの質量なら十分に君を取り込む時間は稼げる!』
『貴様、このために……!』
『そうさ、耐久力の勝負に持ち込んで君を喰らう! これはそのための姿だ!』
ズルズルと触手がアイムの全身を這い回り、絡みついて本体の中へ引きずり込もうとする。酸性の液体が獣毛と皮膚を溶かし始めた。異臭を放つ煙が漂う。全力で抵抗するアイム。
『離れろ!』
さらに放たれる超振動波。口からは火球も吐き出して攻撃する。けれど倒しきれない。予知能力を駆使して対応され、すんでのところで致命傷を免れてしまう。
『ぐ、う、う、うっ!』
『君を食べてニャーン君の力も手に入れたら、きっと僕は完成品になれる! そうしたら今度こそ、今度こそは!』
この瞬間、初めてアイムはユニ・オーリの笑みに人間らしさを感じた。異形の巨人と化しながら、その顔に浮かぶ引きつった笑みはいつも張り付けていた薄っぺらい紛い物とは何かが違う。必死に追い求めた何かに今にも手が届きそうな、そんな感情が確かに存在している。
(なんなんだ、この男は?)
わからない。何故そんなにも完成品とやらにこだわる?
いったい、どうして?
「死角は無い、か――なら、予知でも対応しきれない速度の攻撃はどうだ?」
突然、閃光が駆け抜けてアイムを捕えている触手を切り裂いた。光はそのまま両者の周囲を駆け巡り、ユニの全身の目玉が慌てた様子で追いかけ始める。
『生きていたのか、グレン・ハイエンド!』
「死にかけていたがな――」
超高速で飛び回りながら斬撃を繰り出し続けるグレン。目玉を切り裂き、触手を切り裂き、溶解液を全身から放つ熱で蒸発させる。さっきまで瓦礫の下で瀕死の状態で倒れていたのだが、アイムがリュウライギを解除したことで光の精霊との同化が復活した。すでに致命傷を負った肉体も回復している。
『クソッ、速い!』
「それだけが取り柄と、自分でも思っていたが――」
ニャーン、ズウラ、そしてアイム。立て続けに彼女と彼等の進化を目の当たりにしたことで彼の中の何かもまた触発されたらしい。
今の彼は小さすぎて、ユニのこの巨体相手では大したダメージを与えられていない。だからより大きく、より強くなった自分を想像する。光の精霊がその願いに応えて力を貸してくれる。
「精霊を強制的に支配下に置き、力を引き出す技と言ったな」
魔法とかいうそれが気に食わない。長年この精霊達の力を借りて戦って来た彼にとっては邪道に過ぎる。
精霊を屈服させ、従える者が王だと? それは違う。王とは民に支えられる者のことだ。民無くしては誰も王たりえない。誰もいない王国の空っぽの玉座に座ったところで、そんなものは道化でしかない。
「貴様は彼等に感謝していない。そんな王など俺は認めん! 彼等もそうだ!」
超高速で空中を駆ける光が急停止した。そこにユニの無数の目の視線が集まる。そして予知した未来に驚愕する。
『んなっ!?』
『精霊は道具ではない! 仲間だ!!』
巨大な鉄拳がユニの顔面を打つ。続けて蹴りが腹部に刺さり、巨体を吹き飛ばして完全にアイムから引き剥がす。
『協力に感謝し、敬意を払っていれば、それに応じた力で支えてくれる。こんな風にな』
今再び精霊への感謝の念を捧げるグレンの姿は光の巨人と化していた。強大な敵を倒すためには自らも並び立つ姿になるしかない、そう思ったがゆえの新たな力。これなら巨狼となったアイムとさえ互角に渡り合えるだろう。
『本当にでかいのう』
四足歩行の狼の姿なので見上げる形になるアイム。まさか、この姿でグレンに見下ろされるとは思っていなかった。
『敵にはもう魔力障壁が無い。再生能力も格段に落ちている。挙句に自ら一つにまとまってくれた。勝機だアイム、畳みかけるぞ』
『おう、ついてこいよ』
『承知!』
跳躍するアイム。立ち上がったユニは全身から大量の触手を吐き出して迎撃した。
『二人になったからなんだ! それだけの数で! これだけの神の眼から逃れられるものか!』
たしかに正確に未来位置を予測して攻撃を仕掛けて来る。だが、それならその追い詰められた兎のような眼はなんだ? 見えているからこその怯えだろう。
『効かんわ!』
何度も同じ手が通用すると思うな。全身の獣毛を硬化させ魔力障壁と併用しつつ弾く。着地してすかさず爪による斬撃。かわされたが同時に超振動波で追撃。
そこへグレンが光線を放つ。胴に風穴が空いてたじろぐユニ。意識がグレンの方へと向いた瞬間、今度はアイムの体当たり。腹部に頭蓋をめり込ませる。
『ぐうッ!?』
『そちらも長く生きたようだが、今のワシとて千年生きた獣ではない!』
その何千倍何万倍もの経験を重ねた状態。並行世界の同位体と繋がるとは、そういうこと。力を合一させただけでなく知識や技術も一体化している。たとえば異世界にはこの姿での体術を極めた『アイム』もいた。
獣の姿のまま足払い。片足を宙に浮かせたところで尾をその浮いた足に巻き付け、くるりと全身を回転させて投げ飛ばす。地面に叩きつけられたユニの顔面に即座にグレンの刺突。光の剣を突き刺して地面に縫い留める。
『ッ!』
『消え去れ、外道』
両腕を刃と化して瞬時に細切れにするグレン。そこにアイムが渾身の超振動波をぶつけた。細胞の内側から溢れ出した光がユニ・オーリの存在を完全消滅するまで焼き尽くす。
――ところが決着がついたと思った直後に彼とアイムは戦慄する。消滅しかけたユニの残骸から銀色に光る球体が飛び出し、空中で静止したからだ。
『なんだ?』
『この光、まずいぞ!』
危険を感じ取った星の意思が星獣たるアイムに警告を発する。この光は危険だと。
『爆発する! 奴め、ワシらを道連れにする気じゃ!』
どんどんエネルギーが膨れ上がっていく。あの銀色の球体が何かは知らないが、とにかくユニの体内に隠されていたであろうそれが鼓動する心臓のように脈打ち、今にも弾けてしまいそうな気配を放っている。星が警告を発するほどだから大陸が丸ごと消し飛びかねない。それ以上の破壊力を発揮する可能性もある。
(ワシが飲み込めば被害を軽減できるか!?)
他に方法を思いつかない。下手に攻撃したらその瞬間に爆発する危険性もある。なら我が身を盾にして他の者達を守るしかない。そう決断したアイムが行動に移ろうとすると一瞬早く別の誰かが動いた。
「伏せてください!」
「爆発させて上に逃がします!」
『!』
何をする気かその言葉で察したアイムとグレンは、しかし地面には伏せず彼等と同じ選択をした。アイムは魔力障壁で球体の周囲に上に向かって長く伸びる筒を作り、グレンも光線を同様の形状に変化させて爆発のエネルギーを水平方向に逃がさないための力場と成す。
そんな二人の作った結界の周囲でさらに土が盛り上がり山を作った。そしてその周囲を白い怪塵の壁が取り囲む。
「お願い、耐えて!」
【お任せを】
壁となった白い怪物が地面から見上げるニャーンの声に応えた。拘束から解き放たれた第七大陸の人々も本能的に危険を感じ、邪魔をせずに見守り続ける。
直後に球体が爆発し、光の柱が出現した。
『アイム、君なら知っているだろう? 大質量とは、それだけで暴力なんだよ』
来る! 攻撃の気配を察知したアイムは咄嗟に跳躍。ところが相手はそれを予知して跳んだ先の空間に攻撃を繰り出していた。あっさりと殴り飛ばされてしまう。
「ガハッ!?」
瓦礫を粉砕しながら百メートル以上地面の上を滑った。あの姿になっても予知能力は健在。だが四十九が一になった今なら――すぐに体勢を立て直し、今度は自分から立ち向かって行く。
(大きくなったことで死角に潜り込みやすくなった! 再生力も落ちとる! 勝機はある!)
人と狼、二つの姿に分離してそれぞれ別方向から襲いかかる。相手の眼は人間のそれと同じ位置にあり視界の大半は顔の正面に限られる。そこに狼のアイムが飛び込んでいった。こちらの巨体で視線を遮り、さらに大きくなった死角の中を人の姿のアイムが走る。
だがユニは飛びかかって来た狼のアイムを両手で止め、嘲笑する。
『無駄だよ』
その一言と共に全身に無数の目が出現した。飛び出した触手によって刺し貫かれる人間のアイム。
「何っ!?」
直後、引き合う力によって全身を触手でズタズタに引き裂かれながら合体する両者。今度は巨狼の姿で巨人と睨み合う。これを相手に人の姿になるのは不利だと悟った。
『四十九人分、九十八の目玉か!』
『そう、これを全身に配置したことで、もう僕に死角は無くなった』
『ならば!』
予知されても関係の無い攻撃を繰り出せばいい。全身から超振動波を放出する。魔法を使えなくなったユニにはもう体術と触手くらいしか攻撃手段が無い。防御も然り。この近距離からの広範囲無差別攻撃は防げまい。
いや、防ぐ必要が無いのだと直後にわかった。超振動波でズタズタに引き裂かれながらも巨人は腕を回し、組み付いてきて笑う。
『さっきも言っただろう、質量とは暴力だ! 再生能力が落ちたと言っても、改造によって植物の特性を獲得したこの体はそう簡単に壊れない! ましてやこれだけの質量なら十分に君を取り込む時間は稼げる!』
『貴様、このために……!』
『そうさ、耐久力の勝負に持ち込んで君を喰らう! これはそのための姿だ!』
ズルズルと触手がアイムの全身を這い回り、絡みついて本体の中へ引きずり込もうとする。酸性の液体が獣毛と皮膚を溶かし始めた。異臭を放つ煙が漂う。全力で抵抗するアイム。
『離れろ!』
さらに放たれる超振動波。口からは火球も吐き出して攻撃する。けれど倒しきれない。予知能力を駆使して対応され、すんでのところで致命傷を免れてしまう。
『ぐ、う、う、うっ!』
『君を食べてニャーン君の力も手に入れたら、きっと僕は完成品になれる! そうしたら今度こそ、今度こそは!』
この瞬間、初めてアイムはユニ・オーリの笑みに人間らしさを感じた。異形の巨人と化しながら、その顔に浮かぶ引きつった笑みはいつも張り付けていた薄っぺらい紛い物とは何かが違う。必死に追い求めた何かに今にも手が届きそうな、そんな感情が確かに存在している。
(なんなんだ、この男は?)
わからない。何故そんなにも完成品とやらにこだわる?
いったい、どうして?
「死角は無い、か――なら、予知でも対応しきれない速度の攻撃はどうだ?」
突然、閃光が駆け抜けてアイムを捕えている触手を切り裂いた。光はそのまま両者の周囲を駆け巡り、ユニの全身の目玉が慌てた様子で追いかけ始める。
『生きていたのか、グレン・ハイエンド!』
「死にかけていたがな――」
超高速で飛び回りながら斬撃を繰り出し続けるグレン。目玉を切り裂き、触手を切り裂き、溶解液を全身から放つ熱で蒸発させる。さっきまで瓦礫の下で瀕死の状態で倒れていたのだが、アイムがリュウライギを解除したことで光の精霊との同化が復活した。すでに致命傷を負った肉体も回復している。
『クソッ、速い!』
「それだけが取り柄と、自分でも思っていたが――」
ニャーン、ズウラ、そしてアイム。立て続けに彼女と彼等の進化を目の当たりにしたことで彼の中の何かもまた触発されたらしい。
今の彼は小さすぎて、ユニのこの巨体相手では大したダメージを与えられていない。だからより大きく、より強くなった自分を想像する。光の精霊がその願いに応えて力を貸してくれる。
「精霊を強制的に支配下に置き、力を引き出す技と言ったな」
魔法とかいうそれが気に食わない。長年この精霊達の力を借りて戦って来た彼にとっては邪道に過ぎる。
精霊を屈服させ、従える者が王だと? それは違う。王とは民に支えられる者のことだ。民無くしては誰も王たりえない。誰もいない王国の空っぽの玉座に座ったところで、そんなものは道化でしかない。
「貴様は彼等に感謝していない。そんな王など俺は認めん! 彼等もそうだ!」
超高速で空中を駆ける光が急停止した。そこにユニの無数の目の視線が集まる。そして予知した未来に驚愕する。
『んなっ!?』
『精霊は道具ではない! 仲間だ!!』
巨大な鉄拳がユニの顔面を打つ。続けて蹴りが腹部に刺さり、巨体を吹き飛ばして完全にアイムから引き剥がす。
『協力に感謝し、敬意を払っていれば、それに応じた力で支えてくれる。こんな風にな』
今再び精霊への感謝の念を捧げるグレンの姿は光の巨人と化していた。強大な敵を倒すためには自らも並び立つ姿になるしかない、そう思ったがゆえの新たな力。これなら巨狼となったアイムとさえ互角に渡り合えるだろう。
『本当にでかいのう』
四足歩行の狼の姿なので見上げる形になるアイム。まさか、この姿でグレンに見下ろされるとは思っていなかった。
『敵にはもう魔力障壁が無い。再生能力も格段に落ちている。挙句に自ら一つにまとまってくれた。勝機だアイム、畳みかけるぞ』
『おう、ついてこいよ』
『承知!』
跳躍するアイム。立ち上がったユニは全身から大量の触手を吐き出して迎撃した。
『二人になったからなんだ! それだけの数で! これだけの神の眼から逃れられるものか!』
たしかに正確に未来位置を予測して攻撃を仕掛けて来る。だが、それならその追い詰められた兎のような眼はなんだ? 見えているからこその怯えだろう。
『効かんわ!』
何度も同じ手が通用すると思うな。全身の獣毛を硬化させ魔力障壁と併用しつつ弾く。着地してすかさず爪による斬撃。かわされたが同時に超振動波で追撃。
そこへグレンが光線を放つ。胴に風穴が空いてたじろぐユニ。意識がグレンの方へと向いた瞬間、今度はアイムの体当たり。腹部に頭蓋をめり込ませる。
『ぐうッ!?』
『そちらも長く生きたようだが、今のワシとて千年生きた獣ではない!』
その何千倍何万倍もの経験を重ねた状態。並行世界の同位体と繋がるとは、そういうこと。力を合一させただけでなく知識や技術も一体化している。たとえば異世界にはこの姿での体術を極めた『アイム』もいた。
獣の姿のまま足払い。片足を宙に浮かせたところで尾をその浮いた足に巻き付け、くるりと全身を回転させて投げ飛ばす。地面に叩きつけられたユニの顔面に即座にグレンの刺突。光の剣を突き刺して地面に縫い留める。
『ッ!』
『消え去れ、外道』
両腕を刃と化して瞬時に細切れにするグレン。そこにアイムが渾身の超振動波をぶつけた。細胞の内側から溢れ出した光がユニ・オーリの存在を完全消滅するまで焼き尽くす。
――ところが決着がついたと思った直後に彼とアイムは戦慄する。消滅しかけたユニの残骸から銀色に光る球体が飛び出し、空中で静止したからだ。
『なんだ?』
『この光、まずいぞ!』
危険を感じ取った星の意思が星獣たるアイムに警告を発する。この光は危険だと。
『爆発する! 奴め、ワシらを道連れにする気じゃ!』
どんどんエネルギーが膨れ上がっていく。あの銀色の球体が何かは知らないが、とにかくユニの体内に隠されていたであろうそれが鼓動する心臓のように脈打ち、今にも弾けてしまいそうな気配を放っている。星が警告を発するほどだから大陸が丸ごと消し飛びかねない。それ以上の破壊力を発揮する可能性もある。
(ワシが飲み込めば被害を軽減できるか!?)
他に方法を思いつかない。下手に攻撃したらその瞬間に爆発する危険性もある。なら我が身を盾にして他の者達を守るしかない。そう決断したアイムが行動に移ろうとすると一瞬早く別の誰かが動いた。
「伏せてください!」
「爆発させて上に逃がします!」
『!』
何をする気かその言葉で察したアイムとグレンは、しかし地面には伏せず彼等と同じ選択をした。アイムは魔力障壁で球体の周囲に上に向かって長く伸びる筒を作り、グレンも光線を同様の形状に変化させて爆発のエネルギーを水平方向に逃がさないための力場と成す。
そんな二人の作った結界の周囲でさらに土が盛り上がり山を作った。そしてその周囲を白い怪塵の壁が取り囲む。
「お願い、耐えて!」
【お任せを】
壁となった白い怪物が地面から見上げるニャーンの声に応えた。拘束から解き放たれた第七大陸の人々も本能的に危険を感じ、邪魔をせずに見守り続ける。
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