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三章【限りなき獣】
残酷な現実
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植物の根や枝のような触手を次々に繰り出すユニ・オーリ。翼でそれと打ち合いつつ建物の中で移動を繰り返すニャーン。想像以上に大きな建築物のようで一向に外へ出られない。
同時に、さっきの映像が嘘ではなかったという証を次々に目の当たりにした。
「酷い……! 酷い、酷い、酷いよ!」
人と獣を融合させた何かが大きなガラスの筒の中に浮かんでいる。ユニの攻撃に巻き込まれ腹部を抉られた動く死体の傷口からは不気味な肉塊が這い出し、甲高い絶叫を上げた。
人を人とも思わない実験の過程や結果がたくさん目に飛び込んで来る。
彼女を複製した少女達の成れの果ても。
「貴方は人間じゃない!」
人間性の否定。普段の彼女ならこんなことは絶対に言わない。でも追って来るあの男は別。同じ種族だと認めたくない。どのみちユニの張り付いたような笑みは微動だにもしなにかったが。
「人であることに誇りでも持っているのかい? 目的達成のために必要なら人間性も人としての形も保つことなんかない。捨ててしまった方が賢明だよ」
実際に触手による打撃などという人を捨てたとしか思えない攻撃を繰り返す来る彼。一撃一撃が岩壁を砕く威力。まともに受けたら即死するだろう。今のところなんとか防いでいるが受ける度に骨まで衝撃が響いて来る。
(こんなの怪物と同じじゃない!)
いや、それ以上かもしれない。ただ命令に従っているだけの怪物より、自分の意思で平然と人を傷付ける人間の方が彼女にとっては遥かに怖い。
「防御ばかりでなく攻撃してきたらどうだい? また僕に雷を当ててみなよ!」
「きゃあっ!?」
一際強い攻撃を受けて吹き飛ばされた。廊下の奥にあった扉を突き破り、暗い空間へ。鉄格子に頭からぶつかりそうになったものの翼になってくれている白い怪物が自己判断でクッションとなり衝撃を和らげる。
直後に要請。もう何度も頼んでいる。
【反撃の許可をください】
「だめ!」
即座に却下するニャーン。人を傷付けたくない。人だと思いたくない相手であってもやはりそれだけはできない。
【しかし、このままではやられます】
「だとしても!」
どうにか殺さずに捕えられないか、そう言いかけたニャーンは周囲の気配に気付いた。無数の目が彼女を見ている。怯えの色を浮かべて。
「あ……」
たくさんの人間。全員が裸。彼等と自分の間にあるのは鉄格子。つまり全員が囚われの身。この場所に閉じ込められている。
「い、いた……まだ、生きてる人達が」
「……」
誰も一言も発しない。動揺しているのだろう、味方だと示さなければ。立ち上がりながら気力を振り絞る。
「待っててください! すぐに助けます!」
そう言ってユニ・オーリを睨みつけた。まずはここから出よう、この人達を巻き込まないように。そのためには立ち向かって行く必要がある。出入り口は正面の一つだけのようだから。
でも距離を取るために前に出ようとした彼女は思わぬ事態に足を止めた。
「んああああああああああああああああああああああああっ!」
「おおっ! おおおおおおおおおおおおおおおおっ!」
「ういいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!」
「え? え?」
突然、囚われている人達が恐慌状態に陥って言葉にならない悲鳴を上げ始めた。ユニ・オーリでなく、こちらを見て怯えているように見える。
「落ち着きなさいお前達。ほら、エサをくれてやるから」
「!」
いつの間にか目の前まで来ていたユニが指を鳴らすと、全ての檻に設置された機械から家畜用の飼料が流れ出してきた。すると囚われの人々は我先にそこに殺到し、獣のように手を使わず食事を始めてしまう。
「がふっ、がふっ」
「んー! んんーっ!」
他者を押しのけてまで飼料に顔を突っ込み食い漁る姿に人としての尊厳は見当たらない。
「ケンカするな。仲良く食えよ。まあ、言ってもわからないか」
呆れ顔で苦笑いするユニ。その表情と言葉で理解してしまった。ここにいる人々は誰一人として言葉を知らないのだと。さっきの複製の少女達と同じ。一度もそれを教わっていない。
「……人間を、なんだと……」
「動物だよ。他の獣と大差ない、ただ少しばかり知恵を付けただけの動物。ほら見てごらん彼等を、教育を受けなかっただけでああなる。家畜と同じだ。まあ、流石に食ったりはしないけどね。実験材料が無くなってしまっても困るから飼って繁殖させ――」
次の瞬間、今度はユニが吹っ飛んだ。顔面を殴られて廊下の先へ滑って行く。
やがてゆっくり起き上がり、嬉しそうに歯を剥き出した。
「ほら、君も結局は獣じゃないか。怒りに任せて倫理を忘れる」
「一緒にしないで!」
翼でぶん殴ったニャーンは全力でユニの言葉を否定する。同じになんかなるものか、今のはつい手が出てしまっただけ。二度とやらない。人間は反省できる。
「だったら証明してくれ!」
「!」
再び一瞬で間合いを詰めて来るユニ。動作が全く見えない。
頭上から重い衝撃。振り下ろされた触手を翼で受け止めた。彼女の華奢な脚では支えきれず尻餅をついてしまう。するとユニはニタリと笑い、さらに無数の触手を彼女でなくその後方に向かって伸ばし始めた。
「させない!」
直感的に行かせてはならないと察し、翼から白い怪塵を放出して壁を形成する。この男の狙いは背後の人々を戯れに害してこちらの動揺を誘うこと。そんなことさせはしない。
けれど触手の先が細く尖り、硬化して彼女の作った壁を易々と穿つ。
「なっ!?」
「狙いを見抜いたのは褒めてあげよう。でも、その程度の薄い守りじゃとてもとても。もっと努力しな。君が守らなきゃ、あの家畜共は皆殺しにされるぜ?」
脅しじゃない、この男は本気でやる。人間の命など彼にとってはゴミと同じ。
「もっと壁を厚くして!」
【はい】
翼からさらに白い怪塵が放出される。背後の壁の強度を増してなんとか触手の攻撃に耐えさせるために。
けれど他人を守ることに力を割いたため今度は密度の低下した翼がたわみ始めた。ユニが上から何本もの触手を立て続けに振り下ろし、間断無い攻撃で押し込んで来る。
「うっ!? ぐっ、うううっ!」
衝撃で背骨が折れそう。痛みと恐怖で涙が滲み出て来る。
「ほらほら! 人のことばかり気にかけていると自分が潰されるぞ。どうする? どうやって切り抜けるつもりだいニャーン・アクラタカ! 君の可能性を見せておくれ!」
【反撃の許可を】
(駄目!)
歯を食いしばっていて喋れないので心の中で却下する。その間にも攻撃は続き、とうとう足下の床が砕け始めた。
この翼ならアイムの攻撃だって防げるのに。この男の力は彼以上だとでも? だとしたら本当にどう対処したらいいのか。相変わらず他の怪塵の存在を感じないので、これ以上『鳥さん』を強化してやることもできない。焦る彼女にユニはさらなる追い打ちをかける。
「ここが限界か。こっちはまだ余力があるんだけどなあ、ほら」
「!」
細い触手がいつのまにか床を這って近付いて来ていた。足に絡みつき、さらに上へ上へと上って来る。複製の少女達がされたことを思い出し、悪寒に震えるニャーン。
「さあ頑張れ! どうにかしないと純潔を失うぞ! それとも両足を引き千切ってやろうか!」
言葉通り触手は足を強く締め付け始めた。皮膚が紫色になって今にも弾けそうなほど膨れ上がる。それでもニャーンは反撃の許可を下さなかった。
同時に、さっきの映像が嘘ではなかったという証を次々に目の当たりにした。
「酷い……! 酷い、酷い、酷いよ!」
人と獣を融合させた何かが大きなガラスの筒の中に浮かんでいる。ユニの攻撃に巻き込まれ腹部を抉られた動く死体の傷口からは不気味な肉塊が這い出し、甲高い絶叫を上げた。
人を人とも思わない実験の過程や結果がたくさん目に飛び込んで来る。
彼女を複製した少女達の成れの果ても。
「貴方は人間じゃない!」
人間性の否定。普段の彼女ならこんなことは絶対に言わない。でも追って来るあの男は別。同じ種族だと認めたくない。どのみちユニの張り付いたような笑みは微動だにもしなにかったが。
「人であることに誇りでも持っているのかい? 目的達成のために必要なら人間性も人としての形も保つことなんかない。捨ててしまった方が賢明だよ」
実際に触手による打撃などという人を捨てたとしか思えない攻撃を繰り返す来る彼。一撃一撃が岩壁を砕く威力。まともに受けたら即死するだろう。今のところなんとか防いでいるが受ける度に骨まで衝撃が響いて来る。
(こんなの怪物と同じじゃない!)
いや、それ以上かもしれない。ただ命令に従っているだけの怪物より、自分の意思で平然と人を傷付ける人間の方が彼女にとっては遥かに怖い。
「防御ばかりでなく攻撃してきたらどうだい? また僕に雷を当ててみなよ!」
「きゃあっ!?」
一際強い攻撃を受けて吹き飛ばされた。廊下の奥にあった扉を突き破り、暗い空間へ。鉄格子に頭からぶつかりそうになったものの翼になってくれている白い怪物が自己判断でクッションとなり衝撃を和らげる。
直後に要請。もう何度も頼んでいる。
【反撃の許可をください】
「だめ!」
即座に却下するニャーン。人を傷付けたくない。人だと思いたくない相手であってもやはりそれだけはできない。
【しかし、このままではやられます】
「だとしても!」
どうにか殺さずに捕えられないか、そう言いかけたニャーンは周囲の気配に気付いた。無数の目が彼女を見ている。怯えの色を浮かべて。
「あ……」
たくさんの人間。全員が裸。彼等と自分の間にあるのは鉄格子。つまり全員が囚われの身。この場所に閉じ込められている。
「い、いた……まだ、生きてる人達が」
「……」
誰も一言も発しない。動揺しているのだろう、味方だと示さなければ。立ち上がりながら気力を振り絞る。
「待っててください! すぐに助けます!」
そう言ってユニ・オーリを睨みつけた。まずはここから出よう、この人達を巻き込まないように。そのためには立ち向かって行く必要がある。出入り口は正面の一つだけのようだから。
でも距離を取るために前に出ようとした彼女は思わぬ事態に足を止めた。
「んああああああああああああああああああああああああっ!」
「おおっ! おおおおおおおおおおおおおおおおっ!」
「ういいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!」
「え? え?」
突然、囚われている人達が恐慌状態に陥って言葉にならない悲鳴を上げ始めた。ユニ・オーリでなく、こちらを見て怯えているように見える。
「落ち着きなさいお前達。ほら、エサをくれてやるから」
「!」
いつの間にか目の前まで来ていたユニが指を鳴らすと、全ての檻に設置された機械から家畜用の飼料が流れ出してきた。すると囚われの人々は我先にそこに殺到し、獣のように手を使わず食事を始めてしまう。
「がふっ、がふっ」
「んー! んんーっ!」
他者を押しのけてまで飼料に顔を突っ込み食い漁る姿に人としての尊厳は見当たらない。
「ケンカするな。仲良く食えよ。まあ、言ってもわからないか」
呆れ顔で苦笑いするユニ。その表情と言葉で理解してしまった。ここにいる人々は誰一人として言葉を知らないのだと。さっきの複製の少女達と同じ。一度もそれを教わっていない。
「……人間を、なんだと……」
「動物だよ。他の獣と大差ない、ただ少しばかり知恵を付けただけの動物。ほら見てごらん彼等を、教育を受けなかっただけでああなる。家畜と同じだ。まあ、流石に食ったりはしないけどね。実験材料が無くなってしまっても困るから飼って繁殖させ――」
次の瞬間、今度はユニが吹っ飛んだ。顔面を殴られて廊下の先へ滑って行く。
やがてゆっくり起き上がり、嬉しそうに歯を剥き出した。
「ほら、君も結局は獣じゃないか。怒りに任せて倫理を忘れる」
「一緒にしないで!」
翼でぶん殴ったニャーンは全力でユニの言葉を否定する。同じになんかなるものか、今のはつい手が出てしまっただけ。二度とやらない。人間は反省できる。
「だったら証明してくれ!」
「!」
再び一瞬で間合いを詰めて来るユニ。動作が全く見えない。
頭上から重い衝撃。振り下ろされた触手を翼で受け止めた。彼女の華奢な脚では支えきれず尻餅をついてしまう。するとユニはニタリと笑い、さらに無数の触手を彼女でなくその後方に向かって伸ばし始めた。
「させない!」
直感的に行かせてはならないと察し、翼から白い怪塵を放出して壁を形成する。この男の狙いは背後の人々を戯れに害してこちらの動揺を誘うこと。そんなことさせはしない。
けれど触手の先が細く尖り、硬化して彼女の作った壁を易々と穿つ。
「なっ!?」
「狙いを見抜いたのは褒めてあげよう。でも、その程度の薄い守りじゃとてもとても。もっと努力しな。君が守らなきゃ、あの家畜共は皆殺しにされるぜ?」
脅しじゃない、この男は本気でやる。人間の命など彼にとってはゴミと同じ。
「もっと壁を厚くして!」
【はい】
翼からさらに白い怪塵が放出される。背後の壁の強度を増してなんとか触手の攻撃に耐えさせるために。
けれど他人を守ることに力を割いたため今度は密度の低下した翼がたわみ始めた。ユニが上から何本もの触手を立て続けに振り下ろし、間断無い攻撃で押し込んで来る。
「うっ!? ぐっ、うううっ!」
衝撃で背骨が折れそう。痛みと恐怖で涙が滲み出て来る。
「ほらほら! 人のことばかり気にかけていると自分が潰されるぞ。どうする? どうやって切り抜けるつもりだいニャーン・アクラタカ! 君の可能性を見せておくれ!」
【反撃の許可を】
(駄目!)
歯を食いしばっていて喋れないので心の中で却下する。その間にも攻撃は続き、とうとう足下の床が砕け始めた。
この翼ならアイムの攻撃だって防げるのに。この男の力は彼以上だとでも? だとしたら本当にどう対処したらいいのか。相変わらず他の怪塵の存在を感じないので、これ以上『鳥さん』を強化してやることもできない。焦る彼女にユニはさらなる追い打ちをかける。
「ここが限界か。こっちはまだ余力があるんだけどなあ、ほら」
「!」
細い触手がいつのまにか床を這って近付いて来ていた。足に絡みつき、さらに上へ上へと上って来る。複製の少女達がされたことを思い出し、悪寒に震えるニャーン。
「さあ頑張れ! どうにかしないと純潔を失うぞ! それとも両足を引き千切ってやろうか!」
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