ワールド・スイーパー

秋谷イル

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二章【雨に打たれてなお歩み】

里帰り(2)

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 敵意は無い──アイムのその言葉を信じ、院長のメリエラは彼とニャーンを院内に迎え入れた。
「よろしいのですか院長!?」
「異端者ユニティですよ! あの伝説の魔獣です!」
 副院長を始めとして職員達は異を唱える。子供達も不安そうだ。けれど、悔しいが彼の言った通り先の示威行動は効果的。歯向かったとて勝ち目は無いと確信出来た。
「抵抗するのは危険すぎます。貴方達も彼を刺激しないよう注意して」
 それにと彼女は続ける。
「おそらく、さほど心配はいらないでしょう。ニャーンが言うには、彼は邪悪な存在ではないそうです」
「言わされているだけでは?」
「だとしたら、あの子はもっと怯えています」
 ニャーンは臆病な子だ。しかも嘘をつけない。脅迫を受けていれば必ず態度に出る。
「うっ……」
「たしかに、全然怖がってませんね」
 振り返る一同。現在ニャーンは玄関ホールの床に座らされ、プラスタから説教を受けている最中。彼女達にとっては懐かしい光景。少し前までは日常風景だった。
 そしてアイムは、そんな二人の様子を近くの階段に座って眺めている。今のところ本当に大人しい。

「わかった? つまりアタシが怒ってるのはアンタが無断で出て行ったからよ。報告連絡相談は基本だって何度も教えたでしょ。何かあったらまず誰かに言う。一人で考えるより二人。二人より三人。もちろん場合によりけりだけど、アンタの場合は特に他人の意見を聞いた方がいいの。アタシだって先生方だっているんだから、後先考えず行動に移すのはやめなさい。今後はもっと慎重に──」
「た、助けてユニティ……」
「いい薬じゃ、しっかり叱ってもらえ。カッカッカッ、ここはええのう。ポンコツに説教する必要が無くてワシものんびりできそうじゃ」
「ちょっと、人が話してる時に何を他人と話してんのよ! ちゃんと真面目に聞きなさい馬鹿! 貴方も邪魔しないで!」
「すまん、続けてくれ」
「言われなくても! えーと、どこまで話したかしら。そうそう、人の話を聞く重要性についてだったわよね。これはとある本からの引用だけれど『他の言葉に耳を傾けない者は誰にも何も言う資格が無い』の。真理だと思う。自分の意見を押し通そうとするだけでは結局誰からも信用されないのよ。アンタがしたことも同じ。脱走なんて身勝手極まりない行為だわ。皆がどれだけ心配したと思ってるの」
「あああ……ごめん、ごめんなさい……」
(上手いな)
 ニャーンの場合、良心に訴えかけるのが一番効果的。流石に年季の違う扱い方だと感心するアイム。
「そうよ、せいぜい悔やむがいいわ。そしてアタシの苦しみを知るがいいのよ」
「本音がちょっと出とるぞ、お嬢ちゃん」
「うるさい!」

「……むしろ親し気というか」
「プラスタまで馴染んでいるような」
「いったいどういう関係かしら、あの二人」
 少なくとも脅迫者と被害者には見えない。
「それを今から確かめます。シスター・ミンヒル、一緒に来てください」
 意を決したメリエラは副院長と共に近付く。
「プラスタ、そこまでです。ユニティさんとニャーンは執務室へ。詳しい事情を聞かせていただきます」
「はい、院長先生。命拾いしたわね」
「うう、本当にごめん……」
 よろよろと立ち上がるニャーン。足が痺れてしまった。
「いいから行きなさい。続きは後で聞かせてあげる」
「もう許して……」
 プラスタの説教好きは相変わらず。相当怒っているようだし、ここにいる間中、ずっと叱られ続けるのかもしれない。
(院長先生からも、今度こそ怒られるんだろうな……)
 その院長達は少し先に立ち止まって待っている。待たせては申し訳ないと、まだ痺れを感じながら歩き出す彼女。当然足取りは重い。
 遅れてアイムも腰を上げた。
「やれやれ、やっとか」
 言葉とは裏腹に残念そうな表情。一時間近く待たされたが、プラスタのおかげで退屈はしなかった。
 ニャーンの隣に並ぶとボソッと囁かれる。
「助けてくれなかった……」
「ハッ、ビサックといいズウラ達といい、どいつもこいつもお主に甘いからの。たまにゃ絞めてもらった方がええんじゃ。あの娘は実にいい。見所がある」
 彼もプラスタを気に入ったらしい。それに関してはニャーンも嬉しかった。彼女は本当に良い子だから友達として鼻が高い。
「お主こそ、言うほど辛そうではなかったぞ」
「えっ?」
「目が輝いとったわい。あっちの娘っ子もな。あんだけ楽しそうなところに水を差すわけにもいかん」
 本当にそんな顔をしていただろうか? 自分ではわからない。
 でも、言われてみるとたしかにそう。
(楽しかったかも)
 アイムより前に出る。これも意識してのことではない。少しばかり足取りが軽くなったからだ。



「──という、感じです」
「うむ」
 院長の執務室に招かれた二人は大きな机の前でそれぞれ椅子に座ったまま、これまでの経緯を語り終えた。
 机の向こうの院長、そして副院長は絶句している。
 やがて副院長は泣き始めた。立ち上がり、ニャーンの頭を胸に抱く。
「よく……よく生きて帰って来ました……」
「あはは……」
 振り返ってみると自分でもよく生きていたと思う旅路。たった一人で一年放浪した末に第四大陸へ。そこで二つの大国に狙われ、捕まったところをアイムに助けられ、今度は彼と共に七大陸行脚の旅に。
 第一大陸ではグレンと戦い、第二大陸では怪物と戦い、第三大陸では砂漠で生存訓練を課され、再び訪れた第四大陸でも大変な目に遭い、第五大陸で再び怪物に遭遇。
 そしてついに、ここへ辿り着くことが出来た。生まれ故郷の第六大陸に。
「私達の想像を遥かに超えていましたね……なんという……」
「あ、でも、そんなに大変でもなかったですよ。ユニティが一緒だったので」
「そうだな、大変だったのはワシの方じゃ。こやつ、図体はでかいくせに幼児の如く手がかかりよる。お主らどういう教育をしとったんじゃ?」
「それについては返す言葉もありません」
「院長」
 あっさり認めるメリエラ。涙を拭いつつ苦笑する副院長。
 二人の様子を見てアイムは訂正する。
「すまん、言い過ぎた。お主らも苦労したようじゃな」
「誰よりも手がかかりましたよ。十五になってもおねしょをしたり」
「ぎゃーーーーーーーーーっ!?」
 慌てて立ち上がり院長の口を押さえるニャーン。全て言われてからそんなことをしても遅かろうに。
(いや、まだまだ恥ずかしい逸話があるということか)
 一人で納得するアイム。その間に副院長がニャーンを引き離し、再び椅子に座らせた。
「院長先生になんてことを!」
「だって、だって……」
「院長も、急に暴露しないであげてください。この子の性格は知っているでしょう」
「ええ。とはいえ一年半も心配をさせられましたからね、少し意地悪な気分に。ごめんなさいねニャーン」
 微笑み、そして確信するメリエラ。こちらもようやく納得できた。
「アイム・ユニティ。貴方は言われているほど邪悪な存在ではないようですね」
「そもそも、そう考えとるのはお主らだけじゃ。まあ、善人だとも言わんがの。知っての通り人では無いし」
「言葉によって分かり合える時点で、種族の違いは些末な問題と考えます」
「ほう」
 面白がるアイム。そんな彼の目をじっと覗き込む院長。互いに笑顔なのに妙な緊迫感が漂う。ごくりと唾を飲む副院長とニャーン。
 やがて院長から再び切り出す。
「この子を連れて行くのですか」
「ああ、すまんが確定事項じゃ。この星から怪塵を一掃するには、こやつの力がどうしても要る。他の誰にもできん。ワシにもグレンにも不可能なことをニャーン・アクラタカは可能にする。だから──」

 アイムは立ち上がった。そしてニャーンですら見たことの無い行動に出る。
 院長に向かって深々と頭を垂れたのだ。そして頼み込む。

「いつまでになるかは、まだわからん。だが使命を果たしたその時には、必ずここに無事連れ帰ると約束する。だからどうか引き続き同行させてくれ」
「……」
 流石のメリエラもこの行為には驚かざるをえない。あの異端者が、他の大陸では英雄と呼ばれる男が自分のような一介の尼僧に頭を下げた。自らの意志で。
 副院長も動揺しながら問いかける。
「し、しかし危険なのでしょう? 先程のお話のように、これから先も貴方と一緒に行動するならニャーンの身にも危険が降りかかるのでは?」
「ワシが守る」
 力強く断言する彼。有無を言わさない眼光に副院長は二の句を継げない。
「何があっても必ず守る。お主らの大事な子に傷など負わせん。こやつはワシにとっても希望だ。この身に代えても守り抜く」

 ──ここへ来る前、アイムは気付いた。院長達がニャーン・アクラタカに対して愛情をもって接していると知った瞬間、過ちを悟った。
 教主などより、ここにいる彼女達の方が重要だったのだ。彼女達こそニャーンの家族で、その許しを得なければこの先の旅に彼女を連れて行くわけにはいかない。

「頼む」
 改めて言う。それを受け、思案し、答えようとするメリエラ。
 するとニャーン当人が先に動いた。アイムの隣で同じように立ち上がり、頭を下げる。
「私からもお願いします!」
「ニャーン!? お待ちなさい、貴女はここに──」
「シスター・ミンヒル、少し待って」
 止めようとした副院長を逆に制する彼女。二人に「顔を上げて」と願う。
 アイムとニャーンはどちらもそれに応え、彼女を見た。
 瞬間、メリエラの答えは決まった。
「行きなさい、ニャーン」
「先生……」
「五歳の時から貴女を見て来ました。臆病なのに、こうと決めたら譲らない頑なな部分もある。特に誰かのために行動している時は。
 世界を救える。苦しんでいる人々を助けられる。そうと知った貴女は、こんなところでじっとしてなどいられないでしょう。お行きなさい、彼と共に。でなければ一生後悔することになります」

 迷いの無い瞳。どちらもがそう、すでに互いを信頼し、命を預け合っている。
 だったら託せる。そして送り出せる。

「院長、私は反対です」
「だとしても彼女は行くでしょう。止められはしません。そもそも、ここは終の棲家ではなく、子供を若者に育て上げ、送り出すための場所。ニャーンはもう十八歳、むしろ遅いくらい。信じて見送ってあげましょう、ミンヒル」
「……」
 納得はいかないようだが、副院長もそれ以上は何も言わなかった。どうにか許しを得たことに安堵するアイム。ホッと息を吐きつつ隣を見て驚く。
「おい、泣いとるのか?」
「だ、だって……」
 ニャーンもまた、ずっと誤解していた。院長達は自分に対して厳しく、愛情など無いのだと。仕事だから義務で接してくれているだけだと、そう思っていた。
 そうじゃなかった。ちゃんと愛されている。その上で、自分が本当にやりたいと言ったことを認めてくれた。だから嬉しい。
「あ、ありがどうごじゃいばふ……」
「ハナをかめハナを! 垂れとる垂れとる! まったくお主は……」
 文句を言いつつハンカチを取り出し、ニャーンに渡すアイム。粗野丸出しの格好に全く似つかわしくない用意の良さを見てメリエラとミンヒルは目を丸くする。
 そして顔を見合わせ、同時に吹き出した。
「ぷっ」
「あははは」
「なんじゃなんじゃ? どうしたお主らまで?」
「いや、だって」
「あのアイム・ユニティが甲斐甲斐しく子供の世話を焼いているのです。おかしくも思いますよ」
「こやつがポンコツすぎるからじゃ! 本当に苦労しとるんだからな!?」
「うう、すびばぜん……」
「だから鼻水を垂らすな! もう十八じゃろうが!」
「ほら、見なさいミンヒル。何の心配もいりません」
「そうですね」
 二人とも確信した。ニャーンが無事帰って来ることをではない。少なくとも、アイムは信用に足る存在だと納得できた。
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