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一章・天士と少女
絶望の少女(2)
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「な、何が起きているんだ……?」
「城の上が明るい……」
「あれって魔獣じゃないのか!? 大量に飛んでるぞ!」
異変に気付いた市民達が次々に建物の窓から顔を出し、あるいは通りに出て空を見上げ騒ぎ出す。瞬く間にクラリオ全体が軽いパニックに陥った。
「逃げた方がいいって!」
「どこへだよ!? 壁の外には出られないんだぞ!」
「せめて城から離れないと!」
「門を開けてくれ! 緊急事態だ!」
一部の市民は素早く危険を悟り、南側にある唯一の出口へ殺到した。しかし門を警備中の兵士達は開門を拒む。
「駄目だ! 天遣騎士団より絶対に開けてはならないと通達が来ている!」
「その天士様達はどこへ行ったんだよ!? 一人も見当たらないぞ!」
「まさかやられちまったんじゃ──」
人々が振り返って再び空を見上げると、どこからか声が響いた。
【市民の皆さん、落ち着いて下さい】
エアーズだ。能力を使ってクラリオ全体に自分の声を届ける。
【この街で発生していた魔獣被害の元凶を突き止めました。現在、我々天遣騎士団が総力を挙げて対処中です。その間、屋内へ避難し出入口を固めて身を守ってください。屋外に出ることは危険です。お願いします、安全な場所に退避してください】
その呼びかけのおかげで若干落ち着きを取り戻した人々の目に、さらなる希望が映る。
「あっ! 天士さまだ!」
教会の鐘楼に上っていた好奇心旺盛な少年が真っ先にそれに気付いた。城とは別の方向を指差して叫ぶ。
「天士さまたちが走ってくよ!」
「おおっ!」
「ご無事だったのか!」
「どうか、どうか我等をお救い下さい!」
街中に響く声援。それを聞きながら城を目指す天士達。巡回中だった彼等も今ようやく状況を把握した。あの場に“アイリス”が現れたのだと。
「北では、すでにアクス達が交戦中らしい」
「我々も行くぞ」
「ああ!」
現在クラリオにいる天士は二十二名。その全員が城を目指して駆け戻る。静かな決意と怒りを胸に秘めて。
思い出すのは何もできなかった、あの日の悔しさ。二度とナルガルのような悲劇は繰り返させない。
青い瞳は燐光を放ち、いくつもの軌跡を闇に描いた。
アイズもまたクラウドキッカーと共に空を走り、城へと引き返して行く。さほど距離は遠くない。すぐに辿り着けるはずだった。しかし──
「!」
空を明るく照らしていた光源の一つが凄まじい速度で迫って来る。反射的に剣を抜いて倒した彼女は、それがコウモリのような姿の魔獣だと確認した。
上空のアイリスは旋回しながらアイズを指差し、さらなる攻撃を指示する。
「とっても目の良い勇者様。眩しいのは平気でして?」
途端、周囲で飛び交っていたコウモリ型の魔獣達が自身の体に翼を巻き付け、その翼に生えている筒状器官から銀色の霧を吐き出し回転しつつ飛んで来た。まるで飛行する錐だ。直撃を受けたら天士といえど無事では済むまい。
しかも敵は狡猾だった。強烈な閃光が立て続けに生じる。
「くうっ!?」
顔をしかめ足を止めてしまうクラウドキッカー。高速飛翔体と化したコウモリ達の放つ白光。その輝きに目を焼かれ一時的に視力を失う。そうして回避行動を阻害し確実に穿つ作戦らしい。
だがアイズは瞼を閉ざさず、まっすぐ敵を見据えたまま呟く。
「くだらん」
こちらもまた目にも留まらぬ速度で空中を駆け抜け、飛んで来たコウモリ達を斬り払う。クラウドキッカーを狙っていた分まで全て一人で倒してしまった。
「私の“眼”に、そんな小細工は通じない」
眩い光も深い闇も、神の祝福を受けた瞳は瞬時に対応して最適な視界を保つ。この世で最も明るい太陽の輝きですら彼女の視線を妨げることはできない。だからこその“万物を見通す”力である。
「すいません副長……!」
「一旦退避しろ。お前がやられては私も困る」
「はい」
敵は空中にいる。クラウドキッカーの支援は必須。アイズの指示通り彼はすぐに地上へ降下した。そしてたった一人、空中でアイリスと対峙する彼女。まだ距離はかなりあるが、彼女にとっては眼前にいるのと変わらない。
「ようやく見つけたぞアイリス!」
剣の切っ先を突きつける。この日のため、この瞬間のため八ヶ月間追い続けた。これでようやく使命を果たせる。
だが、そんな彼女を見てアイリスは笑う。羽ばたき、羽を散らしながら嘲笑する。
「ふふ、違います! 思い出してアイズさん! 貴女が見つけたのではなく、私が見つけさせてあげたんでしょう? 姿を消し、そのまま隠れていようと思えばいくらでも隠れていられました! たしかに貴女の能力は素晴らしい! だとしても、使い手である貴女はあまりに幼い! 導き手が必要だった!」
「幼い?」
自分こそ子供だろう。アイズはそう思ったがアイリスは真実を指摘する。
「貴女はまだ生まれたばかり! たしかに外見は大人! でも中身は違う! 純粋で無垢、そして無知な子供!」
だから──
「こんな罠に引っかかる」
「っ!?」
急に膝から力が抜けた。危うく墜落しかけたアイズは寸前でどうにか踏み止まり空中でよろめく。膝だけでなく全身に力が入らない。
「なん、だ……!?」
「毒ですよ。この子達を斬った時、周囲に散った血をただの血飛沫と思って気にも留めなかったでしょう? でも空気に触れるとたちまち強力な毒性を発揮するんです。少しでも吸い込めば普通は即死。貴女の場合、流石は天士ですね、その程度で済むとは」
コウモリ型の一匹を招き寄せ、左手に留まらせながら種を明かすアイリス。つまり先の攻撃には二段構えの罠を仕込んであった。
「くっ……!」
「ふふ、無傷で私を倒すつもりでした? そんなことは許しません。物語の主人公は苦難を乗り越えてこそ輝くのです」
「何……?」
何の話だ? 眉をひそめたアイズを見てアイリスは嘆く。
「さっきから、何も見えていないかのような態度ですね。貴女、この子をどうとも思っていないのですか?」
右手を持ち上げるアイリス。無数の触手と化したそれには今なおリリティアが囚われている。すでに目は覚ましていて、けれど全く虚ろな表情。蘇った記憶に耐えられず精神が崩壊したらしい。
「天士は人間を守るものでは?」
「そう……だ……だからこそ、貴様の、討伐を……優先する……!」
「なるほど」
何かに納得したアイリスは再びため息をつき、左手を高く掲げる。そこに留まっていたコウモリ型の魔獣が離れ、同時に腕全体が大きく膨れ上がり始めた。
「な、に……?」
目を見開くアイズ。以前ブレイブから聞いた。通常の生物が魔獣化したとしても質量は変化しない。大型化させるつもりなら増加分を食事等で補わせなくてはならない。だから魔獣の製造には本来それなりの時間を要するものだと、そう教えられた。
だが、だとしたらあれはなんだ? どうして本来の質量を無視できている? 他の生物を取り込んだならわかる。でも、それすらしていない。どこからも不足分を補っていないのに何故か腕が巨大化していく。
「知ってますか? 私、最強の魔獣なんです。つまりこの子よりも強いの」
「ッ!?」
膨れ上がった左腕は見覚えのある形状に変化した。あの時ナルガルでノウブルが倒したドラゴン。その頭部が再現されアイズに向かって顎を開く。
「生き延びてくださいね。でないと私、この世界を壊しますよ」
「あ、ぐ……うっ……!!」
必死に逃れようとするも、やはり体が動かない。そしてドラゴンの口の奥に眩い輝きが生じ、巨大な火球が吐き出された。
「あああああっ!?」
地上からその光景を見上げていた市民達が悲鳴を上げる。慌てて逃げ出す人々。しかし間に合うはずもない。
アイズを巻き込みながら地上へ落下したそれは爆裂して大量の炎を撒き散らし、一瞬のうちに数百の命を灰にした。
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「あれって魔獣じゃないのか!? 大量に飛んでるぞ!」
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「逃げた方がいいって!」
「どこへだよ!? 壁の外には出られないんだぞ!」
「せめて城から離れないと!」
「門を開けてくれ! 緊急事態だ!」
一部の市民は素早く危険を悟り、南側にある唯一の出口へ殺到した。しかし門を警備中の兵士達は開門を拒む。
「駄目だ! 天遣騎士団より絶対に開けてはならないと通達が来ている!」
「その天士様達はどこへ行ったんだよ!? 一人も見当たらないぞ!」
「まさかやられちまったんじゃ──」
人々が振り返って再び空を見上げると、どこからか声が響いた。
【市民の皆さん、落ち着いて下さい】
エアーズだ。能力を使ってクラリオ全体に自分の声を届ける。
【この街で発生していた魔獣被害の元凶を突き止めました。現在、我々天遣騎士団が総力を挙げて対処中です。その間、屋内へ避難し出入口を固めて身を守ってください。屋外に出ることは危険です。お願いします、安全な場所に退避してください】
その呼びかけのおかげで若干落ち着きを取り戻した人々の目に、さらなる希望が映る。
「あっ! 天士さまだ!」
教会の鐘楼に上っていた好奇心旺盛な少年が真っ先にそれに気付いた。城とは別の方向を指差して叫ぶ。
「天士さまたちが走ってくよ!」
「おおっ!」
「ご無事だったのか!」
「どうか、どうか我等をお救い下さい!」
街中に響く声援。それを聞きながら城を目指す天士達。巡回中だった彼等も今ようやく状況を把握した。あの場に“アイリス”が現れたのだと。
「北では、すでにアクス達が交戦中らしい」
「我々も行くぞ」
「ああ!」
現在クラリオにいる天士は二十二名。その全員が城を目指して駆け戻る。静かな決意と怒りを胸に秘めて。
思い出すのは何もできなかった、あの日の悔しさ。二度とナルガルのような悲劇は繰り返させない。
青い瞳は燐光を放ち、いくつもの軌跡を闇に描いた。
アイズもまたクラウドキッカーと共に空を走り、城へと引き返して行く。さほど距離は遠くない。すぐに辿り着けるはずだった。しかし──
「!」
空を明るく照らしていた光源の一つが凄まじい速度で迫って来る。反射的に剣を抜いて倒した彼女は、それがコウモリのような姿の魔獣だと確認した。
上空のアイリスは旋回しながらアイズを指差し、さらなる攻撃を指示する。
「とっても目の良い勇者様。眩しいのは平気でして?」
途端、周囲で飛び交っていたコウモリ型の魔獣達が自身の体に翼を巻き付け、その翼に生えている筒状器官から銀色の霧を吐き出し回転しつつ飛んで来た。まるで飛行する錐だ。直撃を受けたら天士といえど無事では済むまい。
しかも敵は狡猾だった。強烈な閃光が立て続けに生じる。
「くうっ!?」
顔をしかめ足を止めてしまうクラウドキッカー。高速飛翔体と化したコウモリ達の放つ白光。その輝きに目を焼かれ一時的に視力を失う。そうして回避行動を阻害し確実に穿つ作戦らしい。
だがアイズは瞼を閉ざさず、まっすぐ敵を見据えたまま呟く。
「くだらん」
こちらもまた目にも留まらぬ速度で空中を駆け抜け、飛んで来たコウモリ達を斬り払う。クラウドキッカーを狙っていた分まで全て一人で倒してしまった。
「私の“眼”に、そんな小細工は通じない」
眩い光も深い闇も、神の祝福を受けた瞳は瞬時に対応して最適な視界を保つ。この世で最も明るい太陽の輝きですら彼女の視線を妨げることはできない。だからこその“万物を見通す”力である。
「すいません副長……!」
「一旦退避しろ。お前がやられては私も困る」
「はい」
敵は空中にいる。クラウドキッカーの支援は必須。アイズの指示通り彼はすぐに地上へ降下した。そしてたった一人、空中でアイリスと対峙する彼女。まだ距離はかなりあるが、彼女にとっては眼前にいるのと変わらない。
「ようやく見つけたぞアイリス!」
剣の切っ先を突きつける。この日のため、この瞬間のため八ヶ月間追い続けた。これでようやく使命を果たせる。
だが、そんな彼女を見てアイリスは笑う。羽ばたき、羽を散らしながら嘲笑する。
「ふふ、違います! 思い出してアイズさん! 貴女が見つけたのではなく、私が見つけさせてあげたんでしょう? 姿を消し、そのまま隠れていようと思えばいくらでも隠れていられました! たしかに貴女の能力は素晴らしい! だとしても、使い手である貴女はあまりに幼い! 導き手が必要だった!」
「幼い?」
自分こそ子供だろう。アイズはそう思ったがアイリスは真実を指摘する。
「貴女はまだ生まれたばかり! たしかに外見は大人! でも中身は違う! 純粋で無垢、そして無知な子供!」
だから──
「こんな罠に引っかかる」
「っ!?」
急に膝から力が抜けた。危うく墜落しかけたアイズは寸前でどうにか踏み止まり空中でよろめく。膝だけでなく全身に力が入らない。
「なん、だ……!?」
「毒ですよ。この子達を斬った時、周囲に散った血をただの血飛沫と思って気にも留めなかったでしょう? でも空気に触れるとたちまち強力な毒性を発揮するんです。少しでも吸い込めば普通は即死。貴女の場合、流石は天士ですね、その程度で済むとは」
コウモリ型の一匹を招き寄せ、左手に留まらせながら種を明かすアイリス。つまり先の攻撃には二段構えの罠を仕込んであった。
「くっ……!」
「ふふ、無傷で私を倒すつもりでした? そんなことは許しません。物語の主人公は苦難を乗り越えてこそ輝くのです」
「何……?」
何の話だ? 眉をひそめたアイズを見てアイリスは嘆く。
「さっきから、何も見えていないかのような態度ですね。貴女、この子をどうとも思っていないのですか?」
右手を持ち上げるアイリス。無数の触手と化したそれには今なおリリティアが囚われている。すでに目は覚ましていて、けれど全く虚ろな表情。蘇った記憶に耐えられず精神が崩壊したらしい。
「天士は人間を守るものでは?」
「そう……だ……だからこそ、貴様の、討伐を……優先する……!」
「なるほど」
何かに納得したアイリスは再びため息をつき、左手を高く掲げる。そこに留まっていたコウモリ型の魔獣が離れ、同時に腕全体が大きく膨れ上がり始めた。
「な、に……?」
目を見開くアイズ。以前ブレイブから聞いた。通常の生物が魔獣化したとしても質量は変化しない。大型化させるつもりなら増加分を食事等で補わせなくてはならない。だから魔獣の製造には本来それなりの時間を要するものだと、そう教えられた。
だが、だとしたらあれはなんだ? どうして本来の質量を無視できている? 他の生物を取り込んだならわかる。でも、それすらしていない。どこからも不足分を補っていないのに何故か腕が巨大化していく。
「知ってますか? 私、最強の魔獣なんです。つまりこの子よりも強いの」
「ッ!?」
膨れ上がった左腕は見覚えのある形状に変化した。あの時ナルガルでノウブルが倒したドラゴン。その頭部が再現されアイズに向かって顎を開く。
「生き延びてくださいね。でないと私、この世界を壊しますよ」
「あ、ぐ……うっ……!!」
必死に逃れようとするも、やはり体が動かない。そしてドラゴンの口の奥に眩い輝きが生じ、巨大な火球が吐き出された。
「あああああっ!?」
地上からその光景を見上げていた市民達が悲鳴を上げる。慌てて逃げ出す人々。しかし間に合うはずもない。
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