人竜千季

秋谷イル

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第二部

六章・忘我(3)

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「……へえ?」
 朱璃も表情を変える。
「ボウヤ、何か掴んだのかね?」
 短い髪の星海班専従医師・門司 三幸が火のついていないタバコを咥えながら問う。
「さあ、どうかしらね。試してみましょう?」
 言うなり、アサヒの回復を待たず攻撃を仕掛ける朱璃。
 その音速に近い速度で放たれた銃弾を、彼は避けた。
 薄暗い地下の射撃場に銀色の光跡が描かれる。
 一瞬、アサヒが二人になったかのような錯覚を誰もが覚えた。
 小波が驚きの声を上げる。
「な……えっ?」
「なんか今、あいつ、変な動きをしなかったか……?」
「手を止めない! 来るわよ!!」
 この特訓は誰か一人が触れられたら終わり。朱璃は攻撃続行を指示した。自らもボルトアクション式のMW一〇七に次弾を装填して狙いを付ける。
 戸惑いつつも友之と小波は軽機関銃で弾幕を張った。機関銃の役割とは狙撃銃のような正確無比の攻撃ではなく、ある程度弾を散らすことで敵の侵攻を阻む壁を作り、同時に相手に恐怖を植え付けること。つまり足止めのための制圧射撃だ。人であれ獣であれ、無数の弾丸が広範かつ高速で飛来する場所に突っ込んで行くことは躊躇いを抱く。
 なのにアサヒは前に出た。再びゆらりと空中に光跡を描きつつ。
 その光の帯が突然長く伸びた。そう思った時には彼はもう訓練場の左端にいて、二人が照準をそちらに向けた瞬間、今度はいつの間にか右端へと移動している。
「なっ!?」
「は、速い!」
 速すぎる。狙いが付けられない。いや、狙う必要など無い。自分達の役割は弾幕を張ること。銃口を振り回しつつ弾を景気良くばら撒く。
「くっ!?」
 何発かがアサヒに当たった。ホッと息をつく二人。これまで以上の俊敏な動きを見せられたことには焦ったが、まだ無傷で銃火の嵐を抜けられるほどではない。その事実に何故か安堵した。
 しかし──
「まだよ! 手を止めるなって言ってんでしょ!」
 そう言って朱璃が発砲する。アサヒは驚きながら回避した。そこへ門司が追撃をかける。彼女の銃弾はアサヒの肩を撃ち抜いたが、朱璃は素早く次弾を装填しており、さらに発砲。アサヒはまた銀色の光跡を虚空に残し、そこから大きく移動する。
「どういうことだ朱璃!? 当たったぞ!」
「せっかく掴みかけてるんでしょ、なら、間を置かずに挑みなさい!」
 そういうことか、納得した友之達も攻撃を再開する。軽機関銃による弾幕。狙撃銃の正確な攻撃。それらの合間にウォールが放つ嫌がらせのようなバースト射撃と魔法。
 それらをアサヒは次第に躱し始めた。さっきまでの勘と運に任せた回避ではない。より確実に少しずつ被弾率を下げていく。
 彼もまた、高速で動き回りながらそういうことだったのかと理解する。これ以上は何も教えないなどと言いつつ、朱璃はさりげなくヒントを与えてくれていたのだ。

『アンタの長所は何?』
『人体はまずデタラメな高加速には耐えられないのよ』
『自分がどう動いているか、相手がどう動くのか、ちゃんと見えてたんでしょ?』
『後はアンタが自力で限界を超えるの』

「限──界、を──ッ!」
 スピードが上がって行く。一言ごとに十数mの距離を移動する。速度は人の目で追える領域から追えない領域へと到り、そこからさらに加速を重ねる。
 狭い屋内だ、どこまでも行けるわけではない。壁際で、あるいはそれよりもっと手前で切り返し、その瞬間に一瞬だけ動きは止まる。だが、その切り返しの時間すら次第に短くなっていく。人体の構造上絶対にありえない動きを彼の肉体が選択する。それに合わせて関節や筋肉を作り変えていく。
「超え──ろ!」
「!」
 調査官達の目の前でアサヒの姿が消え、空中に無数の光跡だけが残された。あまりにも速すぎて残像しか見えない。友之と小波が適当に当たりをつけて発砲した弾も全く当たらなくなった。着弾したとして、それが体内にめり込むよりも早く別の場所へ移動してしまうからだ。
 そもそも、ここまで速くなったら弾丸など彼に届かない。
 直後、空気の破裂する音がして衝撃が彼等を襲う。
 地下なのに猛烈な突風が駆け抜けた。
「うあああっ!?」
「きゃあっ!!」
「くっ!?」
 予測して構えていた朱璃だけが転倒せずに堪える。けれど、その一瞬の間にアサヒは目の前まで到達していた。
「こ、こういう……」
 疲労しない肉体になったはずなのにハァハァと息を切らしている。流石にまだこの速度に体が順応しきれないのだろう。
「こういう……ことだろ? 俺は人間じゃない……だから、人間のつもりで動いていたら、駄目だったんだ……」
「……正解」
 ニッと笑った朱璃はアサヒの姿を改めて観察する。膝から下が人間のそれとは明らかに異なる形に変形していた。関節の向きが前後逆になり、皮膚が硬質化。シルエットも細くなっている。水平方向により速く動き、切り返しの一瞬の隙をさらに短縮するための異形の双脚。
 瞳も金色に変化している。少し複雑な気分になった。これはあの赤い巨竜の瞳だ。アレがアサヒに力を貸したんだろう。
「で、でもさ、これ……」
 アサヒは困り顔でその場に立ち尽くす。
「どうやったら、元に戻せるんだろ……」
「そんなの簡単よ」
 言うなり朱璃はカウンターの上に上がり、身長差を埋めてアサヒの顔を両手で掴む。
 そして、いつかのように強引にキスをした。
「むぐっ!?」
 驚いて目を丸くしたアサヒは、瞳の色が黒に戻り、足も銀の煙に包まれ元の人間のそれに戻った。
「な、なんで……?」
 どうしてキスをしたのか、そして何故それで元に戻れたのか、二重の意味で問いかけた彼に、朱璃は口の端から垂れた涎を拭いつつ答える。
「古今東西、乙女のキスで呪いは解ける。そういうものよ」


「はい、これにて特訓終了。片付けをして撤収」
 朱璃が手を叩くと、呆然としていた調査官達も我に返った。
「や、やっと終わりかあ……」
「流石に疲れた」
 安堵の息を吐きながら立ち上がる友之と小波。アサヒに近寄って来て順に拳で胸を叩く。
「やったな」
「は、はい、ありがとうございました」
「大したもんだよ君」
「小波さんも、ありがとうございます」
 門司とウォールにも頭を下げ、それから一緒に訓練場の掃除を行う。
 やがて再び朱璃に呼ばれ、一ヵ所に集合した。
「さて、再確認しておくけど、これで自分の強みは理解できたわね?」
「うん。人間の限界に囚われないこと、だろ?」
「それを認識できれば問題無いわ。人斬り燕がいくら強いっても、結局のところアイツも人間なの。人としての限界は超えられない。いや、見た感じ部分的には超えてたかもしれないわね。多分ドーピングでもしてるんでしょ。
 対するアンタは最初から人間じゃない。人体を再現してはいても、その肉体は魔素の塊。いわばアタシ達が使う疑似魔法そのもの。考え方次第でいくらでも新しい力を引き出せる。だから人としての常識なんて捨てちゃいなさい」
「いや、うん、まあ……戦いではそうするよ。普段は常識を捨てたら駄目だと思うけど」
 戦闘では竜であることをもっと自覚すべきだと認識したが、それでもあくまでも人として生きたい。せめて日常生活の中でくらいは。
 彼のその答えに朱璃は意地悪な笑みを浮かべた。
「頭の固い奴ね。まだ特訓が足りなかったみたい」
「足りてる! 十分!」
「駄目よ、やっぱりもう少し柔軟な考え方ができるようにならないとね。てなわけで早速部屋に戻りましょうか」
「な、何で?」
「アンタに手を出す気が無いなら、こっちから誘ってやるわ。自分の子孫とヤッちゃえるくらい頭がぶっ飛べば、もっと強くなるでしょ。なんならここでもいいわよ?」
「いやいやいやいや」
 だから、それは御免被ると言っている。
「いいからさっさと抱きなさい! 薄くなったアンタの遺伝子を再び我が家に取り込むことも王太女の役目なんだから!」
「前から言ってるけど、孫の孫の孫の孫とそういうことをするのはおかしいって!」
「そっちこそなんべん言わせんの! アンタが強くなるには、まずその固定観念を捨てて自由な思考力を手に入れることが」
「──班長」

 突然、ウォールが口を開いた。
 普段無口な彼の発言には、否応無しに注意を引き付ける力がある。
 朱璃までもアサヒに掴みかかるのをやめて振り返った。

「なに?」
「アサヒは、たしかに強い。だが、まだ問題がある。相手が人間だからこそ、本気で戦うことができない」
「あ……」
 言われて当人も気が付く。今の特訓で人斬り燕を相手に互角に戦えるような気になっていたが、たしかに、よく考えたら人間相手では攻め手に欠ける。本気で攻撃したら相手が消し飛んでしまうことを考えると、どうしても躊躇せざるをえない。
「そんなことはわかってるわよ」
 朱璃は腕組みしつつ鼻息を吹く。
「この甘ちゃんに人を殺す度胸は無いでしょうしね。あくまでコイツは足止め。捕縛するなり殺すなり、どちらにせよ仕留めるのはアタシ達の役」
「えっ?」
「オレらが、あの人斬り燕と……ですか?」
 驚く小波と友之。当然朱璃を守って戦うつもりではあったが、しかし噂に聞く怪人を相手に自分達でどこまでやれるかはわからない。あのマーカスでも翻弄されたという相手だし、正直言って自信は持てなかった。
「別にアンタ達二人に任せるわけじゃない。総力戦だから誰か一人の弾が当たればいいの。アサヒは記憶災害だけれど、アイツはさっきも言ったように人間だからね。弾を食らって動ける人間はいない」
 昨日は被弾しても動いていたが、あれは障壁で防がれたからだろう。飽和攻撃で障壁を削り一発でも貫通させられれば決着はつく。
「それもそうか」
「わかりました、やってみます」
「うん」
 この割り切りの良さは流石にプロである。部下達の決断力に感心する朱璃。
 そもそもアサヒは地下都市内では満足に火力を発揮できない。というか、させてはいけない。訓練によって以前より出力調整が上手くなっているとはいえ、限界に近い今の地下都市にとって“渦巻く者”の強大な力は猛毒だ。中で自由に暴れられたら寿命が大幅に縮んでしまう。
 敵もそれがわかっているから、あの時、旧エレベーターシャフトなどという狭所で戦いを挑んできた。アサヒの稚拙な体捌きでは上手く身動きが取れないとわかっていたし、周囲への被害を考慮した彼はさらに攻撃の手まで鈍らせた。実際、ほとんど一方的に押し込まれてやられかけている。先にマーカスを攻撃し、自分を抱えて跳ぶように誘導したのもそのためだろう。他者を抱えてしまったことで彼にはより一層の縛りがかかった。
 反面、地上に出ていた時、人斬り燕は仕掛けて来なかった。人数だけで言えば旧エレベーターシャフトよりも少なかったのに。つまり、あの広い空間の方が自身に不利な地形だと理解していた。だから次も必ず地下都市内で仕掛けて来る。
 アサヒに特訓を施したのは、今しがた言った通り奴の動きを止めさせるためでしかない。人の身でありながら銃弾を避け、空を飛び回る怪人。そんな相手に機動力で対抗できるのは彼しかいない。アサヒが自分の役割をこなしたなら、そこから先はこちらの仕事。
 ただ、これだけでは策に厚みが無いように感じる。もう一手が欲しい。
「さて、どうしようかしらね……」
 アサヒ、友之、小波、ウォール、門司。居並ぶ面々の顔を見渡し、天才少女と呼ばれる小さな指揮官は考えた。
 ここにいないマーカス達は、今頃上手くやっているだろうか、と。



 深夜、王城の中の一室に小畑おばた 小鳥ことりは足を運んだ。
「……」
 無言でドアをノックすると、
『どうぞ』
 という返答。
 静かにドアを開く。
「ご苦労様」
「ありがとうございます」
 労いの言葉をかけて来たのは少年だ。王太女に良く似た顔立ちの赤い髪の少年。
 その手元には一枚の写真があった。椅子に縛られた少女が写っている。
「彼の様子は?」
「今夜も王太女殿下とご一緒にお休みです」
「そう。なら、もうそろそろ親戚が増えるかな?」
「あのご様子では、しばらく手を出すことはないでしょう」
「そうか、残念だね。まあ、そもそも彼女は死ぬかもしれないが」
「……」
 少年──開明かいめいは椅子から立ち上がった。青い瞳が闇の中、わずかに輝く。
 それは何かを酷く悲しんでいる憂いの光だ。
「本当に、よろしいのですか?」
 確認のため投げかけられた小畑の言葉を、彼はじっくり噛み締める。
 やがて諦観の面持ちで肯定した。
「この国の為だ」
「わかりました。では私も監視に戻ります」
「頼むよ」
「はい」
 そうして小畑が出て行った後、彼は窓に近付き、カーテンを少しだけ開けて外の景色を見つめる。
 地下都市の天井を支える無数のピラー。そのシルエットが暗がりの中にさらに濃い影となって浮かび上がっていた。
 あの中のいくつかには現在の社会に適応できなかった者達が隠れ潜んでいる。初代王の再来であるあの少年は、きっとまだその事実を知らないだろう。
「君は怒るかもしれないな。でも、どうか許して欲しい」

 これから行われることを。
 自分達の罪を。

 開明はあの少年が好きだ。朱璃のことも。自分達は根底に抱えるものが似ている。その事実を打ち明けることができたなら、どんなに良かっただろう。
 でも今はまだ、そうすべき時ではない。
(必ず……仇は取るよ)
 少年の誓いを闇で隠しつつ、夜は静かに朝の訪れを待ち続けていた。
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