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第一章:始まりの契約
第33話第七魔眼の承認
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和灘悟に期待など、微塵もしていなかった。
その存在に気付いた時から魔眼・ノウズは知っていたのだ。この少年は、英雄でもなければ自分の【適合者】でもない。
それどころか、持っている魔術の才能は欠片程。最早【魔術師】と呼べるかすら怪しい存在だった。
無論、寿命を対価に膨大な量の魔力を生み出し、扱う事が彼には可能だ。
しかし、それに一体どれだけの期待が持てようか?
半神は神に準ずる力を持つ。場合によっては神すら殺せる。
勝てないのだ、人の――【魔術師】の域を出ない程度の者では。
……ずっと、そう思っていたというのに。
「……」
燃え盛る炎をその身に宿す半神の元へ、悟の足は臆した風もなく進んで行く。
止められなかった、口を開けなかった。
魔術を掛けられた訳でもなく、ノウズは少年が放つその異様な気迫に吞まれてしまっていたのだ。
彼の右手の甲で、英雄紋の蒼い輝きが最高潮に達している。
軽い火傷を頬や手、腕に負い、更には土に塗れ所々が破けてしまった服の隙間から顔を出した裂傷達の姿が痛々しい。
魔力、体力共も底を突きかけているのは言わずもがな、問題は、今までにない速度で寿命を失い体が見かけ以上に疲弊している事。
今悟が動けるのは、彼のクラスメイトである少女から貰い受けたタリスマンの影響が大きい。
英雄紋の輝き具合は妥当だろう。
悟もそれに気付いている。しかし、その歩みに止まる気配などまるでなく、迷いがない。
――この胸の衝動は、一体何なのだろう。
暗闇の中、人知れず魔眼・ノウズは服の胸元を手で握った。
肺が呼吸不全を起こしたようなの苦しさと、心臓が暴れる感覚。
辛いようで、けれど心地良い感覚。
当然、魔眼である自分に臓器など存在しない。けれど確かに感じる。
……依然として魔眼の瞳に映るのは、歩を進める悟のギラついた目と、鋭い笑みの隙間から剥き出た吸血鬼のような犬歯。
その姿はどこか英雄のようで。その内に宿る行動原理は、蛮勇と呼ぶにはあまりに身勝手で。
それは悪でも偽善でも、独善ですらない。
ただひたすらに、和灘悟は謎が解ける直前の快楽に浸り動いている。貪欲に、己が魔術の理に迫ろうと急いている。
ノウズは静かに笑った。
『あぁ…そうか、なるほど……』
忘れていた感情が今、蘇った。
この沸き上がる衝動は神を、圧倒的強者を前に感じる強烈な好奇心。
敵を如何に欺き、如何に屠るか知略を巡らせそれを試してやろうか。
まるで狩人のようなその思考は、視界に映る少年の思考と少し通じる所があった。
今更思い出したのは、きっとその所為だ。
神に呪われ神気を宿した者は、神の神気に耐性を持つ。それを加味しても、ここまで半神に恐怖を抱かない人間がこれまで何人いただろう。
『悟』
気が付けば、ノウズは悟に語り掛けていた。
期待など、【名無し】を殺し自分をこの閉ざされた世界から連れ出してくれると、そんな期待などしていなかった心が揺れ動いている。強く激しく、踊るように。
だから、
『君に…ボクは君に、期待してもいいのだろうか?君が半神を打ち滅ぼすのだと……そう期待しても』
数千年越しに抱いた感情を、ノウズは包み隠さず悟へぶつけた。
魔眼以外の者からしてみれば、それは何の脈絡もない問い掛けだ。
故に一瞬、ぽかんと口元を小さく丸くした悟だったが、直ぐにまたあの三日月のような笑みへと変え囁くように言った。
「おう」
悟は寿命を削り、魔力の淡く白い灯を右手に熾す。
その輝きを【名無し】へ向けた。
膨大な量の魔力の奔流が半神の元へ向かったのはその直後。
赤眼瞳と睨み合いを続けていた【名無し】が莫大な魔力に殴り付けられ、和灘悟の存在を思い出しそちらに意識を向けた。
しかし、あの妙にしぶとい少年の姿は既になかった。
「え、あッ…さ、悟……!?」
瞳の眼前で、急に舞い上げられた砂埃が去ると、そこに立っていたのは魔術で高速移動を果たした悟だった。
唐突な出来事に驚く瞳を置き去りに、悟は少し早口で言った。
「わりぃけど、ちょっと実験する。前出ると消し炭になんぞ」
「なッ!?ま、待って、私は……私は戦え――」
「あぁ見てたよ。すげぇのなお前、俺より火力高いの出せるとか思わなかった。けど、このまま行ってもジリ貧確定だろ」
瞳の反論に正論を塗り重ね、悟はそこで言葉を切った。
【魔術師】としての知識、経験で自分の上を行く彼女ならば、これだけ言えばその先の言葉など必要はない。
悟は即座に意識を【名無し】へ移す。
奴の視線がこちらに向いていた。やはり、悟が先程放った攻撃もあまり効いていない。
ここまで効果がないとなると、単純に威力が足りないだけでなく、もしかするとあの怪物が纏う神気が影響しているのだろう。
「まぁ、何でもいいわな」と小さく言うと、悟はおもむろに右の掌を【名無し】に突き出し、そこへ大量の魔力を集中させた。
同時、眼前の怪物も巨大な魔法陣を描き出す。規模で言えば第七、いや、第八位階級魔術か。
目の前で魔法陣の赤い光が輝きを増して行く。
「よぉ【名無し】、お前火ぃ効かねぇし吸い取るんだってな。……なら――自分の火も食えんのか?」
言いながら少年は、全集中力を脳裏に掻き集めイメージした。
今までと同じ、自らが定めた対象を思う方向へ加速させる想像だ。
だがそれでは足りない。自分にこの力が使えるのだと、虚構の事実で思考の隙間を埋め尽くせ。
ありもしないその自信が魔術発動のトリガーとなるッ。
『―――――――――ッッ!!!』
鼓膜を劈くような咆哮を上げ、【名無し】が魔法陣より灼熱の炎を勢い良く放出した。
あまりに巨大で、火炎の放出というよりは業火の塊のようで。
只人にはどうしようもない程に強大で。
けれど和灘悟は、炎を睨み付けその魔術名を叫んだ。
「――【加速】ッ!」
それは、一瞬の事だった。
少年の前に浮かんだ白い魔法陣が、その輝きを一気に増し、向かい来る炎の勢いを――逆方向へ加速させた。
数万度以上の熱量を誇る炎の奔流。
その超高熱の一撃が【名無し】を襲う。
『―――――――――ッ!!?』
少年の推測は正しかった。【名無し】は自分が顕現させた火に耐え、吸収する事が出来なかった。
己が放った魔術の勢いに、後方まで吹き飛ばされた半神は激しい呻き声を上げ身悶えた。
無論倒してはいない。あの程度で仮にも神に属する存在が死ぬはずがない。
悟は一瞬抱いた安堵を思考の隅に追いやって、そこで視界が霞み意識が掠れた。
「っそ、が……ッ」
魂を削った影響が、また体に現れたのだ。
だが、敵に生まれた隙を逃す程【名無し】は甘くなかった。
炎の半神は立ち上がり、悟へ反撃の魔術を放つ。
咄嗟に繰り出したその一撃は先程と同じ。が、敵の隙を突いた簡素で圧倒的なその力は、少年が気付いた時には間近に迫って来ていた。
――甘い見通しだね、【名無し】。
魔眼・ノウズは人知れずそう思った。
半神の怪物の炎が悟の身を焦がす事はない。彼のあの魔術がまた発動するからだ。
ノウズには絶対と言えるほどの確信があった。
いや、それ以前に【名無し】の勝利は確固たるものではなくなっていた。
動き出した世界の歯車は最早、誰にも止められはしない。
もう手遅れなのだ。
自然、魔眼の表情は不敵な笑みへと変わる。
ここまで魅せられては認めるしかない。
――和灘悟が、魔眼の【契約者】に相応しい存在なのだという事を。
その存在に気付いた時から魔眼・ノウズは知っていたのだ。この少年は、英雄でもなければ自分の【適合者】でもない。
それどころか、持っている魔術の才能は欠片程。最早【魔術師】と呼べるかすら怪しい存在だった。
無論、寿命を対価に膨大な量の魔力を生み出し、扱う事が彼には可能だ。
しかし、それに一体どれだけの期待が持てようか?
半神は神に準ずる力を持つ。場合によっては神すら殺せる。
勝てないのだ、人の――【魔術師】の域を出ない程度の者では。
……ずっと、そう思っていたというのに。
「……」
燃え盛る炎をその身に宿す半神の元へ、悟の足は臆した風もなく進んで行く。
止められなかった、口を開けなかった。
魔術を掛けられた訳でもなく、ノウズは少年が放つその異様な気迫に吞まれてしまっていたのだ。
彼の右手の甲で、英雄紋の蒼い輝きが最高潮に達している。
軽い火傷を頬や手、腕に負い、更には土に塗れ所々が破けてしまった服の隙間から顔を出した裂傷達の姿が痛々しい。
魔力、体力共も底を突きかけているのは言わずもがな、問題は、今までにない速度で寿命を失い体が見かけ以上に疲弊している事。
今悟が動けるのは、彼のクラスメイトである少女から貰い受けたタリスマンの影響が大きい。
英雄紋の輝き具合は妥当だろう。
悟もそれに気付いている。しかし、その歩みに止まる気配などまるでなく、迷いがない。
――この胸の衝動は、一体何なのだろう。
暗闇の中、人知れず魔眼・ノウズは服の胸元を手で握った。
肺が呼吸不全を起こしたようなの苦しさと、心臓が暴れる感覚。
辛いようで、けれど心地良い感覚。
当然、魔眼である自分に臓器など存在しない。けれど確かに感じる。
……依然として魔眼の瞳に映るのは、歩を進める悟のギラついた目と、鋭い笑みの隙間から剥き出た吸血鬼のような犬歯。
その姿はどこか英雄のようで。その内に宿る行動原理は、蛮勇と呼ぶにはあまりに身勝手で。
それは悪でも偽善でも、独善ですらない。
ただひたすらに、和灘悟は謎が解ける直前の快楽に浸り動いている。貪欲に、己が魔術の理に迫ろうと急いている。
ノウズは静かに笑った。
『あぁ…そうか、なるほど……』
忘れていた感情が今、蘇った。
この沸き上がる衝動は神を、圧倒的強者を前に感じる強烈な好奇心。
敵を如何に欺き、如何に屠るか知略を巡らせそれを試してやろうか。
まるで狩人のようなその思考は、視界に映る少年の思考と少し通じる所があった。
今更思い出したのは、きっとその所為だ。
神に呪われ神気を宿した者は、神の神気に耐性を持つ。それを加味しても、ここまで半神に恐怖を抱かない人間がこれまで何人いただろう。
『悟』
気が付けば、ノウズは悟に語り掛けていた。
期待など、【名無し】を殺し自分をこの閉ざされた世界から連れ出してくれると、そんな期待などしていなかった心が揺れ動いている。強く激しく、踊るように。
だから、
『君に…ボクは君に、期待してもいいのだろうか?君が半神を打ち滅ぼすのだと……そう期待しても』
数千年越しに抱いた感情を、ノウズは包み隠さず悟へぶつけた。
魔眼以外の者からしてみれば、それは何の脈絡もない問い掛けだ。
故に一瞬、ぽかんと口元を小さく丸くした悟だったが、直ぐにまたあの三日月のような笑みへと変え囁くように言った。
「おう」
悟は寿命を削り、魔力の淡く白い灯を右手に熾す。
その輝きを【名無し】へ向けた。
膨大な量の魔力の奔流が半神の元へ向かったのはその直後。
赤眼瞳と睨み合いを続けていた【名無し】が莫大な魔力に殴り付けられ、和灘悟の存在を思い出しそちらに意識を向けた。
しかし、あの妙にしぶとい少年の姿は既になかった。
「え、あッ…さ、悟……!?」
瞳の眼前で、急に舞い上げられた砂埃が去ると、そこに立っていたのは魔術で高速移動を果たした悟だった。
唐突な出来事に驚く瞳を置き去りに、悟は少し早口で言った。
「わりぃけど、ちょっと実験する。前出ると消し炭になんぞ」
「なッ!?ま、待って、私は……私は戦え――」
「あぁ見てたよ。すげぇのなお前、俺より火力高いの出せるとか思わなかった。けど、このまま行ってもジリ貧確定だろ」
瞳の反論に正論を塗り重ね、悟はそこで言葉を切った。
【魔術師】としての知識、経験で自分の上を行く彼女ならば、これだけ言えばその先の言葉など必要はない。
悟は即座に意識を【名無し】へ移す。
奴の視線がこちらに向いていた。やはり、悟が先程放った攻撃もあまり効いていない。
ここまで効果がないとなると、単純に威力が足りないだけでなく、もしかするとあの怪物が纏う神気が影響しているのだろう。
「まぁ、何でもいいわな」と小さく言うと、悟はおもむろに右の掌を【名無し】に突き出し、そこへ大量の魔力を集中させた。
同時、眼前の怪物も巨大な魔法陣を描き出す。規模で言えば第七、いや、第八位階級魔術か。
目の前で魔法陣の赤い光が輝きを増して行く。
「よぉ【名無し】、お前火ぃ効かねぇし吸い取るんだってな。……なら――自分の火も食えんのか?」
言いながら少年は、全集中力を脳裏に掻き集めイメージした。
今までと同じ、自らが定めた対象を思う方向へ加速させる想像だ。
だがそれでは足りない。自分にこの力が使えるのだと、虚構の事実で思考の隙間を埋め尽くせ。
ありもしないその自信が魔術発動のトリガーとなるッ。
『―――――――――ッッ!!!』
鼓膜を劈くような咆哮を上げ、【名無し】が魔法陣より灼熱の炎を勢い良く放出した。
あまりに巨大で、火炎の放出というよりは業火の塊のようで。
只人にはどうしようもない程に強大で。
けれど和灘悟は、炎を睨み付けその魔術名を叫んだ。
「――【加速】ッ!」
それは、一瞬の事だった。
少年の前に浮かんだ白い魔法陣が、その輝きを一気に増し、向かい来る炎の勢いを――逆方向へ加速させた。
数万度以上の熱量を誇る炎の奔流。
その超高熱の一撃が【名無し】を襲う。
『―――――――――ッ!!?』
少年の推測は正しかった。【名無し】は自分が顕現させた火に耐え、吸収する事が出来なかった。
己が放った魔術の勢いに、後方まで吹き飛ばされた半神は激しい呻き声を上げ身悶えた。
無論倒してはいない。あの程度で仮にも神に属する存在が死ぬはずがない。
悟は一瞬抱いた安堵を思考の隅に追いやって、そこで視界が霞み意識が掠れた。
「っそ、が……ッ」
魂を削った影響が、また体に現れたのだ。
だが、敵に生まれた隙を逃す程【名無し】は甘くなかった。
炎の半神は立ち上がり、悟へ反撃の魔術を放つ。
咄嗟に繰り出したその一撃は先程と同じ。が、敵の隙を突いた簡素で圧倒的なその力は、少年が気付いた時には間近に迫って来ていた。
――甘い見通しだね、【名無し】。
魔眼・ノウズは人知れずそう思った。
半神の怪物の炎が悟の身を焦がす事はない。彼のあの魔術がまた発動するからだ。
ノウズには絶対と言えるほどの確信があった。
いや、それ以前に【名無し】の勝利は確固たるものではなくなっていた。
動き出した世界の歯車は最早、誰にも止められはしない。
もう手遅れなのだ。
自然、魔眼の表情は不敵な笑みへと変わる。
ここまで魅せられては認めるしかない。
――和灘悟が、魔眼の【契約者】に相応しい存在なのだという事を。
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