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第一章:始まりの契約
第31話【名無し】(2)
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「待って」
瞳の手が、悟の右腕を掴んだ。
俯いたままの顔を上げ、彼女は悟を見る。
「……瞳?」
「ねぇ、まさか……アレと戦うなんて言わないでしょ?だって、半神になんて私でも勝てないし。ねぇ、ねぇ…」
その不安そうな眼差しが、離れてくれない。
ふと目線を下に落とすと、自分の腕を握っている瞳の手は、小さく震えていた。
悟は、視線を【名無し】の元へと戻す。
「逃げ場ねぇのにこのまま何もしなきゃ、俺等そのうちアイツにやられるだろ?俺が初撃防いだ所為で、今様子見してるけど。でも、どうせ時間の問題だろ」
これまでのノウズの口ぶりからして、この【迷宮】の最下層まで辿り着いた人間は、恐らく片手で数えられる程なのではないだろうか。少なくとも、そんな人間は長い間現れていないはずだ。
仮にそうだとすれば、この【名無し】という怪物は、人間を――【魔術師】を相手にする事に慣れていないはず。いや、そもそも戦闘の経験すら浅いかもしれない。
先程放った一撃が防御されたとはいえ、奴がここまで長い時間手を出す事もせず、ただ様子を見ているだけだというのがその証拠だろう。
しかし、それも今だけの話。直に痺れを切らして攻撃を仕掛けて来る。
相手は半神だ。悟の奥の手を以てしても、敵にまともな傷を与えられるかすら怪しい。おまけに、魔術の威力はあのレベルが標準だと考えていい。そんな中で向こうから仕掛けられれば、早い段階で攻撃を畳み掛けられ十中八九こちらが死ぬ。
「勝算低いのは最弱者の俺でも分かる。――だから、こっちから仕掛ける。戦いの主導権握って、ちょっとでも勝つ確率上げんだ」
「でも、そんな状態じゃ……」
「大丈夫だっての、これが俺の万全の状態だ」
瞳の心配はもっともだ。
先程の【罠】騒ぎが解決してから、恐らく数分も経っていない。
魔薬の効果は切れており、体内の魔力は相変わらず枯渇状態。
体力に関しては言わずもがな、全く回復していない。
そして、半神などというふざけた存在が敵。
しかし、だからこそ、悟は奥の手を使った、文字通りの命懸けの戦いが出来るのだ。
「それに、こういう時、どうも最初から諦めない方がいいらしいぞ?おかげで、さっき助かったしな……」
背後の瞳へ顔を向け、悟は冗談めかして言った。
その視線を正面に佇む怪物へと戻す。――直後、悟の口から低い声が飛び出た。
「【加速】」
刹那、悟の体が消えた。
【名無し】も瞳も彼の姿を見失い、次の瞬間、見つけたッ。
「っんの……かってぇッ」
空中、膨大な魔力を右の拳に纏い、悟は右ストレートを【名無し】の横面に捻じ込んだ。
しかし、その衝撃で軽く頭が動いた程度で、【名無し】には欠片程も効いていないようだった。
「ッ!?【加速】ッ」
不意に敵が、尻尾を振り回し悟に叩き付けようと襲った。
無論それは魔術を使って回避する。
「っぶねぇ――って、おい…マジかよ!?」
着地した直ぐ後の事だった。
【名無し】の近くに、赤い魔法陣が出現した。
大きく、強い輝きを放つ魔法陣だ。
――来るッ……!
そう確信した直後、【名無し】の魔術が発動した。
巨大な炎の塊の強襲だ。恐らく、初撃に放った攻撃と同等の威力を持った一撃。
『何をしている悟、避けるんだ!』
しかし、悟は回避するでもなく、右手を前に突き出した。
それに対し反応したのはノウズ。
確かに悟の呪いを駆使したあの魔力放出ならば、炎弾をギリギリ受け止め切る事が可能だろう。だが、それは命を削ってまでする事ではない。
と、そこまで考えて、ノウズは気付いた。
『まさかアレを……』
魔術で跳ね返すつもりなのか、あの炎の塊を?先程、絶壁から落ちた時のように、魔術の能力を変化させて。
いや、悟の思考を見れば分かる。彼は、やるつもりだ。
『無謀だ、さっきは――』
たまたま上手くいっただけだ。そう言い切る前に、悟は魔術名を叫んだ。
「【加速】ッ――なっ?」
イメージしたのは、敵の魔術の速度を逆方向に加速させる能力。この魔術は、あくまで自分自身の動きを加速させる力だ。今回はその対象を広げるだけ。
が、何も起こらない。
何故、どうしてだ?悟の思考が一瞬混乱する。
そこで、迫る巨大な炎弾の存在を思い出し、思考を瞬時に切り替えた。
「っそ……!」
悪態を付きつつも、悟は膨大な魔力を駆使した魔術により回避速度を爆発的に上げ、それを回避。【名無し】の背後まで一気に回り込んだ。
とはいえ。
――何で魔術が発動しなかった?
あの崖での落下中は発動したはずだ。
「……ぅ、ぐッ!」
その時、悟の意識が一瞬掠れた。同時に体から力が抜けたが、気力を振り絞り、何とか片膝を付く程度で済んだ。
魂が削れ、寿命が縮んだ影響が肉体に出たのだ。
不意に、ノウズが悟に語り掛けて来る。
『無理だよ、悟。魔術の能力変化は、君自身の中にこびりついた潜在意識を改変する事に等しい。それは、一朝一夕には会得不可能な技術なんだ』
「あぁそう、そーいう事はもっと早く言って欲しかった。じゃあ出来るようになるしかねぇな……っと」
言いながら、立ち上がる。
【名無し】の姿を、微かに霞んで来た視界に再び入れた。そういえば、ここまで連続して切り札を使ったのは初めてだ。身体にも上手く力が入らなくなって来ている。
なるほど、こうなるのかと悟は内心で冷や汗をかいた。
「俺が動けなくなって殺られんのが先か、新しい力覚えんのが先か……勝負だなぁ、おい」
言って、悟は右の掌を【名無し】に向かって突き出した。
悟が自分の後ろに回り込んだ事で、【名無し】は未だに戦いに参加出来ずにいる瞳に背を向ける。
奴の動き自体はそこまで速くない。そのお陰だろう、勝負の流れはまだ悟が掴んだままだ。敵の注意を悟だけに向ける事にも成功した。
【名無し】が放つ魔術はこちらの死に直結する。
最悪、魔眼に無謀だと言われたこの挑戦に挑んで死ぬのは、悟一人だけで済む。
無論その後、あの怪物が瞳を見逃してくれるとは思っていないが。それでも、少なくとも自分に有利な条件で戦える。
――再び、【名無し】が魔術を放った。
「【加速】…またかよッ……!」
失敗した。回避はしない、敵の意識はあくまで自分に向けたままにする。
悟はまた一日分の寿命を削り、大量の魔力を突き出した掌から放出。【名無し】の放った炎弾をそれで受け止める。
「っそがッ……さっきより威力高ぇじゃねぇか!」
とはいえ、防御自体には成功し、こちらは無傷。
恐らく、あの半神は学習したのだ。
「もう…いっちょぉおッ」
悟の姿を認識すると、【名無し】が魔術の炎弾を繰り出した。
魔術の行使を悟は試み、そこで、一瞬違和感に襲われた。
「今……チッ、失敗かよ!」
同じように、悟は膨大な魔力の放出によって敵の攻撃を阻止。
――何だ、今の……?
分からないが、何かが間違っているような気がした。
想像はしているはずだ。自分ではなく、他の物を自分の思う方向へ加速させる想像を。
しかし、違う。立て続けに魔術を使っているからか、そう感じる。
あの崖では、もっと、もっと…。
「か、そ……【加速】!」
半神の凶悪な一撃が更に迫るも、悟の魔術は発動しない。
先程生まれた違和感が、加速する。
――何だ、何が違う?
――イメージが足りない?
――ちげぇ、もっと、それよりももっと根本的な……。
「根本?」
それから三度、魔術発動に失敗した直後。
違和感の正体に気付きかけた、その瞬間だったッ。
「やばッ……」
今までになく速く、大きな炎の塊が悟を襲った。
【名無し】の魔術だ。第八位階級魔術程ではない。しかし、人間相手に攻撃を防御され続け、いい加減理解したのだろう。
この威力であれば、あの人間は受け止めきれないと。
「ぐ、ぐぅぅぅぅぅううッ……!」
全力の魔力放出で悟は耐えるも、次の瞬間。
「――な!?」
魔力の壁を突き破った炎弾に、少年は巻き込まれたのだった。
瞳の手が、悟の右腕を掴んだ。
俯いたままの顔を上げ、彼女は悟を見る。
「……瞳?」
「ねぇ、まさか……アレと戦うなんて言わないでしょ?だって、半神になんて私でも勝てないし。ねぇ、ねぇ…」
その不安そうな眼差しが、離れてくれない。
ふと目線を下に落とすと、自分の腕を握っている瞳の手は、小さく震えていた。
悟は、視線を【名無し】の元へと戻す。
「逃げ場ねぇのにこのまま何もしなきゃ、俺等そのうちアイツにやられるだろ?俺が初撃防いだ所為で、今様子見してるけど。でも、どうせ時間の問題だろ」
これまでのノウズの口ぶりからして、この【迷宮】の最下層まで辿り着いた人間は、恐らく片手で数えられる程なのではないだろうか。少なくとも、そんな人間は長い間現れていないはずだ。
仮にそうだとすれば、この【名無し】という怪物は、人間を――【魔術師】を相手にする事に慣れていないはず。いや、そもそも戦闘の経験すら浅いかもしれない。
先程放った一撃が防御されたとはいえ、奴がここまで長い時間手を出す事もせず、ただ様子を見ているだけだというのがその証拠だろう。
しかし、それも今だけの話。直に痺れを切らして攻撃を仕掛けて来る。
相手は半神だ。悟の奥の手を以てしても、敵にまともな傷を与えられるかすら怪しい。おまけに、魔術の威力はあのレベルが標準だと考えていい。そんな中で向こうから仕掛けられれば、早い段階で攻撃を畳み掛けられ十中八九こちらが死ぬ。
「勝算低いのは最弱者の俺でも分かる。――だから、こっちから仕掛ける。戦いの主導権握って、ちょっとでも勝つ確率上げんだ」
「でも、そんな状態じゃ……」
「大丈夫だっての、これが俺の万全の状態だ」
瞳の心配はもっともだ。
先程の【罠】騒ぎが解決してから、恐らく数分も経っていない。
魔薬の効果は切れており、体内の魔力は相変わらず枯渇状態。
体力に関しては言わずもがな、全く回復していない。
そして、半神などというふざけた存在が敵。
しかし、だからこそ、悟は奥の手を使った、文字通りの命懸けの戦いが出来るのだ。
「それに、こういう時、どうも最初から諦めない方がいいらしいぞ?おかげで、さっき助かったしな……」
背後の瞳へ顔を向け、悟は冗談めかして言った。
その視線を正面に佇む怪物へと戻す。――直後、悟の口から低い声が飛び出た。
「【加速】」
刹那、悟の体が消えた。
【名無し】も瞳も彼の姿を見失い、次の瞬間、見つけたッ。
「っんの……かってぇッ」
空中、膨大な魔力を右の拳に纏い、悟は右ストレートを【名無し】の横面に捻じ込んだ。
しかし、その衝撃で軽く頭が動いた程度で、【名無し】には欠片程も効いていないようだった。
「ッ!?【加速】ッ」
不意に敵が、尻尾を振り回し悟に叩き付けようと襲った。
無論それは魔術を使って回避する。
「っぶねぇ――って、おい…マジかよ!?」
着地した直ぐ後の事だった。
【名無し】の近くに、赤い魔法陣が出現した。
大きく、強い輝きを放つ魔法陣だ。
――来るッ……!
そう確信した直後、【名無し】の魔術が発動した。
巨大な炎の塊の強襲だ。恐らく、初撃に放った攻撃と同等の威力を持った一撃。
『何をしている悟、避けるんだ!』
しかし、悟は回避するでもなく、右手を前に突き出した。
それに対し反応したのはノウズ。
確かに悟の呪いを駆使したあの魔力放出ならば、炎弾をギリギリ受け止め切る事が可能だろう。だが、それは命を削ってまでする事ではない。
と、そこまで考えて、ノウズは気付いた。
『まさかアレを……』
魔術で跳ね返すつもりなのか、あの炎の塊を?先程、絶壁から落ちた時のように、魔術の能力を変化させて。
いや、悟の思考を見れば分かる。彼は、やるつもりだ。
『無謀だ、さっきは――』
たまたま上手くいっただけだ。そう言い切る前に、悟は魔術名を叫んだ。
「【加速】ッ――なっ?」
イメージしたのは、敵の魔術の速度を逆方向に加速させる能力。この魔術は、あくまで自分自身の動きを加速させる力だ。今回はその対象を広げるだけ。
が、何も起こらない。
何故、どうしてだ?悟の思考が一瞬混乱する。
そこで、迫る巨大な炎弾の存在を思い出し、思考を瞬時に切り替えた。
「っそ……!」
悪態を付きつつも、悟は膨大な魔力を駆使した魔術により回避速度を爆発的に上げ、それを回避。【名無し】の背後まで一気に回り込んだ。
とはいえ。
――何で魔術が発動しなかった?
あの崖での落下中は発動したはずだ。
「……ぅ、ぐッ!」
その時、悟の意識が一瞬掠れた。同時に体から力が抜けたが、気力を振り絞り、何とか片膝を付く程度で済んだ。
魂が削れ、寿命が縮んだ影響が肉体に出たのだ。
不意に、ノウズが悟に語り掛けて来る。
『無理だよ、悟。魔術の能力変化は、君自身の中にこびりついた潜在意識を改変する事に等しい。それは、一朝一夕には会得不可能な技術なんだ』
「あぁそう、そーいう事はもっと早く言って欲しかった。じゃあ出来るようになるしかねぇな……っと」
言いながら、立ち上がる。
【名無し】の姿を、微かに霞んで来た視界に再び入れた。そういえば、ここまで連続して切り札を使ったのは初めてだ。身体にも上手く力が入らなくなって来ている。
なるほど、こうなるのかと悟は内心で冷や汗をかいた。
「俺が動けなくなって殺られんのが先か、新しい力覚えんのが先か……勝負だなぁ、おい」
言って、悟は右の掌を【名無し】に向かって突き出した。
悟が自分の後ろに回り込んだ事で、【名無し】は未だに戦いに参加出来ずにいる瞳に背を向ける。
奴の動き自体はそこまで速くない。そのお陰だろう、勝負の流れはまだ悟が掴んだままだ。敵の注意を悟だけに向ける事にも成功した。
【名無し】が放つ魔術はこちらの死に直結する。
最悪、魔眼に無謀だと言われたこの挑戦に挑んで死ぬのは、悟一人だけで済む。
無論その後、あの怪物が瞳を見逃してくれるとは思っていないが。それでも、少なくとも自分に有利な条件で戦える。
――再び、【名無し】が魔術を放った。
「【加速】…またかよッ……!」
失敗した。回避はしない、敵の意識はあくまで自分に向けたままにする。
悟はまた一日分の寿命を削り、大量の魔力を突き出した掌から放出。【名無し】の放った炎弾をそれで受け止める。
「っそがッ……さっきより威力高ぇじゃねぇか!」
とはいえ、防御自体には成功し、こちらは無傷。
恐らく、あの半神は学習したのだ。
「もう…いっちょぉおッ」
悟の姿を認識すると、【名無し】が魔術の炎弾を繰り出した。
魔術の行使を悟は試み、そこで、一瞬違和感に襲われた。
「今……チッ、失敗かよ!」
同じように、悟は膨大な魔力の放出によって敵の攻撃を阻止。
――何だ、今の……?
分からないが、何かが間違っているような気がした。
想像はしているはずだ。自分ではなく、他の物を自分の思う方向へ加速させる想像を。
しかし、違う。立て続けに魔術を使っているからか、そう感じる。
あの崖では、もっと、もっと…。
「か、そ……【加速】!」
半神の凶悪な一撃が更に迫るも、悟の魔術は発動しない。
先程生まれた違和感が、加速する。
――何だ、何が違う?
――イメージが足りない?
――ちげぇ、もっと、それよりももっと根本的な……。
「根本?」
それから三度、魔術発動に失敗した直後。
違和感の正体に気付きかけた、その瞬間だったッ。
「やばッ……」
今までになく速く、大きな炎の塊が悟を襲った。
【名無し】の魔術だ。第八位階級魔術程ではない。しかし、人間相手に攻撃を防御され続け、いい加減理解したのだろう。
この威力であれば、あの人間は受け止めきれないと。
「ぐ、ぐぅぅぅぅぅううッ……!」
全力の魔力放出で悟は耐えるも、次の瞬間。
「――な!?」
魔力の壁を突き破った炎弾に、少年は巻き込まれたのだった。
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