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第一章:始まりの契約
第22話和灘悟の逃走劇(1)
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「あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあッ!死ぬ死ぬ死んじゃう死んじゃいますぅぅぅぅぅう!!」
薄暗い道を一人全速力で駆け抜けながら、和灘悟は汚い絶叫を上げ、その声で呆れるほど情けない台詞を盛大にぶちまけた。
筋肉質な細い少年だ。程良い長さの黒髪。黒い瞳を宿した目はややつり上がってはいるものの気にはならない程度。鼻だって別に高くない。その顔つきは、平凡と称するのが妥当だろう。
唯一の特徴といえば、笑みを浮かべた時に見せる吸血鬼のような犬歯か。もっとも、今のこの笑えない状況ではそんなもの拝めはしないが。
いずれにせよ、そんな彼の様相は、強烈な恐怖と焦りに満ちた物にすっかり変わっていた。
「ざっけんな、ざっけんなぁぁあッ!」
喚くように悟は叫んだ。
全ては、たった一つの【罠】を発動させてしまった事から始まった。
たったそれだけ。しかし、それからずっと、この地獄のような逃走を悟は余儀なくされているのだ。
最悪だ、最悪過ぎだ。今までの【罠】とは、質も量も威力も全てが違う――アレは本気で悟を殺しに来ているッ……。
「どわぁぁッ!」
不意に道の凸凹につまずいて、一瞬、彼の姿勢が崩れる。
こける!止まる!恐怖に引きつる頬。
駄目だッ。今この瞬間、この場所での静止は死を意味するのだ。
「根…性ッ……でぇい!」
死にたくない。その一心で悟は、どんッ、と右足でしっかり道を踏みつけなんとか体勢を立て直す。
危機的状況がそうさせたのか、常時ではあり得ない驚異的なバランス能力を発揮した悟。最早、奇跡的と言ってもいい。今ならば、上空百メートルの場所での綱渡りだって成功させられるかもしれない。
その足でまた走る、ひた走る。
「ったく!道の舗装くらいしとけよこんチクショウ!」
悟のこの怒りは、端から見ればどうしようもないことに文句を宣う者のそれだ。
何せここは【迷宮】。道の舗装をするには危険極まりない場所だろう。
でも、けれど、仕方がないではないか。止まったら死ぬ、それは決して揺るがぬ事実だから。
「はぁ…ッはぁ…ッはぁ…ッ!」
走る。そう、決してその足を止める訳にはいかなかった。例え足が疲労のために悲鳴を上げようとも、無様に転びそうになろうとも、それだけは許されなかった。
そんな怠惰、怠慢が許容されていいはずがなかったのだ。
ゴロゴロ、ゴロゴロ、と後方より迫り来る死の音が未だに鼓膜を震わせ続けている。
ほら、振り向くとやはりアレが地を這い自分を追ってきているではないか。
最悪だ、絶望だ、絶体絶命だ。
火照った体を冷そうと吹き出す汗が止まらない。
体温が一向に下がらない。それどころか、全身がより熱を発しているのだ。サウナにでもいるみたいに暑い。
しかし暑いのに、少年は自身の火照ったはずの顔から、さーっと血の気が失われていくのを感じた。その蒼白さは、死人も顔を青くする程だ。
「ハロハロ神様邪神様ぁぁあ!毎日お祈りアーメンなんまんだぁ致します。ですのでどうか!どうか私めをお助け下さいましこの野郎ぅぅぅ!ひぃやぁぁぁぁッ!!」
祈る対象にこの野郎とは何と無礼かな。大分ナメたお祈りである。
しかし、宗教観念の薄まった現代日本人かつ礼儀なんて糞くらえな若者ならば、お祈りなんて案外こんなものなのかもしれない。
和灘悟は【魔術師】だ。しかし、それ以前には一般人だった。
だからこそ、平時にその存在を信じるような素振りを見せれば、周りの反応は残酷。神?そんなのいるわきゃねーだろ!?と、たちまち周りから冷たい視線と馬鹿にしたような言葉を浴びさせられる程だったのだから。
もっとも、この時ばかりは、いるかどうかも分からない超自然的な存在に懇願するしかなかった。
どの宗教の、どの神に?と聞かれたら古今東西すべての、である。
それ故に、悪名高い神にだろうが何にだろうが全力で祈り媚び諂う勢いだった。
そんな、今年十七歳にもなろうかという少年の目の端は、少しばかり濡れていた。
情けない奴だと笑わば笑え。笑った馬鹿にはドロップキックをかまして、うっせぇ!今の状況で余裕ぶっこいていられる奴なんて少ねぇよ!と言ってやろう。
実際、今の少年の立場に立って恐怖を感じずにいられる人間は至って少数。相当頭のネジがぶっ飛んでいる奴等か、もしくは魔眼持ちくらいである。
悲しいかな、悟はその意味では正常で平凡な人間であった。
人よりも若干、いや結構性欲に忠実な感があるのは否定できないが、それもまだ犯罪の域をギリギリ出ない程度だ。
しかも、魔眼なんて世界に六人だけしか持つことが出来ないと言われている、途轍もない力の持ち主である訳でもない。無論、実際は七人のようだが、今は些細な事。
幸い魔術という力は持ち合わせてはいたが、その力もあの暴力的な死の玩具の前では無力もいいところだ。泣きたくなるのも無理はない。
だからと言って、祈るだけで命が救われるなんて甘い世の中でもない。諦めたらそこが墓場なのである。
頬を伝う汗を拭うことすら忘れ、激しく息を切らしながらも走っていた。速度だけは落とさないように、何としても、全身全霊で。が、それも最早限界に近いようだ。
もうかれこれ十分以上、舗装もされていない道の上で逃走劇を繰り広げていているはずだ。それなのに一向に振り切れない死の音の正体。
それはトンネルのような作りのこの場所を、まるで蹂躙するかの如く突き進む巨大な漆黒の球体――鉄球だった。
「くっそォ、分かれ道さえありぁなんとかなんのに!」
そんな都合の良いことはなかった。道は何処までも一本道。仮に存在したとして、そこはもう【迷宮】として終わっているのではないだろうか?
つまるところ、後方より迫り来る漆黒の鉄球が現れた時点で、和灘悟の人生の幕引きは始まっていたのである。
――何かないか?何か、この最悪な状況を打破する糸口は……ッ。
一心に思考を巡らせてみても、自身の死が確定しているようにしか思えない。
鉄球と岩壁の隅の間にできている隙間を通り抜けられないか確認してみたが、やはり悟が通れるほどの空間は空いていなかった。
あそこに飛び込めば、まず間違いなく鮮血滴る新鮮な挽肉にされてしまうことだろう。もっとも、こんな場所では誰にも食われずに腐っていくのが落ちだが…。
そうこうしている間にも走る足は遅くなっていき、鉄球との距離も近くなってくる。
「あれと地面にサンドでイッチされるとか、俺ってばあんまり美味しい人間サンドに成んないってーの!マジでそれは勘弁、だ!【加速】!」
馬鹿なことを言いながら、次の瞬間。その一言で悟の全身を薄く白い光が包み、彼の駆ける速度が飛躍的に上昇する。そして、鉄球との距離がまた開く。
今日何度目になるか分からない魔術の行使だった。
といっても、その効力は一秒ほどしかなく、使いどころと使うタイミングを考えなければならない難儀な代物である。
まったく、その力の何と頼りないことか。
魔術で加速して、何とかこの窮地を脱するための時間稼ぎにでもなれば良かった。だが、生憎と今のところはその糸口さえも見つかっていない。
今の悟は、力を無意味な逃走を続けるために使っているに等しい状態だった。
『はははッ、随分と焦っているじゃないか悟』
そんな時、気障ったらしい口調の声が悟に語り掛けて来た。
薄暗い道を一人全速力で駆け抜けながら、和灘悟は汚い絶叫を上げ、その声で呆れるほど情けない台詞を盛大にぶちまけた。
筋肉質な細い少年だ。程良い長さの黒髪。黒い瞳を宿した目はややつり上がってはいるものの気にはならない程度。鼻だって別に高くない。その顔つきは、平凡と称するのが妥当だろう。
唯一の特徴といえば、笑みを浮かべた時に見せる吸血鬼のような犬歯か。もっとも、今のこの笑えない状況ではそんなもの拝めはしないが。
いずれにせよ、そんな彼の様相は、強烈な恐怖と焦りに満ちた物にすっかり変わっていた。
「ざっけんな、ざっけんなぁぁあッ!」
喚くように悟は叫んだ。
全ては、たった一つの【罠】を発動させてしまった事から始まった。
たったそれだけ。しかし、それからずっと、この地獄のような逃走を悟は余儀なくされているのだ。
最悪だ、最悪過ぎだ。今までの【罠】とは、質も量も威力も全てが違う――アレは本気で悟を殺しに来ているッ……。
「どわぁぁッ!」
不意に道の凸凹につまずいて、一瞬、彼の姿勢が崩れる。
こける!止まる!恐怖に引きつる頬。
駄目だッ。今この瞬間、この場所での静止は死を意味するのだ。
「根…性ッ……でぇい!」
死にたくない。その一心で悟は、どんッ、と右足でしっかり道を踏みつけなんとか体勢を立て直す。
危機的状況がそうさせたのか、常時ではあり得ない驚異的なバランス能力を発揮した悟。最早、奇跡的と言ってもいい。今ならば、上空百メートルの場所での綱渡りだって成功させられるかもしれない。
その足でまた走る、ひた走る。
「ったく!道の舗装くらいしとけよこんチクショウ!」
悟のこの怒りは、端から見ればどうしようもないことに文句を宣う者のそれだ。
何せここは【迷宮】。道の舗装をするには危険極まりない場所だろう。
でも、けれど、仕方がないではないか。止まったら死ぬ、それは決して揺るがぬ事実だから。
「はぁ…ッはぁ…ッはぁ…ッ!」
走る。そう、決してその足を止める訳にはいかなかった。例え足が疲労のために悲鳴を上げようとも、無様に転びそうになろうとも、それだけは許されなかった。
そんな怠惰、怠慢が許容されていいはずがなかったのだ。
ゴロゴロ、ゴロゴロ、と後方より迫り来る死の音が未だに鼓膜を震わせ続けている。
ほら、振り向くとやはりアレが地を這い自分を追ってきているではないか。
最悪だ、絶望だ、絶体絶命だ。
火照った体を冷そうと吹き出す汗が止まらない。
体温が一向に下がらない。それどころか、全身がより熱を発しているのだ。サウナにでもいるみたいに暑い。
しかし暑いのに、少年は自身の火照ったはずの顔から、さーっと血の気が失われていくのを感じた。その蒼白さは、死人も顔を青くする程だ。
「ハロハロ神様邪神様ぁぁあ!毎日お祈りアーメンなんまんだぁ致します。ですのでどうか!どうか私めをお助け下さいましこの野郎ぅぅぅ!ひぃやぁぁぁぁッ!!」
祈る対象にこの野郎とは何と無礼かな。大分ナメたお祈りである。
しかし、宗教観念の薄まった現代日本人かつ礼儀なんて糞くらえな若者ならば、お祈りなんて案外こんなものなのかもしれない。
和灘悟は【魔術師】だ。しかし、それ以前には一般人だった。
だからこそ、平時にその存在を信じるような素振りを見せれば、周りの反応は残酷。神?そんなのいるわきゃねーだろ!?と、たちまち周りから冷たい視線と馬鹿にしたような言葉を浴びさせられる程だったのだから。
もっとも、この時ばかりは、いるかどうかも分からない超自然的な存在に懇願するしかなかった。
どの宗教の、どの神に?と聞かれたら古今東西すべての、である。
それ故に、悪名高い神にだろうが何にだろうが全力で祈り媚び諂う勢いだった。
そんな、今年十七歳にもなろうかという少年の目の端は、少しばかり濡れていた。
情けない奴だと笑わば笑え。笑った馬鹿にはドロップキックをかまして、うっせぇ!今の状況で余裕ぶっこいていられる奴なんて少ねぇよ!と言ってやろう。
実際、今の少年の立場に立って恐怖を感じずにいられる人間は至って少数。相当頭のネジがぶっ飛んでいる奴等か、もしくは魔眼持ちくらいである。
悲しいかな、悟はその意味では正常で平凡な人間であった。
人よりも若干、いや結構性欲に忠実な感があるのは否定できないが、それもまだ犯罪の域をギリギリ出ない程度だ。
しかも、魔眼なんて世界に六人だけしか持つことが出来ないと言われている、途轍もない力の持ち主である訳でもない。無論、実際は七人のようだが、今は些細な事。
幸い魔術という力は持ち合わせてはいたが、その力もあの暴力的な死の玩具の前では無力もいいところだ。泣きたくなるのも無理はない。
だからと言って、祈るだけで命が救われるなんて甘い世の中でもない。諦めたらそこが墓場なのである。
頬を伝う汗を拭うことすら忘れ、激しく息を切らしながらも走っていた。速度だけは落とさないように、何としても、全身全霊で。が、それも最早限界に近いようだ。
もうかれこれ十分以上、舗装もされていない道の上で逃走劇を繰り広げていているはずだ。それなのに一向に振り切れない死の音の正体。
それはトンネルのような作りのこの場所を、まるで蹂躙するかの如く突き進む巨大な漆黒の球体――鉄球だった。
「くっそォ、分かれ道さえありぁなんとかなんのに!」
そんな都合の良いことはなかった。道は何処までも一本道。仮に存在したとして、そこはもう【迷宮】として終わっているのではないだろうか?
つまるところ、後方より迫り来る漆黒の鉄球が現れた時点で、和灘悟の人生の幕引きは始まっていたのである。
――何かないか?何か、この最悪な状況を打破する糸口は……ッ。
一心に思考を巡らせてみても、自身の死が確定しているようにしか思えない。
鉄球と岩壁の隅の間にできている隙間を通り抜けられないか確認してみたが、やはり悟が通れるほどの空間は空いていなかった。
あそこに飛び込めば、まず間違いなく鮮血滴る新鮮な挽肉にされてしまうことだろう。もっとも、こんな場所では誰にも食われずに腐っていくのが落ちだが…。
そうこうしている間にも走る足は遅くなっていき、鉄球との距離も近くなってくる。
「あれと地面にサンドでイッチされるとか、俺ってばあんまり美味しい人間サンドに成んないってーの!マジでそれは勘弁、だ!【加速】!」
馬鹿なことを言いながら、次の瞬間。その一言で悟の全身を薄く白い光が包み、彼の駆ける速度が飛躍的に上昇する。そして、鉄球との距離がまた開く。
今日何度目になるか分からない魔術の行使だった。
といっても、その効力は一秒ほどしかなく、使いどころと使うタイミングを考えなければならない難儀な代物である。
まったく、その力の何と頼りないことか。
魔術で加速して、何とかこの窮地を脱するための時間稼ぎにでもなれば良かった。だが、生憎と今のところはその糸口さえも見つかっていない。
今の悟は、力を無意味な逃走を続けるために使っているに等しい状態だった。
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