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番外編
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爽やかな目覚めだ。
11刻までは自由なんだから、ゆっくり寝ていればいいのに、パッチリと目が覚めてしまった。
昨日、寝た時刻が早すぎたからだ。
窓の外を見ると、雲ひとつ無い晴天。
「空を自由に飛びたい」
別に中二病でも、自殺願望がある訳でもない。
魔法で実現可能なのだ。
一度、黒い小鳥になって、飛んだ事がある。
無言でいなくなると、心配するだろうから、置手紙。
ー 10刻には戻ります 捜さないで下さい ー
家出ではないので、帰宅時刻をきちんと書いておく。
窓をちょっと開けてっと、よしっ行くか!
久しぶりに飛んだが、やはり気持ちがいい。
丁度いい木を見つけ、枝に止まって、庭の花を眺めながらの日光浴。
んっ?あの渡り廊下を通って行くのは、マリーナと他の専属メイド達・・だよね。
何か、脇に剣を差して、首にタオルをかけ、一汗掻いて来ました感バリバリ出しているのだけれど、こんな朝早くに、いつも鍛錬をしているのだろうか?
メイドだけど、かなり強い。
さらに強くなって、護衛の仕事を奪うつもりかな?
かなり、頼もしいのだけれど、大丈夫だろうか?
ナイスバディな美人さんなのに、浮いた話を1ミリも聞いた事が無い。
そもそも、交代要員が育ったのに、休み無く、私の世話をしてくれている。
ブラックな職場にしたくないので、休日を取って貰いたいのだけれど、その話題を出すと、何故か悲しい顔をされてしまう。
確か、アムダルク商会の長女だったと思ったけど、両親は何も言わないのだろうか?
兄弟がいるのならいいのだけれど、ちょっと心配。
嫁の貰い手として、マリーナより強い人はなかなか、いないような・・・
龍族ならいけるか?
それとなくギルデガルドに聞いてあげよう
後に、お見合いをセッティングしようとしていたのが、ばれて、はっきりと断わられてしまった。
「旦那は不要です。私は、百合愛様だけにお仕えする所存です。お世話をするのは生きがいですので、お気になさらず」
いやいや、めっちゃお気になさるのですが・・・
察知能力が凄く高いようで、笑顔で威圧され、それ以降、その類の話を一切、話題に出す事が出来なくなったのであった。
11刻までは自由なんだから、ゆっくり寝ていればいいのに、パッチリと目が覚めてしまった。
昨日、寝た時刻が早すぎたからだ。
窓の外を見ると、雲ひとつ無い晴天。
「空を自由に飛びたい」
別に中二病でも、自殺願望がある訳でもない。
魔法で実現可能なのだ。
一度、黒い小鳥になって、飛んだ事がある。
無言でいなくなると、心配するだろうから、置手紙。
ー 10刻には戻ります 捜さないで下さい ー
家出ではないので、帰宅時刻をきちんと書いておく。
窓をちょっと開けてっと、よしっ行くか!
久しぶりに飛んだが、やはり気持ちがいい。
丁度いい木を見つけ、枝に止まって、庭の花を眺めながらの日光浴。
んっ?あの渡り廊下を通って行くのは、マリーナと他の専属メイド達・・だよね。
何か、脇に剣を差して、首にタオルをかけ、一汗掻いて来ました感バリバリ出しているのだけれど、こんな朝早くに、いつも鍛錬をしているのだろうか?
メイドだけど、かなり強い。
さらに強くなって、護衛の仕事を奪うつもりかな?
かなり、頼もしいのだけれど、大丈夫だろうか?
ナイスバディな美人さんなのに、浮いた話を1ミリも聞いた事が無い。
そもそも、交代要員が育ったのに、休み無く、私の世話をしてくれている。
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確か、アムダルク商会の長女だったと思ったけど、両親は何も言わないのだろうか?
兄弟がいるのならいいのだけれど、ちょっと心配。
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龍族ならいけるか?
それとなくギルデガルドに聞いてあげよう
後に、お見合いをセッティングしようとしていたのが、ばれて、はっきりと断わられてしまった。
「旦那は不要です。私は、百合愛様だけにお仕えする所存です。お世話をするのは生きがいですので、お気になさらず」
いやいや、めっちゃお気になさるのですが・・・
察知能力が凄く高いようで、笑顔で威圧され、それ以降、その類の話を一切、話題に出す事が出来なくなったのであった。
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