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運命とは
久々の祈りの間
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昨日しっかり揉まれて磨き上げられたからか 今朝のお風呂はあっさり汗を流す程度
軽く朝食をとってから 婚礼衣装に着替える
髪型もこの間決めた通りにセットしてもらった
う~わ~ めっちゃ緊張してきた
胸がドキドキして落ち着かない
マリーナに手を引かれて廊下に出ると 並んで立つ 専属メイドと護衛騎士達に揃って
「「「「「おめでとうございおめでとうございます 今後とも誠心誠意お仕えし お守りいたします」」」」」
とお辞儀をしながら言われた
「ありがとうございます 皆さんの信頼に足る人物であり続けられるよう頑張りますので 今後とも宜しくお願いします」
「「「「「はいっ」」」」」
皆に守られるように囲まれて移動して行く
皆が壁になって 周りが見えないけど おめでとうの言葉を所々でかけられた
階段を下りホールに着くと 護衛達が歩みを止め左右に分かれて整列した
真ん中を 4人がこちらに向かって歩いてくる
シャルドネードは黒で銀糸の刺繍入り長衣
ギルデガルドは赤に金糸でふちが刺繍されている中華風衣
アイゼンは青に金糸で刺繍入り軍服のような衣
クレメンテは白に紫の糸で刺繍を入れた長衣
OH~ 圧巻
色や形に決まりはないのね
でも それぞれ とても似合っていて かっこいい
「とても素敵だ 今すぐさらって行きたい程に」
「誰にも見せたくないくらい 綺麗だ 俺だけのものにしたい」
「いつにも増して可愛いな 今すぐに抱き上げて 部屋に戻りたくなる」
「可憐ですね 貴女と結婚できるなんて 私は幸せ者ですね」
私の側に来ると それぞれ褒めながら 頬にKISSをした
「ありがとうございます 皆さん素敵過ぎて気後れしそうです」
顔が熱いんだけど 赤くなってない?
アイゼンとクレメンテに手を引かれながらシャルドネードとギルデガルドの後ろをついていく
入り口に停められた馬車に乗せられ 神殿へと向かう
たいして離れていない距離を歩いた方が速いんじゃない?って速度で進んでいく
ヴァージンロードを歩いているかのように 馬が一歩進んでは足を揃えて止まり 一歩進んではまた 足を揃えて止まるを繰り返している
器用!
あんな歩き方出来るんだ~
よく仕込まれている
沿道にはたくさんの人々が出ていて 馬車が通る時 花びらを上空へ撒き 口々におめでとうの言葉をかけてくれる
色とりどりの花びらが宙に舞って とても綺麗だ
私も小さく手を振りながら 沿道の人々につられて笑顔になっていった
喜んでくれる人が こんなにも居てくれている
夜 独りで居ると 家族や麻友結を思い出して いまだに泣いてしまう時もあるけれど この光景を見ていると 明るい未来を期待されているのを ひしひしと感じ 私も より前向きに頑張っていかなきゃって気になる
あんな 特殊な歩き方をしていたにもかかわらず 半刻もしないうちに神殿前に到着
今度はシャルドネードとギルデガルドに手を引かれて 神殿の内部へと入っていった
パイプオルガンが鳴り響く中 祈りの間に入って行く
・・・ここパイプオルガンなんてあったんだ~って思いながら 久々に神像の前に跪く
神への報告の為 クレメンテが 祈りの言葉を区切りながら言うのに続いて 私達も同じ言葉を紡いでいく
最後の句を告げた途端 前と同じ様に 目映い光に包まれていた
「久しいな 百合愛 まさか本当に頼ってこないとは思わなかったぞ」
いろんな事がめまぐるしく起こって すっかり忘れていた
そうか 出産や寿命の事 聞けばよかったのか・・・
今更だけど この際 聞いてみた
「ふむ 概ね 百合愛の考えであっているが 出産に関しては何とも言えないな 前例がないからな ただ 可能性として0ではないとしか言いようがない 申し訳ないな」
「いいえ それが聞けただけで充分です できたらラッキ~ぐらいの 気楽さでいたいと思います」
「そうか ではお前達5人に祝福を与える 幸せになれ」
軽く朝食をとってから 婚礼衣装に着替える
髪型もこの間決めた通りにセットしてもらった
う~わ~ めっちゃ緊張してきた
胸がドキドキして落ち着かない
マリーナに手を引かれて廊下に出ると 並んで立つ 専属メイドと護衛騎士達に揃って
「「「「「おめでとうございおめでとうございます 今後とも誠心誠意お仕えし お守りいたします」」」」」
とお辞儀をしながら言われた
「ありがとうございます 皆さんの信頼に足る人物であり続けられるよう頑張りますので 今後とも宜しくお願いします」
「「「「「はいっ」」」」」
皆に守られるように囲まれて移動して行く
皆が壁になって 周りが見えないけど おめでとうの言葉を所々でかけられた
階段を下りホールに着くと 護衛達が歩みを止め左右に分かれて整列した
真ん中を 4人がこちらに向かって歩いてくる
シャルドネードは黒で銀糸の刺繍入り長衣
ギルデガルドは赤に金糸でふちが刺繍されている中華風衣
アイゼンは青に金糸で刺繍入り軍服のような衣
クレメンテは白に紫の糸で刺繍を入れた長衣
OH~ 圧巻
色や形に決まりはないのね
でも それぞれ とても似合っていて かっこいい
「とても素敵だ 今すぐさらって行きたい程に」
「誰にも見せたくないくらい 綺麗だ 俺だけのものにしたい」
「いつにも増して可愛いな 今すぐに抱き上げて 部屋に戻りたくなる」
「可憐ですね 貴女と結婚できるなんて 私は幸せ者ですね」
私の側に来ると それぞれ褒めながら 頬にKISSをした
「ありがとうございます 皆さん素敵過ぎて気後れしそうです」
顔が熱いんだけど 赤くなってない?
アイゼンとクレメンテに手を引かれながらシャルドネードとギルデガルドの後ろをついていく
入り口に停められた馬車に乗せられ 神殿へと向かう
たいして離れていない距離を歩いた方が速いんじゃない?って速度で進んでいく
ヴァージンロードを歩いているかのように 馬が一歩進んでは足を揃えて止まり 一歩進んではまた 足を揃えて止まるを繰り返している
器用!
あんな歩き方出来るんだ~
よく仕込まれている
沿道にはたくさんの人々が出ていて 馬車が通る時 花びらを上空へ撒き 口々におめでとうの言葉をかけてくれる
色とりどりの花びらが宙に舞って とても綺麗だ
私も小さく手を振りながら 沿道の人々につられて笑顔になっていった
喜んでくれる人が こんなにも居てくれている
夜 独りで居ると 家族や麻友結を思い出して いまだに泣いてしまう時もあるけれど この光景を見ていると 明るい未来を期待されているのを ひしひしと感じ 私も より前向きに頑張っていかなきゃって気になる
あんな 特殊な歩き方をしていたにもかかわらず 半刻もしないうちに神殿前に到着
今度はシャルドネードとギルデガルドに手を引かれて 神殿の内部へと入っていった
パイプオルガンが鳴り響く中 祈りの間に入って行く
・・・ここパイプオルガンなんてあったんだ~って思いながら 久々に神像の前に跪く
神への報告の為 クレメンテが 祈りの言葉を区切りながら言うのに続いて 私達も同じ言葉を紡いでいく
最後の句を告げた途端 前と同じ様に 目映い光に包まれていた
「久しいな 百合愛 まさか本当に頼ってこないとは思わなかったぞ」
いろんな事がめまぐるしく起こって すっかり忘れていた
そうか 出産や寿命の事 聞けばよかったのか・・・
今更だけど この際 聞いてみた
「ふむ 概ね 百合愛の考えであっているが 出産に関しては何とも言えないな 前例がないからな ただ 可能性として0ではないとしか言いようがない 申し訳ないな」
「いいえ それが聞けただけで充分です できたらラッキ~ぐらいの 気楽さでいたいと思います」
「そうか ではお前達5人に祝福を与える 幸せになれ」
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