運命を引き寄せる魔方陣～魔方陣出現あなたならその時どうしますか？～

運命とは

私の意見って・・・

　「詳細を話し合おうと思って・・・」

詳細・・・それって　あれですよね　結婚の話ですよね

まだ　現実逃避に浸りたいお年頃なんだけど・・・

浸らせておいてはくれないようで


　「百合愛はまだ早いと思っているかもしれないが　本来　召喚で呼び寄せた運命の相手との挙式は　一月の間に行っているんだよ」

　「例えばですが　アイゼン王子の弟君であらせられる　エイダン第２王子の場合ですが　召喚してすぐに　何処の誰かを聞き出し　その娘とともに使節団を組んで　娘の親元へ嫁入りの交渉に赴き　私物や嫁入り道具　相手の親族と共にガッレシニア王国へ入国　挙式後　相手の親族は護衛を付けて　国へと送り届けています　これを一月の間に済ませます　ですので花嫁衣装以外の準備はある程度済ませてから　誕生日の召喚に臨んでいるのですよ」

　「百合愛の時も衣装以外　部屋の準備を済ませ　専属メイドを決め　ある程度まで挙式の準備も済ませてあった　それに　百合愛がこの世界に召喚されてから　もう既に４～５ヶ月が過ぎている　挙式の時に着る花嫁の衣装も　とっくに仕上がって届いている　招待客とかを考えなければ　いつでも式を挙げられる状態にあるのだよ」

　「今回は異例で花婿が４人いるからな　招待客をどうするか　披露宴をどうするか　初夜をどうするか　どのように生活するか・・・話し合う事はいっぱいある」

さりげなく　初夜の事をぶっこんできた～

ガクブル

　「百合愛　私達はかなり我慢して待っているのだよ　あまり日にちを延ばして焦らさないでおくれ」

おぅ　ばれていた？　日にちを延ばせるだけ　延ばそう作戦

　「私達は一日でも早く　百合愛を妻に迎えたいのだよ」

　「ですので　お話を進めて宜しいですよね」

シャルドネードが焦らさないでくれと言ったが　焦らしたつもりはない

そして　何だろう　クレメンテの優しい口調なのに有無を言わせない感じ

詰んだ　ってこういう時の事を言うのだろう

　「はい　宜しいです」

遠い眼をしながら　了承した


次からが　話し合いで決まった内容だ

～　挙式までの流れ　～

１・挙式や披露宴は　準備がある程度されているガッレシニア王国で行う

２・日取りを決め招待客宛に招待状を送る　→　一月後の１５日に行う

３・魔王や龍王もそれぞれ招待状を用意し送る

４・魔王や龍王の衣装を用意する

５・遠い所の招待客は　王子　魔王　龍王の中の誰か一人とマリーナともう一人護衛を連れて　１３日に百合愛が迎えに行き　１７日に送り届ける

（何故１７日に送るのか・・・次の日は動けなくなるから　らしい　何故　動けないかは聞かないで欲しい）

６・初夜の順番は１～２０まで書かれた紙を５枚引いて　足した数の大きい順とする

　　以上


５番と６番の話の時点で　遠い眼　再び　になった

仕方ないと思う

えっ　何っ　初めてなのに一晩で４人　相手しないとならないの？

今更ながら　気づいてしまった

大丈夫か？　私


～　我が家のルール　～

１・一人の所に２晩　続けて泊まり　次の日の１１刻には　次の人の所に「転移」で移動　２晩泊まるを繰り返す　順番は初夜の順番とする

２・百合愛の専属メイド達は固定とする　護衛は転移先で任せる

３・子供ができた時　特徴から父親を判断する　判断できなくても全員の子として可愛がる

随時　追加あり　　以上


私が一人だけで過ごせる日はないのだろうか・・・

口をはさめる雰囲気ではなかった

　「一晩では物足りぬ」

　「二晩がいいんじゃないか？」

　「６日我慢して２日独占できるのですね」

　「そうだな　妥当だな」


私的には妥当じゃない