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運命とは

牽制

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それにしても このリストいろいろ使えそうですね

・・・確かに

 「複写して私も持っていていいですか」

 「もちろん」

満面の笑顔で返してくれた

あまり笑顔を見た記憶はないのだけれど 今の笑顔が腹黒そうに見えたのは気のせいだろうか?

「複写」して一部は収納にしまい もう一部をツヴァイに渡した

 「念の為 これから このリストの人物が集まっている部屋に行って 一応 牽制しておきましょうか」

って言うから ツヴァイとマリーナだけ連れて リストの人達がいる部屋の前の廊下に「転移」した

 「百合愛様 申し訳ないのですが外に逃げられないように窓の方に結界を張って戴けますか?」

 「もちろん!」

喜んでってつけてしまいそうな程 ワクワクする

 「結界」

 「ありがとうございます では 行きますが 百合愛様は安全の為 ここで待っていて頂けますか?」

 「いいえ 私達も一緒に行きます 各種防御しているので問題ないです」

だって 面白そうだから 此処まで来ておいて 廊下で待つなんて無いわ~

 「・・・では ご一緒に参りましょう」

そう言って ノックも無く扉を開いた

中の人の何人かはあからさまにビクッとして窓の方へかけて行った

フフフッ 外には出られないのだよ!!

必至に窓を開けようとしている

で~も~ む・だ・よ♪

 「おやっ すみません この部屋が使われているとは知りませんでしたので ノックもせずに開けてしまいましたね・・・所で何の集まりですか? このような場所に こんなにお集まりで・・・」

煌びやかな衣装を着ている人に話しかけている

この中で一番地位が高いのかな?

地図で確認する

・・・ん? 公爵なのか 高位貴族だね

ツヴァイの質問に顔を引き攣らせている

何の集まりか 言えないもよう

貴族は顔に感情を出してはいけないのではないのか?

ポーカーフェイスはどうした

 「あっ そうそう お伝えしておいた方が宜しいかと思いますので お伝えいたしますね 特別に 今 此処にいらっしゃられる方々は 魔王様 龍王様 クレメンテ様 百合愛様 及び王族の皆様の滞在する部屋のある階 及び居住区への立ち入りは禁止されています 立ち入った場合 捕縛されますので お気を付け下さい もちろん皆様のご親族や関係者も同様に捕縛対象です 迷い込んだなどの言い訳は通じませんのでお忘れなく」

 「何故 全員だと言い切れる 対象外もいるのではないか?」

 「では 立ち入り禁止の方々のリストがございますので読み上げますので 該当していない方がおりましたら 名乗り出てください」

ツヴァイが 私が渡したリストを読み上げていく度 皆の顔色がどんどん蒼白になっていく

ここにいる人の名前しか挙げていないからね

 「他にも立ち入り禁止の方はおります 基本 百合愛様の加護の黒いバラの模様と 使用者が固定の 百合愛様から頂いた腕輪をしている者 その中でも指名された者しか入れないのですよ ちなみに 今読み上げた中に名前が無かったという方は 居りましたでしょうか?」

居るわけないよね 判ってて言ってるのだから

 「・・・・・・・・・」

俺の名前はない と嘘をつく人もいないようだ

怖いよね 知ってて来たのだと 余程の馬鹿じゃなければ気付くだろうし

 「宜しいですか? 絶対に行かないで下さいね 捕縛は生死の有無は問わずに行われます・・・例え 公爵様であってもです 此処にいらっしゃらない方々にも通達がされますが お先にお知らせいたします 特別ですからね では おじゃましまして申し訳ございませんでした 失礼致します」

言いたい事だけ言って 促がされたので一緒に部屋から出た

廊下に出ると窓の結界を解除してから 私の部屋へと「転移」して戻ってきた
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