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ルーレシア魔国 魔王 シャルドネード

族長会議

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族長会議に参加 ナウ

 「昨日 泉に行って 水が湧き出るように掘った後 浄化をかけながら 何度か強制的に沢に流したので 私が帰る頃には 大分 綺麗な水になっています このまま 2~3日続ければ 強制的に沢に押し出さなくても 大丈夫になると思います」

 「ありがとう百合愛 だが 心配したぞ 気付いたら メイドと二人で城を出ていて」

 「この国にいる日数が 残り少なかったので 二人で行った方が 機動性が良くて でも 心配させてしまって 申し訳なかったです」

 「解ってくれたのならいい では 今後の事について 話そうか 宰相」

 「はい 改善の作業が終了したので エルフ達には森から出てもらっています 里の方のエルフも全員 仮の土地へ移動済みです 当分は テントを張って暮らしながら 里の建物を 解体した時に出た建材を使って 建物を建て直すようです 森全体に 百合愛様に結界を張って頂いておりますので 今後一切 エルフと 邪な考えを持つ者は 入れないようになっております」

 「先祖代々 我々エルフが あの土地を統べていたというのに・・・」

 「あの土地は きちんと管理させる為に 貸与していただけで エルフの土地という訳ではない 管理する事が できないようだから 返してもらうだけだ」

 「泉から遠くなる程 荒廃が顕著だ エルフに責任を取らせたら よろしいのでは?」

 「辺境にばらけて住まわせて 水を撒き 清浄化の魔法をかけさせ 土地がはやく回復するようにさせればいい」

 「いや 辺境ではなく 農耕地にばらけて 行かせ 回復させた方が良いだろう」

 「水魔法と 清浄化の魔法が使える者と 監視をする者のセットで行かせよう」

 「では エルフが逃走しない様に 追尾の足枷を用意しましょう」


会議の最後に 意見を求められた

私は国王でも 族長でもない なぜにシメが私?


 「ガッレシニア王国に戻った後 泉に行ってみます 妖精達に エルフ達は強制労働で現状回復をさせ 里自体 別の土地に移転させた事 泉の周辺に エルフと 邪な考えを持つものを入れないように 結界で覆っている事 泉と周辺の森を 以前のように綺麗に整え 管理も国で行っていく事 等 現状を話すのと 今まで 妖精達の 魔国での扱いを できれば エルフから正式に謝罪させ もし何か要望とかあったらなるべく叶えさせると伝えます 要望を聞きだしたら 一旦 シャルドネードにカフスで連絡を入れます 要望が通るのであれば それを言い 無理そうなら 代替案を提示してもらって それを又 妖精達に聞いてみます それらが履行されたら 魔国の泉にも 行って貰いたいと 伝えてみますね ただ すぐに妖精達が訪れてくれるようになるとも 言い切れないし 妖精達が来てくれてすぐに 土地が回復するわけではない と思います ですので 各地必要な範囲で 水の散布と 清浄化の魔法がけを 当分の間して下さい」

 「あっ あと もう一つ 何か異変を感じたなら 取り返しがつかなくなる前に 会議で取り上げ 種族内で問題を抱えず 同じ国に住む 同じ国民として 皆で解決する様にして下さい 泉の件は 一つの種族に任せず 国の重要な聖域として 皆で維持管理して下さい」

 「百合愛 ありがとう 本来なら 私達が気付いて 対処しなければならない事 申し訳なかった・・・」

 「「「「「「 百合愛様 ありがとうございました 」」」」」」

 「ふふ どういたしまして 皆さんで協力し合い 国をより良く向上させて下さいね」
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