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ルーレシア魔国 魔王 シャルドネード

魔国の土壌

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食後のお茶を まったりしながら 飲んでいると

コンコン

 「魔王様がおこしになりました」

カップを ソーサーの上に戻して 立ち上がるとちょうど

 「おはよう 百合愛」

と言いながら シャルドネードが 側に寄ってきて なめらかに 抱き寄せると こめかみにそっと KISSをしてきた

   「おはようございます」

えっ こういう時 頬に ちゅっとするべき?

期待するかのように 見つめられてるのだけど

う~~~~~

肩に手を置いて 少し屈んでもらって 頬に軽く ちゅってかえした

そういう生活圏で育ってないから

・・・恥ずかしい

シャルドネードの 満面の笑顔つきエスコートで 執務室に移動した

作物の件で話があると 言ったからか 執務室の中には 既に 数人待っていて 紹介してもらった

宰相 経済大臣 外務大臣・・・等 各種 お偉方だった

・・・かなり 緊張するんだけど

挨拶を交わし ソファーに座ると 侍従長が スッと飲み物を置いてくれた

ありがとうと言って 一口飲んで 落ち着いてから 魔国に入ってみて 思った事 聞きたかった事を 確認してみた

 「私がこの国に来て まず最初に思った事を 話させて頂きます 国境門を境に 土地の環境が違いすぎるのは 不自然です 緩やかに変わっているならまだしも 気候が同じなのに 土の状態が 全然違っていました パサついていて 水分が足りていないのが明らかで これでは作物が育つ訳がないと よくわかります 所で 魔国には 泉が湧き出る所は ありますか?」

 「確か あったはずだが」

 「泉の今の状態は わかりますか?」

 「いや エルフ管轄の 森の中にあったはず 管理はまかせてあるが 特に異常等の報告は 挙がっていない 何故 知りたい?」

 「確認して 至急 報告してもらった方がいいと思います とても綺麗な所だと言う事で ガッレシニア王国にある泉に 連れて行って貰った事があるのですが 泉には妖精さんがたくさんいて 何故そこに集まっているのか お話した所 妖精の世界から 浄化の為 順番に 泉に来ていて それは世界の均衡を保つ為に必要だと 又 ガッレシニアが豊なのは 浄化された水が 土地に浸透しているからだと 言っていました 魔国に 泉があるのに 土地が枯れているのは おかしいと思います」

 「「「「「・・・・・・」」」」」

 「わかった 確認させよう」

 「もし 泉の異常 妖精がいない場合 どうするかなのですが まずは泉の改善と ちょっと実験がしたいのです 農地に水を散布した後 清浄化の魔法を その土地にかけてみて 作物の実り具合に 変化が表れるのか 確認したいのです ただ 一月したら龍国へと移動しますので 短期で芽が出る作物があれば 植えてみたいのですが どうでしょう?」

 「検討しよう」

 「お願いします 少しでも作物の自給率を上げられるなら 安心ですよね 検討した結果 協力できる事がありましたら 協力しますので 連絡下さい あと 全然違う話なのですが 何人か耳を触らせてもらっていいですか?」

敵対している人は居なかったけど 二人だけ中立だったので それ以外の人に付加させて貰った

シャルドネードや 迎えに来てくれた騎士達や メイド達にも付けたから 噂がまわっていたのか 嫌な顔をしないで 応じてくれた

その後は 話し合いを他の人達でやって貰って 私だけ先に部屋へ 帰らせて貰った

シャルドネードに 送って行くと言われたけれど 話し合いを 抜けてもらう訳にはいかないから 侍従長に送ってもらうから大丈夫だと言って 部屋をあとにした

とても 未練がましそうに見てこられたけど 見なかったという事に・・・
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