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ガッレシニア王国 神官長 クレメンテ

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今 私は クレメンテと滝に来ている

午後の練習の時間を潰して お昼を食べてすぐに 城を出た

明るいうちに 滝を見る為だ

滝壺周辺に 水晶が出来ていて 光に当たって キラキラと綺麗だから 見せたい と言われたからだ


今日も飛沫と 夕闇を呼び出して 遊び込みの狩りをさせている

夕闇が狩った獲物は 一旦 私の収納に入れ 解体した後の素材を クレメンテの腕輪の中へ 収納していった

妖精の泉へ続く道ではない方へ行く為 浅瀬を渡っている途中 ぬめった あいつが現れた テッテレ~

えっ 滅多に現れない レアモンスターじゃないの?

前回と同じ「烈風」で 首ちょんぱして 収納したけど そんな ひょいひょい 出てきていいものなのか?

首を傾げながら 川を渡りきった


二又を 左へ進み 暫く行くと 滝が見えてきた

そんなに 高さはないのだけれど カーテンのように 川幅いっぱいに 流れ落ちて来て 光に当たって 水飛沫も キラキラしているが 川底もキラキラとしていた

覗いてみると 天然の水晶が びっしり生えていた

川に入ったら ぐさぐさ 刺さりそうだ

普通 水晶って言ったら 地下の奥深く 高温多湿の場所にあるって イメージなんだけど・・・

ここは 異世界だから でき方が違うのかな?

収納から シートと 小さめのタープテントと おやつセット を出し 滝を見ながら まったり過ごし 綺麗な景色と空気で 随分と 心が癒されるのを 感じられた

・・・なんだかんだ 気を張った生活を しているのかもね


クレメンテやマリーナ 護衛の皆に 連れて来てくれて ありがとうと伝えると 皆 私達も来たかったので ご一緒できて 良かったですってかえしてくれた

人に恵まれているな~

嬉しいね


テッテレ~

帰りも あのぬめったやつが出た

なんなんだ本当に だんだん ありがたみが薄れてくるよ

こんな簡単に手に入るなんて 値崩れ起こさないか?

・・・よしっ もったいぶって 一匹ずつ 小出しにしよう

そうしよう


*ぬめったあいつには ちゃんと セレーネニウスという 美しい名があるのだが 百合愛は イメージが違うと言って 意地で 名を口にしないだけであった
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