上 下
46 / 189
ガッレシニア王国 第1王子 アイゼン

散歩という名の

しおりを挟む
朝食の時 明日 散歩に行って来ていいですか?と聞いたら

 「かなり 歩くのだろう? 他の騎士や魔術師も 体力強化の為 何人か 参加させても いいか?」

 「前回 面接を受けていない者達を呼びます 百合愛様のご協力を お願いしたいのですが 宜しいでしょうか?」

 「百合愛が 行動を共にしても 良いと思う者を 選んでくれ」

願ってもない申し出 答えはもちろん

 「悦んで!!」


午前中に面接会場を 整えてくれたので さくさくと 仕分けを済ませた

前と同じように 右耳にバラの模様をつけた人と 中立だった人の資料を渡し この人達なら 一緒に行動しても大丈夫な事を伝えた


 「では 前回選ばれた者達と この者達を 何組かに分けますので 散歩の都度 順番に お連れ下さい」

 「では 明日の朝食後から お願いします お昼は 明日行く人数が決まったら 料理長に人数分 頼んでおいて貰っていいですか?明日の朝食前に 受け取りに行き 私の収納に入れておきますので」

 「わかりました 人数が決まりましたら 依頼しておきます」


いつもより早く起き マリーナの手により 仕度を済ませ 厨房へ向かった

 「ヴェーダ料理長 お手数おかけして 申し訳ないです」

料理長とは知り合いだ

お披露目の何日か前 朝の給仕が終わった頃 マリーナに 厨房へ連れて行って貰って 挨拶&マーキング を済ませておいたんだよね

そ ・ し ・ て  何かの時に 融通して貰える様 前回の散歩の後に お肉の賄賂も 渡し済みだ

ふっふっふっ 私に抜かりなし

 「おう 用意はできてるぞ 持って行け」

 「ありがとうございます 早速 入れさせて貰います 今日も 散歩に行ってくるので お土産 期待してて下さいね」

 「散歩? 狩る気満々じゃねぇか?」

 「いいえ散歩です 不遇にも 出会ってしまったら 倒すだけですよ~」

 「物は言いようだな 気をつけて行って来い」

 「はい 行ってきます」


マリーナと 私の護衛2名 選抜Aチーム(騎士30名 魔術師10名)で出発

何だろう 物凄く 大所帯なんだけど 散歩というより 演習?

私は差し詰め 教官って感じか?

全部で6チームあるんだけど 週休一日で 他は毎日の散歩を 期待されているのかな?

書庫の本を 一通り憶えて やる事もなくて暇になっていたから いいんだけどね~


私の横にマリーナ すぐ後ろに魔術師たち その後ろに 騎士達と私の護衛2名 の順に進む 始めに「身体強化」をかけたけど 魔術師たち体力ないからね

ぎりぎり 付いて来れる位の速さで 行こうと思って この順番にしてみた

地図を見ながら 獲物を求めて LET’S GO!


獲物とかが弱いうちは 騎士や魔術師達に倒すよう 言ってある

森の浅い場所では 魔術師たちも 体力・気力が充分あると思うから 経験値を稼がなきゃね

獲物を見つけたら 魔術師達に静かに来る様 手で指示を出し タイミングを計って なるべく風魔法で首を狩らせる

魔法の効き難い獲物は 騎士達に倒させた

返り血は「清浄化」と「消臭」で消した

・・・まぁ 消さないで 他の獣や魔獣を おびき寄せてもいいんだけど 臭いと ビジュアルがね よろしくない

魔術師や騎士達が倒した獲物たちは 括りを別にして 収納しておいてあげた

・・・彼等の手柄の分は 別に買い取ってもらって 分配してあげなくちゃね


右に左に 進んだり 下がったりしながら 獲物を倒し 徐々に 奥地に向かって進んで行く

ほぼ獣道だ(笑)

獲物の強さも 徐々に強くなって行く

そろそろ 魔術師たちの 魔力量は限界かな?
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

赤い死神の大侵攻作戦で王国を蹂躙します…しかし、その前に無敵の戦神が立ち塞がりました

古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄され
ファンタジー
かつて地上に大帝国を築き上げた女帝シャラザールは、魔王を退治した功で神の一員として天界に招かれていた。しかし、曲った事の大嫌いな戦神は酷いことをする神々を次々に地上に叩き落とし、ついに全能神ゼウスの怒りを買い地上に落とされる。一方ノルディン帝国の若き英雄は恋人を殺されてその国一つ滅ぼして赤い死神と恐れられていた。地上に叩き落されたゼウスの子供らがシャラザールのいるマーマレードの地に侵攻を始める時、シャラザールは自らの子孫のクリスティーナに憑依しこれに対抗しようとする。 「邪な心を持つやつは許さん!」シャラザールの怒りが炸裂する時、神も仏も弾き飛ばされます。 「娘の命を救うために生贄として殺されました・・・でも、娘が蔑ろにされたら地獄からでも参上します」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/237012270/474495563 の千年後のお話です。 「皇太子に婚約破棄されましたーでもただでは済ませません!」https://www.alphapolis.co.jp/novel/237012270/129494952の3年前の物語です。この話が最初なのでこの話から読み進めていけるはずです。 今回も底抜けのハッピーエンドを狙います。 無敵の戦神シャラザールの前に悪は栄えません! 小説家になろう、カクヨムでも掲載中

アルバートの屈辱

プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。 『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

元カレの今カノは聖女様

abang
恋愛
「イブリア……私と別れて欲しい」 公爵令嬢 イブリア・バロウズは聖女と王太子の愛を妨げる悪女で社交界の嫌われ者。 婚約者である王太子 ルシアン・ランベールの関心は、品行方正、心優しく美人で慈悲深い聖女、セリエ・ジェスランに奪われ王太子ルシアンはついにイブリアに別れを切り出す。 極め付けには、王妃から嫉妬に狂うただの公爵令嬢よりも、聖女が婚約者に適任だと「ルシアンと別れて頂戴」と多額の手切れ金。 社交会では嫉妬に狂った憐れな令嬢に"仕立てあげられ"周りの人間はどんどんと距離を取っていくばかり。 けれども当の本人は… 「悲しいけれど、過ぎればもう過去のことよ」 と、噂とは違いあっさりとした様子のイブリア。 それどころか自由を謳歌する彼女はとても楽しげな様子。 そんなイブリアの態度がルシアンは何故か気に入らない様子で… 更には婚約破棄されたイブリアの婚約者の座を狙う王太子の側近達。 「私をあんなにも嫌っていた、聖女様の取り巻き達が一体私に何の用事があって絡むの!?嫌がらせかしら……!」

月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~

真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。

最強の職業は付与魔術師かもしれない

カタナヅキ
ファンタジー
現実世界から異世界に召喚された5人の勇者。彼等は同じ高校のクラスメイト同士であり、彼等を召喚したのはバルトロス帝国の3代目の国王だった。彼の話によると現在こちらの世界では魔王軍と呼ばれる組織が世界各地に出現し、数多くの人々に被害を与えている事を伝える。そんな魔王軍に対抗するために帝国に代々伝わる召喚魔法によって異世界から勇者になれる素質を持つ人間を呼びだしたらしいが、たった一人だけ巻き込まれて召喚された人間がいた。 召喚された勇者の中でも小柄であり、他の4人には存在するはずの「女神の加護」と呼ばれる恩恵が存在しなかった。他の勇者に巻き込まれて召喚された「一般人」と判断された彼は魔王軍に対抗できないと見下され、召喚を実行したはずの帝国の人間から追い出される。彼は普通の魔術師ではなく、攻撃魔法は覚えられない「付与魔術師」の職業だったため、この職業の人間は他者を支援するような魔法しか覚えられず、強力な魔法を扱えないため、最初から戦力外と判断されてしまった。 しかし、彼は付与魔術師の本当の力を見抜き、付与魔法を極めて独自の戦闘方法を見出す。後に「聖天魔導士」と名付けられる「霧崎レナ」の物語が始まる―― ※今月は毎日10時に投稿します。

五歳の時から、側にいた

田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。 それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。 グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。 前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。

【完結】私だけが知らない

綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。 優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。 やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。 記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位 2023/12/19……番外編完結 2023/12/11……本編完結(番外編、12/12) 2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位 2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」 2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位 2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位 2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位 2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位 2023/08/14……連載開始

処理中です...