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ガッレシニア王国 第1王子 アイゼン

散歩?

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コンコン

「失礼します 百合愛様の森林散歩 護衛の 任務報告に参りました」

・・・護衛騎士の報告・・・


何故か 百合愛様が 行く方 行く方 に 獲物や魔獣 が現われまして あえて 確信を持って 向かって行っていた様な・・・

魔獣に 囲まれた時は 手を出す間もなく どこから取り出したのか 見た事のない形の 片刃の剣と 魔法を駆使して 倒されていました

返り血を浴びておりましたが「清浄化」と「消臭」で すぐに 消すようにしているようでした


倒された魔獣と 百合愛様が持っていた剣は いつの間にか 消えており 魔術師が言うには 収納の魔法を使ったのでは?との事です

かなりの量を 収納できるのでは? と思われます

今回の散歩で 本人曰く 偶々 遭遇してしまったから 倒したという 動物や魔獣の数は 3桁に及んでいたかと・・・


アイゼン 「偶然 遭遇にしては 多すぎないか?」


百合愛様は「この森は 動物が多いのですね~」と仰られて 散歩を 楽しんでおられる様でした

ただ かなり速いペースで 歩かれており 私達はひたすら ただ黙って 置いて行かれない様 精一杯 ついて行く という感じでした

魔術師は 体力がかなり 厳しい様でしたが 百合愛様が 時々全員に「身体強化」と「回復」をかけて下さいまして なんといいますか 有り難かったのですが これは 私達の思っていた 散歩ではなく まるで行軍の様でした


途中 開けた所で「結界」を張って下さって 休憩をとりましたが 魔術師が見た所 視界遮断・害意ある者の侵入不可・物理と魔術防御が 絶妙なバランスで施されていたようで すごいと目を見張っていました


お昼とか用意せずに すぐ 出発されていたので 途中で狩った 獲物でも食べるのかと 思っておりましたが テーブルと 椅子を人数分 出した後 テーブルの上に 温かいお料理と 飲み物を 全員分 出して下さいました

とても美味しかったのですが 初めて食べた料理や 味付けでしたので おそらく 百合愛様の故郷の物かと・・・

百合愛様の収納は 容量も計り知れないのですが 料理は温かく 飲み物は冷えていましたので 入れた時間で停止しているようです


右に行ったり 左に行ったり 少し戻ったり

道を 真っ直ぐ歩かなかった上 魔獣等との戦闘で 方向感覚が判らなくなり いつの間にか 森の奥へ 奥へと 誘導されていたような・・・


帰城したおり 付き添った 我々全員に向けて とてもいい笑顔で

 「とても楽しい散歩でした お付き合い下さって ありがとうございます」

と仰って「回復」をかけて下さいました


以上 ご報告を 終わりに致します



何ともいえない空気が流れたのは 仕方のない事だと思う

やっと おねだり してきたと思ったら・・・

普通に山道を歩いていれば そこまで魔獣とは 遭遇しないだろう

・・・偶々とは言い難いだろう

アイゼン 「これは 散歩 であっているのか?」

ツヴァイ 「散歩 と言うには 突っ込みどころ満載 なのですが・・・」

 「余裕で 勝っているようだから 危険という 認識が あるのかどうか・・・注意しづらいな」

 「一人で戦って 無傷とは どうやら 高レベルの戦闘能力を 保持されているようですね 百合愛様は」

 「散歩と言ってるって事は 日課にされそうで 怖いのだが」

 「いっその事 騎士と魔術師の 体力強化に 順番について行かせる というのはどうでしょう かなりの強行軍の様ですし」

 「一通り 百合愛の面接を 受けさせる必要が あるけどな」

 「そうですね 加護を授けられた者 と 百合愛様の許可があった者のみ の 参加になりますね」

 「そうだな そうした方が いいだろう」

 「では 次に 散歩したいと仰られたら その様に対応致します いつでも出来るよう 準備しておきます」
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