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寂しい夜
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「自己表示」の内容を見て にまにましている時に トントンと扉が叩かれた
「どうぞ」といったら マリーナが 寝室に入ってきた
「アイゼン王子がお越しになりましたが どうされますか?」
「お会いします お通しして下さい」
と言って 居間に移動してから 迎え入れた
どうぞ おかけ下さいと ソファーを進めたのですが 「夜分だから 直ぐにお暇するから 大丈夫」 といわれ 立ったまま話し出した
予定より 随分長く 召喚の為 王城に逗留していた 3名に それぞれの補佐官から 仕事が溜まってきたので 早く帰ってくるよう 催促が来たらしい
神官長は 明日の午後には 神殿の方へ戻り 魔王 龍王は 明後日の朝に 帰国の途につく事に なったそうだ
しばらくは 会えなくなってしまうので 午前は 神官長と朝食&庭で散歩 午後は 龍王と昼食&街の散策 魔王と夕食&夜空を見ながらの会話と それぞれ 希望がでたので お願いしていいかな との事だった
予定など 何も入って居ないので その希望に沿う事になった
王子は 3名が帰った後 1ヶ月 共に過ごせるので ここは譲る事にしたらしい
ただ 「私とも後でデートしてくれ」 と耳元で囁いてから 部屋を出て行った
ドキッとして 赤くなったのは 仕方のない事だと思う 熱くなった頬を 手で押さえた
・・・そんなこと 言われた事 ないんだからね
私の事 嫁にしたいって 本気なのか・・・
う~ どうしよう 何ともいえない複雑な気分だよ・・・
こっちは こんなに早く 嫁に行く予定なんか まるっきりなかったのだから
ベッドに入って眠ろう 今日はいろいろな事があって ちょっと疲れちゃった
そっと目を閉じた
ハ~ 溜息が出た 確かに 身体も 頭も 疲れているのに 眠れない
久々に部屋に1人だ・・・
魔方陣が現れてから ずっと 両親と弟が 一緒の部屋で 寝てくれていた
みんな 大丈夫かな 心配してるよね 私も心配だもの みんなの事
グスッ もう 会えないんだよね
私は 一人 この世界で 頑張って 生きなきゃ
一人か ・・・
スマホを取り出し みんなとの 笑顔の写真を 一枚 一枚 その時の事を 思い出しながら見ている内に いつの間にか眠りについていた
一筋の涙が 枕へと 吸い込まれるように 流れ落ちていた
明かりを消しに 部屋へと 静かに入ってきたマリーナは 頬の涙の痕に気付き そっと 部屋を抜けると 濡らしてきたハンカチで 瞼と頬の涙を拭い 頭を 優しく撫でながら どんな時も 一番近くに侍り 心身共に お守りすると 決意を新たにするのだった
「どうぞ」といったら マリーナが 寝室に入ってきた
「アイゼン王子がお越しになりましたが どうされますか?」
「お会いします お通しして下さい」
と言って 居間に移動してから 迎え入れた
どうぞ おかけ下さいと ソファーを進めたのですが 「夜分だから 直ぐにお暇するから 大丈夫」 といわれ 立ったまま話し出した
予定より 随分長く 召喚の為 王城に逗留していた 3名に それぞれの補佐官から 仕事が溜まってきたので 早く帰ってくるよう 催促が来たらしい
神官長は 明日の午後には 神殿の方へ戻り 魔王 龍王は 明後日の朝に 帰国の途につく事に なったそうだ
しばらくは 会えなくなってしまうので 午前は 神官長と朝食&庭で散歩 午後は 龍王と昼食&街の散策 魔王と夕食&夜空を見ながらの会話と それぞれ 希望がでたので お願いしていいかな との事だった
予定など 何も入って居ないので その希望に沿う事になった
王子は 3名が帰った後 1ヶ月 共に過ごせるので ここは譲る事にしたらしい
ただ 「私とも後でデートしてくれ」 と耳元で囁いてから 部屋を出て行った
ドキッとして 赤くなったのは 仕方のない事だと思う 熱くなった頬を 手で押さえた
・・・そんなこと 言われた事 ないんだからね
私の事 嫁にしたいって 本気なのか・・・
う~ どうしよう 何ともいえない複雑な気分だよ・・・
こっちは こんなに早く 嫁に行く予定なんか まるっきりなかったのだから
ベッドに入って眠ろう 今日はいろいろな事があって ちょっと疲れちゃった
そっと目を閉じた
ハ~ 溜息が出た 確かに 身体も 頭も 疲れているのに 眠れない
久々に部屋に1人だ・・・
魔方陣が現れてから ずっと 両親と弟が 一緒の部屋で 寝てくれていた
みんな 大丈夫かな 心配してるよね 私も心配だもの みんなの事
グスッ もう 会えないんだよね
私は 一人 この世界で 頑張って 生きなきゃ
一人か ・・・
スマホを取り出し みんなとの 笑顔の写真を 一枚 一枚 その時の事を 思い出しながら見ている内に いつの間にか眠りについていた
一筋の涙が 枕へと 吸い込まれるように 流れ落ちていた
明かりを消しに 部屋へと 静かに入ってきたマリーナは 頬の涙の痕に気付き そっと 部屋を抜けると 濡らしてきたハンカチで 瞼と頬の涙を拭い 頭を 優しく撫でながら どんな時も 一番近くに侍り 心身共に お守りすると 決意を新たにするのだった
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