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麻友結 驚愕

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百合愛は昼休みに入るとひょっこり現れた

のんきに「おはよ~」って

もう昼だよ!!

無事にプレゼントを渡して なんで遅刻したのかを聞いた

遅れてきた理由を話してくれる様だけど 言いよどんでいる

とても気になる 簡単な理由じゃないっぽい

プレゼントは何かと聞かれたから おそろいのピアスと答えたら

とても喜んでくれた

今 氷ないから 家帰ってから お互いにピアッサーで開けてつけようって事になった よかった

自分で開けるの ちょっぴり恐かったんだよね だって一応 女の子だからね

食後 食堂では他の人がいて話せないというから 茶室の前庭にある東屋に移動した


とんでもない話だった


にわかには信じられなくて 信じたくなくて

証拠を見せろなんて 子供じみた事を言ってしまった

だって 私には 常に足下にあるという魔方陣 見えないから

本人にしか見えてないといわれたから

おもむろに 百合愛はプレゼントのラッピングを 丁寧に開け始めた

ピアスとピアッサーを取り出すと もう片方の掌を上に向け

 「氷」

と一言  掌の上に氷が乗っていた

 「この氷で 耳を冷やしてから ピアスホールを開けて欲しい」

と言われた 震える手で 氷を触ったら 冷たかった

本物だ・・・

ポケットからハンカチを取り出すと その上に氷をのせ 百合愛の耳を冷やした

開ける時 緊張したが 上手く出来た

両耳にピアスを付け終わると ピアスを触り「自動修復付与」と言うと ピアスが 「清浄化」「除菌」「回復」というとピアスの周辺の耳が

淡く光っていた

次に おそろいのを見せようと思って入れていた ポケットのピアスを 私の耳に付けてくれ

その後 同じように「自動修復付与」と言ってくれた

これで 壊れる恐れはなくなったのか?

つづいて 「清浄化」「除菌」「回復」と百合愛が言うと ほんのり温かみを感じると共に 痛みがスーっと消えた びっくりした


全部 本当の話なんだ 近いうちに別れがくるんだ

心臓が痛いどうしよう どうしよう 頭がまわらない

いやだ~いなくならないでって泣き叫んでしまった


百合愛は静かに 右腕の手首にいつも付けていた パワーストーンのブレスレットを外すと「複写」してポケットに

もとの付けていた方を両手に持つと「自動修復」「状態異常回復」「使用者固定」を付与して 麻友愛の右手首に通した

ポケットの中のブレスレットを取り出し「自動修復」「状態異常回復」「使用者固定」を同じように付加し 百合愛自身 右手首に付けた

 「これで 二つも 私達だけのおそろいが出来たね 麻友結は 私にとって たった一人 大切な親友だよ いつまでも忘れないし いつまでも忘れないで 憶えていて欲しい」
     
    

て言ってぎゅってしてくれた

笑った顔を残しておきたい といって写真を撮った

お互い 泣き笑いの顔

 「「これじゃ駄目じゃん」」っていって少し笑った

その後 会心の笑顔が出るまで ポーズを変えながらひたすら撮った

いつのまにか 昼休みが終わって 授業が始まっている時間だった

これ 私一人が怒られるパターンじゃない?

 「そだね~」

軽く言うな!!もう開き直ってとことん話し合うことにした

この後 どうするのかとか いろいろ聞いた

まぁ 百合愛らしい というか なんというか

これ 私に話が来たときに上手く対処できるか?

上手く乗り切れたら 女優にもなれそうな気がする

毎日 学校帰りに近況を聞きに と言う理由で 百合愛の家に寄る事に決めた

もし 転移してしまって いなくなってしまっても インターネットに投稿して しばらくは探している風にするからって言っておいた


下校時間 帰り間際に 

 「中学の時 借りて?いや 押し付けられて?読んだ転移・転生の物語 とっても 今 役に立ってる 本当にありがとうね 読んでてよかったよ 咄嗟にいろいろ出てきたから・・・またね!!「転移」」

と言って消えてしまった

いつの話だよ!かな~り 昔じゃねぇ 相変わらず すごい記憶力だな おい
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