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麻友結との出会い

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百合愛 と 出会ったのは 中学の入学式の日だ

入場の前 廊下に出席番号順に並んだ時に隣になった

肩甲骨の下まで伸ばされた見事な黒髪のストレート めっちゃ色白で儚げな美少女 どこの深窓のご令嬢だよって

 (実際は 護身術を習ってたり 乗馬をしてたり 活動的だったけど どこのメーカーの日焼け止め塗ったらそうなるんだよ!!)
                 
対して 自分は 茶髪ショート 部活でこんがり焼けた野生児ってかんじで 見たところ 共通点といえば

推定 Aカップのささやかな胸ぐらいだろう

 (今では 共通点ではなくなっている 百合愛だけすくすくと Dカップに育てあげていた)

どうやって 詳しく知りたい 切実に・・・心の俳句

だから 話したいけど 話しかけるのに躊躇していた

授業が始まって最初のテスト結果発表で 百合愛は全教科満点の主席だった

 (この子 欠点って ないのかよ 完璧かよ・・・おそろしい子)

そういえば 代表挨拶 していたな・・・なるほど

私といえば 春休み遊びまくっていたせい&もとからの頭のせいで 散々だった

だが 神は私を見放しては いなかった

担任が百合愛に 隣だし 麻友結の勉強見てやってくれって 頼んでくれた

 (ごめんなさい 陰で 髪に見放されたバーコードって呼んでいて)

これからは きちんと呼ぶよ 津田先生・・・心の中でも


百合愛は毎日 放課後に勉強を見てくれるようになった

始めは 放課後に勉強の話しかしなかったが 徐々に休み時間にも 一緒にいるようになって 勉強以外の話もするようになった
 
 (ずいぶんと 最初の印象を覆させられたけど 好ましかった)


2年にあがっても 同じクラスになれた

徐々に成績も上がっていって 中間ぐらいの順位になっても ずっと放課後の勉強会は続いていた

 
3年も 同じクラス 

放課後の勉強会は 私の部屋に変わり 休みの日にも一緒に遊びにいったり 勉強したり 大親友になっていた


成績は上位になっていた

 (母は百合愛に頭があがらないと言っていた 感謝してもし足りないと)
         
知らなかった 粗末な頭を 嘆いてた 足を向けて眠れないと ・・・えっそこまで
                

おかげさまで 高い偏差値の有名進学校に合格できました

 (百合愛様に ありがとうと伝えてくれと 母から 事の成り行きを聞いて 春休みに集まった 親戚一同に言われた)
     
親友が いつの間にやら 様付きに・・・崇められてた


そして 今日 5月15日 百合愛の誕生日だ 朝一で渡そうと プレゼントを用意した

おそろいのデザインの誕生石のピアス

百合愛はエメラルド 私は9月でサファイア 

 (奮発したから 小遣い足りなかったけど 母からの資金提供があった)
         
なぜなんだ 小遣いUPは しぶるのに・・・即断即決だった


うちは進学校だけど 校則はゆるい 成績がよければ 文句は言われない

ラウンド・ブリリアンカットの誕生石を プラチナ1000の台座にのせている

シンプルなデザインにした 喜んでくれるかな

だけど 百合愛は朝学校にこなかった 理由はわからない

先生も聞いていないようだ ぷりぷり怒っている

  「休む時は必ず連絡入れるように」

だって 

まーそりゃそうだ 学校にいる間は スマホの電源を切らなきゃいけないから 連絡も出来ない


帰りに寄ってみるか
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