何で僕を?

大器晩成らしい

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城の裏手にある、解体場へ行き、月夜が収納から、ラージフォレストファング、レッドキラーベア、ギガンテウスオオジカ、アースドラゴンを次々と出していった。

せっかくクリーンをかけたのに、出した途端、血生臭い臭いが再び・・・うっぷ。

収納の自動解体とか自動洗浄、自動滅菌の機能を、敢えてOFFにしていたみたい。

ラピスさんが居たからかな?

収納の機能を知られないようにしたのかも。

ギガンテウスオオジカ4頭の内1頭、レッドキラーベア達に腹部を食べられていた所為で、皮とか肉とかがダメになってはいるけど、それ以外は、脳天を狙って、一撃で倒したから、いい素材が取れると思う。

ドラゴンも、尻尾と後ろ足は、本体から切り離されてはいるけど、それ以外の箇所は、無駄に傷を付けないよう、気を付けながら戦ったから、鱗とか、目玉とか、いい状態だと思う。

解体場に居る人とか、財務長官さんがニコニコしながら、うんうん頷いているし。

好感触。

結構いい値段で、引き取ってくれるんじゃないかな?

「では、査定しますので、少々お待ち下さい」

待っている間、解体済みの素材を保管しているという、隣の倉庫の中を見せて貰った。

倉庫の在庫管理をしている人に、レア素材を見せて貰ったんだけど、〝もし、ここにある素材を手に入れたら是非、買い取らせて下さい〟ってリストを渡された。

なんでも、ワンランク上の装備や、防御アイテム、上級の薬を作るのに必要だとか。

「もし、手に入れたら、持ってきます」

「宜しくお願いします」

魔物の生息域とか、強さとかを訊きながら、一通り回っている内に、査定が終わったみたいで、解体場の人が呼びに来たから、〝ありがとうございます〟ってお礼を言ってから、隣の解体場へ。

「お待たせしました。内訳は、このようになります」

内訳の内容を見ると、

ラージフォレストファングAランク×47頭(良47×金貨80枚)

レッドキラーベアAランク×3頭(良3×白金貨2枚)

レッドキラーベアDランク×1頭(良1×白金貨1枚)

ギガンテウスオオジカCランク×4頭(良3×白金貨1枚、金貨20枚・劣1×金貨42枚)

アースドラゴンAAAランク×1頭(良1×黒金貨8枚)

「全部で、黒金貨12枚、白金貨8枚、金貨62枚になります」

黒金貨って、日本円で約1000万円だから・・・全部で1億2862万円!!

凄っ!!

「どうされます?ギルドカードに入れますか?」

コクコク

もちろん。

黒金貨とか白金貨なんて、普段の買い物で、使う事はないからね。

「葵ちゃんのカードに全額「月夜と半々でお願いします」」

何で全額、僕のカードに入れようとするかな?

僕一人で倒した訳じゃないのに。





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