何で僕を?

大器晩成らしい

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「月夜様、この後、どうされますか?まっすぐ城に入られますか?」

食後、紅茶を飲んでる時、ラピスさんが月夜に、今日の予定を訊いていた。

そう言えば、僕も聞いてない。

「ん~、そうだなぁ、別荘の話が纏まらなかった時の為にと思って、とってあったから、特にこれって予定はないんだよね。葵ちゃん、街の中でも、見て回る?」

えっ、すぐに城に帰らなくて、大丈夫?

きっと、宰相さんあたりなんか、早く帰ってきてって思ってるんじゃない?

何ていったって、急に10日も、城を空けるって言った訳だし。

「何時くらいまで大丈夫かな?」

「門が閉まる前?」

流石に、それはダメでしょ。

僕達が、城下に戻って来てるって事を、もう、城の人達は知ってるんじゃない?

門でチェックしてるし。

ギリギリまで帰らないって・・・

「お昼食べたら、余裕をもって戻ろう」

「え~」

「え~、じゃない。・・・あっ、そうだ、職人ギルドに、また行きたい。入ってすぐに展示品、あったでしょ?昨日さらっと見ただけだったから、きちんと見てみたいかな。後でじっくり見ようって言ってたのに、見れなかったし。・・・そういえば、ボールサムさんが来たら起こしてくれるって言ってたのに、起こしてくれなかったよね」

ジ~~~。

「うっ、だって、凄く可愛い顔で寝てたから。それに、職員が戻ってくるの、遅かったしね。手続きが終わって、ギルドを出る時にはもう、暗くなりかけていたから。でも、ゴメンね?起こさなくて」

納得いかない部分もあるけど、シュンってされると、ねぇ?

「・・・うん、分かった」

って言うしかないよね。






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