277 / 358
276
しおりを挟む
暫らく、草原を走り続け、途中何ヶ所か、町や村があったけど、素通りして行った。
「城が見えてきました」
御者席からの声に、
「えっ、ほんと?月夜、見たい」
月夜に抱き上げて貰い、天窓から顔を出し、前方を見た。
・・・う~ん、微かに見えるような、見えないような。
「まだ、よく見えないね?」
「そうだね。この距離だと~、後、30分ってとこかな?」
「はい、そのくらいで着きます」
「お昼まで、まだまだだよね?」
「そうですね。かなり時間がありますね」
「じゃあ、お買い物も行けるね」
「教会の用事が終わったら、パンケーキを食べに行く前に、少し回る?後は、別荘の話が早く纏まれば、その後も、いろいろと見て回れるかもね」
「やった!僕、ふわもこのラグが欲しい。暖炉の前に置くやつ。どこに売ってるかな?この前行った家具屋さんに、あるかな?」
「あ~、どうだろう。ラピス、どう思う?」
「そうですね。その家具屋にも置いてあるとは思いますが、ラグやカーペット等の敷物専門店の方が、いいのではないでしょうか。そちらの方が、色も形も、豊富に取り扱っておりますので」
「じゃあ、そこで。連れて行って貰って、いいですか?」
「もちろん、いいですよ。パンケーキのお店も、任せて頂ければ、美味しい所にご案内致しますよ」
「お任せで!」
「畏まりました」
さっき、ラピスさんに連れて行って貰おうって話していたから、丁度いいね。
「葵ちゃん、さっきより、ハッキリ見えるようになってきたよ」
ラピスさんとの会話に夢中になってて、前を見てなかった。
あっ、本当だ。
さっきよりは、くっきりしてる。
でも、凄く小さい。
「そろそろ中に戻る?」
「うん、まだ、着かないみたいだし、ずっと抱えあげてたら、月夜も疲れちゃうでしょ?」
「葵ちゃんは子猫のように軽いから、全然、平気だよ?」
「ん~、でもいいや。座ろう」
太ってる訳じゃないから、重くはないだろうけど、それなりに育ってるから、子猫のように軽いは、無いからね。
「城が見えてきました」
御者席からの声に、
「えっ、ほんと?月夜、見たい」
月夜に抱き上げて貰い、天窓から顔を出し、前方を見た。
・・・う~ん、微かに見えるような、見えないような。
「まだ、よく見えないね?」
「そうだね。この距離だと~、後、30分ってとこかな?」
「はい、そのくらいで着きます」
「お昼まで、まだまだだよね?」
「そうですね。かなり時間がありますね」
「じゃあ、お買い物も行けるね」
「教会の用事が終わったら、パンケーキを食べに行く前に、少し回る?後は、別荘の話が早く纏まれば、その後も、いろいろと見て回れるかもね」
「やった!僕、ふわもこのラグが欲しい。暖炉の前に置くやつ。どこに売ってるかな?この前行った家具屋さんに、あるかな?」
「あ~、どうだろう。ラピス、どう思う?」
「そうですね。その家具屋にも置いてあるとは思いますが、ラグやカーペット等の敷物専門店の方が、いいのではないでしょうか。そちらの方が、色も形も、豊富に取り扱っておりますので」
「じゃあ、そこで。連れて行って貰って、いいですか?」
「もちろん、いいですよ。パンケーキのお店も、任せて頂ければ、美味しい所にご案内致しますよ」
「お任せで!」
「畏まりました」
さっき、ラピスさんに連れて行って貰おうって話していたから、丁度いいね。
「葵ちゃん、さっきより、ハッキリ見えるようになってきたよ」
ラピスさんとの会話に夢中になってて、前を見てなかった。
あっ、本当だ。
さっきよりは、くっきりしてる。
でも、凄く小さい。
「そろそろ中に戻る?」
「うん、まだ、着かないみたいだし、ずっと抱えあげてたら、月夜も疲れちゃうでしょ?」
「葵ちゃんは子猫のように軽いから、全然、平気だよ?」
「ん~、でもいいや。座ろう」
太ってる訳じゃないから、重くはないだろうけど、それなりに育ってるから、子猫のように軽いは、無いからね。
0
お気に入りに追加
1,215
あなたにおすすめの小説
目覚ましに先輩の声を使ってたらバレた話
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
サッカー部の先輩・ハヤトの声が密かに大好きなミノル。
彼を誘い家に泊まってもらった翌朝、目覚ましが鳴った。
……あ。
音声アラームを先輩の声にしているのがバレた。
しかもボイスレコーダーでこっそり録音していたことも白状することに。
やばい、どうしよう。
お客様と商品
あかまロケ
BL
馬鹿で、不細工で、性格最悪…なオレが、衣食住提供と引き換えに体を売る相手は高校時代一度も面識の無かったエリートモテモテイケメン御曹司で。オレは商品で、相手はお客様。そう思って毎日せっせとお客様に尽くす涙ぐましい努力のオレの物語。(*ムーンライトノベルズ・pixivにも投稿してます。)
【完結】婚約破棄された僕はギルドのドSリーダー様に溺愛されています
八神紫音
BL
魔道士はひ弱そうだからいらない。
そういう理由で国の姫から婚約破棄されて追放された僕は、隣国のギルドの町へとたどり着く。
そこでドSなギルドリーダー様に拾われて、
ギルドのみんなに可愛いとちやほやされることに……。
美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる