265 / 358
264
しおりを挟む
瞬殺された二人も、念の為、生存確認。
<収納>
・・・
はぁ~、良かった。
生きてる。
このスキル、収納できるかできないかで生死が判るから、便利だよね。
「そっちの二人は、来なくていいのか?」
「俺達は遠慮しておく」
コクコクコクコク
・・・もう一人が、高速で頷いてる。
「そこに転がってるのを、治療しても?」
「勝手にどうぞ。但し、回復した途端、また向かって来るようなら、命の保証はない」
「おい、やばくないか?」
「あ~、ヤバイな。・・・よしっ、縛ってから治療しよう」
「・・・そう、だな」
「そうと決まれば、とっとと縛るぞ」
マジか。
怪我人を縛ってから治療って・・・
ところで、そろそろ僕、出てもいいのかな?
「葵ちゃん。出るのは、あそこに転がってるのが、縛られてからね」
えっ、中、見えてるの?
<結界解除>
「もういいよ」
3人共、縛り終わったもんね。
「あのぉ、腰、治療しましょうか?」
ギルド職員が床に座ったまま腰を押さえていて、とても痛そう。
「えっ、あっ、すみません。お願いしていいですか?」
「はい、もちろん。<ヒール>・・・・・どうです?」
全身が光ってたから、ちゃんと治療はできたと思うけど、一応確認ね。
職員さんは、腰を左右に捻って確認してる。
見たところ、大丈夫そうかな。
「ありがとうございます。助かりました」
「いいえ、こちらこそ、結界を叩いていた冒険者を止めようとしてくれて、ありがとうございました」
こっちが、結界を張ってさえいなければ、こんな事にはならなかったかもしれないしね。
まぁ、酔っ払いだから、普通に絡まれていた可能性も、無きにしも非ずって感じだけど。
「冒険者の治療はしなくていいからね。喧嘩は自己責任だから」
えっ、それでいいの?
ギルド職員を見たら、〝はい、自己責任です〟だって。
「もし、死んでたら?」
「仕掛けた方が死んだのなら、自己責任です。ただ、仕掛けられた方が死んだ場合は、喧嘩の原因が何かによって、責任の所在は変わります。まぁ、明らかに実力差がある場合は、介入したりしますけどね」
なる程、だから今回は、止めに入ったのか・・・
でも、危険だよね?
それ。
<収納>
・・・
はぁ~、良かった。
生きてる。
このスキル、収納できるかできないかで生死が判るから、便利だよね。
「そっちの二人は、来なくていいのか?」
「俺達は遠慮しておく」
コクコクコクコク
・・・もう一人が、高速で頷いてる。
「そこに転がってるのを、治療しても?」
「勝手にどうぞ。但し、回復した途端、また向かって来るようなら、命の保証はない」
「おい、やばくないか?」
「あ~、ヤバイな。・・・よしっ、縛ってから治療しよう」
「・・・そう、だな」
「そうと決まれば、とっとと縛るぞ」
マジか。
怪我人を縛ってから治療って・・・
ところで、そろそろ僕、出てもいいのかな?
「葵ちゃん。出るのは、あそこに転がってるのが、縛られてからね」
えっ、中、見えてるの?
<結界解除>
「もういいよ」
3人共、縛り終わったもんね。
「あのぉ、腰、治療しましょうか?」
ギルド職員が床に座ったまま腰を押さえていて、とても痛そう。
「えっ、あっ、すみません。お願いしていいですか?」
「はい、もちろん。<ヒール>・・・・・どうです?」
全身が光ってたから、ちゃんと治療はできたと思うけど、一応確認ね。
職員さんは、腰を左右に捻って確認してる。
見たところ、大丈夫そうかな。
「ありがとうございます。助かりました」
「いいえ、こちらこそ、結界を叩いていた冒険者を止めようとしてくれて、ありがとうございました」
こっちが、結界を張ってさえいなければ、こんな事にはならなかったかもしれないしね。
まぁ、酔っ払いだから、普通に絡まれていた可能性も、無きにしも非ずって感じだけど。
「冒険者の治療はしなくていいからね。喧嘩は自己責任だから」
えっ、それでいいの?
ギルド職員を見たら、〝はい、自己責任です〟だって。
「もし、死んでたら?」
「仕掛けた方が死んだのなら、自己責任です。ただ、仕掛けられた方が死んだ場合は、喧嘩の原因が何かによって、責任の所在は変わります。まぁ、明らかに実力差がある場合は、介入したりしますけどね」
なる程、だから今回は、止めに入ったのか・・・
でも、危険だよね?
それ。
0
お気に入りに追加
1,215
あなたにおすすめの小説
【完結】別れ……ますよね?
325号室の住人
BL
☆全3話、完結済
僕の恋人は、テレビドラマに数多く出演する俳優を生業としている。
ある朝、テレビから流れてきたニュースに、僕は恋人との別れを決意した。
禁断の祈祷室
土岐ゆうば(金湯叶)
BL
リュアオス神を祀る神殿の神官長であるアメデアには専用の祈祷室があった。
アメデア以外は誰も入ることが許されない部屋には、神の像と燭台そして聖典があるだけ。窓もなにもなく、出入口は木の扉一つ。扉の前には護衛が待機しており、アメデア以外は誰もいない。
それなのに祈祷が終わると、アメデアの体には情交の痕がある。アメデアの聖痕は濃く輝き、その強力な神聖力によって人々を助ける。
救済のために神は神官を抱くのか。
それとも愛したがゆえに彼を抱くのか。
神×神官の許された神秘的な夜の話。
※小説家になろう(ムーンライトノベルズ)でも掲載しています。
嫁側男子になんかなりたくない! 絶対に女性のお嫁さんを貰ってみせる!!
棚から現ナマ
BL
リュールが転生した世界は女性が少なく男性同士の結婚が当たりまえ。そのうえ全ての人間には魔力があり、魔力量が少ないと嫁側男子にされてしまう。10歳の誕生日に魔力検査をすると魔力量はレベル3。滅茶苦茶少ない! このままでは嫁側男子にされてしまう。家出してでも嫁側男子になんかなりたくない。それなのにリュールは公爵家の息子だから第2王子のお茶会に婚約者候補として呼ばれてしまう……どうする俺! 魔力量が少ないけど女性と結婚したいと頑張るリュールと、リュールが好きすぎて自分の婚約者にどうしてもしたい第1王子と第2王子のお話。頑張って長編予定。他にも投稿しています。
普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている
迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。
読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)
魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。
ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。
それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。
それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。
勘弁してほしい。
僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。
初夜の翌朝失踪する受けの話
春野ひより
BL
家の事情で8歳年上の男と結婚することになった直巳。婚約者の恵はカッコいいうえに優しくて直巳は彼に恋をしている。けれど彼には別に好きな人がいて…?
タイトル通り初夜の翌朝攻めの前から姿を消して、案の定攻めに連れ戻される話。
歳上穏やか執着攻め×頑固な健気受け
普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。
かーにゅ
BL
「君は死にました」
「…はい?」
「死にました。テンプレのトラックばーんで死にました」
「…てんぷれ」
「てことで転生させます」
「どこも『てことで』じゃないと思います。…誰ですか」
BLは軽い…と思います。というかあんまりわかんないので年齢制限のどこまで攻めるか…。
目覚ましに先輩の声を使ってたらバレた話
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
サッカー部の先輩・ハヤトの声が密かに大好きなミノル。
彼を誘い家に泊まってもらった翌朝、目覚ましが鳴った。
……あ。
音声アラームを先輩の声にしているのがバレた。
しかもボイスレコーダーでこっそり録音していたことも白状することに。
やばい、どうしよう。
義理の家族に虐げられている伯爵令息ですが、気にしてないので平気です。王子にも興味はありません。
竜鳴躍
BL
性格の悪い傲慢な王太子のどこが素敵なのか分かりません。王妃なんて一番めんどくさいポジションだと思います。僕は一応伯爵令息ですが、子どもの頃に両親が亡くなって叔父家族が伯爵家を相続したので、居候のようなものです。
あれこれめんどくさいです。
学校も身づくろいも適当でいいんです。僕は、僕の才能を使いたい人のために使います。
冴えない取り柄もないと思っていた主人公が、実は…。
主人公は虐げる人の知らないところで輝いています。
全てを知って後悔するのは…。
☆2022年6月29日 BL 1位ありがとうございます!一瞬でも嬉しいです!
☆2,022年7月7日 実は子どもが主人公の話を始めてます。
囚われの親指王子が瀕死の騎士を助けたら、王子さまでした。https://www.alphapolis.co.jp/novel/355043923/237646317
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる