何で僕を?

大器晩成らしい

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瞬殺された二人も、念の為、生存確認。

<収納>

・・・

はぁ~、良かった。

生きてる。

このスキル、収納できるかできないかで生死が判るから、便利だよね。


「そっちの二人は、来なくていいのか?」

「俺達は遠慮しておく」

コクコクコクコク

・・・もう一人が、高速で頷いてる。

「そこに転がってるのを、治療しても?」

「勝手にどうぞ。但し、回復した途端、また向かって来るようなら、命の保証はない」

「おい、やばくないか?」

「あ~、ヤバイな。・・・よしっ、縛ってから治療しよう」

「・・・そう、だな」

「そうと決まれば、とっとと縛るぞ」

マジか。

怪我人を縛ってから治療って・・・


ところで、そろそろ僕、出てもいいのかな?

「葵ちゃん。出るのは、あそこに転がってるのが、縛られてからね」

えっ、中、見えてるの?


<結界解除>

「もういいよ」

3人共、縛り終わったもんね。


「あのぉ、腰、治療しましょうか?」

ギルド職員が床に座ったまま腰を押さえていて、とても痛そう。

「えっ、あっ、すみません。お願いしていいですか?」

「はい、もちろん。<ヒール>・・・・・どうです?」

全身が光ってたから、ちゃんと治療はできたと思うけど、一応確認ね。

職員さんは、腰を左右に捻って確認してる。

見たところ、大丈夫そうかな。

「ありがとうございます。助かりました」

「いいえ、こちらこそ、結界を叩いていた冒険者を止めようとしてくれて、ありがとうございました」

こっちが、結界を張ってさえいなければ、こんな事にはならなかったかもしれないしね。

まぁ、酔っ払いだから、普通に絡まれていた可能性も、無きにしも非ずって感じだけど。

「冒険者の治療はしなくていいからね。喧嘩は自己責任だから」

えっ、それでいいの?

ギルド職員を見たら、〝はい、自己責任です〟だって。

「もし、死んでたら?」

「仕掛けた方が死んだのなら、自己責任です。ただ、仕掛けられた方が死んだ場合は、喧嘩の原因が何かによって、責任の所在は変わります。まぁ、明らかに実力差がある場合は、介入したりしますけどね」

なる程、だから今回は、止めに入ったのか・・・

でも、危険だよね?

それ。







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