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ガンガンガンガン
なかなか諦めないなぁ。
せっかくモカを見て和んでいるのに、ずっと響いていて、鬱陶しい。
「ヒュ~ヒュ~、どうしたぁ、そんな調子じゃぁ、この金貨は全~部、俺の物だな。らっきぃ~」
「いつもの馬鹿力はどうしたあ!俺は、お前に賭けてるんだからな!!」
「おいおい、選手交代した方がいいんじゃないか?」
「なんだよ、俺も、できないに賭けときゃ良かったよ」
「煩い、こんな結界、すぐに破ってやらぁ、黙ってそこで見てやがれ!」
大男の後ろのテーブルに座っている4人は、この人の仲間みたい。
やいやい囃し立てているんだけど、内容を聴くに、仲間内で結界を破れるかどうかの、賭けをしたらしい事が分かった。
どうやら、あの赤髪の人だけ、結界を破れないに賭けたみたい。
月夜の結界は、人の力じゃ、まず破られる事はないと思うよ。
一人勝ちだね。
確かにラッキーだ。
「うわー!!!何してるんですか!!その結界に手を出してはなりません!」
えっ、何?
声の発生源を捜す。
階段の方から、こっちに向かって慌てて走ってくる、あの人っぽい。
確か、月夜を上の部屋へと連れて行ったギルド職員だ。
月夜は・・・一緒じゃないのか。
「ほら、その結界から、さっさと離れて!」
「何だとぉ?ギルドが口出しすんじゃねぇ!!」
「そうだそうだ!口出しするな~」
「これは、親切心で言ってあげてるんですよ」
「はあ~?どういう意味だ?」
「誰とは言えませんが、結界を張った人物が問題なんですよ。他の人が張った結界だったなら、口は出してません」
・・・出さないんだ。
「言ってる事が解かんねえよ。この結界が何だってんだ」
ガンガンガン
「あ~、止めて下さい!!駄目ですってば!」
ガンガンガンガン
酔っ払いだもんね。
ギルド職員の言葉も、効き目なしみたい。
月夜が来る前に止めれば、穏便に済むのにね。
たぶん。
なかなか諦めないなぁ。
せっかくモカを見て和んでいるのに、ずっと響いていて、鬱陶しい。
「ヒュ~ヒュ~、どうしたぁ、そんな調子じゃぁ、この金貨は全~部、俺の物だな。らっきぃ~」
「いつもの馬鹿力はどうしたあ!俺は、お前に賭けてるんだからな!!」
「おいおい、選手交代した方がいいんじゃないか?」
「なんだよ、俺も、できないに賭けときゃ良かったよ」
「煩い、こんな結界、すぐに破ってやらぁ、黙ってそこで見てやがれ!」
大男の後ろのテーブルに座っている4人は、この人の仲間みたい。
やいやい囃し立てているんだけど、内容を聴くに、仲間内で結界を破れるかどうかの、賭けをしたらしい事が分かった。
どうやら、あの赤髪の人だけ、結界を破れないに賭けたみたい。
月夜の結界は、人の力じゃ、まず破られる事はないと思うよ。
一人勝ちだね。
確かにラッキーだ。
「うわー!!!何してるんですか!!その結界に手を出してはなりません!」
えっ、何?
声の発生源を捜す。
階段の方から、こっちに向かって慌てて走ってくる、あの人っぽい。
確か、月夜を上の部屋へと連れて行ったギルド職員だ。
月夜は・・・一緒じゃないのか。
「ほら、その結界から、さっさと離れて!」
「何だとぉ?ギルドが口出しすんじゃねぇ!!」
「そうだそうだ!口出しするな~」
「これは、親切心で言ってあげてるんですよ」
「はあ~?どういう意味だ?」
「誰とは言えませんが、結界を張った人物が問題なんですよ。他の人が張った結界だったなら、口は出してません」
・・・出さないんだ。
「言ってる事が解かんねえよ。この結界が何だってんだ」
ガンガンガン
「あ~、止めて下さい!!駄目ですってば!」
ガンガンガンガン
酔っ払いだもんね。
ギルド職員の言葉も、効き目なしみたい。
月夜が来る前に止めれば、穏便に済むのにね。
たぶん。
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