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「パーティで、何か嫌な事でもあったの?」
「う~ん。一つじゃないんだよね。何もかもが嫌ってやつ。先ずは香水の匂いがキツイ。いろんな匂いが混ざって、もはや、悪臭だね。テーブルの上に豪勢な料理が並んでいても、一つも食欲が湧いてこない。他にも、人の事を、値踏みするかのように見てくる奴等の視線も嫌だね。爵位をチラつかせて、自分の息子と俺をくっ付けようとする奴とか、エスコートしてくれとか言って、俺に抱き付いてこようとする奴とか、薬を盛って、部屋に連れて行こうとする奴とか、逆に、パーティの後、ストーカーして、俺の部屋に入り込もうとする奴とか、そういう奴等と、パーティの度に、顔を合わせるのが、特に嫌」
「ぅわ~、そんな事訊いたら、僕もパーティに行きたくなくなっちゃうよ」
「俺も、行きたくないんだよね。本当に。でも、勇者として参加してくれって言われてね。衣装がないからって断わろうとしたら、先に、用意されてて、強制参加。嫌がらせに、特別手当を請求したら、これまた、きちんと入金されてるんだよね。だからもう、葵ちゃん以外に触れられたくないって言って、触れたら切るって、公言したんだよね。それでも、しつこく迫ってくるんだから、本当、嫌になるよ。葵ちゃんも、パーティでは、絶対に俺の傍から離れちゃダメだからね。1人になったら、狙われて危ないから。いいね?」
「う~ん、でも、もう月夜と結婚してるし、その事を知らない人って、王都にはいないんじゃない?」
「絶対ではないよ。それに、結婚していても関係ないって奴もいるから。まぁ、葵ちゃんに触れようとした奴には、それなりの代償を支払わせるけどね」
「触れるんじゃなくて、触れようとしただけでアウトなんだ・・・」
「当たり前」
コンコン
「月夜様、街に着きましたが、いかが致しますか?」
「あっと、俺だけ降りる。葵ちゃん、ちょっと待ってて、すぐ戻るから」
「えっ、何?」
「念の為、結界を張るし、馬車の近くにはいるから、安心して」
<結界>
「う~ん。一つじゃないんだよね。何もかもが嫌ってやつ。先ずは香水の匂いがキツイ。いろんな匂いが混ざって、もはや、悪臭だね。テーブルの上に豪勢な料理が並んでいても、一つも食欲が湧いてこない。他にも、人の事を、値踏みするかのように見てくる奴等の視線も嫌だね。爵位をチラつかせて、自分の息子と俺をくっ付けようとする奴とか、エスコートしてくれとか言って、俺に抱き付いてこようとする奴とか、薬を盛って、部屋に連れて行こうとする奴とか、逆に、パーティの後、ストーカーして、俺の部屋に入り込もうとする奴とか、そういう奴等と、パーティの度に、顔を合わせるのが、特に嫌」
「ぅわ~、そんな事訊いたら、僕もパーティに行きたくなくなっちゃうよ」
「俺も、行きたくないんだよね。本当に。でも、勇者として参加してくれって言われてね。衣装がないからって断わろうとしたら、先に、用意されてて、強制参加。嫌がらせに、特別手当を請求したら、これまた、きちんと入金されてるんだよね。だからもう、葵ちゃん以外に触れられたくないって言って、触れたら切るって、公言したんだよね。それでも、しつこく迫ってくるんだから、本当、嫌になるよ。葵ちゃんも、パーティでは、絶対に俺の傍から離れちゃダメだからね。1人になったら、狙われて危ないから。いいね?」
「う~ん、でも、もう月夜と結婚してるし、その事を知らない人って、王都にはいないんじゃない?」
「絶対ではないよ。それに、結婚していても関係ないって奴もいるから。まぁ、葵ちゃんに触れようとした奴には、それなりの代償を支払わせるけどね」
「触れるんじゃなくて、触れようとしただけでアウトなんだ・・・」
「当たり前」
コンコン
「月夜様、街に着きましたが、いかが致しますか?」
「あっと、俺だけ降りる。葵ちゃん、ちょっと待ってて、すぐ戻るから」
「えっ、何?」
「念の為、結界を張るし、馬車の近くにはいるから、安心して」
<結界>
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