何で僕を?

大器晩成らしい

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「それよりも、どうやって持って帰るの?収納バックとか、持ってきてるのかな?」

巨大だからね、担いでとかは無理だよ。

・・・どうやら、僕達が蟹を捕獲してる間に、店まで取りに戻っていたみたい。

シートの上に出してあげると、白金貨1枚を僕に渡し、持って来た鞄の中にいそいそと巨大蟹を収納していた。

買う気満々だったみたい。

お金までちゃんと用意してあるし。

まぁいいけど。


「申し訳ないけど、ギルドに寄ってもらってもいいか?カードの処理をするのに必要なんだが」

流石にギルドの分は、ギルドまで行かないと無理か。

いろいろ手続きとかあるもんね。

「いいですよ。では、ギルドの分の蟹は、その時に渡しますね」

「ああ、ありがとう」

6匹も売って貰えるなんて思ってなかったみたいで、持って来た鞄には入りきらないみたい。

直接、倉庫に運んで欲しいって言われた。

大して労力が必要な訳じゃないし、かまわないんだけど、何でか、めっちゃ恐縮した感じを出してくるんだけど?

何でだろうって思ってたら、ラピスさんがそっと教えてくれた。

「(誘拐犯を衛兵に引き渡した時、確実かと思い、新婚旅行証明書を出して身分証明をしましたよね。その時、月夜様の名前を見て、勇者様だと気付いたのかもしれません。恐らく、そこから、勇者様がこの街に来ているとの情報が、冒険者ギルドにも、伝えられていたのかもしれませんね。有事の際、助けを求められるように)」

あ~、だからか。

さっき、僕達のカードを見てからなんだけど、明らかに態度が変わったって言うか何ていうか・・・

まぁ、でも、月夜の事、勇者様って呼ばないあたり、分別はあるのかも。

あんまり、それで騒がれたくないもんね。

ギルド長と一緒に、ギルドに向かってるんだけど、気の所為か、とても注目を集めてるような?

もしかして、あれか?

ギルド長に街を案内してもらってるように、見えるとか?

・・・ギルド集合って事で、先に行ってて貰えばよかった。








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