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モキュモキュモキュ
ふきふき
モキュモキュモキュ
ふきふき
果物を両手で持ち、食べては手を拭き、次の果物を選んで、持って食べるの繰り返し。
モカが食べてるのを見てるだけで癒される。
「葵ちゃん、モカばっかり見てないで、こっち見て。この果物美味しいね。はい、あ~ん」
モカに嫉妬する意味が解からない。
でも、そんな月夜が、ちょっと可愛く感じるようになったんだよね。
あ~む。
もぐもぐ
「うん、美味しいね。月夜も食べて、はい、あ~ん」
パクッ
「うん、美味しい。ありがと。チュッ」
いやいや、口拭いてからにして欲しいんだけど。
「も~、ペタペタする」
「ごめんね。フキフキ。これでいい?チュッ」
・・・コクッ///
「ん~。可愛い。癒される」
ギュ~
「月夜、ギュ~ってしてたら、食べられないよ」
「解かってるんだけど、離し難い」
クキュ、クキュ
ツンツン
モカが鳴きながら、僕の洋服の裾を引っ張ってきた。
僕が目を向けると、空の器を持ち上げ、なにやらアピールを。
「んっ?食べ終わったの?もしかして、もうちょっと食べたいのかな?」
クキュ
当たりらしい。
「月夜、ほら、離して」
渋々、本当に渋々、離してくれた。
「この位かな?」
クキュ
量を確認しながら、モカの器の中に、果物を足してあげると、両手で持って、嬉しそうに食べ始めた。
・・・うちの子、賢すぎない?
月夜に凭れながら、寄せては返す波を、ただただ呆っと眺めた。
周囲をオレンジ色に染めながら、静かに沈んでいく美しい夕陽。
地球の景色となんら変わらない。
そこだけを見てるなら。
でも、ここは異世界なんだよね。
別の物が目に入ってきて、うわ~ってなってる。
なんだ、あの蟹は。
巨大すぎない?
ノスタルジーに浸っていたかったのに、そうさせてはくれないみたい。
日が沈み始めた途端、海の中からぞろぞろと・・・
めっちゃ、景観を損ねた。
「月夜、どうしよう。倒さないと、宿屋に帰れないよね?」
ふきふき
モキュモキュモキュ
ふきふき
果物を両手で持ち、食べては手を拭き、次の果物を選んで、持って食べるの繰り返し。
モカが食べてるのを見てるだけで癒される。
「葵ちゃん、モカばっかり見てないで、こっち見て。この果物美味しいね。はい、あ~ん」
モカに嫉妬する意味が解からない。
でも、そんな月夜が、ちょっと可愛く感じるようになったんだよね。
あ~む。
もぐもぐ
「うん、美味しいね。月夜も食べて、はい、あ~ん」
パクッ
「うん、美味しい。ありがと。チュッ」
いやいや、口拭いてからにして欲しいんだけど。
「も~、ペタペタする」
「ごめんね。フキフキ。これでいい?チュッ」
・・・コクッ///
「ん~。可愛い。癒される」
ギュ~
「月夜、ギュ~ってしてたら、食べられないよ」
「解かってるんだけど、離し難い」
クキュ、クキュ
ツンツン
モカが鳴きながら、僕の洋服の裾を引っ張ってきた。
僕が目を向けると、空の器を持ち上げ、なにやらアピールを。
「んっ?食べ終わったの?もしかして、もうちょっと食べたいのかな?」
クキュ
当たりらしい。
「月夜、ほら、離して」
渋々、本当に渋々、離してくれた。
「この位かな?」
クキュ
量を確認しながら、モカの器の中に、果物を足してあげると、両手で持って、嬉しそうに食べ始めた。
・・・うちの子、賢すぎない?
月夜に凭れながら、寄せては返す波を、ただただ呆っと眺めた。
周囲をオレンジ色に染めながら、静かに沈んでいく美しい夕陽。
地球の景色となんら変わらない。
そこだけを見てるなら。
でも、ここは異世界なんだよね。
別の物が目に入ってきて、うわ~ってなってる。
なんだ、あの蟹は。
巨大すぎない?
ノスタルジーに浸っていたかったのに、そうさせてはくれないみたい。
日が沈み始めた途端、海の中からぞろぞろと・・・
めっちゃ、景観を損ねた。
「月夜、どうしよう。倒さないと、宿屋に帰れないよね?」
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