219 / 358
218
しおりを挟む
「あっ、月夜、あれ食べたい」
「フルーツカクテルだね」
「あそこに並んでるフルーツの中から、お好きなものを選んで、刻んで入れてもらう様ですよ」
「葵ちゃん、これで、3個買って貰って良いかな?」
「いいけど、銀貨2枚もいらないと思うよ。それと、何を入れたらいい?」
「葵ちゃんお勧めのフルーツを入れてもらえる?お金はあまったら、トッピングを増やして貰うのでも、モカの分を作って貰うのでも、どっちでもいいよ」
「う~ん、分かった。ラピスさんも、それでいい?」
「ええ、もちろん。葵様のお好みを知る、いい機会です。お願いします」
「うん」
「お兄さん、銀貨2枚で、3個とこの子の分を作って貰えますか?」
「いいよ。どれ入れる?」
「一番下に、甘いのが良いかな」
「じゃあ、これなんてどうだい」
「良いですね」
お店の人に、次々果物を剥いて貰い、皆の器に入れてもらった。
ちなみに、モカのは、いろんな味を楽しめるように、一つの果物に付き、ひとかけらずつにしてもらった。
「これ以上は、入れられないね」
金額分を全部刻むとなると、器から溢れるって言われて、後で食べなって、果物を何個か、袋に入れて渡された。
「あっ、これ、サービスね。甘酸っぱいから、食べるなら、最初がいいよ」
僕が選ばなかった果物だ。
暑い時なんかに、人気の果物なんだって、〝味見ね〟って手に持たせてくれた。
作ってもらったフルーツカクテルと果物はいったん収納の中にインした。
「(あっ、1人、逃げましたね)」
「(軽く威圧を飛ばしてみたからね。敵わないとでも、思ったんじゃないか?)」
「(なる程、だからですか。・・・おやっ?まだ1人、残っていますよ?威圧を受けた上で、諦めないとは、かなり、ご自身の腕に、自信がある方のようですね)」
「(本気の威圧じゃないんだけどね。たぶん、その威圧で、自分の方が上と判断したんだろ?きっと)」
「(だとしたら、愚かですが、可哀想ですね。中途半端に強かった所為で、引き際を見極められないのですから)」
「(そういう奴は、性質が悪いから、とっとと潰した方が、世の為、人の為ってものだろ?)」
「(ええ、確かに、その通りです)」
「(葵ちゃんが、フルーツカクテル作りに没頭してる内に、片が付くといいけど、無理だろうな)」
「(そうですね。先程の事もありますので、慎重にくると思いますよ)」
「(面倒だな)」
「(ええ、本当に)」
「フルーツカクテルだね」
「あそこに並んでるフルーツの中から、お好きなものを選んで、刻んで入れてもらう様ですよ」
「葵ちゃん、これで、3個買って貰って良いかな?」
「いいけど、銀貨2枚もいらないと思うよ。それと、何を入れたらいい?」
「葵ちゃんお勧めのフルーツを入れてもらえる?お金はあまったら、トッピングを増やして貰うのでも、モカの分を作って貰うのでも、どっちでもいいよ」
「う~ん、分かった。ラピスさんも、それでいい?」
「ええ、もちろん。葵様のお好みを知る、いい機会です。お願いします」
「うん」
「お兄さん、銀貨2枚で、3個とこの子の分を作って貰えますか?」
「いいよ。どれ入れる?」
「一番下に、甘いのが良いかな」
「じゃあ、これなんてどうだい」
「良いですね」
お店の人に、次々果物を剥いて貰い、皆の器に入れてもらった。
ちなみに、モカのは、いろんな味を楽しめるように、一つの果物に付き、ひとかけらずつにしてもらった。
「これ以上は、入れられないね」
金額分を全部刻むとなると、器から溢れるって言われて、後で食べなって、果物を何個か、袋に入れて渡された。
「あっ、これ、サービスね。甘酸っぱいから、食べるなら、最初がいいよ」
僕が選ばなかった果物だ。
暑い時なんかに、人気の果物なんだって、〝味見ね〟って手に持たせてくれた。
作ってもらったフルーツカクテルと果物はいったん収納の中にインした。
「(あっ、1人、逃げましたね)」
「(軽く威圧を飛ばしてみたからね。敵わないとでも、思ったんじゃないか?)」
「(なる程、だからですか。・・・おやっ?まだ1人、残っていますよ?威圧を受けた上で、諦めないとは、かなり、ご自身の腕に、自信がある方のようですね)」
「(本気の威圧じゃないんだけどね。たぶん、その威圧で、自分の方が上と判断したんだろ?きっと)」
「(だとしたら、愚かですが、可哀想ですね。中途半端に強かった所為で、引き際を見極められないのですから)」
「(そういう奴は、性質が悪いから、とっとと潰した方が、世の為、人の為ってものだろ?)」
「(ええ、確かに、その通りです)」
「(葵ちゃんが、フルーツカクテル作りに没頭してる内に、片が付くといいけど、無理だろうな)」
「(そうですね。先程の事もありますので、慎重にくると思いますよ)」
「(面倒だな)」
「(ええ、本当に)」
0
お気に入りに追加
1,215
あなたにおすすめの小説
目覚ましに先輩の声を使ってたらバレた話
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
サッカー部の先輩・ハヤトの声が密かに大好きなミノル。
彼を誘い家に泊まってもらった翌朝、目覚ましが鳴った。
……あ。
音声アラームを先輩の声にしているのがバレた。
しかもボイスレコーダーでこっそり録音していたことも白状することに。
やばい、どうしよう。
お客様と商品
あかまロケ
BL
馬鹿で、不細工で、性格最悪…なオレが、衣食住提供と引き換えに体を売る相手は高校時代一度も面識の無かったエリートモテモテイケメン御曹司で。オレは商品で、相手はお客様。そう思って毎日せっせとお客様に尽くす涙ぐましい努力のオレの物語。(*ムーンライトノベルズ・pixivにも投稿してます。)
美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜
飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。
でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。
しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。
秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。
美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。
秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。
【完結】婚約破棄された僕はギルドのドSリーダー様に溺愛されています
八神紫音
BL
魔道士はひ弱そうだからいらない。
そういう理由で国の姫から婚約破棄されて追放された僕は、隣国のギルドの町へとたどり着く。
そこでドSなギルドリーダー様に拾われて、
ギルドのみんなに可愛いとちやほやされることに……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる