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僕は今、月夜と一緒に、絨毯の上に横になり、星空を眺めている。
ラピスさんとモカは、離れた場所で、イスに座って星空を見上げている。
一緒にって言ったんだけど〝私達は少しだけ見たら、先に休ませてもらいますので〟だって。
ずっと馬車を操ってくれていたから、疲れたのかな?
それとも、僕達に遠慮したのかな?
一応、新婚旅行だから。
「降るような星空って、こういうのをいうんだよね?キラキラと瞬いて、とても綺麗」
「葵ちゃんと一緒に見たいって、ずっと思っていたから、見れて良かった」
「ありがと、こんなに素敵な場所を見つけてくれて。僕も、月夜と一緒に星を見れて、凄く嬉しい」
周囲が真っ暗だから、星がとてもよく見える。
「流れ星、見れるかな?ペルセウス座流星群とか、しし座流星群みたいのって、こっちにもあるのかな?」
「さあ、どうだろう。こっちには、天体観測をするような人がいないから、あるとも無いとも言えないかな」
「そうか・・・」
当たり前だけど、知ってる星座は、一つも無い。
解かってはいるんだけど、ついつい似たものがないか、捜してしまうよね。
「葵ちゃん、寒くない?」
「うん、ローブを羽織ってるから大丈夫。月夜は?」
「平気。葵ちゃんにくっついていれば」
チュッ
いきなり口付けてきたから、指でバッテンを作って、月夜の唇に押し当てた。
「(こら、ラピスさんがいるんだから、ダメ。しないで)」
「(いないよ。テントの中に入ったから)」
えっ、いつの間に?
さっきまで、イスに座って夜空を見上げてたよね?
足音とか・・・した?
全然、気付かなかったんだけど。
「(ねっ。だからいいでしょ?)」
「・・・(キスだけだよ)」
「もちろん」
チュッ・チュッ・チュッ・ヂュッ
「(んっ・あっ・んっ・んぅ・ちょっと待って、口じゃないの?)」
口に耳の裏、首筋、鎖骨と、どんどん下に口付けが下りて行く。
「(えっ、口だけって言ってないよ?)」
確かに。
「(ここにも、キスしていい?)」
「(いいわけない)」
「(ケチ)」
「(ケチで結構。外で下半身むき出しはしないから。指もどかしてね)」
人の股間をつんつんするんじゃない!
ラピスさんとモカは、離れた場所で、イスに座って星空を見上げている。
一緒にって言ったんだけど〝私達は少しだけ見たら、先に休ませてもらいますので〟だって。
ずっと馬車を操ってくれていたから、疲れたのかな?
それとも、僕達に遠慮したのかな?
一応、新婚旅行だから。
「降るような星空って、こういうのをいうんだよね?キラキラと瞬いて、とても綺麗」
「葵ちゃんと一緒に見たいって、ずっと思っていたから、見れて良かった」
「ありがと、こんなに素敵な場所を見つけてくれて。僕も、月夜と一緒に星を見れて、凄く嬉しい」
周囲が真っ暗だから、星がとてもよく見える。
「流れ星、見れるかな?ペルセウス座流星群とか、しし座流星群みたいのって、こっちにもあるのかな?」
「さあ、どうだろう。こっちには、天体観測をするような人がいないから、あるとも無いとも言えないかな」
「そうか・・・」
当たり前だけど、知ってる星座は、一つも無い。
解かってはいるんだけど、ついつい似たものがないか、捜してしまうよね。
「葵ちゃん、寒くない?」
「うん、ローブを羽織ってるから大丈夫。月夜は?」
「平気。葵ちゃんにくっついていれば」
チュッ
いきなり口付けてきたから、指でバッテンを作って、月夜の唇に押し当てた。
「(こら、ラピスさんがいるんだから、ダメ。しないで)」
「(いないよ。テントの中に入ったから)」
えっ、いつの間に?
さっきまで、イスに座って夜空を見上げてたよね?
足音とか・・・した?
全然、気付かなかったんだけど。
「(ねっ。だからいいでしょ?)」
「・・・(キスだけだよ)」
「もちろん」
チュッ・チュッ・チュッ・ヂュッ
「(んっ・あっ・んっ・んぅ・ちょっと待って、口じゃないの?)」
口に耳の裏、首筋、鎖骨と、どんどん下に口付けが下りて行く。
「(えっ、口だけって言ってないよ?)」
確かに。
「(ここにも、キスしていい?)」
「(いいわけない)」
「(ケチ)」
「(ケチで結構。外で下半身むき出しはしないから。指もどかしてね)」
人の股間をつんつんするんじゃない!
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