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「ここなら、仲間がいるから、ほら・・・」
森に帰そうと、再チャレンジ。
木の枝の上にそっと置いたのに、僕の親指に跳び付き、ぷら~んとぶら下がって、離れようとしない。
「・・・はぁ~あ~」
出た、月夜のわざとらしい溜息。
この子、可愛いし、このまま飼ってあげたいんだけど、月夜がね・・・
僕がフクロウサを構ってたら、俺を見て、俺を構ってって。
二人だけの時間が減るのは、嫌だって主張するから。
飼うのは難しいよね。
本当、どうしよう?
困った。
「・・・ハァ~。葵ちゃん。夕食以降、次の日の朝の食事が終わるまで、それは、ゲージに入れて、他の部屋に置いておく事。朝食を食べ終わった後から、夕食前までなら、それを構ってもいいよ。ただ、夢中になりすぎて、俺の事を忘れないでね」
フクロウサをそれって・・・
でも、渋々&条件付きではあるけど、飼ってもいいって事だよね?
「もちろん、忘れないよ。ありがと、月夜」
良かった。
月夜が許可してくれて。
無理矢理置いてくるんじゃ、可哀相だったからね。
馬車に乗り込んで、再出発。
「少しの間、飛ばして行きますね」
ちょっと時間をロスしちゃったからね。
「はい、お願いします」
スピードを上げたから、土埃でお外が見え辛くなったけど、文句はいいません。
さて、飼うと決まったら、名前を付けないとね。
目の高さに持ち上げ、じっと見る。
モキュ?
首を傾げた姿が、何ともいえない。
こんな可愛いんだから、可愛い名前がいい。
う~ん、何にしよう。
色から名前をとるか?
「薄茶、伽羅、小麦、モカ、「クキュ」キャメル・・・モカがいいの?」
クキュ
「フフッ、じゃあ今日から、モカ、って呼ぶね。よろしくね」
クキュ
コクンッって頷いてくれたから、決定だね。
「月夜とも仲良くしてね?」
モキュ?
首をかしげた。
仲良くの意味が、解からなかったのかな?
それとも・・・
「僕と仲良くしてくれる?」
クキュ
「月夜と仲良くしてくれる?」
モキュ?
・・・これは、前途多難かも。
森に帰そうと、再チャレンジ。
木の枝の上にそっと置いたのに、僕の親指に跳び付き、ぷら~んとぶら下がって、離れようとしない。
「・・・はぁ~あ~」
出た、月夜のわざとらしい溜息。
この子、可愛いし、このまま飼ってあげたいんだけど、月夜がね・・・
僕がフクロウサを構ってたら、俺を見て、俺を構ってって。
二人だけの時間が減るのは、嫌だって主張するから。
飼うのは難しいよね。
本当、どうしよう?
困った。
「・・・ハァ~。葵ちゃん。夕食以降、次の日の朝の食事が終わるまで、それは、ゲージに入れて、他の部屋に置いておく事。朝食を食べ終わった後から、夕食前までなら、それを構ってもいいよ。ただ、夢中になりすぎて、俺の事を忘れないでね」
フクロウサをそれって・・・
でも、渋々&条件付きではあるけど、飼ってもいいって事だよね?
「もちろん、忘れないよ。ありがと、月夜」
良かった。
月夜が許可してくれて。
無理矢理置いてくるんじゃ、可哀相だったからね。
馬車に乗り込んで、再出発。
「少しの間、飛ばして行きますね」
ちょっと時間をロスしちゃったからね。
「はい、お願いします」
スピードを上げたから、土埃でお外が見え辛くなったけど、文句はいいません。
さて、飼うと決まったら、名前を付けないとね。
目の高さに持ち上げ、じっと見る。
モキュ?
首を傾げた姿が、何ともいえない。
こんな可愛いんだから、可愛い名前がいい。
う~ん、何にしよう。
色から名前をとるか?
「薄茶、伽羅、小麦、モカ、「クキュ」キャメル・・・モカがいいの?」
クキュ
「フフッ、じゃあ今日から、モカ、って呼ぶね。よろしくね」
クキュ
コクンッって頷いてくれたから、決定だね。
「月夜とも仲良くしてね?」
モキュ?
首をかしげた。
仲良くの意味が、解からなかったのかな?
それとも・・・
「僕と仲良くしてくれる?」
クキュ
「月夜と仲良くしてくれる?」
モキュ?
・・・これは、前途多難かも。
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