何で僕を?

大器晩成らしい

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ウキウキ気分で宿に戻り、扉を開けた・・・

酒臭っ。

宿を出てから、結構時間が経ってるのに、まだいる。

とっくに帰ってると思ってたのに。

あれか?

いったん帰って、夕食を食べに、また来たとか?

3人だったのが、4人に増えてるし。

「あ~、またいちゃついてる~~~~~」

ビクッ

お~、あんなに酔ってたのに、記憶力あるな、あの人。

僕達の事、覚えてるし。

それに、目ざとい。

手を繋いでるのに、気付くとは。

後ろ手で、繋いでるから、見えないと思うんだけどな。

「お前は、いちいち絡むんじゃない」

「だっ、あんなにやけ顔で入ってきやがって、見せ付けんなや!!・・・うわ~ん」

お~、デジャブ。

「ごめんよ。カップルが羨ましいんだよ。勘弁してやって」

手を見てじゃなく、月夜の顔を見て、絡んできたのか・・・

あんなにやけ顔って、どんな顔をしてたんだ?

「まぁまぁ、これでも飲んで、嫌な事は忘れろ」

「お前は、もう飲ませるのは止めろ」

あのお酒、アルコール度数、思ったより低いのかな?

でも、あれだけ飲んだら、きっと明日は、二日酔いだよね。

「お大事に」

とりあえず、明日は寝込むことになるんじゃないかと思って、横を通り過ぎる時、そう言っておいた。

「何が?」

「こいつの頭の事じゃねぇ?」

「あ~そうかもな」



部屋に帰り、着替えたら、下に食べに行くのかなって思ってたけど、どうやら、部屋に持って来てもらうようだ。

「酔っ払いに絡まれるのは、面倒臭いからね」

「そうですね。夕食にお酒は付き物ですから、先程の方以外にも、絡まれる可能性は高いですね。受付に行って、食事は部屋で摂ると、伝えてきますね」

喧嘩で乱闘とかになるのは困るけど、あのくらいなら、面白いと思うけどな、僕。

普段、決まった人としか接しないから特に、こういう触れ合いとか、楽しく感じるのかも。









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