何で僕を?

大器晩成らしい

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屋台で買った、串焼き、ローストさせた肉を野菜と一緒にパンに挟んだ物、フランクフルト、果実水を馬車に積み込み、セカンドハウスに戻って、皆で一緒に食べた。

ラピスさんは最初、〝お二人とご一緒する訳にはいきません。後程、食べさせて頂きます〟とか言ってたけど、城では、他の人の目もあるだろうから、無理は言わないけど、それ以外では、食事は一緒に摂ろうって、ごり押しさせて貰った。

一人きりの食事って寂しいじゃん。

それに、一緒に食べた方が、片付けも一気に出来るしね。


食事を済ませ、ラピスさんが、テーブルの上を片付けてから、移動。

まずは、ラピスさんのベッドから置きに行った。

「どの部屋で眠るか、決まった?」

使用人とか侍従とかの使う部屋が、何部屋かあったんだけど、この屋敷は、僕と月夜以外だと、ラピスさんしか連れて来るつもりはないから、そこら辺の部屋は自由に使っていいって事で、クローゼット代わりの部屋とか、書斎として使う部屋とか、寝る部屋とか、決めるように言ったんだよね。

「贅沢ですね。本当にいいんですか?」

「掃除したり、庭を整えたりとかする人は、必要ないからね。魔法でパパッと出来ちゃうし。部屋が余るから、使わないともったいないよ。部屋の中の不要なものは、こっちでしまっておくから、言って。棚とかも移動するなら、手伝うし。広々と使って」

「ありがとうございます。では、恐らく、侍従長が使ってた部屋だと思うのですが、日当たりがいいので、ここを寝室にしようかと」

「いいんじゃない?ベッドはどこに置く?」

「では、壁際に」

「じゃあ、そこのベッドは回収するね」

部屋に設置してあったベッドを収納し、今日買ったばかりのベッドを設置。

布団と枕も取り出し、ベッドの上へ。

「後、どの部屋使う?」

「では、この部屋に接している2つの部屋を、使わせて頂きます」

「分かった。中の机とベッドは回収しておくから、必要になったら言ってね」

「はい。ありがとうございます」

よし、一先ずここはOKね。

「じゃあ、ラピス、今日はもういいよ。お疲れ」

「おやすみ」

「では、失礼します。おやすみなさいませ」



「よし、次、俺達の寝室ね」

「はいはい」

「丁度、この真上だから」

「ああ、あの一番大きい部屋?」

「そう、そうそこ」

2階の一番奥の突き当たり、扉を開けると、ど真ん前にど~んと、豪勢なベットが鎮座していた。

部屋が狭く感じる。

じゃまだったから、とっとと収納バッグの中へぽいっと、ね。


「さて、新しいベッド、どこら辺に置こう」

「壁につけて置いた方がいいんじゃない?葵ちゃんが、ベッドから落ちたら大変だし」

「僕、寝相悪くないよね?」

「うん。でも、万が一を考えたら、ね。葵ちゃんが怪我してからじゃ、遅いでしょ?」

「無駄な心配だと思うんだけど」

「いいから。そこの端に置こう」

「はいはい」

・・・部屋が広く感じられるし、まぁ、いいか。

布団と長い枕を取り出し、ベッドの上にセット。

一気に華やかになったな。

「葵ちゃん、寝よっか」

素早く、部屋の中全体にクリーンをかけ、洋服を脱がされ、ベッドの中に引きずり込まれた。

「今日はエッチなしだよね?」

「今日はね」

メッチャ含みを感じるんだけど。

ダメだからね。






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